JP2529410Y2 - 無潤滑型メカニカルシール - Google Patents

無潤滑型メカニカルシール

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JP2529410Y2
JP2529410Y2 JP40323190U JP40323190U JP2529410Y2 JP 2529410 Y2 JP2529410 Y2 JP 2529410Y2 JP 40323190 U JP40323190 U JP 40323190U JP 40323190 U JP40323190 U JP 40323190U JP 2529410 Y2 JP2529410 Y2 JP 2529410Y2
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JP
Japan
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mechanical seal
rotating ring
dust
housing
sliding surface
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JP40323190U
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JPH0488565U (ja
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哲夫 佐藤
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Eagle Industry Co Ltd
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Eagle Industry Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転側と静止側の互い
の摺動面に液体膜が介在しない無潤滑型のメカニカルシ
ールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、無潤滑型メカニカルシールの
一種として、図3に示すように、ハウジング1の端部内
周面に密嵌された固定環2と、回転軸3の外周面に装着
されたPTFEベローズ4と、このPTFEベローズ4
の自由端に一体に形成した回転環5を有し、この回転環
5をコイルスプリング6で軸方向に押圧し、前記固定環
2の端面に気密摺接させて、その密封摺動面Sに液体膜
が介在しない無潤滑状態で気体に対するシール機能を営
むものが知られている。前記密封摺動面Sへ外部から塵
埃が侵入するのを防止するため、前記PTFEベローズ
4、回転環5及びコイルスプリング6を含む回転側部品
群は、ハウジング1の端部にボルト8で固定された防塵
用カバー7で覆われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
のメカニカルシールによると、防塵用カバー7によって
外部からの塵埃の侵入防止を図っているとはいえ、この
防塵用カバー7の内径端7aと、その内周を貫通する回
転軸3の外周面との間には隙間δが存在するため、この
隙間δからの塵埃の侵入は避けられず、しかも防塵用カ
バー7内に一旦侵入した塵埃や、密封摺動面Sで発生し
た摩耗粉は容易に排出されないため、密封摺動面Sがこ
れら塵埃及び摩耗粉の咬み込みによって異常摩耗や損傷
を受ける恐れがあった。また、防塵用カバー7を設ける
ことによって、装着スペースが大きくなってしまうとい
った問題があった。
【0004】そこで本考案は、このような問題に鑑み、
密封摺動面S近傍に塵埃や摩耗粉が滞留することなく速
やかに外部へ排出されるようにし、かつメカニカルシー
ルの装着スペースを縮小することを課題としてなされた
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案は、ハウジングの端部内周面に密嵌された固
定環と、回転軸の外周面に軸方向移動自在かつ気密的に
装着された回転環が、軸線に対して垂直であって液体膜
が介在しない密封摺動面で気密摺接する無潤滑型メカニ
カルシールにおいて、回転環の外周に、テーパ状に展開
してハウジングの端面と摺接するリップ部を備えた弾性
体からなるカバー部材を装着し、前記リップ部に、外径
側へ向けて周方向両側へ拡大する第一の切欠部と、放射
状に延びる第二の切欠部を、周方向交互に形成したもの
である。
【0006】
【作用】上記構成によると、カバー部材は回転環とハウ
ジングとの間で回転環と固定環の密封摺動面の外周近傍
空間を覆うように存在して、密封摺動面の外周近傍空間
とその外側の空間を概略的に区画しており、回転環と一
体に回転する。このとき、カバー部材に形成された放射
状に延びる第二の切欠部では、回転方向の如何に拘ら
ず、該切欠部内に存在する気体の回転に伴う遠心力によ
って外径側への吐出力が生じる一方、外径側が開いた第
一の切欠部では該切欠部に存在する気体に作用する回転
力が相対的に小さいことから、前記第二の切欠部におけ
る吐出作用に伴って内径側への吸入方向の流れが生じ、
この気体の流れによって、摺動面外周近傍における摩耗
粉及び塵埃の滞留を防止する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の無潤滑型メカニカルシール
を、図1及び図2に示す一実施例を参照しながら説明す
る。なお、先に述べた図3の従来構造と重複する部分に
は同一の符号を用い、その説明は省略する。
【0008】すなわち本実施例は、回転環5の外周に、
テーパ状に展開してハウジング1の端面1aと摺接する
リップ部10を備えた弾性体からなるカバー部材9が装
着してあり、回転環5と一体に回転するこのカバー部材
9の前記リップ部10には、外径側へ向けて周方向両側
へ拡大する第一の切欠部11と、放射状に延びる第二の
切欠部12が周方向交互に形成されている。
【0009】この構成において、カバー部材9は回転環
5に嵌着される一方、そのリップ部10がハウジング1
の端面1aと摺接することによって回転環5と固定環2
の密封摺動面Sの外周近傍空間13と外部14を概略的
に区画している。そして、カバー部材9に形成された放
射状に延びる第二の切欠部12内では、気体が強制的に
回転させられ、その遠心力によって外径側への吐出力が
生じるので、密封摺動面Sで発生した摩耗粉は、この第
一の切欠部12を通じて外部空間14へ排出される。一
方、外径側が開いた第一の切欠部11では、その周方向
両内側面11a,11bが傾斜していて、該切欠部11
内の気体に作用する回転力、及びこれに伴う遠心力が第
二の切欠部12内に比較して相対的に小さいことから、
第二の切欠部12における吐出作用に伴って内径側への
吸入方向の流れが生じ、この作用は、図2におけるA方
向に回転する場合も、またB方向に回転する場合も同様
に生じる。したがって、第一の切欠部11を通じて、カ
バー部材9の内周空間すなわち摺動面Sの外周近傍空間
13へ外部14の塵埃が侵入する可能性があるが、この
塵埃は前記空間13内に滞留することなく、第二の切欠
部12における吐出作用によって直ちに外部14へ排出
される。また、第二の切欠部12における吐出作用によ
って、前記空間13が負圧になって密封摺動面Sにおけ
る漏れを誘発するといったこともない。
【0010】本実施例の構成によると、図3の従来構造
のような、PTFEベローズ4、回転環5及びコイルス
プリング6を含む回転側部品群全体を覆う防塵用カバー
7が不要であり、しかも摩耗粉や塵埃が密封摺動面Sの
外周近傍空間13に滞留することがないので、密封摺動
面Sにおけるこれら摩耗粉や塵埃の咬み込みによる負具
合を防止できるものである。
【0011】
【考案の効果】以上、本考案の無潤滑型メカニカルシー
ルによると、回転側部品群全体を覆う防塵用カバーが不
要であることから、メカニカルシールの装着スペースを
小さくすることができ、また、摩耗粉や塵埃の滞留によ
る密封摺動面の異常摩耗や損傷を防止でき、カバー部材
による摩耗粉や塵埃の排出作用に伴って密封摺動面にお
ける漏れを誘発するものでもなく、さらには、摩耗粉や
塵埃の滞留防止機能が回転方向の如何に拘らず発揮され
るといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る無潤滑型メカニカルシールの一実
施例を示す半断面図である。
【図2】同じくカバー部材の部分正面図である。
【図3】従来の無潤滑型メカニカルシールの一例を示す
半断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 端面 2 固定環 3 回転軸 5 回転環 9 カバー部材 10 リップ部 11 第一の切欠部 12 第二の切欠部 S 密封摺動面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの端部内周面に密嵌された固
    定環と、回転軸の外周面に軸方向移動自在かつ気密的に
    装着された回転環が、軸線に対して垂直であって液体膜
    が介在しない密封摺動面で気密摺接する無潤滑型メカニ
    カルシールにおいて、回転環の外周に、テーパ状に展開
    してハウジングの端面と摺接するリップ部を備えた弾性
    体からなるカバー部材を装着し、前記リップ部に、外径
    側へ向けて周方向両側へ拡大する第一の切欠部と、放射
    状に延びる第二の切欠部を、周方向交互に形成したこと
    を特徴とする無潤滑型メカニカルシール。
JP40323190U 1990-12-14 1990-12-14 無潤滑型メカニカルシール Expired - Lifetime JP2529410Y2 (ja)

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JP40323190U JP2529410Y2 (ja) 1990-12-14 1990-12-14 無潤滑型メカニカルシール

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JP40323190U JP2529410Y2 (ja) 1990-12-14 1990-12-14 無潤滑型メカニカルシール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0488565U JPH0488565U (ja) 1992-07-31
JP2529410Y2 true JP2529410Y2 (ja) 1997-03-19

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5674571B2 (ja) * 2011-06-30 2015-02-25 日本ピラー工業株式会社 メカニカルシール
CN110621924B (zh) 2017-05-12 2022-07-15 伊格尔工业股份有限公司 机械密封

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JPH0488565U (ja) 1992-07-31

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