JPH0446141Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0446141Y2
JPH0446141Y2 JP1985149491U JP14949185U JPH0446141Y2 JP H0446141 Y2 JPH0446141 Y2 JP H0446141Y2 JP 1985149491 U JP1985149491 U JP 1985149491U JP 14949185 U JP14949185 U JP 14949185U JP H0446141 Y2 JPH0446141 Y2 JP H0446141Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
seal member
support portion
face
seal lip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985149491U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6256864U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985149491U priority Critical patent/JPH0446141Y2/ja
Publication of JPS6256864U publication Critical patent/JPS6256864U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0446141Y2 publication Critical patent/JPH0446141Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、同心的に組合わされた二回転部材間
を密封するオイルシールに関し、特に端面シール
リツプを有する第1シール部材と端面シールリツ
プが摺接する端面を有する第2シール部材とを組
付けたものに関する。
(従来の技術) 従来、オイルシールは、例えば第2図に示すよ
うに回転軸100に嵌合されたシール本体101
に端面シールリツプ101aを形成し、この端面
シールリツプ101aが摺接部102に密封接触
しているものであり、シール本体101の軸方向
の取付位置によつて摺接部102に対する端面シ
ールリツプ101aの接触面圧が決定されるもの
であつた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記した従来例の構造による
と、シール本体101の取付位置により端面シー
ルリツプ101aの接触面圧が決定されるため、
正確にシール本体を位置決めしないと、接触面圧
が高すぎたり、低すぎたりする。而して、接触面
圧が高すぎた場合には、摩擦トルクが増大して発
熱及び異常摩耗等を生じ寿命が短縮化される。一
方、接触面圧が低すぎた場合には、シールもれを
生じ望ましいシール効果を果すことが不可能であ
るという問題点があつた。また、端面シールリツ
プを正確に位置決めするには組付け作業に手間が
かかり、作業性が悪いという問題点があつた。
そこで、本考案は従来例の上記した問題点を解
決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、取付位置に制約されることなく、常に端
面シールリツプの接触面圧を適正に保持し得るオ
イルシールを提供し、もつてシール本体の取付作
業を簡略化し、作業性を向上させることにある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案にあつて
は、互いに相対回転可能であつて同心的に配設さ
れた軸およびハウジングのいずれか一方に嵌着さ
れ、かつ径方向に延びた支持部から密封流体側に
延びる端面シールリツプを有する第1シール部材
と、上記軸およびハウジングの他方に嵌着され上
記端面シールリツプのリツプ先端が摺接するため
端面シールリツプよりも密封流体側に設けた径方
向のフランジ部と、第1シール部材の支持部より
も大気側に設けた張出部と、支持部の大気側側面
に当接するために張出部から軸方向に突出した位
置決め突部とを有する第2シール部材とを相対回
転自在に組付けたものから構成した。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明す
ると、第1図は本考案に係るオイルシールの一実
施例を示し、同図において、1は端面シールリツ
プ2を備えた第1シール部材で、この第1シール
部材1はハウジング3に固着される環状の外周部
4と、この外周部4の一端より径方向内方に延出
した支持部5とを有し、支持部5は、その内側面
に金属製の補強環6が一体的に備えられており、
また支持部5の基端には略軸線上に延出する基部
7が連設されている。更に、この基部7から半径
方向外方に延び、密封流体側(図中右方向)に傾
斜した環状の端面シールリツプ2が形成されてい
る。また支持部5基端には回転軸8が径方向に突
出したダストリツプ9が形成されている。
第2シール部材10は断面略L字状の金属環1
1と金属環11に組付けられて上記第1シール部
材1を保持する四フツ化エチレン樹脂等の樹脂製
の保持部材12とから成つている。金属環11は
断面略L字形状で、回転軸8に嵌着される円筒状
の嵌合部13と嵌合部13の密封流体側側端部か
ら半径方向外方に延びるフランジ部14とから成
り、フランジ部14の大気側側面が回転軸8の回
転軸心に対して直交する端面15となつている。
フランジ部14の外周端は上記ハウジング3内周
面に近接しており、ハウジング3内周とフランジ
部14外周端との間に〓間が形成されている。上
記フランジ部14の端面15には上記した第1シ
ール部材1の端面シールリツプ2のリツプ先端が
密封接触されてシール部Sを形成している。この
端面シールリツプ2が摺接されるフランジ部14
の端面15のシール面には螺旋状のねじ溝16が
刻設されており、ねじ溝16のねじポンプ機能に
よりシール性能が高められている。このねじ溝1
6はフランジ部14端面15に設けずに端面シー
ルリツプ2のシール面側に設けてもよい。一方保
持部材12は断面略L字形状で上記金属環11の
嵌合部13外周に嵌合される円筒状の取付部17
と、取付部17の大気側側縁から半径方向外方に
延びる張出部としての支持部18とから成り、こ
の支持部18の外周は上記第1シール部材1の外
周部4内周面に近接されており、また取付部17
の密封流体側側端は上記金属環11のフランジ部
14に当接されている。また保持部材12の内周
の大気側側端縁は上記金属環の嵌合部13の大気
側側端縁を半径方向外方にかしめることにより組
付けられている。また保持部材12の取付部17
外周面は上記第1シール部材1の支持部5基端に
設けた基部7内周面と対向しており、対向面間の
〓間は上記支持部5基端に設けたダストリツプ9
が保持部材12の内周面に接触してシールされ、
大気側からのダストの浸入を阻止している。さら
に保持部材12の支持部18の肉厚は取付部17
の肉厚よりも厚くして剛性が高められており、支
持部18の密封流体側側面にはその外周端縁位置
に密封流体側に向けて軸方向に突出する環状の位
置決め突部19が設けられており、位置決め突部
19突出端面が上記第1シール部材1の支持部5
の大気側側面、具体的には補強環6に当接してい
る。したがつて第1シール部材1の軸方向の位置
はこの位置決め突部19により決められ、端面シ
ールリツプ2の上記第2シール部材10端面15
との接触面圧が所定圧に設定されている。保持部
材12は樹脂で成形されているので、位置決め突
部19と第1シール部材1との接触は樹脂と第1
シール部材1の支持部5を構成する金属製の補強
環6との接触となり摺動抵抗は小さくなつてい
る。
上記構成のオイルシールにあつては、その組付
けはまず第2シール部材10の金属環11の大気
側から第1シール部材1を端面シールリツプ2を
密封流体側に向けて軸方向から嵌合し、その後保
持部材12を金属環11の嵌合部13にその取付
部17を嵌合させて取付部17の密封流体側の端
面が金属環11のフランジ部14に当接するまで
押し込み、当接した時点で金属環11の嵌合部1
3をかしめることによりなされる。組付けた時点
で第2シール部材10の位置決め突部19により
第1シール部材1の軸方向の位置決めが自動的に
なされ、端面シールリツプ2の接触面圧が所定圧
に設定される。
このようなオイルシールを使用すると、回転軸
8の回転に伴つて相対回転する第1シール部材
1、第2シール部材10は、その取付位置にかか
わらず端面シールリツプ2の接触面圧は一定に保
持され、シール部Sにより密封流体Oがシールさ
れる。さらに第1シール部材1の支持部5の密封
流体側側面に加わる流体の圧力は第2シール部材
10の支持部18により背面から支持され第1シ
ール部材1の支持部5が大気側に撓んで端面シー
ルリツプ2の接触面圧が低下することが防止され
ている。また第2シール部材10の位置決め突部
19と第1シール部材1の背面との接触は位置決
め突部19が樹脂で成形されているので摩擦抵抗
は小さくトルク損失が小さい。また耐摩耗性に優
れたPTFE等の樹脂を用いれば長寿命化を図るこ
とができる。また大気側からのダストは第1シー
ル部材1の外周部4内周面と保持部材12の支持
部18外周面との間の〓間が小さくなつているの
でシール内部へのダストの浸入は阻止され、さら
に位置決め突部19と第1シール部材1の支持部
5との摺動部によりシールされる。さらにまた位
置決め突部19の摺動部から内部に浸入したダス
トはダストリツプ9によりシールされダストの浸
入が確実に防止できる。
なお本実施例では回転軸8が回転し、ハウジン
グ3が固定される例を示したが逆に回転軸8が固
定され、ハウジング3が回転するようにしてもよ
い。また本実施例ではハウジング側に端面シール
リツプを有する第1シール部材1を嵌着し、回転
軸8側に端面15を有する第2シール部材10を
嵌着するようにしたが、逆に端面シールリツプを
有する第1シール部材を回転軸側に嵌着し、端面
を有する第2シール部材をハウジング側に嵌着す
る構成としてもよい。また第2シール部材10を
構成する保持部材12全体を樹脂で成形したが、
位置決め突部19の第1シール部材1の支持部5
との当接面だけに四フツ化エチレン樹脂等の樹脂
材を貼付けたりあるいは塗布するようにしてもよ
い。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用から成るもの
で、端面シールリツプを有する第1シール部材と
端面シールリツプが密封接触する端面を有する第
2シール部材とを相対回転可能に1体に組付けて
構成したので、軸又はハウジングの回転に伴つて
相対回転する第1シール部材、第2シール部材
は、その取付位置にかかわらず接触面圧を所定圧
に設定することができ、接触面圧が低いことに起
因するシール不良や過大な接触面圧に起因するシ
ール寿命の低下等を防止することができるという
効果が得られる。また取付位置の精度が要求され
ないので取付けが容易となり作業性が向上すると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るオイルシールの一実施例
を示す半断面図、第2図は従来のオイルシールの
一例を示す半断面図である。 符号の説明、1……第1シール部材、2……端
面シールリツプ、3……ハウジング、8……回転
軸、10……第2シール部材、11……金属環、
12……保持部材、14……フランジ部、15…
…端面、16……ねじ溝、19……位置決め突
部、S……シール部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 互いに相対回転可能であつて同心的に配設され
    た軸およびハウジングのいずれか一方に嵌着さ
    れ、かつ径方向に延びた支持部から密封流体側に
    延びる端面シールリツプを有する第1シール部材
    と、 上記軸およびハウジングの他方に嵌着され上記
    端面シールリツプのリツプ先端が摺接するため端
    面シールリツプよりも密封流体側に設けた径方向
    のフランジ部と、第1シール部材の支持部よりも
    大気側に設けた張出部と、支持部の大気側側面に
    当接するために張出部から軸方向に突出した位置
    決め突部とを有する第2シール部材とを相対回転
    自在に組付けて成ることを特徴とするオイルシー
    ル。
JP1985149491U 1985-09-30 1985-09-30 Expired JPH0446141Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985149491U JPH0446141Y2 (ja) 1985-09-30 1985-09-30

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985149491U JPH0446141Y2 (ja) 1985-09-30 1985-09-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6256864U JPS6256864U (ja) 1987-04-08
JPH0446141Y2 true JPH0446141Y2 (ja) 1992-10-29

Family

ID=31064749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985149491U Expired JPH0446141Y2 (ja) 1985-09-30 1985-09-30

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0446141Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6023502B2 (ja) * 2012-08-07 2016-11-09 Nok株式会社 密封装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5032351A (ja) * 1973-07-25 1975-03-29

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55175659U (ja) * 1979-06-05 1980-12-16

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5032351A (ja) * 1973-07-25 1975-03-29

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6256864U (ja) 1987-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2503822A1 (en) Radial shaft seal ring
JPH0446141Y2 (ja)
JPH0712762Y2 (ja) 密封装置
JPH0135982Y2 (ja)
JPH067223Y2 (ja) 非接触型シール
JPH0247311Y2 (ja)
JPH0614139Y2 (ja) 密封装置
JPH0138375Y2 (ja)
JP3785809B2 (ja) 密封装置
JP2572966Y2 (ja) 密封装置
JPH0810713Y2 (ja) 密封装置
JPH0247809Y2 (ja)
JPH0212352Y2 (ja)
JPH0726611Y2 (ja) 密封装置
JPH0448364Y2 (ja)
JP2567274Y2 (ja) リップパッキン
JPH0448381Y2 (ja)
JPS6028844Y2 (ja) 密封装置
JPH0448371Y2 (ja)
JPH063221Y2 (ja) リップシール
JPH0444940Y2 (ja)
JP2594687Y2 (ja) 転がり軸受の密封装置
JPH0720447Y2 (ja) リップ型シール
JPH0138373Y2 (ja)
JP2582614Y2 (ja) 端面シール