JP7353089B2 - 密封装置 - Google Patents
密封装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7353089B2 JP7353089B2 JP2019131628A JP2019131628A JP7353089B2 JP 7353089 B2 JP7353089 B2 JP 7353089B2 JP 2019131628 A JP2019131628 A JP 2019131628A JP 2019131628 A JP2019131628 A JP 2019131628A JP 7353089 B2 JP7353089 B2 JP 7353089B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing
- slinger
- sealing device
- rotating shaft
- elastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
Description
回転軸に固定されるスリンガーと、
ハウジングに設けられた軸孔に固定される密封装置本体と、
を備え、
前記回転軸と軸孔との間の環状隙間を封止する密封装置において、
前記密封装置本体は、
補強環と、
前記スリンガーに摺動自在に設けられる少なくとも一つのシールリップと、密封対象領域側とは反対側に突出する環状凸部と、を有し、前記補強環に一体的に設けられる弾性体製シール部と、を備え、
前記スリンガーは、
前記回転軸に固定される円筒部と、該円筒部における前記反対側の端部に設けられる外向きフランジ部とを有する金属製のスリンガー本体と、
前記スリンガー本体に一体的に設けられ、かつ、前記回転軸が非回転の状態では前記環状凸部に接し、前記回転軸の回転に伴う遠心力によって前記環状凸部から離れるように変形可能な弾性体製補助シール部と、
を備えると共に、
前記スリンガーは、前記外向きフランジ部の前記反対側の端面と外周面に一体的に固定される弾性体部を有しており、該弾性体部における径方向外側の端部から前記密封対象領域側に向かって突き出る部分により前記弾性体製補助シール部が構成され、
かつ、前記弾性体製補助シール部は、前記密封対象領域側に向かって突き出ると共に、前記外向きフランジ部よりも前記密封対象領域側で径方向内側に向かって突き出るように構成されており、かつ前記外向きフランジ部における前記密封対象領域側の端面には接着されていないことを特徴とする。
弾性体製補助シール部が変形して環状凸部から離れることで、これらによる摺動抵抗をなくすことができる。また、回転軸の回転によってスリンガーが回転している間は、異物を遠心方向に飛ばすというスリンガー本来の機能によって、異物の侵入は抑制される。
図1~図4を参照して、本発明の実施例に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例に係るスリンガーの模式的断面図である。図2は本発明の実施例に係る密封装置本体の模式的断面図である。図3は本発明の実施例に係る密封装置を備える密封構造の模式的断面図である。なお、本実施例に係る密封装置は回転対称形状であり、図1~図3においては、密封装置の中心軸線を含む面で密封装置を構成する各部材を切断した断面図を示している。図4は本発明の実施例に係る密封装置の要部を拡大した断面図である。
特に、図3を参照して、本発明の実施例に係る密封装置を備える密封構造について説明する。本実施例に係る密封構造は、回転軸500と、この回転軸500が挿通される軸孔を有するハウジング600と、回転軸500とハウジング600の軸孔との間の環状隙間を封止する密封装置10とを備えている。図3中、左側が密封対象領域側(O)であり、
右側が密封対象領域側とは反対側(A)である。
本実施例に係る密封装置10について説明する。密封装置10は、回転軸500に固定されるスリンガー100と、ハウジング600に設けられた軸孔に固定される密封装置本体200とを備えている。
スリンガー100は、金属製のスリンガー本体110と、スリンガー本体110に一体的に設けられる弾性体部120とを備えている。例えば、スリンガー本体110をインサート部品として、インサート成形によって弾性体部120を成形することにより、スリンガー100を得ることができる。なお、弾性体部120はゴムなどのエラストマーにより構成される。スリンガー本体110は、回転軸500に嵌合により固定される円筒部111と、円筒部111における反対側(A)の端部に設けられる外向きフランジ部112とを有している。
密封装置本体200は、補強環210と、補強環210に一体的に設けられる弾性体製シール部220とを備えている。例えば、補強環210をインサート部品として、インサート成形によって弾性体製シール部220を成形することにより、密封装置本体200を得ることができる。なお、弾性体製シール部220はゴムなどのエラストマーにより構成される。補強環210は、ハウジング600の軸孔の内周面に嵌合により固定される略円筒部211と、略円筒部211における密封対象領域側(O)の端部に設けられる内向きフランジ部212とを有している。
なわち、弾性体製シール部220は、メインリップ221と、補助リップ222と、サイドリップ223とを備えている。
特に、図3及び図4を参照して、本実施例に係る密封装置10の動作メカニズムについて説明する。本実施例に係る密封装置10においては、回転軸500の回転によって、回転軸500とハウジング600が相対的に回転している場合であっても、メインリップ221と補助リップ222とサイドリップ223が、いずれもスリンガー本体110に摺動しながら接触した状態を維持する。そのため、密封対象領域側(O)からのグリスの漏れを抑制し、かつ反対側(A)から泥水等の異物の侵入を抑制することができる。勿論、回転軸500が非回転の状態であっても、メインリップ221と補助リップ222とサイドリップ223は、いずれもスリンガー本体110に接しているため、密封機能が発揮されることは言うまでもない。
回転している間は、異物を遠心方向に飛ばすというスリンガー本来の機能によって、異物の侵入は抑制される。
本実施例に係る密封装置10によれば、回転軸500が非回転の状態では、弾性体製補助シール部122が環状凸部225に接することによってシール性を得ることができる。そして、回転軸500が回転することによって、弾性体製補助シール部122が変形して環状凸部225から離れることで、これらによる摺動抵抗をなくすことができる。従って、異物の侵入の抑制を図りつつ、低トルク化を図ることができる。また、弾性体製補助シール部122と環状凸部225によっても密封機能が発揮されるため、シールリップの数を増やさなくても十分なシール性を得ることができる。また、シールリップの面圧を低減させて、より一層トルクを減らすことも可能となる。
上記実施例においては、密封装置本体200における弾性体製シール部220は、メインリップ221と、補助リップ222と、サイドリップ223の3つのシールリップを備える構成を示した。しかしながら、本発明において、弾性体製シール部に備えられるシールリップは、上記実施例に示した構成に限定されることはない。シールリップの個数についても適宜採用可能である。ただし、上記の通り、弾性体製補助シール部と環状凸部によっても密封機能が発揮されるため、シールリップの数は多くする必要がなく、仮に多数のシールリップを設けたとしてもシールリップの面圧を低く設定することによって、低トルク化を可能にすることができる。
100 スリンガー
110 スリンガー本体
111 円筒部
112 外向きフランジ部
120 弾性体部
121 内周シール部
122 弾性体製補助シール部
122a 対向面部
122b 内周面
200 密封装置本体
210 補強環
211 円筒部
212 内向きフランジ部
220 弾性体製シール部
221 メインリップ
222 補助リップ
223 サイドリップ
224 外周シール部
225 環状凸部
225a 外周面
500 回転軸
600 ハウジング
L ラビリンスシール部
S 隙間
Claims (2)
- 回転軸に固定されるスリンガーと、
ハウジングに設けられた軸孔に固定される密封装置本体と、
を備え、
前記回転軸と軸孔との間の環状隙間を封止する密封装置において、
前記密封装置本体は、
補強環と、
前記スリンガーに摺動自在に設けられる少なくとも一つのシールリップと、密封対象領域側とは反対側に突出する環状凸部と、を有し、前記補強環に一体的に設けられる弾性体製シール部と、を備え、
前記スリンガーは、
前記回転軸に固定される円筒部と、該円筒部における前記反対側の端部に設けられる外向きフランジ部とを有する金属製のスリンガー本体と、
前記スリンガー本体に一体的に設けられ、かつ、前記回転軸が非回転の状態では前記環状凸部に接し、前記回転軸の回転に伴う遠心力によって前記環状凸部から離れるように変形可能な弾性体製補助シール部と、
を備えると共に、
前記スリンガーは、前記外向きフランジ部の前記反対側の端面と外周面に一体的に固定される弾性体部を有しており、該弾性体部における径方向外側の端部から前記密封対象領域側に向かって突き出る部分により前記弾性体製補助シール部が構成され、
かつ、前記弾性体製補助シール部は、前記密封対象領域側に向かって突き出ると共に、前記外向きフランジ部よりも前記密封対象領域側で径方向内側に向かって突き出るように構成されており、かつ前記外向きフランジ部における前記密封対象領域側の端面には接着されていないことを特徴とする密封装置。 - 前記弾性体製補助シール部と前記環状凸部との間に形成され得る隙間と、前記弾性体部の外周面側に形成される隙間とによってラビリンスシール部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019131628A JP7353089B2 (ja) | 2019-07-17 | 2019-07-17 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019131628A JP7353089B2 (ja) | 2019-07-17 | 2019-07-17 | 密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021017893A JP2021017893A (ja) | 2021-02-15 |
JP7353089B2 true JP7353089B2 (ja) | 2023-09-29 |
Family
ID=74565936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019131628A Active JP7353089B2 (ja) | 2019-07-17 | 2019-07-17 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7353089B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19600125A1 (de) | 1996-01-04 | 1997-07-10 | Fag Oem & Handel Ag | Dichtung mit fliehkraftentlasteter Dichtlippe |
JP2010185465A (ja) | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Nsk Ltd | 組み合わせシールリング付転がり軸受ユニット |
-
2019
- 2019-07-17 JP JP2019131628A patent/JP7353089B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19600125A1 (de) | 1996-01-04 | 1997-07-10 | Fag Oem & Handel Ag | Dichtung mit fliehkraftentlasteter Dichtlippe |
JP2010185465A (ja) | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Nsk Ltd | 組み合わせシールリング付転がり軸受ユニット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021017893A (ja) | 2021-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4924789B2 (ja) | 密封装置 | |
EP2128501B1 (en) | Hermetic sealing device | |
US10527101B2 (en) | Bearing sealing device | |
US20090127796A1 (en) | Sealing device | |
WO2005121614A1 (ja) | 密封装置 | |
WO2017061242A1 (ja) | 密封装置 | |
WO2018110626A1 (ja) | 密封装置 | |
JP2007064459A (ja) | 密封装置 | |
JP2009103209A (ja) | 密封装置 | |
JP2004263730A (ja) | 等速ジョイント用ブーツ | |
JP6378548B2 (ja) | 密封装置 | |
JP2017190804A (ja) | 密封装置 | |
US11473627B2 (en) | Sealing device with dynamic action, particularly for rolling bearings | |
WO2017183566A1 (ja) | 密封構造 | |
JP7353089B2 (ja) | 密封装置 | |
JP6123945B2 (ja) | 密封構造 | |
JP6551612B2 (ja) | 密封装置 | |
JP2017015213A (ja) | 密封装置 | |
JP2009002425A (ja) | 密封装置 | |
US11835136B2 (en) | Sealing device | |
EP3845786A1 (en) | Sealing device | |
KR102065614B1 (ko) | 오일 씰 | |
JP2011043212A (ja) | 密封装置 | |
JPH043159Y2 (ja) | ||
JP2020197244A (ja) | 密封構造及び密封装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220518 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230307 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230523 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230808 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20230816 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230905 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230919 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7353089 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |