JPH0225979Y2 - - Google Patents

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JPH0225979Y2
JPH0225979Y2 JP1985113057U JP11305785U JPH0225979Y2 JP H0225979 Y2 JPH0225979 Y2 JP H0225979Y2 JP 1985113057 U JP1985113057 U JP 1985113057U JP 11305785 U JP11305785 U JP 11305785U JP H0225979 Y2 JPH0225979 Y2 JP H0225979Y2
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metal case
lip seal
ring
shaft hole
diameter part
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JP1985113057U
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンプレツサ等の機器に装着されて
該機器内の封入流体の漏洩を阻止するリツプシー
ルの改良に係る。
〔従来の技術〕
従来より、カーエアコン用コンプレツサ等に用
いられるリツプシールの一種として第4図に示す
ようなものが知られている。
すなわち、同図において全体を符号1で示すリ
ツプシールは、機器ハウジング6の軸孔7に形成
された段部8に、Oリング9を介して気密的に嵌
着され、スナツプリング10により脱落を阻止さ
れてなる環状の金属ケース2と、該ケース2に嵌
着されたゴム材製のパツキン3および該ケース2
の内側面にカシメ固定された断面略L字形状のリ
テーナ4により外径部が気密的に挾着され、四フ
ツ化エチレン樹脂を主材料とする環状のシート5
とよりなり、該シート5の内径部が、前記ハウジ
ング6の軸孔7に遊挿された回転軸11の外周面
11′に冷媒ガスおよび冷凍機油等機内流体A側
へ突出するごとく軸方向に屈曲変形した状態で、
適宜締め代をもつて摺接することにより、前記機
内流体Aの機外への漏出を阻止するものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記構成において、ハウジング6の段
部8とスナツプリング10との間の軸方向寸法l1
よりもリツプシール1の金属ケース2の軸方向寸
法l2がたとえわずかでも大きいようなことがある
と、当該リツプシール1は装着不可能となるた
め、このような寸法上の誤差を考慮して、前者の
寸法l1は後者の寸法l2よりもある程度大きく設定
されており、したがつて金属ケース2と段部8も
しくはスナツプリング10との間にはクリアラン
ス12が生じている。このため、コンプレツサ内
の圧力(機内流体Aの圧力)が変動すると、大気
Bの圧力との差圧により、リツプシール1は軸方
向に前記クリアランス12の軸方向長さl3の範囲
内で移動し、すなわちシート5と回転軸11との
摺接部位が変位してしまい、密封性が不安定とな
る問題点を有していた。また、前記圧力変動によ
つて、Oリング9も容易に変位してしまうので、
該Oリング9が捩れたり早期に摩耗し、密封性低
下の一因となつていた。
本考案は、上記問題点に鑑み、圧力変動による
リツプシールの軸方向移動を防止して安定した密
封性を得ることを目的としてなされたものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本考案リツプシール
は、機器ハウジングの軸孔内周にOリングを介し
て嵌着される金属ケース外径の軸方向部のうち、
内径方向に屈曲された大気側端部の近傍であつて
前記Oリングの大気側となる位置に、前記軸孔内
周面と圧接する周方向に連続した突起部を形成し
てなる構成とした。
〔作用〕
上記構成によれば、金属ケース外径の軸方向部
に形成した突起部は、内径方向に屈曲された大気
側端部の近傍に形成されていて剛性が大きいの
で、軸孔内周面との圧接力が大きい。したがつて
リツプシールの金属ケースと、ハウジングの内周
段部もしくはリツプシール脱落防止用のスナツプ
リングとの間にクリアランスが存在しても、機内
圧力の変動によつて当該リツプシールが移動する
ことはない。しかも、前記突起部はその全周が軸
孔内周面と強固に圧接し、Oリングの大気側でシ
ール機能を営むことから、前記圧力変動によるO
リングの挙動が抑制される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明
する。なお第4図の既述従来例と構成が重複する
部分は同符号を付してその説明は省略する。
まず第1図に示すリツプシール1aは、内周に
樹脂製シート5およびゴム材製パツキン3を保持
する金属ケース2の軸方向部2′に、プレス成形
により、外径側へ向けて突出する環状の突起部1
3を形成したもので、さらに詳しくは、この突起
部13は、第2図に示すように軸孔7内周面と圧
接するもので、前記軸方向部2′のうち大気B側
の、内径方向へ屈曲した端部2aの近傍に位置
し、かつ金属ケース2を軸孔7に圧入する際にス
ナツプリング10の嵌着用溝15に嵌り込んでし
まうことのないよう、この突起部13の軸方向寸
法W1は、前記嵌着用溝15の溝幅W2より大きく
設定されている。
上記構成によると、金属ケース2外径の突起部
13は、内径方向に屈曲した端部2aの近傍に形
成されていて剛性が大きいので、ハウジング6の
軸孔7内周面に全周にわたつて強固に圧接し、こ
のため、金属ケース2と軸孔7内周面の段部8も
しくはスナツプリング10との間にクリアランス
12が存在していても、コンプレツサ内の流体A
の圧力の変動によつて当該リツプシール1aが軸
方向へ変位することがなく、しかも前記突起部1
3は、Oリング9と大気B側との間をほぼシール
状態になすため、機内流体Aと大気Bの差圧によ
るOリング9の不安定挙動も抑えられる。
つぎに、第3図は下記の条件により、上記第2
図のように装着された上記実施例のリツプシール
と、従来例に係るリツプシールの密封性能の比較
試験を行なつた結果を表わすグラフである。
〈試験条件〉 試験機:カーエアコン用コンプレツサ 密封流体:冷凍機油+フレオンR−12 回転数:5500r.p.m 断続運転条件:25sec.ON,5sec.OFF 吐出圧:20Kg/cm2G 吸入圧:2Kg/cm2G 〔考案の効果〕 本考案は、上記試験結果からも明らかなよう
に、リツプシールの金属ケースに突設した突起部
をハウジングの軸孔内周に強固に圧接させること
によつて、機内流体の圧力変動によるリツプシー
ルの変位を阻止するとともに、金属ケースとハウ
ジングとの間に介在するOリングが前記圧力変動
により容易に挙動して捩れたり早期摩耗するのを
抑制でき、したがつて密封性能が著しく向上する
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案リツプシールの一実施例を示す
一部切欠した側面図、第2図は同じく装着状態を
示す半裁側断面図、第3図は試験結果のグラフ、
第4図は従来のリツプシールの装着状態を示す半
裁側断面図である。 1a…リツプシール、2…金属ケース、2′…
軸方向部、5…樹脂製シート、6…ハウジング、
7…軸孔、8…段部、9…Oリング、10…スナ
ツプリング、11…回転軸、12…クリアラン
ス、13…突起部、A…密封流体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 機器ハウジングの軸孔内周にOリングを介して
    気密的に嵌着される環状の金属ケースと、外径部
    が該ケースに気密的に固着された環状の樹脂製シ
    ートとよりなり、該シートの内径部が内封流体側
    へ突出した状態で適宜締め代をもつて回転軸の外
    周面に摺接し、前記内封流体の漏洩を阻止するリ
    ツプシールにおいて、前記金属ケースの外径軸方
    向部のうち、内径方向に屈曲された大気側端部の
    近傍であつて前記Oリングの大気側となる位置
    に、前記軸孔内周面と圧接する周方向に連続した
    突起部が形成されてなることを特徴とするリツプ
    シール。
JP1985113057U 1985-07-25 1985-07-25 Expired JPH0225979Y2 (ja)

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JPS6222364U JPS6222364U (ja) 1987-02-10
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0720450Y2 (ja) * 1989-12-08 1995-05-15 イーグル工業株式会社 リップ型シール
JPH0740128Y2 (ja) * 1990-03-23 1995-09-13 内山工業株式会社 オイル密封装置

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5032351A (ja) * 1973-07-25 1975-03-29
JPS603362B2 (ja) * 1981-01-21 1985-01-28 花王株式会社 棒状化粧料

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS526746Y2 (ja) * 1972-07-28 1977-02-12
JPS603362U (ja) * 1983-06-21 1985-01-11 ヤンマーディーゼル株式会社 オイルシ−ル

Patent Citations (2)

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JPS6222364U (ja) 1987-02-10

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