JPH0740128Y2 - オイル密封装置 - Google Patents

オイル密封装置

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JPH0740128Y2
JPH0740128Y2 JP1990029876U JP2987690U JPH0740128Y2 JP H0740128 Y2 JPH0740128 Y2 JP H0740128Y2 JP 1990029876 U JP1990029876 U JP 1990029876U JP 2987690 U JP2987690 U JP 2987690U JP H0740128 Y2 JPH0740128 Y2 JP H0740128Y2
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JP
Japan
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retainer
sealing
crankshaft
sealing device
mounting member
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淳一 荒井
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Uchiyama Manufacturing Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車等のエンジンにおけるシャフトと本体と
の密封を主な目的とする密封構造に関し、さらに具体的
にはクランクシャフト等の特殊密封用途に適合するオイ
ルシール付リテーナの形状改良に関するものである。
[従来の構造] 従来、自動車等に搭載されたエンジンの、シリンダロッ
クとクランクシャフトとを密封するカバー形状をしたリ
テーナ(2′)は、図面によって説明すると第3図のよ
うに、アルミニウムダイキャスト等で形成されその各部
分に高精度な研削加工を施して形成され、これに補強環
と弾性体からなるオイルシール(10)を後に嵌装取付し
て、これを接合部の形状に造形したパッキング部材(1
1)を介してシリンダブロック等の取付部材(3)に取
り付け密封作用をなさしめていた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような複数の部品点数を持つ複合タ
イプのリテーナ(2′)は、各々の精度を高めても複数
の誤差が加算されるので全体的には高精度を確保するに
至らず、また、オイルシール(10)の脱落・偏心・傾等
の解決されなければならない取付上の問題が残ってい
た。また、前記のように該リテーナ(2′)は一体的な
構成物でないから様々な取付部から油が漏洩する危険性
を残しており、特に熱膨張率の異なる異種材料の部材を
嵌合一体化しているので熱応力のため容易に変形を起こ
して間隙を発生させるなど高い密封性能を確保すること
ができない致命的な欠点を有している。
本考案はこのような多くの不具合を解消し、部品点数を
省略して嵌合作業を廃止せしめ密封性能を高めてトータ
ルコストの低減をもたらした密封構造を提供することを
目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案は、第1図に示すようにエンジンのクランクシャ
フト(1)に貫通されたカバー形状のオイル密封装置で
あって、取付部材(3)に貫通するクランクシャフト
(1)と、クランクシャフト(1)をシールする弾性体
製のシール部材(4)を内径部に有し、取付部材(3)
に位置決めする位置決め部(8)を有し、かつ、取付部
材(3)に接するエンボス加工(5)を有する一枚の金
属板でなるリテーナ(2)と、エンボス加工(5)を覆
いリテーナ(2)に接する補強材(9)と、リテーナ
(2)と補強材(9)を取付部材(3)に取り付ける締
付部材(7)からなることを特徴としている。
また、前記リテーナ(2)の金属板表面にシール材
(6)をコーティングしたことを特徴としている。
[作用] 本考案は上記のような構造によって下記に示す優れた作
用をなす。
すなわち、本考案の密封装置は、第1図に示すようにリ
テーナ(2)を造形性に優れる一枚の金属板から形成し
その取付部材(3)との接触面に位置決め部(8)とエ
ンボス加工(5)を設けており、この内周部にシール部
材(4)を成型一体化してオイル密封装置を形成する。
このオイル密封装置をエンジンのシリンダロックあるい
はオイルパンの如きの取付部材(3)に装着し締付部材
(7)をもって締め付けると、リテーナ(2)の取付面
にあるエンボス加工(5)の突出部分が押し潰され取付
部材(3)のシール面にぴったり密着して密封作用を働
かせ、一方、クランクシャフト(1)に接触するシール
部材(4)も摺動密封作用をなしており、継ぎ目のない
これらの部材(2)(4)(5)によって完璧な密封材
となっている。
また、該リテーナ(2)はその取付面にシール部材
(4)のセンター合わせ用の位置決め部(8)を1箇所
以上設けており、これを基点に該シール部材(4)をリ
テーナ(2)に一体的に成型することにより簡単にクラ
ンクシャフト(1)とシール部材(4)のセンターを合
わせることができ精度の高いリップ摺動が得られる。
[実施例] 本考案を実施するに、金属板からなるリテーナ(2)の
形成は、エンボス加工(5)を含めその成型の容易性か
らプレス成型によって造形することができ、また、前記
金属板の表面にシール材(6)をコーティングし取付面
の密封力をさらに向上せしめたリテーナ(2)を形成す
ることもできる。このシール材(6)としては、薄い合
成ゴム、脱アスベストコンパウンド材、あるいは液状ガ
スケット等をコーティングすることが可能であり、その
片面あるいは両面のどちらに形成しても差し支えない。
また、締付時、リテーナ(2)のエンボス加工(5)あ
るいはリテーナ(2)そのものの変形量の過多によるシ
ール作用低下の不具合を防止するために、アルミダイキ
ャストとか鉄板にて任意形状に造形した補強材(9)を
締付部材(7)間に介在させることにより強い形状維持
作用が望め、また、この補強材(9)はリテーナ(2)
の補強作用とか、図示していないがオイルパンの受け面
を兼ねさせることも出来る。
[考案の効果] 以上の説明のように本考案は、取付部材(3)へ密着す
る取付け面のエンボス加工(5)から内周部に固着形成
されたシール部材(4)まで継ぎ目なく覆う形状にリテ
ーナ(2)が形成されているので、これが取付締め付け
られると一体物的密封効果を発揮し大きなシール性能の
向上が図れる。また、一体構造物ゆえシールのセンター
を完全に合わせることが出来、軽量化が果たせると共に
取付部材(3)への装着性が向上しトータルコストの低
減が図れるものとなった。
さらに、一枚の金属板からなるリテーナ(2)は、その
本体は勿論位置決め部(8)及びエンボス加工(5)部
分に至まで極めて簡単に造形できるプレス成型を可能と
しており、コストの低減に占める役割は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の装着された一実施例を表した断面図で
ある。第2図は本考案の他の実施例を表した部分断面図
である。第3図は従来の密封装置の部分断面図である。 1…クランクシャフト、2…リテーナ、3…取付部材、
4…シール部材、5…エンボス加工、6…シール材、7
…締付部材、8…位置決め部、9…補強材。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのクランクシャフト(1)に貫通
    されこれを密封するカバー形状のオイル密封装置であっ
    て; 取付部材(3)に貫通するクランクシャフト(1)と、 クランクシャフト(1)をシールするシール部材(4)
    を内径部に有し、 取付部材(3)に位置決めする位置決め部(8)を有
    し、 かつ、取付部材(3)に接するエンボス加工(5)を有
    する一枚の金属板でなるリテーナ(2)と、 エンボス加工(5)を覆いリテーナ(2)に接する補強
    材(9)と、 リテーナ(2)と補強材(9)を取付部材(3)に取り
    付ける締付部材(7)からなることを特徴とするオイル
    密封装置。
  2. 【請求項2】前記リテーナ(2)の金属板表面にシール
    材(6)をコーティングしたことを特徴とする請求項1
    記載のオイル密封装置。
JP1990029876U 1990-03-23 1990-03-23 オイル密封装置 Expired - Fee Related JPH0740128Y2 (ja)

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JPS5754765U (ja) * 1980-09-18 1982-03-30
JPH0225979Y2 (ja) * 1985-07-25 1990-07-16
JPH0448370Y2 (ja) * 1987-10-07 1992-11-13

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JPH03119670U (ja) 1991-12-10

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