JPH0749141Y2 - メカニカルシール - Google Patents
メカニカルシールInfo
- Publication number
- JPH0749141Y2 JPH0749141Y2 JP1989034321U JP3432189U JPH0749141Y2 JP H0749141 Y2 JPH0749141 Y2 JP H0749141Y2 JP 1989034321 U JP1989034321 U JP 1989034321U JP 3432189 U JP3432189 U JP 3432189U JP H0749141 Y2 JPH0749141 Y2 JP H0749141Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner peripheral
- fixed ring
- rubber bellows
- case
- bent portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、機器の回転軸の軸周をシールするメカニカル
シールの改良に関する。
シールの改良に関する。
従来から、例えばポンプ用のメカニカルシールとして、
第３図に示すようなものがある。
第３図に示すようなものがある。
すなわち、このメカニカルシールは、ポンプ室を通る水
などの密封対象液Ａが、回転軸２の軸周から大気Ｂ側
（モータ側あるいはポンプ外部）へ漏れるのを阻止する
もので、この固定環４は、ハウジング１に密嵌された断
面略コ字形の環状の金属ケース６に、軸方向移動自在か
つ回り止めされた状態に支持されると共に、金属ケース
６内のばね８によって該金属ケース６から抜け出す方向
（回転環５側）に付勢され、固定環４と金属ケース６と
の間はゴムベローズ７で密封されている。
などの密封対象液Ａが、回転軸２の軸周から大気Ｂ側
（モータ側あるいはポンプ外部）へ漏れるのを阻止する
もので、この固定環４は、ハウジング１に密嵌された断
面略コ字形の環状の金属ケース６に、軸方向移動自在か
つ回り止めされた状態に支持されると共に、金属ケース
６内のばね８によって該金属ケース６から抜け出す方向
（回転環５側）に付勢され、固定環４と金属ケース６と
の間はゴムベローズ７で密封されている。
一方、回転環５は、回転軸２先端のインペラー３に弾性
体ガスケット９を介して嵌め込まれており、前記固定環
４と互いの対向端面4a,5a同士で密封摺動を行う。
体ガスケット９を介して嵌め込まれており、前記固定環
４と互いの対向端面4a,5a同士で密封摺動を行う。
しかし、このようなメカニカルシールにあっては、金属
ケース６の内周筒部6aと接触しているゴムベローズ７の
内周屈曲部7aが、インペラー３（回転軸２）の回転数変
動に伴う密封対象液Ａの圧力変化によって揺動するの
で、前記内周筒部6aと内周屈曲部7aの間の空間Ｃに、第
４図に示すように、大気Ｂ側から異物Ｄが侵入すると、
この異物Ｄを咬み込んでの摺動作用により、前記内周屈
曲部7aが摩耗し、場合によっては破断してしまうことが
ある。
ケース６の内周筒部6aと接触しているゴムベローズ７の
内周屈曲部7aが、インペラー３（回転軸２）の回転数変
動に伴う密封対象液Ａの圧力変化によって揺動するの
で、前記内周筒部6aと内周屈曲部7aの間の空間Ｃに、第
４図に示すように、大気Ｂ側から異物Ｄが侵入すると、
この異物Ｄを咬み込んでの摺動作用により、前記内周屈
曲部7aが摩耗し、場合によっては破断してしまうことが
ある。
本考案は、このような点に鑑み、メカニカルシールの、
特にゴムベローズの破損事故を防止することを課題とし
てなされたものである。
特にゴムベローズの破損事故を防止することを課題とし
てなされたものである。
上記従来の技術的課題は、本考案によって有効に解決す
ることができる。
ることができる。
すなわち本考案は、ばねで軸方向に付勢された固定環
が、ハウジングに密嵌された環状のケースに支持され、
固定環とケースの間がゴムベローズで密封された構造を
有するメカニカルシールにおいて、前記ゴムベローズの
内周屈曲部の前記固定環寄りの位置に、前記固定環側へ
延びて前記ケースの内周筒部と密接するリップ部が一体
に形成され、このリップ部は、前記ケースへのゴムベロ
ーズの未装着状態では前記内周屈曲部の内周面より内径
側へ傾斜して前記固定環側へ延びるものである。
が、ハウジングに密嵌された環状のケースに支持され、
固定環とケースの間がゴムベローズで密封された構造を
有するメカニカルシールにおいて、前記ゴムベローズの
内周屈曲部の前記固定環寄りの位置に、前記固定環側へ
延びて前記ケースの内周筒部と密接するリップ部が一体
に形成され、このリップ部は、前記ケースへのゴムベロ
ーズの未装着状態では前記内周屈曲部の内周面より内径
側へ傾斜して前記固定環側へ延びるものである。
上記構成によると、大気側から固定環とケースの間を通
じて侵入する異物は、リップ部によってゴムベローズの
内周屈曲部の固定環側の位置でシールされるので、ゴム
ベローズの内周屈曲部とケースの内周筒部の間に前記異
物が咬み込まれることがない。また、このリップ部は、
ケースへの未装着状態では前記内周屈曲部の内周面より
内径側へ傾斜した状態になっているので、ケースの内周
筒部と密接された状態では、ゴムベローズの内周屈曲部
を弾性的に支持する作用を有し、ケースの内周筒部に対
するゴムベローズの内周屈曲部の当たりを緩和すること
ができる。
じて侵入する異物は、リップ部によってゴムベローズの
内周屈曲部の固定環側の位置でシールされるので、ゴム
ベローズの内周屈曲部とケースの内周筒部の間に前記異
物が咬み込まれることがない。また、このリップ部は、
ケースへの未装着状態では前記内周屈曲部の内周面より
内径側へ傾斜した状態になっているので、ケースの内周
筒部と密接された状態では、ゴムベローズの内周屈曲部
を弾性的に支持する作用を有し、ケースの内周筒部に対
するゴムベローズの内周屈曲部の当たりを緩和すること
ができる。
第１図は、本考案に係るメカニカルシールの一実施例の
装着状態を示すものである。すなわち、このメカニカル
シールは、金属ケース６の内周筒部6a近傍で屈曲してい
るゴムベローズ７の内周屈曲部7aの固定環４寄りの位置
に、固定環４側へ延びて前記内周筒部6aと密接するリッ
プ部11を形成したもので、そのその他の部分の構成は、
先に述べた第３図の従来例と同様である。リップ部11
は、第２図に示すように、金属ケース６へのゴムベロー
ズ７の未装着状態、すなわちリップ部11の自由状態にお
いては、ゴムベローズ７の内周屈曲部7aの内周より内径
側へ傾斜して延びる形状となっている。
装着状態を示すものである。すなわち、このメカニカル
シールは、金属ケース６の内周筒部6a近傍で屈曲してい
るゴムベローズ７の内周屈曲部7aの固定環４寄りの位置
に、固定環４側へ延びて前記内周筒部6aと密接するリッ
プ部11を形成したもので、そのその他の部分の構成は、
先に述べた第３図の従来例と同様である。リップ部11
は、第２図に示すように、金属ケース６へのゴムベロー
ズ７の未装着状態、すなわちリップ部11の自由状態にお
いては、ゴムベローズ７の内周屈曲部7aの内周より内径
側へ傾斜して延びる形状となっている。
この実施例によると、大気Ｂ側から固定環４と金属ケー
ス６の係合部10の隙間を通じて、金属ケース６の内周筒
部6aとゴムベローズ７の内周屈曲部7aの間の隙間Ｃに入
り込んだ異物Ｄは、リップ部11のシール作用により、前
記内周筒部6aと内周屈曲部7aの接触部間への介入が遮断
される。したがって、異物Ｄの咬み込みによるゴムベロ
ーズ７の内周屈曲部7aの摩耗を防止することができる。
ス６の係合部10の隙間を通じて、金属ケース６の内周筒
部6aとゴムベローズ７の内周屈曲部7aの間の隙間Ｃに入
り込んだ異物Ｄは、リップ部11のシール作用により、前
記内周筒部6aと内周屈曲部7aの接触部間への介入が遮断
される。したがって、異物Ｄの咬み込みによるゴムベロ
ーズ７の内周屈曲部7aの摩耗を防止することができる。
また、リップ部11は、自由状態においてゴムベローズ７
の内周屈曲部7aの内周より内径側へ傾斜して延びる形状
となっているので、ゴムベローズ７を金属ケース６内に
装着した第１図の状態では、金属ケース６の内周筒部6a
を密接されることによって拡径変形され、ゴムベローズ
７の内周屈曲部7aを前記内周筒部6aに対して弾性的に支
持する。このため、密封対象液Ａの圧力によるゴムベロ
ーズ７の内周屈曲部7aと金属ケース６の内周筒部6aとの
圧接力が緩和され、内周筒部6aとの摩擦による前記内周
屈曲部7aの摩耗も抑えられる。
の内周屈曲部7aの内周より内径側へ傾斜して延びる形状
となっているので、ゴムベローズ７を金属ケース６内に
装着した第１図の状態では、金属ケース６の内周筒部6a
を密接されることによって拡径変形され、ゴムベローズ
７の内周屈曲部7aを前記内周筒部6aに対して弾性的に支
持する。このため、密封対象液Ａの圧力によるゴムベロ
ーズ７の内周屈曲部7aと金属ケース６の内周筒部6aとの
圧接力が緩和され、内周筒部6aとの摩擦による前記内周
屈曲部7aの摩耗も抑えられる。
以上説明したように、本考案のメカニカルシールによる
と、ゴムベローズとケースの間に侵入する異物が前記ゴ
ムベローズの内周屈曲部とケースの内周筒部の間に咬み
込まれたり、前記内周屈曲部が前記内周筒部に圧接され
ることによる前記ゴムベローズの摩耗や破損を防止し、
シールの耐久性を向上させることができる。
と、ゴムベローズとケースの間に侵入する異物が前記ゴ
ムベローズの内周屈曲部とケースの内周筒部の間に咬み
込まれたり、前記内周屈曲部が前記内周筒部に圧接され
ることによる前記ゴムベローズの摩耗や破損を防止し、
シールの耐久性を向上させることができる。
第１図は本考案に係るメカニカルシールの一実施例を示
す装着状態の半裁断面図、第２図は上記実施例のメカニ
カルシールにおけるゴムベローズの未装着状態を示す要
部断面図、第３図はメカニカルシールの従来例を示す半
裁断面図、第４図は上記従来例においてケースとゴムベ
ローズの間に異物を咬み込んだ状態を示す説明図であ
る。 １……ハウジング、２……回転軸、４……固定環、５…
…回転環 ６……金属ケース、6a……内周筒部、７……ゴムベロー
ズ 7a……内周屈曲部、８……ばね、11……リップ部
す装着状態の半裁断面図、第２図は上記実施例のメカニ
カルシールにおけるゴムベローズの未装着状態を示す要
部断面図、第３図はメカニカルシールの従来例を示す半
裁断面図、第４図は上記従来例においてケースとゴムベ
ローズの間に異物を咬み込んだ状態を示す説明図であ
る。 １……ハウジング、２……回転軸、４……固定環、５…
…回転環 ６……金属ケース、6a……内周筒部、７……ゴムベロー
ズ 7a……内周屈曲部、８……ばね、11……リップ部
Claims (1)
- 【請求項１】ばねで軸方向に付勢された固定環が、ハウ
ジングに密嵌された環状のケースに支持され、固定環と
ケースの間がゴムベローズで密封された構造を有するメ
カニカルシールにおいて、 前記ゴムベローズの内周屈曲部の前記固定環寄りの位置
に、前記固定環側へ延びて前記ケースの内周筒部と密接
するリップ部が一体に形成され、 このリップ部は、前記ケースへのゴムベローズの未装着
状態では前記内周屈曲部の内周面より内径側へ傾斜して
前記固定環側へ延びるものであることを特徴とするメカ
ニカルシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989034321U JPH0749141Y2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | メカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989034321U JPH0749141Y2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | メカニカルシール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02125273U JPH02125273U (ja) | 1990-10-16 |
| JPH0749141Y2 true JPH0749141Y2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=31538688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989034321U Expired - Lifetime JPH0749141Y2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | メカニカルシール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0749141Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56167963A (en) * | 1980-05-28 | 1981-12-23 | Hitachi Ltd | Mechanical seal |
| JPH0211659Y2 (ja) * | 1986-09-29 | 1990-03-27 |
-
1989
- 1989-03-28 JP JP1989034321U patent/JPH0749141Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02125273U (ja) | 1990-10-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |