JPH067223Y2 - 非接触型シール - Google Patents
非接触型シールInfo
- Publication number
- JPH067223Y2 JPH067223Y2 JP1988108334U JP10833488U JPH067223Y2 JP H067223 Y2 JPH067223 Y2 JP H067223Y2 JP 1988108334 U JP1988108334 U JP 1988108334U JP 10833488 U JP10833488 U JP 10833488U JP H067223 Y2 JPH067223 Y2 JP H067223Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- outer case
- housing
- contact type
- fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、回転運動用のシール装置に関し、特に非接触
型のシールに関する。
型のシールに関する。
(従来の技術) 非接触型シールは、オイルシール等の接触型シールに比
較して、パッキン材の劣化によるシール性の低下がない
こと、回転作動時の摩擦損失が小さいこと、さらに軸表
面状態に左右されないこと等の点で有利であり、種々の
ものが提案されている。
較して、パッキン材の劣化によるシール性の低下がない
こと、回転作動時の摩擦損失が小さいこと、さらに軸表
面状態に左右されないこと等の点で有利であり、種々の
ものが提案されている。
第4図には、従来の非接触型のシールの一例を示してい
る。すなわち、このシール装置は、微小間隙を介して互
いに同心的に組み付けられるシール部材としての固定環
101と回転環102とから構成されている。固定環1
01はハウジング103内周に、回転環102は軸10
4外周にそれぞれ流体密に嵌着されている。そして、固
定環101と回転環102の対向面間には、ラビリンス
シール部105またはねじシール部が設けられ、軸10
4回転時の流体のシールが図られている。一方、回転環
102の密封流体側端部には固定環101側に延びて上
記微小間隙を覆う端面リップ106が設けられており、
リップ先端がハウジング端面103aに密封接触して軸
104静止時の流体のシールが図られている。
る。すなわち、このシール装置は、微小間隙を介して互
いに同心的に組み付けられるシール部材としての固定環
101と回転環102とから構成されている。固定環1
01はハウジング103内周に、回転環102は軸10
4外周にそれぞれ流体密に嵌着されている。そして、固
定環101と回転環102の対向面間には、ラビリンス
シール部105またはねじシール部が設けられ、軸10
4回転時の流体のシールが図られている。一方、回転環
102の密封流体側端部には固定環101側に延びて上
記微小間隙を覆う端面リップ106が設けられており、
リップ先端がハウジング端面103aに密封接触して軸
104静止時の流体のシールが図られている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来技術の場合には、固定環1
01と回転環102が別々で、軸104に装着していな
い状態では離れてしまう。そのため、各部材を別々に管
理する必要があり、管理上あるいは輸送上の不便があっ
た。
01と回転環102が別々で、軸104に装着していな
い状態では離れてしまう。そのため、各部材を別々に管
理する必要があり、管理上あるいは輸送上の不便があっ
た。
また、シールを装着する際に、まず固定環101をハウ
ジング103に嵌着し、その後に回転環102を軸10
4に嵌着する必要があり、組み付け作業が面倒であっ
た。
ジング103に嵌着し、その後に回転環102を軸10
4に嵌着する必要があり、組み付け作業が面倒であっ
た。
さらに、固定環101はハウジング103に対して、回
転環102は軸104に対して、それぞれ別々に位置決
めし、間接的に固定環101と回転環102間の位置決
めをすることになり両部材を正確な位置決めをすること
が困難であった。
転環102は軸104に対して、それぞれ別々に位置決
めし、間接的に固定環101と回転環102間の位置決
めをすることになり両部材を正確な位置決めをすること
が困難であった。
また、軸104停止時のシールをハウジング端面103
aに摺接する端面リップ106により行なっているため
に、相手側のハウジング端面103aの仕上を精密に行
なう必要が生じ加工コストが高くなるという問題も生じ
る。
aに摺接する端面リップ106により行なっているため
に、相手側のハウジング端面103aの仕上を精密に行
なう必要が生じ加工コストが高くなるという問題も生じ
る。
さらに、軸104が偏心したような場合、回転環102
と固定環101間に隙間が変化してシール特性が低下し
たり、回転環102外周が固定環101内周に接触して
偏摩耗を生じるおそれもある。
と固定環101間に隙間が変化してシール特性が低下し
たり、回転環102外周が固定環101内周に接触して
偏摩耗を生じるおそれもある。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、一対のシール部
材をユニット化することにより、取扱いが容易で、しか
も両シール部材間の位置決めをも容易にできる非接触型
シールを提供することにある。
れたもので、その目的とするところは、一対のシール部
材をユニット化することにより、取扱いが容易で、しか
も両シール部材間の位置決めをも容易にできる非接触型
シールを提供することにある。
また、他の目的とするところは、回転部材の偏心に追従
して自動調心可能とすることにある。
して自動調心可能とすることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、同軸的
に組み付けられて互いに相対回転するハウジングと回転
部材間をシールするものであって、微小間隙を介して互
いに同心的に組み付けられる一対の環状のシール部材か
ら構成され、当該シール部材の内、一方の部材をハウジ
ング内周に、他方の部材を回転部材外周にそれぞれ流体
密に嵌着し、上記両シール部材間の微小間隙にラビリン
スシール部またはねじシール部を設けた非接触型シール
において、 前記一対のシール部材の対向面間に互いに凹凸係合する
係合部を設け、一方、上記シール部材の一方に他方のシ
ール部材の密封対象流体側端面に摺接して両シール部材
間の微小間隙をシールする端面リップを設けたことを特
徴とする また、ハウジング内周に嵌着されるシール部材を中心軸
に対して直交方向の移動を許容するように遊嵌状態と
し、当該シール部材外周にスクィーズパッキンを介装し
てもよい。
に組み付けられて互いに相対回転するハウジングと回転
部材間をシールするものであって、微小間隙を介して互
いに同心的に組み付けられる一対の環状のシール部材か
ら構成され、当該シール部材の内、一方の部材をハウジ
ング内周に、他方の部材を回転部材外周にそれぞれ流体
密に嵌着し、上記両シール部材間の微小間隙にラビリン
スシール部またはねじシール部を設けた非接触型シール
において、 前記一対のシール部材の対向面間に互いに凹凸係合する
係合部を設け、一方、上記シール部材の一方に他方のシ
ール部材の密封対象流体側端面に摺接して両シール部材
間の微小間隙をシールする端面リップを設けたことを特
徴とする また、ハウジング内周に嵌着されるシール部材を中心軸
に対して直交方向の移動を許容するように遊嵌状態と
し、当該シール部材外周にスクィーズパッキンを介装し
てもよい。
(作用) 上記構成の非接触型シールにあっては、一対のシール部
材が凹凸係合して一体化され、保管輸送時等に一体に取
り扱われる。また、シールを回転部材に装着する際に
も、両シール部材を一体に装着することができ便利であ
る。
材が凹凸係合して一体化され、保管輸送時等に一体に取
り扱われる。また、シールを回転部材に装着する際に
も、両シール部材を一体に装着することができ便利であ
る。
さらに、両シール部材は係合部によって直接位置決めさ
れ、位置決めが容易になされる。
れ、位置決めが容易になされる。
また、端面リップはシール部材の端面に接触しているの
で、ハウジングの加工精度は要求されない。
で、ハウジングの加工精度は要求されない。
一方、ハウジングに嵌着されるシール部材外周にスクィ
ーズパッキンを設ければ、軸等の回転部材が偏心した場
合でも偏心に応じてスクィーズパッキンがたわみ、シー
ル部材が自動調心されて良好なシール性能を維持でき
る。
ーズパッキンを設ければ、軸等の回転部材が偏心した場
合でも偏心に応じてスクィーズパッキンがたわみ、シー
ル部材が自動調心されて良好なシール性能を維持でき
る。
(実施例) 以下に、本考案を図示の実施例に従って説明する。本考
案の一実施例に係る非接触型シールを示す第1図および
第2図において、1はシール全体を示しており、概略ハ
ウジング2内周に嵌着固定されるアウターケース3と、
ハウジング2に対して相対回転する軸4外周に嵌着固定
されるロータ部5とから構成されている。
案の一実施例に係る非接触型シールを示す第1図および
第2図において、1はシール全体を示しており、概略ハ
ウジング2内周に嵌着固定されるアウターケース3と、
ハウジング2に対して相対回転する軸4外周に嵌着固定
されるロータ部5とから構成されている。
シール部材としてのアウターケース3は、断面矩形状に
成形された環状部材で、その外周面がハウジング2内周
に嵌合しており、その大気側および密封対象流体側の端
面は、軸に対して直交する直交面となっている。このア
ウターケース3は、樹脂、金属あるいはセラミックス等
によって成形される。
成形された環状部材で、その外周面がハウジング2内周
に嵌合しており、その大気側および密封対象流体側の端
面は、軸に対して直交する直交面となっている。このア
ウターケース3は、樹脂、金属あるいはセラミックス等
によって成形される。
ロータ部5も上記アウターケース3と同様の断面矩形状
に形成された環状部材で、軸方向の巾はアウターケース
3の巾とほぼ同一に成形されている。このロータ部5
は、金属環6により補強されたゴム状弾性体によって成
形されている。金属環6は円筒状で内周面が外部に露出
しており、この金属面が軸4表面に直接接触している。
に形成された環状部材で、軸方向の巾はアウターケース
3の巾とほぼ同一に成形されている。このロータ部5
は、金属環6により補強されたゴム状弾性体によって成
形されている。金属環6は円筒状で内周面が外部に露出
しており、この金属面が軸4表面に直接接触している。
また、ロータ部5内周の密封対象流体側端縁には軸4外
周を緊迫するゴム状弾性体よりなるリップ7が設けら
れ、ロータ部5内周嵌合部のシールを確実にしている。
周を緊迫するゴム状弾性体よりなるリップ7が設けら
れ、ロータ部5内周嵌合部のシールを確実にしている。
上記アウターケース3とロータ部5は、微小間隙を介し
て同心的に組み付けられていて、アウターケース3内周
とロータ部5外周とは、互いに対向配置されている。
て同心的に組み付けられていて、アウターケース3内周
とロータ部5外周とは、互いに対向配置されている。
そして、アウターケース3とロータ部5の対向面間に
は、ラビリンスシール部またはねじシール部が設けられ
るもので、この実施例ではネジシール部8が設けられて
いる。このねじシール部8は、ロータ部5の回転による
流体力学的なねじポンプ作用によって密封対象流体Fを
押し戻すものである。
は、ラビリンスシール部またはねじシール部が設けられ
るもので、この実施例ではネジシール部8が設けられて
いる。このねじシール部8は、ロータ部5の回転による
流体力学的なねじポンプ作用によって密封対象流体Fを
押し戻すものである。
ねじシール部8は、アウターケース3内周面に対向する
ロータ部5外周面にらせん状のねじ溝9を設けることに
よって構成される。すなわち、ねじ溝9と、アウターケ
ース3内周面との間にらせん状の流路が形成される。上
記ロータ部5に設けられるねじ溝9の領域は、ロータ部
5の大気側端縁から、ロータ部5の巾のおよそ三分の二
程度の領域にわたって形成される。
ロータ部5外周面にらせん状のねじ溝9を設けることに
よって構成される。すなわち、ねじ溝9と、アウターケ
ース3内周面との間にらせん状の流路が形成される。上
記ロータ部5に設けられるねじ溝9の領域は、ロータ部
5の大気側端縁から、ロータ部5の巾のおよそ三分の二
程度の領域にわたって形成される。
また、アウターケース3とロータ部5との間には、互い
に凹凸係合する係合部10,11が設けられている。係
合部10,11は、この実施例では上記ねじシール部8
を挟んで、大気側と密封対象流体側の2か所に設けられ
ている。
に凹凸係合する係合部10,11が設けられている。係
合部10,11は、この実施例では上記ねじシール部8
を挟んで、大気側と密封対象流体側の2か所に設けられ
ている。
まず、密封対象流体側の係合部10について説明する
と、ロータ部5外周のねじシール部8に隣接して半径方
向外方に向かって突出する凸部10aが全周に亙って設
けられ、一方、アウターケース3内周には上記凸部10
aに対応する位置に凹部10bが設けられている。この
凹部10bの内径は凸部10aの外径よりも大径で、軸
方向の巾も凹部10bの方が凸部10aよりも大きく、
密封作用時には互いに干渉しないようになっている。し
たがって、軸4とハウジング2間に取付けられた状態
で、凹部10bと凸部10aの間には隙間が形成され、
上記ねじシール部8に連通している。また、この隙間は
ラビリンスシールとしての機能も果たし得る。
と、ロータ部5外周のねじシール部8に隣接して半径方
向外方に向かって突出する凸部10aが全周に亙って設
けられ、一方、アウターケース3内周には上記凸部10
aに対応する位置に凹部10bが設けられている。この
凹部10bの内径は凸部10aの外径よりも大径で、軸
方向の巾も凹部10bの方が凸部10aよりも大きく、
密封作用時には互いに干渉しないようになっている。し
たがって、軸4とハウジング2間に取付けられた状態
で、凹部10bと凸部10aの間には隙間が形成され、
上記ねじシール部8に連通している。また、この隙間は
ラビリンスシールとしての機能も果たし得る。
ここで、本実施例のシール1のアウターケース3とロー
タ部5間の位置決めは、アウターケース3とロータ部5
の大気側端面3a,5bを位置合せすることによってな
される。
タ部5間の位置決めは、アウターケース3とロータ部5
の大気側端面3a,5bを位置合せすることによってな
される。
また、アウターケース3内周の凹部10bに隣接する密
封対象流対側の開口端部3bの内径は、ねじシール部8
側の内周面よりも大径で開口径が拡げられていて、上記
凸部10aの外径よりも若干小径に設定されている。
封対象流対側の開口端部3bの内径は、ねじシール部8
側の内周面よりも大径で開口径が拡げられていて、上記
凸部10aの外径よりも若干小径に設定されている。
つぎに、大気側Aに設けられた係合部11は、アウタケ
ース3内周に半径方向内方に突出する凸部11aが設け
られ、ロータ部5外周に上記凸部11aに対応する凹部
11bが設けられている。この場合も上記密封対象流体
側の係合部10と同様に凸部11aよりも凹部11bの
ほうが大きく、組み付け作動に互いに干渉しないように
なっており、凹,凸部11b,11a間の隙間を通じて
ねじシール部8に連通している。この凹部11bの大気
側の壁面は、軸方向大気側に向かって徐々に拡径する方
向に傾斜するするリップ部12によって形成されてい
る。
ース3内周に半径方向内方に突出する凸部11aが設け
られ、ロータ部5外周に上記凸部11aに対応する凹部
11bが設けられている。この場合も上記密封対象流体
側の係合部10と同様に凸部11aよりも凹部11bの
ほうが大きく、組み付け作動に互いに干渉しないように
なっており、凹,凸部11b,11a間の隙間を通じて
ねじシール部8に連通している。この凹部11bの大気
側の壁面は、軸方向大気側に向かって徐々に拡径する方
向に傾斜するするリップ部12によって形成されてい
る。
また、ロータ部5外周の密封対象流体側端縁には、半径
方向外方に向かって全周に亙って張り出し、リップ先端
13aがアウターケース3の密封対象流体側端面3cに
密封接触する端面リップ13が設けられている。この端
面リップ13は、軸方向大気側Aに向かって傘状に傾斜
して延びている。
方向外方に向かって全周に亙って張り出し、リップ先端
13aがアウターケース3の密封対象流体側端面3cに
密封接触する端面リップ13が設けられている。この端
面リップ13は、軸方向大気側Aに向かって傘状に傾斜
して延びている。
さらに、アウターケース3外周には、上記ハウジング2
内周と嵌合部をシールし、かつアウターケース3の半径
方向(軸と直交する方向)の移動を許容するためのスク
ィーズパッキンとしてのOリング14が二か所に設けた
取付溝14aに装着されている。すなわち、アウターケ
ース3の外径はハウジング2内径よりも小さく、その隙
間分だけアウターケース3は半径方向に移動可能になっ
ている。一方、アウターケース3とハウジング2間の隙
間はOリング14によってシールされる。そして、Oリ
ング14の半径方向の弾性変形によってアウターケース
3の半径方向に移動を許容するものである。
内周と嵌合部をシールし、かつアウターケース3の半径
方向(軸と直交する方向)の移動を許容するためのスク
ィーズパッキンとしてのOリング14が二か所に設けた
取付溝14aに装着されている。すなわち、アウターケ
ース3の外径はハウジング2内径よりも小さく、その隙
間分だけアウターケース3は半径方向に移動可能になっ
ている。一方、アウターケース3とハウジング2間の隙
間はOリング14によってシールされる。そして、Oリ
ング14の半径方向の弾性変形によってアウターケース
3の半径方向に移動を許容するものである。
次に、上記構成の非接触型シール1の作用について説明
する。
する。
上記アウターケース3とロータ部5とは予め別々に成形
され、その後一体に組み付けられる。
され、その後一体に組み付けられる。
このアウターケース3とロータ部5の組み付けは、第3
図に示すように、ロータ部5をアウターケース3の内周
に、その密封対象流体側開口部から挿入することによっ
てなされる。その際、ロータ部5の大気側係合部11の
リップ部12がアウターケース3の大気側係合部11の
凸部11aに引っ掛かるが、リップ部12はゴム弾性に
よってたわみ、凸部11aを乗り越えることができる。
図に示すように、ロータ部5をアウターケース3の内周
に、その密封対象流体側開口部から挿入することによっ
てなされる。その際、ロータ部5の大気側係合部11の
リップ部12がアウターケース3の大気側係合部11の
凸部11aに引っ掛かるが、リップ部12はゴム弾性に
よってたわみ、凸部11aを乗り越えることができる。
また、ロータ部5の密封対象流体側係合部10に突設さ
れた凸部10aがアウターケース3の密封対象流体側開
口端部3bに引っ掛かるが、凸部10aがそのゴム弾性
によってたわみ、開口端部3bを乗り越える。
れた凸部10aがアウターケース3の密封対象流体側開
口端部3bに引っ掛かるが、凸部10aがそのゴム弾性
によってたわみ、開口端部3bを乗り越える。
このようにして組み付けられたアウターケース3とロー
タ部5は、上記大気側Aおよび密封対象流体側Fの係合
部10,11において互いに凹凸係合して離れることな
く一体的に組み付けられる。したがって、輸送保管にあ
たって一つのユニットとして扱うことができ便利であ
る。
タ部5は、上記大気側Aおよび密封対象流体側Fの係合
部10,11において互いに凹凸係合して離れることな
く一体的に組み付けられる。したがって、輸送保管にあ
たって一つのユニットとして扱うことができ便利であ
る。
つぎに、シール1をハウジング2と軸4間へ装着した際
のアウターケース3とロータ部5との位置決めは、アウ
ターケース3とロータ部5の大気側端面3a,5aが同
一平面となるように押し込むことによってなされる。
のアウターケース3とロータ部5との位置決めは、アウ
ターケース3とロータ部5の大気側端面3a,5aが同
一平面となるように押し込むことによってなされる。
位置決めされた状態で、上記大気側および密封対象流体
側の係合部10,11が互いに干渉しないように保持さ
れる。
側の係合部10,11が互いに干渉しないように保持さ
れる。
つぎに、上記非接触型シールの密封作用について説明す
る。
る。
軸が静止状態の場合には、アウターケース3の密封流体
側端面3aに密封接触する端面リップ13によってアウ
ターケース3とロータ部5間の隙間がシールされる。
側端面3aに密封接触する端面リップ13によってアウ
ターケース3とロータ部5間の隙間がシールされる。
軸4が回転運動を始めると、回転による遠心力の作用に
よって傘形に形成された端面リップ13が開き、端面リ
ップ13がアウターケース3の密封対象流体側端面3b
から離れて、アウターケース3とロータ部5の両部材間
は、完全に非接触状態となる。その結果、両者間に作用
する摩擦抵抗は流体摩擦のみとなり、極めて小さくな
る。
よって傘形に形成された端面リップ13が開き、端面リ
ップ13がアウターケース3の密封対象流体側端面3b
から離れて、アウターケース3とロータ部5の両部材間
は、完全に非接触状態となる。その結果、両者間に作用
する摩擦抵抗は流体摩擦のみとなり、極めて小さくな
る。
そして、端面リップ13とアウターケース端面3b間に
開いた隙間からアウターケース3とロータ部5間に侵入
した流体は、ねじシール部8のネジポンプ作用によって
押し戻され、大気側Aへの流体漏れが防止される。
開いた隙間からアウターケース3とロータ部5間に侵入
した流体は、ねじシール部8のネジポンプ作用によって
押し戻され、大気側Aへの流体漏れが防止される。
また、軸4が偏心したような場合、軸4の偏心とともに
ロータ部5が偏心し、偏心量がアウターケース3とロー
タ部5間の隙間寸法(この例ではネジシール部の隙間)
よりも大きくなるとロータ部5とアウターケース3とが
干渉することになる。ところが、アウターケース3外周
にはOリング14が装着されているので、ロータ部5の
動きに応じてOリング14が弾性変形してアウターケー
ス3が自動調心される。
ロータ部5が偏心し、偏心量がアウターケース3とロー
タ部5間の隙間寸法(この例ではネジシール部の隙間)
よりも大きくなるとロータ部5とアウターケース3とが
干渉することになる。ところが、アウターケース3外周
にはOリング14が装着されているので、ロータ部5の
動きに応じてOリング14が弾性変形してアウターケー
ス3が自動調心される。
したがって、ねじシール部8の適正な隙間が維持され、
良好なシール性能を維持することができる。また、両部
材3,5間の摩擦抵抗の増大は低減され、偏摩耗等も防
止され、長期に亙って良好なシール性能を維持すること
ができる。
良好なシール性能を維持することができる。また、両部
材3,5間の摩擦抵抗の増大は低減され、偏摩耗等も防
止され、長期に亙って良好なシール性能を維持すること
ができる。
(考案の効果) 本考案は、以上の構成および作用を有するもので、一対
のシール部材を凹凸係合して一体化したので、保管輸送
時或はシール部への装着時等に一体的に取り扱うことが
でき便利になる。
のシール部材を凹凸係合して一体化したので、保管輸送
時或はシール部への装着時等に一体的に取り扱うことが
でき便利になる。
また、両シール部材を係合部によって直接位置決めする
ことも可能となり、位置決め作業が容易にできる。
ことも可能となり、位置決め作業が容易にできる。
さらに、端面リップはシール部材の端面に接触している
ので、従来のようにハウジングの加工精度は要求されな
い。
ので、従来のようにハウジングの加工精度は要求されな
い。
一方、ハウジングに嵌着されるシール部材外周にスクィ
ーズパッキンを設ければ、軸等が偏心した場合でも、偏
心に応じてスクィーズパッキンがたわんでシール部材が
自動調心されるので、良好なシール性能を維持すること
ができるとともに、偏摩耗等も防止されて長寿命化を図
ることができる。
ーズパッキンを設ければ、軸等が偏心した場合でも、偏
心に応じてスクィーズパッキンがたわんでシール部材が
自動調心されるので、良好なシール性能を維持すること
ができるとともに、偏摩耗等も防止されて長寿命化を図
ることができる。
第1図は本考案の一実施例に係る非接触型シールの要部
縦断面図、第2図は第1図のシールの一部を破断して示
す正面図、第3図は第1図のシールの組付け作業時の要
部縦断面図、第4図は従来の非接触型シールの要部縦断
面図である。 符号の説明 1……非接触型シール、2……ハウジング 3……アウターケース、4……軸(回転部材) 5……ロータ部、8……ネジシール部 9……ねじ溝、10,11……係合部 13……端面リップ、14……Oリング A……大気側、F……密封対象流体側
縦断面図、第2図は第1図のシールの一部を破断して示
す正面図、第3図は第1図のシールの組付け作業時の要
部縦断面図、第4図は従来の非接触型シールの要部縦断
面図である。 符号の説明 1……非接触型シール、2……ハウジング 3……アウターケース、4……軸(回転部材) 5……ロータ部、8……ネジシール部 9……ねじ溝、10,11……係合部 13……端面リップ、14……Oリング A……大気側、F……密封対象流体側
Claims (2)
- 【請求項1】同軸的に組み付けられて互いに相対回転す
るハウジングと回転部材間をシールするものであって、
微小間隙を介して互いに同心的に組み付けられる一対の
環状のシール部材から構成され、当該シール部材の内、
一方の部材をハウジング内周に、他方の部材を回転部材
外周にそれぞれ流体密に嵌着し、上記両シール部材間の
微小間隙にラビリンスシール部またはねじシール部を設
けた非接触型シールにおいて、 前記一対のシール部材の対向面間に互いに凹凸係合する
係合部を設け、一方、上記シール部材の一方に他方のシ
ール部材の密封対象流体側端面に摺接して両シール部材
間の微小間隙をシールする端面リップを設けたことを特
徴とする非接触型シール。 - 【請求項2】ハウジング内周に嵌着されるシール部材を
中心軸に対して直交方向の移動を許容するように遊嵌状
態とし、当該シール部材外周にスクィーズパッキンを介
装してなる請求項1記載の非接触型シール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988108334U JPH067223Y2 (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | 非接触型シール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988108334U JPH067223Y2 (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | 非接触型シール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0230584U JPH0230584U (ja) | 1990-02-27 |
JPH067223Y2 true JPH067223Y2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=31343566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988108334U Expired - Lifetime JPH067223Y2 (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | 非接触型シール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067223Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT519531A1 (de) * | 2016-12-28 | 2018-07-15 | Avl Commercial Driveline & Tractor Eng Gmbh | Dichtungsanordnung |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4501472B2 (ja) * | 2004-03-12 | 2010-07-14 | Nok株式会社 | 密封装置 |
JP7519201B2 (ja) * | 2020-03-31 | 2024-07-19 | 川崎重工業株式会社 | ラビリンスシール及びガスタービン |
-
1988
- 1988-08-19 JP JP1988108334U patent/JPH067223Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT519531A1 (de) * | 2016-12-28 | 2018-07-15 | Avl Commercial Driveline & Tractor Eng Gmbh | Dichtungsanordnung |
AT519531B1 (de) * | 2016-12-28 | 2018-10-15 | Avl Commercial Driveline & Tractor Eng Gmbh | Dichtungsanordnung |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0230584U (ja) | 1990-02-27 |
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