JPH0633819B2 - 磁化可能な軸のためのパッキン - Google Patents
磁化可能な軸のためのパッキンInfo
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- JPH0633819B2 JPH0633819B2 JP1045040A JP4504089A JPH0633819B2 JP H0633819 B2 JPH0633819 B2 JP H0633819B2 JP 1045040 A JP1045040 A JP 1045040A JP 4504089 A JP4504089 A JP 4504089A JP H0633819 B2 JPH0633819 B2 JP H0633819B2
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- JP
- Japan
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- packing
- shaft
- annular magnet
- ferrofluid
- sealing
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/002—Sealings comprising at least two sealings in succession
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/40—Sealings between relatively-moving surfaces by means of fluid
- F16J15/43—Sealings between relatively-moving surfaces by means of fluid kept in sealing position by magnetic force
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁化可能な軸のためのパッキンに関し、特に
シールリップと前置パッキンとの組合せになるパッキン
に関する。
シールリップと前置パッキンとの組合せになるパッキン
に関する。
上記種類のパッキンは西ドイツ特許第3305649号により
公知である。これによれば、被密封チャンバ側におい
て、軸方向に密封面に画定する円錐面と軸の軸線との間
の挟角は、被密封チャンバの反対側において相対する円
錐面が同軸線と成す角よりも大きく形成される。そのた
め軸の回転中に被密封チャンバ側へ連続的な送り作用が
生じる。この送り作用により、被密封チャンバに収容さ
れた媒質の封止を効果的に行うことが可能になるが、し
かしパッキンの外側に前置された区域に不断の吸引作用
が生じる。従って、空気と異物がシールギャップに入り
込み、摩耗が増加するため、パッキンが早期に使用不能
になるおそれがある。また前置パッキン自体の摩耗が激
しく、そのため前置パッキン及びパッキンの寿命も不十
分である。
公知である。これによれば、被密封チャンバ側におい
て、軸方向に密封面に画定する円錐面と軸の軸線との間
の挟角は、被密封チャンバの反対側において相対する円
錐面が同軸線と成す角よりも大きく形成される。そのた
め軸の回転中に被密封チャンバ側へ連続的な送り作用が
生じる。この送り作用により、被密封チャンバに収容さ
れた媒質の封止を効果的に行うことが可能になるが、し
かしパッキンの外側に前置された区域に不断の吸引作用
が生じる。従って、空気と異物がシールギャップに入り
込み、摩耗が増加するため、パッキンが早期に使用不能
になるおそれがある。また前置パッキン自体の摩耗が激
しく、そのため前置パッキン及びパッキンの寿命も不十
分である。
また強磁性流体パッキンについても、それ自体は公知で
あって、例えば西ドイツ特許出願公開第3501937 号に記
載されている。間隔を置いて被密封軸を取囲む永久磁石
を使用し、上記の間隔によって形成されるギャップは強
磁性流体が配設される。このパッキンは主パッキンとし
て使用され、圧力保持能力があるので、片側が大気圧、
他方の側が負圧を受ける場合に用いられる。
あって、例えば西ドイツ特許出願公開第3501937 号に記
載されている。間隔を置いて被密封軸を取囲む永久磁石
を使用し、上記の間隔によって形成されるギャップは強
磁性流体が配設される。このパッキンは主パッキンとし
て使用され、圧力保持能力があるので、片側が大気圧、
他方の側が負圧を受ける場合に用いられる。
本発明の課題とするところは、密封効果を損なうことな
く、異物粒子の侵入に対しシールリップの良好に保護さ
れるように、上記種類のパッキンを改良するにある。
く、異物粒子の侵入に対しシールリップの良好に保護さ
れるように、上記種類のパッキンを改良するにある。
上記課題は、本発明によれば、半径方向に変位可能な重
合材料製シールリップを備えたケーシングを具備し、前
記シールリップは、軸に接する密封面を境に被密封チャ
ンバと反対側で円錐面で画成され、この円錐面は軸の軸
線との間に前記被密封チャンバ側の円錐面より小さい角
を挟み、 また前記シールリップは、前記被密封チャンバと反対側
に前置パッキンを具備し、該前置パッキンは軸に面した
側に磁極片を具備する環状磁石又は環状磁石からなり、
磁極片又は環状磁石が間隔を置いて軸を取囲み、この間
隔が形成するギャップに強磁性流体を配設してなる磁化
可能な軸のためのパッキンであって、 前記前置パッキンと軸の表面に接するシールリップの前
記密封面との区間に、前置パッキンと、軸の表面と、重
合材料製シールリップの円錐面とで囲まれる環状の緩衝
室を配設し、該環状の緩衝室は強磁性流体を含まないこ
とを特徴とするパッキンにより解決される。
合材料製シールリップを備えたケーシングを具備し、前
記シールリップは、軸に接する密封面を境に被密封チャ
ンバと反対側で円錐面で画成され、この円錐面は軸の軸
線との間に前記被密封チャンバ側の円錐面より小さい角
を挟み、 また前記シールリップは、前記被密封チャンバと反対側
に前置パッキンを具備し、該前置パッキンは軸に面した
側に磁極片を具備する環状磁石又は環状磁石からなり、
磁極片又は環状磁石が間隔を置いて軸を取囲み、この間
隔が形成するギャップに強磁性流体を配設してなる磁化
可能な軸のためのパッキンであって、 前記前置パッキンと軸の表面に接するシールリップの前
記密封面との区間に、前置パッキンと、軸の表面と、重
合材料製シールリップの円錐面とで囲まれる環状の緩衝
室を配設し、該環状の緩衝室は強磁性流体を含まないこ
とを特徴とするパッキンにより解決される。
本発明は、ポリマー材料製シールリップを備えた公知の
軸パッキンが、被密封チャンバ方向への送り作用を有
し、この送り作用が公知の強磁性流体パッキンの圧力保
持能力の1.5 ないし3倍に達するという知見に基づく。
この種の強磁性流体パッキンは、シールリップのための
前置パッキンとして使用され、強磁性流体パッキンと被
密封軸の表面に接するシールリップ部分との間には環状
緩衝チャンバが配設される。軸が回転すると、シールリ
ップの区域に送り作用が生じるため、この環状緩衝チャ
ンバに負圧が形成され、それがある時点で、前置パッキ
ンとして使用される強磁性流体パッキンの圧力保持能力
を超え、液状の強磁性流体を被密封軸の表面から短時間
の間浮き上がらせる結果となる。
軸パッキンが、被密封チャンバ方向への送り作用を有
し、この送り作用が公知の強磁性流体パッキンの圧力保
持能力の1.5 ないし3倍に達するという知見に基づく。
この種の強磁性流体パッキンは、シールリップのための
前置パッキンとして使用され、強磁性流体パッキンと被
密封軸の表面に接するシールリップ部分との間には環状
緩衝チャンバが配設される。軸が回転すると、シールリ
ップの区域に送り作用が生じるため、この環状緩衝チャ
ンバに負圧が形成され、それがある時点で、前置パッキ
ンとして使用される強磁性流体パッキンの圧力保持能力
を超え、液状の強磁性流体を被密封軸の表面から短時間
の間浮き上がらせる結果となる。
このため大気圧の空気が緩衝チャンバに流入し、負圧を
解消し、それから液状の強磁性流体は被密封軸の全外周
において再び接触する。その後緩衝チャンバは再び軸方
向外側に対して封鎖され、生じる負圧がやがて前置パッ
キンの圧力保持力を再び超え、永久磁石と被密封軸の表
面との間に配設された強磁性流体の「開放」をもたら
す。
解消し、それから液状の強磁性流体は被密封軸の全外周
において再び接触する。その後緩衝チャンバは再び軸方
向外側に対して封鎖され、生じる負圧がやがて前置パッ
キンの圧力保持力を再び超え、永久磁石と被密封軸の表
面との間に配設された強磁性流体の「開放」をもたら
す。
「開放」が行われる期間は数ミリ秒に限られているか
ら、外気に含まれる塵埃粒子は慣性の結果、吸引空気の
運動に追従することができない。従って困難な条件下
で、長期の使用後にも外気からの異物粒子の流入はほと
んど認められない。
ら、外気に含まれる塵埃粒子は慣性の結果、吸引空気の
運動に追従することができない。従って困難な条件下
で、長期の使用後にも外気からの異物粒子の流入はほと
んど認められない。
強磁性流体が形成するリングにおいで、上記「開放」に
関与する部分は、小さな部分に限定され、回転運動を行
なう軸の表面に直接に隣接することが、この点で更に重
要である。この区域は流動技術的理由から比較的無塵で
あり、開放部分は、永久磁石の内面と軸外面との間に形
成される強磁性流体リングの一部に生じるようである。
関与する部分は、小さな部分に限定され、回転運動を行
なう軸の表面に直接に隣接することが、この点で更に重
要である。この区域は流動技術的理由から比較的無塵で
あり、開放部分は、永久磁石の内面と軸外面との間に形
成される強磁性流体リングの一部に生じるようである。
環状磁石はシールリップを担持するケーシングに、例え
ば後で互いに締付けることにより固定することができ
る。この場合ケーシングとシールリップの形状は任意の
公知の軸パッキンの形状に相当する。
ば後で互いに締付けることにより固定することができ
る。この場合ケーシングとシールリップの形状は任意の
公知の軸パッキンの形状に相当する。
別の実施態様によれば、環状磁石がシールリップに固定
され、シールリップと共にケーシングに対して相対的に
可動であるように構成される。これによって被密封軸の
表面に関してシールリップの良好な半径方向案内が得ら
れるから、運転に基づく半径方向相対変位の際のシール
リップの摩耗を減少することができる。
され、シールリップと共にケーシングに対して相対的に
可動であるように構成される。これによって被密封軸の
表面に関してシールリップの良好な半径方向案内が得ら
れるから、運転に基づく半径方向相対変位の際のシール
リップの摩耗を減少することができる。
環状磁石と被密封軸の表面との間にあって強磁性流体を
収容するギャップは、半径方向幅より大きい軸方向長さ
を持たなせればならない。この場合は強磁性流体の若干
の部分量が失われても、全体として有効な信頼性が大幅
に損なわれることはない。上記の観点から軸方向長さが
ギャップの半径方向幅の約3倍ないし6倍であることが
好ましい。
収容するギャップは、半径方向幅より大きい軸方向長さ
を持たなせればならない。この場合は強磁性流体の若干
の部分量が失われても、全体として有効な信頼性が大幅
に損なわれることはない。上記の観点から軸方向長さが
ギャップの半径方向幅の約3倍ないし6倍であることが
好ましい。
特殊な用途で与えられる空間的条件によっては、環状磁
石が軸に臨む側に磁極片を具備することが好ましい。か
かる構成により、強磁性流体を保持する磁界を特に好適
に軸の表面に配属し、近接させることができる。
石が軸に臨む側に磁極片を具備することが好ましい。か
かる構成により、強磁性流体を保持する磁界を特に好適
に軸の表面に配属し、近接させることができる。
環状磁石及び/又は磁極片は、磁化可能なプラスチック
により形成することもできる。この場合は耐食性の改善
と共に重量の減少が生じる。これも特定の用途にとって
有利である。
により形成することもできる。この場合は耐食性の改善
と共に重量の減少が生じる。これも特定の用途にとって
有利である。
以下に本発明の好適な実施例について、添付図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
第1図による実施例は、鋼板製ケーシング2を具備す
る。ケーシングは山形輪郭を有し、半径方向内向きの側
辺部にゴム製のシールリップ3が配設される。シールリ
ップは直接流し込成形し、加硫結合し、硬化することに
より形成される。
る。ケーシングは山形輪郭を有し、半径方向内向きの側
辺部にゴム製のシールリップ3が配設される。シールリ
ップは直接流し込成形し、加硫結合し、硬化することに
より形成される。
シールリップ3は、製造段階においては、互いに交わる
2つの円錐面4,5上に形成された密封縁を具備する。
しかし、図示の使用可能状態においては、シールリップ
は外側に取付けた環状コイルばねの弾性予圧により軸1
の表面に押圧され、そのため、密封縁は弾性変性を生
じ、被密封軸1の表面に帯域Aの範囲で面接触する。帯
域Aは被密封チャンバMの方向に円錐面5によって画定
される。円錐面5と被密封軸1の軸線との間の角度は、
軸方向反対方向の円錐面4と同軸線との間の角度よりも
広角に形成される。このため、通常の使用条件下では、
軸1の回転により、被密封チャンバM方向への送り作用
が生じる。
2つの円錐面4,5上に形成された密封縁を具備する。
しかし、図示の使用可能状態においては、シールリップ
は外側に取付けた環状コイルばねの弾性予圧により軸1
の表面に押圧され、そのため、密封縁は弾性変性を生
じ、被密封軸1の表面に帯域Aの範囲で面接触する。帯
域Aは被密封チャンバMの方向に円錐面5によって画定
される。円錐面5と被密封軸1の軸線との間の角度は、
軸方向反対方向の円錐面4と同軸線との間の角度よりも
広角に形成される。このため、通常の使用条件下では、
軸1の回転により、被密封チャンバM方向への送り作用
が生じる。
ケーシング2の被密封室Mと反対側には、穴開き円を形
成するように内側へ突出する磁極片8を具備する環状磁
石8が配設される。磁極片8は被密封軸1の表面に至近
まで近接する。こうして両者の間にギャップ7が形成さ
れる。強磁性流体がここに収容される。磁極片8と軸1
間に生じる、永久磁石6の磁力線によって強磁性流体が
ギャップ7に保持される。
成するように内側へ突出する磁極片8を具備する環状磁
石8が配設される。磁極片8は被密封軸1の表面に至近
まで近接する。こうして両者の間にギャップ7が形成さ
れる。強磁性流体がここに収容される。磁極片8と軸1
間に生じる、永久磁石6の磁力線によって強磁性流体が
ギャップ7に保持される。
次に本発明のパッキンの作用を、第1図に示す実施例に
基づき説明する。
基づき説明する。
軸が回転すると、シールリップ3の密封縁の区域に被密
封チャンバM方向への連続的送り作用が生じる。その結
果、シールリップ3と強磁性流体パッキンの間の緩衝チ
ャンバには増加する負圧が形成される。この負圧の増加
につれ、遂には、磁極片8の内面と被密封軸1の外面と
の間の強磁性流体が形成する液体リングの周囲の一部
が、短時間の間、被密封軸1の表面から浮き上がり、大
気圧の空気を緩衝チャンバへ再び流入される。かくして
緩衝チャンバ内の負圧が除去され、続いて直ちに強磁性
流体が形成する液体リングと被密封軸1との間に、新な
た連続する液体接触が回復する。使用状態においては、
かかるサイクルが繰り返される。
封チャンバM方向への連続的送り作用が生じる。その結
果、シールリップ3と強磁性流体パッキンの間の緩衝チ
ャンバには増加する負圧が形成される。この負圧の増加
につれ、遂には、磁極片8の内面と被密封軸1の外面と
の間の強磁性流体が形成する液体リングの周囲の一部
が、短時間の間、被密封軸1の表面から浮き上がり、大
気圧の空気を緩衝チャンバへ再び流入される。かくして
緩衝チャンバ内の負圧が除去され、続いて直ちに強磁性
流体が形成する液体リングと被密封軸1との間に、新な
た連続する液体接触が回復する。使用状態においては、
かかるサイクルが繰り返される。
第2図には、本発明に基づくパッキンの別の実施例を示
す。永久磁石である環状磁石6′がシールリップ3と一
体に結合され、シールリップ3と共に、被密封軸1の表
面に配属されている点において、実施例1に示したもの
と相違する。シールリップ3とケーシング2の輪郭の半
径方向内向き側辺部との間には、隔膜状に形成された中
間片が配設される。中間片Z形輪郭を有し、隅角区域に
は膜継手が配設され、輪郭の剛直な区域同士を連結して
いる。かかる校正により、シールリップの良好な軸方向
案内と共に半径方向への良好な相対運動が可能になる。
す。永久磁石である環状磁石6′がシールリップ3と一
体に結合され、シールリップ3と共に、被密封軸1の表
面に配属されている点において、実施例1に示したもの
と相違する。シールリップ3とケーシング2の輪郭の半
径方向内向き側辺部との間には、隔膜状に形成された中
間片が配設される。中間片Z形輪郭を有し、隅角区域に
は膜継手が配設され、輪郭の剛直な区域同士を連結して
いる。かかる校正により、シールリップの良好な軸方向
案内と共に半径方向への良好な相対運動が可能になる。
シールリップ3は、第1図の実施例と同様の方法により
形成され、使用時に変形する密封縁を有する。しかしシ
ールリップ3の外気に臨む区域には、密封縁から軸方向
間隔を置いて環状磁石6′が配設される。環状磁石の内
面と被密封軸1の表面との間にはギャップ7が形成さ
れ、このギャップ7に強磁性流体が配設され、第1図の
実施例に関し説明したように、通常の運転状況下、前置
パッキンとして機能する。さらにギャップ7に配設され
た強磁性流体が液体であることから、強磁性流体の半径
方向幅は、軸1の全周にわたって一定に保たれる。従っ
てシールリップ3と被密封軸1の表面との相互関係も常
に一定に保たれる。かかる構成により、特に作動時に半
径方向変位が生じた場合でも、良好な密封を得ることが
可能である。またこの場合にも密封縁と軸との相互関係
に、不利な変動が生じるおそれはない。
形成され、使用時に変形する密封縁を有する。しかしシ
ールリップ3の外気に臨む区域には、密封縁から軸方向
間隔を置いて環状磁石6′が配設される。環状磁石の内
面と被密封軸1の表面との間にはギャップ7が形成さ
れ、このギャップ7に強磁性流体が配設され、第1図の
実施例に関し説明したように、通常の運転状況下、前置
パッキンとして機能する。さらにギャップ7に配設され
た強磁性流体が液体であることから、強磁性流体の半径
方向幅は、軸1の全周にわたって一定に保たれる。従っ
てシールリップ3と被密封軸1の表面との相互関係も常
に一定に保たれる。かかる構成により、特に作動時に半
径方向変位が生じた場合でも、良好な密封を得ることが
可能である。またこの場合にも密封縁と軸との相互関係
に、不利な変動が生じるおそれはない。
第3図に示す実施例は、環状磁石6′がパッキンのケー
シング2の空欠部に直接固定されている点において、上
記の実施例と相違している。その内径は狹い半径方向間
隔を残して被密封軸1の表面に近接する。こうして形成
されたギャップ7に強磁性流体が収容される。
シング2の空欠部に直接固定されている点において、上
記の実施例と相違している。その内径は狹い半径方向間
隔を残して被密封軸1の表面に近接する。こうして形成
されたギャップ7に強磁性流体が収容される。
被密封チャンバMに臨む側において、ケーシング2の輪
郭の半径方向内向き側辺部には、ポリ四フッ化エチレン
製シーリングワッシャが加硫により配設される。シーリ
ングワッシャの内径区域は被密封チャンバMの方向に予
め湾曲されており、密封面Aを含む僅かな軸方向伸張の
区域において被密封軸1の表面に接している。第3図に
示す実施例の場合も、圧力側と反対の方向において密封
縁Aに続く端面4が、被密封軸1の軸線との間に成す角
は、軸方向反対側の端面5が同軸線との間で成す角より
も小さい。従って通常の運転条件下にあっては、被密封
室Mの方向への送り作用は、上述の実施例の場合と同様
である。また前置パッキンの機能に関しても、上述の実
施例の場合と同様である。
郭の半径方向内向き側辺部には、ポリ四フッ化エチレン
製シーリングワッシャが加硫により配設される。シーリ
ングワッシャの内径区域は被密封チャンバMの方向に予
め湾曲されており、密封面Aを含む僅かな軸方向伸張の
区域において被密封軸1の表面に接している。第3図に
示す実施例の場合も、圧力側と反対の方向において密封
縁Aに続く端面4が、被密封軸1の軸線との間に成す角
は、軸方向反対側の端面5が同軸線との間で成す角より
も小さい。従って通常の運転条件下にあっては、被密封
室Mの方向への送り作用は、上述の実施例の場合と同様
である。また前置パッキンの機能に関しても、上述の実
施例の場合と同様である。
〔発明の効果〕 本発明は以上のような構成を有しているために、本発明
に基づくパッキンによれば、密封効果を損なうことな
く、異物粒子の侵入に対しシールリップが良好に保護さ
れ、従ってシールリップ及び/又はパッキンの寿命を大
幅に延ばすことができる。また本発明に基づくパッキン
は比較的簡単に製造することができ、しかも公知の個別
部品により製造が可能である。公知の構造と比較して寿
命が著しく改善され、パッキンの外側に隣接する大気区
域による汚染にさらされてもこれに有効に対処できる点
が特に有利である。この点に関し、例えば本発明に基づ
くパッキンを医療や電気機械分野で使用する場合に、特
に好便である。
に基づくパッキンによれば、密封効果を損なうことな
く、異物粒子の侵入に対しシールリップが良好に保護さ
れ、従ってシールリップ及び/又はパッキンの寿命を大
幅に延ばすことができる。また本発明に基づくパッキン
は比較的簡単に製造することができ、しかも公知の個別
部品により製造が可能である。公知の構造と比較して寿
命が著しく改善され、パッキンの外側に隣接する大気区
域による汚染にさらされてもこれに有効に対処できる点
が特に有利である。この点に関し、例えば本発明に基づ
くパッキンを医療や電気機械分野で使用する場合に、特
に好便である。
第1図は、本発明に基づくパッキンの半截断面図であ
り; 第2図は、本発明に基づくパッキンの別の実施例に関す
る半截断面図であり; 第3図は、本発明の基づくさらに別の実施例に関するパ
ッキンの半截断面図である。 1……軸 2……ケーシング 3……シールリップ 4,5……円錐面 6……環状磁石 7……ギャップ 8……磁極片 A……面接触帯域 M……被密封チャンバ
り; 第2図は、本発明に基づくパッキンの別の実施例に関す
る半截断面図であり; 第3図は、本発明の基づくさらに別の実施例に関するパ
ッキンの半截断面図である。 1……軸 2……ケーシング 3……シールリップ 4,5……円錐面 6……環状磁石 7……ギャップ 8……磁極片 A……面接触帯域 M……被密封チャンバ
フロントページの続き (72)発明者 ペーター・フライレンダー ドイツ連邦共和国6800マンハイム31,ズー ラーヴェーク・20 (72)発明者 トニー・ゼータラ ドイツ連邦共和国6946ゴルキシハイマータ ル,アム・ヴェツェルスベルク・57 (56)参考文献 実開 昭60−97462(JP,U) 実開 昭59−129699(JP,U)
Claims (7)
- 【請求項1】半径方向に変位可能な重合材料製シールリ
ップ(3)を備えたケーシング(2)を具備し、前記シ
ールリップ(3)は、軸(1)に接する密封面(A)を
境に被密封チャンバ(M)と反対側で円錐面で画成さ
れ、この円錐面は軸(1)の軸線との間に前記被密封チ
ャンバ(M)側の円錐面より小さい角を挟み、 また前記シールリップ(3)は、前記被密封チャンバと
反対側に前置パッキンを具備し、該前置パッキンは軸
(1)に面した側に磁極片(8)を具備する環状磁石
(6)又は環状磁石(6′)からなり、磁極片(8)又
は環状磁石(6′)が間隔を置いて軸(1)を取囲み、
この間隔が形成するギャップ(7)に強磁性流体を配設
してなる磁化可能な軸(1)のためのパッキンであっ
て、 前記前置パッキンと軸(1)の表面に接するシールリッ
プ(3)の前記密封面(A)との区間に、前置パッキン
と、軸(1)の表面と、重合材料製シールリップ(3)
の円錐面とで囲まれる環状の緩衝室(9)を配設し、該
環状の緩衝室(9)は強磁性流体を含まないことを特徴
とするパッキン。 - 【請求項2】前記環状磁石が、ケーシング(2)に固定
されていることを特徴とする、請求項1に記載のパッキ
ン。 - 【請求項3】前記環状磁石が、シールリップ(3)に固
定されていることを特徴とする、請求項1に記載のパッ
キン。 - 【請求項4】前記ギャップ(7)が、半径方向幅より大
きな軸方向長さを有することを特徴とする、請求項1乃
至3のいずれかに記載のパッキン。 - 【請求項5】前記軸方向長さが半径方向軸の3倍乃至6
倍であることを特徴とする、請求項4に記載のパッキ
ン。 - 【請求項6】前記環状磁石(6)が、軸(1)に臨む側
に磁極片(8)を具備することを特徴とする、請求項1
乃至5のいずれかに記載のパッキン。 - 【請求項7】前記環状磁石(6)及び前記磁極片(8)
の双方又はいずれか一方が、磁化可能なプラスチックか
ら成ることを特徴とする、請求項1乃至のいずれかに記
載のパッキン。
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