JPH0448381Y2 - - Google Patents

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JPH0448381Y2
JPH0448381Y2 JP1987024177U JP2417787U JPH0448381Y2 JP H0448381 Y2 JPH0448381 Y2 JP H0448381Y2 JP 1987024177 U JP1987024177 U JP 1987024177U JP 2417787 U JP2417787 U JP 2417787U JP H0448381 Y2 JPH0448381 Y2 JP H0448381Y2
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JP
Japan
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dust
seal
ring
rotating shaft
floating seat
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JP1987024177U
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JPS63132173U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、メカニカルシール、とくに回転軸周
において機内の粉体等のダストを密封するダスト
用メカニカルシールの改良に関する。
〔従来の技術〕
従来から、粉体等のダストを含む機内の流体が
回転軸周から漏洩するのを防止する手段として、
ハウジングの内周に作動用Oリングを介して気密
的かつ軸方向移動自在に設けた非回転のフローテ
イングシートを、回転軸外周面に気密的に固定さ
れ回転軸と一体回転するシールリングにスプリン
グで押圧摺接された構造のメカニカルシールが使
用されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記従来のメカニカルシールによる
と、フローテイングシートを軸方向移動自在に保
持すべき作動用Oリングのシール面に密封対象で
ある機内のダストが介入すると、軸方向に対する
フローテイングシートの作動性が損なわれ、この
フローテイングシートの作動性低下によつて回転
側シールリングとの摺動面に面開きや過大な面圧
が生じるので、シール性能が不安定になるばかり
でなく、前記摺動面に機内から侵入したダストが
咬み込まれて、この摺動面にレコード盤の盤面の
音溝のような摺擦痕が形成される異常な損耗の発
生により、シール寿命が著しく失墜するといつた
問題があつた。
本考案は、このような点に鑑み、機内ダストの
介入によるフローテイングシートの作動性低下お
よび摺動面の異常損耗を防止することを目的とし
てなされたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本考案に係るダス
ト用メカニカルシールは、回転軸が挿通されたハ
ウジングの取付フランジ内周に作動用Oリングを
介して気密的かつ軸方向移動自在に設けた非回転
のフローテイングシートを、その軸方向かつ大気
側に位置して回転軸外周面に気密的に固定され回
転軸と一体回転するシールリングに弾性的に押圧
し摺接させてなるメカニカルシールであつて、前
記フローテイングシートの外周面に、前記作動用
Oリングの機内ダスト側に位置して、リツプ部が
前記取付フランジの機内ダスト側の端壁と密接す
る静止ダストシールを設ける一方、回転軸の外周
面に、リツプ部が前記フローテイングシートの機
内ダスト側を臨む端壁と摺接する回転ダストシー
ルを設けたものである。
〔作用〕
本考案によると、フローテイングシートの外周
面に設けられた静止ダストシールは、そのリツプ
部が取付フランジの機内ダスト側の端壁と密接す
ることによつて、該取付フランジの内周に前記フ
ローテイングシートを気密的かつ軸方向移動自在
に保持する作動用Oリングへの機内ダストの介入
を阻止し、一方、回転軸の外周面に設けられた回
転ダストシールは、そのリツプ部が前記フローテ
イングシートの機内ダスト側を臨む端壁と摺接す
ることによつて、フローテイングシートとシール
リングの摺動面への機内ダストの介入を阻止す
る。
〔実施例〕
以下、本考案を、第1図に示す一実施例を参照
しながら説明する。
図中1はダストを取扱う機器のハウジングで、
その内周には回転軸2が挿通されている。このハ
ウジング1の大気A側の端部内径にボルト4で固
定された取付フランジ3の内周面3aには、作動
用Oリング5を介して気密的かつ軸方向移動自在
にフローテイングシート6が設けられている。こ
のフローテイングシート6は、前記取付フランジ
3の内周に挿通された状態にあるホルダ61と、
該ホルダ61の大気A側の端部に密嵌された摺動
環62とからなり、取付フランジ3の大気A側の
端壁3bに装着したスプリング7により軸方向か
つ大気A側へ押圧付勢されるとともに、前記端壁
3bにねじ込まれたドライブピン8との係合によ
つて非回転状態に保持されている。
一方、回転軸2の外周面における前記フローテ
イングシート6の軸方向かつ大気A側の位置に
は、Oリング13を介してシールリング12が気
密的に装着されており、このシールリング12
は、セツトスクリュ9で回転軸2に固定されたカ
ラー10によつて軸方向への後退移動を規制され
るとともに、該カラー10に打ち込んだノツクピ
ン11と周方向に係合することによつて回転軸2
と一体回転し、前記フローテイングシート6の摺
動環62に対向摺接して密封摺動面Sを形成する
外流型のシール機構をなしている。
フローテイングシート6のホルダ61の外周面
には、前記作動用Oリング5の機内ダストB側に
位置して、リツプ部14aが前記取付フランジ3
の機内ダストB側の端壁3cと密接する静止ダス
トシール14が嵌着固定されており、また、フロ
ーテイングシート6の内周側における回転軸2の
外周面には、該回転軸2と一体回転し、リツプ部
15aが前記フローテイングシート6のホルダ6
1内径の機内ダストB側を臨む端壁61aと摺接
する回転ダストシール15が、セツトスクリユ1
7で固定されるカラー16を介して装着されてい
る。
以上の構成によると、静止ダストシール14が
取付フランジ3の内周にフローテイングシート6
を気密的かつ軸方向移動自在に保持する作動用O
リング5への機内ダストBの介入を阻止するの
で、軸方向に対するフローテイングシート6の良
好な作動性が維持され、フローテイングシート6
とシールリング12の摺動面Sに面開きが生じた
り、逆に摺動面Sの面圧が過大になるようなこと
がない。また、回転ダストシール15は前記摺動
面Sの内周空間Cへの機内ダストBの侵入を阻止
するので、摺動面Sに前記ダストBが咬み込まれ
るようなことがない。
〔考案の効果〕
以上、本考案によると、フローテイングシート
を気密的かつ軸方向移動自在に保持する作動用O
リングに対する機内ダスト側の位置に静止ダスト
シールを設けて、前記作動用Oリングへの機内ダ
ストの介入を阻止し、軸方向に対するフローテイ
ングシートの良好な作動性が維持されるようにし
たため、フローテイングシートとシールリングの
摺動面に面開きや過大面圧が生じるのを防止で
き、また、前記摺動面に対する機内ダスト側の位
置に回転ダストシールを設けて、摺動面側への機
内ダストの侵入を阻止したため、摺動面へのダス
トの咬み込みによる異常損耗を防止でき、したが
つてシール性および寿命を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のダスト用メカニカルシールの
一実施例を示す半裁断面図である。 1……ハウジング、2……回転軸、3……取付
フランジ、5……作動用Oリング、6……フロー
テイングシート、7……スプリング、12……シ
ールリング、14……静止ダストシール、14
a,15a……リツプ部、A……大気、B……機
内ダスト、S……摺動面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転軸が挿通されたハウジングの取付フランジ
    内周に作動用Oリングを介して気密的かつ軸方向
    移動自在に設けた非回転のフローテイングシート
    を、その軸方向かつ大気側に位置して回転軸外周
    面に気密的に固定され回転軸と一体回転するシー
    ルリングに弾性的に押圧し摺接させてなるメカニ
    カルシールであつて、前記フローテイングシート
    の外周面に、前記作動用Oリングの機内ダスト側
    に位置して、リツプ部が前記取付フランジの機内
    ダスト側の端壁と密接する静止ダストシールを設
    ける一方、回転軸の外周面に、リツプ部が前記フ
    ローテイングシートの機内ダスト側を臨む端壁と
    摺接する回転ダストシールを設けたことを特徴と
    するダスト用メカニカルシール。
JP1987024177U 1987-02-23 1987-02-23 Expired JPH0448381Y2 (ja)

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07782Y2 (ja) * 1990-01-29 1995-01-11 イーグル工業株式会社 アウトサイド型メカニカルシール
JP6681642B2 (ja) * 2016-03-14 2020-04-15 日本ピラー工業株式会社 分割型メカニカルシール
JP7056914B2 (ja) * 2018-04-09 2022-04-19 株式会社タンケンシールセーコウ メカニカルシール

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JPS63132173U (ja) 1988-08-30

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