JPH063221Y2 - リップシール - Google Patents
リップシールInfo
- Publication number
- JPH063221Y2 JPH063221Y2 JP1988102400U JP10240088U JPH063221Y2 JP H063221 Y2 JPH063221 Y2 JP H063221Y2 JP 1988102400 U JP1988102400 U JP 1988102400U JP 10240088 U JP10240088 U JP 10240088U JP H063221 Y2 JPH063221 Y2 JP H063221Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lip
- annular case
- rubber lip
- rubber
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はリップシールに係り、特に、ゴム製リップ内に
内蔵されゴム製リップを補強する金属環の円筒部を外周
にある金属製ケースまで延長させることにより、ゴム製
リップのいわゆる「へたり」を防止できるものに関す
る。
内蔵されゴム製リップを補強する金属環の円筒部を外周
にある金属製ケースまで延長させることにより、ゴム製
リップのいわゆる「へたり」を防止できるものに関す
る。
第2図を参照して従来例を説明する。第2図はリップシ
ールの構成を示す断面図であり、図中符号(1)は軸であ
る。軸(1)は図示しない機器ハウジングの軸孔内に内挿
されており、この軸(1)と機器ハウジングとの間にリッ
プシール(3)が装着されている。
ールの構成を示す断面図であり、図中符号(1)は軸であ
る。軸(1)は図示しない機器ハウジングの軸孔内に内挿
されており、この軸(1)と機器ハウジングとの間にリッ
プシール(3)が装着されている。
リップシール(3)は最外周位置に金属製の環状ケース(5)
を有している。この環状ケース(5)は外円筒部(7)とこの
外円筒部(7)の一端に連続して形成された鍔部(9)と、こ
の鍔部(9)に連続して形成された内円筒部(11)と、上記
外円筒部(7)の他端に連続して形成されたカシメ部(13)
とから構成されている。上記環状ケース(5)内には樹脂
製リップ(15)とゴム製リップ(17)とが嵌着されている。
上記樹脂製リップ(15)と上記内円筒部(11)との間にはバ
ックアップリング(19)が装着されており、一方上記ゴム
製リップ(17)の外周軸方向端部は上記カシメ部(13)に圧
接されている。
を有している。この環状ケース(5)は外円筒部(7)とこの
外円筒部(7)の一端に連続して形成された鍔部(9)と、こ
の鍔部(9)に連続して形成された内円筒部(11)と、上記
外円筒部(7)の他端に連続して形成されたカシメ部(13)
とから構成されている。上記環状ケース(5)内には樹脂
製リップ(15)とゴム製リップ(17)とが嵌着されている。
上記樹脂製リップ(15)と上記内円筒部(11)との間にはバ
ックアップリング(19)が装着されており、一方上記ゴム
製リップ(17)の外周軸方向端部は上記カシメ部(13)に圧
接されている。
上記ゴム製リップ(17)内には金属環(21)が内蔵されてお
り(焼付け接着されている)、この金属環(21)によりゴ
ム製リップ(17)の補強をなしている。
り(焼付け接着されている)、この金属環(21)によりゴ
ム製リップ(17)の補強をなしている。
上記従来の構成によると次のような問題がある。すなわ
ちゴム製リップ(17)は金属環(21)により補強されてはい
るものの、上記金属環(21)はゴム製リップ(21)の外周軸
方向端部にまでは至っておらず、よって図中符号(a)で
示す部分において「へたり」現象が発生してしまい、そ
れによる締代低下に起因してリップの共回り、さらには
漏洩が発生してしまうという問題があった。
ちゴム製リップ(17)は金属環(21)により補強されてはい
るものの、上記金属環(21)はゴム製リップ(21)の外周軸
方向端部にまでは至っておらず、よって図中符号(a)で
示す部分において「へたり」現象が発生してしまい、そ
れによる締代低下に起因してリップの共回り、さらには
漏洩が発生してしまうという問題があった。
本考案はこのような点に基いてなされたものでその目的
とするところは、ゴム製リップにおける「へたり」を防
止してシール性能の維持を図ることが可能なリップシー
ルを提供することにある。
とするところは、ゴム製リップにおける「へたり」を防
止してシール性能の維持を図ることが可能なリップシー
ルを提供することにある。
上記目的を達成するべく本願考案によるリップシール
は、金属製の環状ケースと、この環状ケース内に嵌着さ
れ、ゴム製リップのみまたはゴム製リップと樹脂製リッ
プとからなるリップと、上記ゴム製リップ内に内蔵され
半径方向に延長された鍔部とこの鍔部外周端から軸方向
に延長された円筒部からなりゴム製リップを補強する金
属環とを備え、上記環状ケースを機器のハウジングの軸
孔内周に嵌入することにより、上記軸孔に内挿された軸
を上記リップが軸の半径方向に締め付けるごとくして流
体を密封するリップシールにおいて、上記金属環の円筒
部は上記金属製の環状ケースのカシメ部に当接する位置
まで延長されていることを特徴とするものである。
は、金属製の環状ケースと、この環状ケース内に嵌着さ
れ、ゴム製リップのみまたはゴム製リップと樹脂製リッ
プとからなるリップと、上記ゴム製リップ内に内蔵され
半径方向に延長された鍔部とこの鍔部外周端から軸方向
に延長された円筒部からなりゴム製リップを補強する金
属環とを備え、上記環状ケースを機器のハウジングの軸
孔内周に嵌入することにより、上記軸孔に内挿された軸
を上記リップが軸の半径方向に締め付けるごとくして流
体を密封するリップシールにおいて、上記金属環の円筒
部は上記金属製の環状ケースのカシメ部に当接する位置
まで延長されていることを特徴とするものである。
金属環は、鍔部と、この鍔部の外周端から軸方向に延長
された円筒部とからなり、上記円筒部は環状ケースのカ
シメ部に当接する位置まで延長されている。したがって
ゴム製リップの軸方向外周端部が補強されるので、該部
分において「へたり」が発生することはなく、ゴム製リ
ップと環状ケースとの密着性が向上して、シール性能は
確実に維持される。
された円筒部とからなり、上記円筒部は環状ケースのカ
シメ部に当接する位置まで延長されている。したがって
ゴム製リップの軸方向外周端部が補強されるので、該部
分において「へたり」が発生することはなく、ゴム製リ
ップと環状ケースとの密着性が向上して、シール性能は
確実に維持される。
以下第1図を参照して本考案の一実施例を説明する。な
お、従来と同一部分については同一符号を付して示しそ
の説明は省略する。
お、従来と同一部分については同一符号を付して示しそ
の説明は省略する。
本実施例の金属環(101)は、鍔部(103)と、この鍔部(10
3)の外周端から軸方向に延長された円筒部(105)とから
なり、上記円筒部(105)は環状ケース(5)のカシメ部(13)
まで延長されている。したがってゴム製リップ(17)の外
周端部における補強が強化され、その結果外周端部にお
ける「へたり」をなくすことができる。
3)の外周端から軸方向に延長された円筒部(105)とから
なり、上記円筒部(105)は環状ケース(5)のカシメ部(13)
まで延長されている。したがってゴム製リップ(17)の外
周端部における補強が強化され、その結果外周端部にお
ける「へたり」をなくすことができる。
以上本実施例によるとつぎのような効果を奏することが
できる。
できる。
まずゴム製リップ(17)の外周端部における補強がより強
化されたことにより、該部分における「へたり」の発生
が防止され、それによってゴム製リップ(17)と環状ケー
ス(5)の外円筒部(7)との間(図中符号(b)で示す)の密
着性が向上して、シール性能を長期にわたって安定した
状態で維持することができる。
化されたことにより、該部分における「へたり」の発生
が防止され、それによってゴム製リップ(17)と環状ケー
ス(5)の外円筒部(7)との間(図中符号(b)で示す)の密
着性が向上して、シール性能を長期にわたって安定した
状態で維持することができる。
また、特に複雑な構成を要することもなく、製作コスト
も安いものである。
も安いものである。
以上詳述したように本考案によるリップシールによる
と、ゴム製リップの「へたり」をなくしてシール性能を
長期にわたって維持することができる等その効果は大で
ある。
と、ゴム製リップの「へたり」をなくしてシール性能を
長期にわたって維持することができる等その効果は大で
ある。
第1図は本考案の一実施例を示すリップシールの半裁断
面図、第2図は従来のリップシールの半裁断面図であ
る。 (1)軸、(3)リップシール、(5)環状ケース (15)樹脂リップ、(17)ゴム製リップ (101)金属環、(103)鍔部、(105)円筒部
面図、第2図は従来のリップシールの半裁断面図であ
る。 (1)軸、(3)リップシール、(5)環状ケース (15)樹脂リップ、(17)ゴム製リップ (101)金属環、(103)鍔部、(105)円筒部
Claims (1)
- 【請求項1】金属製の環状ケースと、この環状ケース内
に嵌着されゴム製リップのみまたはゴム製リップと樹脂
製リップとからなるリップと、上記ゴム製リップ内に内
蔵され半径方向に延長された鍔部とこの鍔部外周端から
軸方向に延長された円筒部からなりゴム製リップを補強
する金属環とを備え、上記環状ケースを機器のハウジン
グの軸孔内周に嵌入することにより、上記軸孔に内挿さ
れた軸を上記リップが軸の半径方向に締め付けるごとく
して流体を密封するリップシールにおいて、上記金属環
の円筒部は上記金属製の環状ケースのカシメ部に当接す
る位置まで延長されていることを特徴とするリップシー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988102400U JPH063221Y2 (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | リップシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988102400U JPH063221Y2 (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | リップシール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0224159U JPH0224159U (ja) | 1990-02-16 |
JPH063221Y2 true JPH063221Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=31332278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988102400U Expired - Lifetime JPH063221Y2 (ja) | 1988-08-03 | 1988-08-03 | リップシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063221Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4865571B2 (ja) * | 2004-12-28 | 2012-02-01 | イーグル工業株式会社 | 軸封装置 |
EP2039967B1 (en) * | 2006-07-07 | 2013-02-13 | Eagle Industry Co., Ltd. | Shaft sealing device |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5697657U (ja) * | 1979-12-25 | 1981-08-03 | ||
JPS5977617U (ja) * | 1982-11-17 | 1984-05-25 | トヨタ自動車株式会社 | 球面用シ−ル |
-
1988
- 1988-08-03 JP JP1988102400U patent/JPH063221Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0224159U (ja) | 1990-02-16 |
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