JPH0749139Y2 - ハウジングの密封構造 - Google Patents
ハウジングの密封構造Info
- Publication number
- JPH0749139Y2 JPH0749139Y2 JP1990029877U JP2987790U JPH0749139Y2 JP H0749139 Y2 JPH0749139 Y2 JP H0749139Y2 JP 1990029877 U JP1990029877 U JP 1990029877U JP 2987790 U JP2987790 U JP 2987790U JP H0749139 Y2 JPH0749139 Y2 JP H0749139Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- packing
- crankshaft
- mounting
- contact
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車等のエンジンにおけるシャフトの密封を
目的とする密封構造に関し、さらに具体的にはクランク
シャフトとエンジン本体との特殊密封用途に適合するオ
イルシール付ハウジングの形状改良に関するものであ
る。
目的とする密封構造に関し、さらに具体的にはクランク
シャフトとエンジン本体との特殊密封用途に適合するオ
イルシール付ハウジングの形状改良に関するものであ
る。
[従来の構造] 従来、自動車等に搭載されたエンジンの、エンジン本体
とクランクシャフトとを密封するカバー形状をしたハウ
ジングは、各部分が高精度に研磨加工されこれに補強環
と弾性体からなるオイルシールを嵌装取付しており、該
ハウジングに接合部形状をしたパッキング部材を装着す
るかあるいは液体状パッキングなどを塗布してエンジン
本体に取り付け密封作用をなさしめていた。
とクランクシャフトとを密封するカバー形状をしたハウ
ジングは、各部分が高精度に研磨加工されこれに補強環
と弾性体からなるオイルシールを嵌装取付しており、該
ハウジングに接合部形状をしたパッキング部材を装着す
るかあるいは液体状パッキングなどを塗布してエンジン
本体に取り付け密封作用をなさしめていた。
この取付位置合わせについては、取付ボルトと双方に設
けた凹凸部を嵌着するなどして必要な取付精度を期待し
ている。
けた凹凸部を嵌着するなどして必要な取付精度を期待し
ている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような複数の部品点数を持つ複合タ
イプのハウジングは、各々の精度を高めても複数の誤差
が加算されるので全体的には高精度を確保するに至ら
ず、また、一体化におけるオイルシールの脱落.偏心.
傾等の不具合が生じ易いもので、さらには弾性を持つパ
ッキングあるいは不定形な液体パンキングを介するため
取付精度も安定しないなど多くの解決されなければなら
ない問題が残っていた。
イプのハウジングは、各々の精度を高めても複数の誤差
が加算されるので全体的には高精度を確保するに至ら
ず、また、一体化におけるオイルシールの脱落.偏心.
傾等の不具合が生じ易いもので、さらには弾性を持つパ
ッキングあるいは不定形な液体パンキングを介するため
取付精度も安定しないなど多くの解決されなければなら
ない問題が残っていた。
本考案はこのような多くの不具合を解消し、部品点数を
省略して嵌合作業を廃止せしめ高取付精度を確保して大
きな原価低減をもたらした密封構造を提供することを目
的としている。
省略して嵌合作業を廃止せしめ高取付精度を確保して大
きな原価低減をもたらした密封構造を提供することを目
的としている。
以下図面を参照しつつ詳述する。
[課題を解決するための手段] 本考案は第1図に示すように、エンジンのクランクシャ
フト(1)に貫通され該クランクシャフト(1)とエン
ジン本体とを密封するカバー形状をしたハウジング
(2)の密封構造であって、前記クランクシャフト
(1)を囲むエンジン本体端面を前記ハウジング(2)
の取付固定面(4)とし、前記ハウジング(2)に予め
クランクシャフト(1)を密封するダイナミックシール
(3)を直接成型すると共に前記取付固定面(4)に接
する接触部周縁(5)へパッキング(6)を配設せし
め、前記接触部周縁(5)と前記パッキング(6)を覆
う形状の補助フランジ(7)を設けて、該補助フランジ
(7)で該接触部周縁(5)とパッキング(6)とを締
付けることによって取付固定面(4)へハウジング
(2)を装着固定することを特徴としている。
フト(1)に貫通され該クランクシャフト(1)とエン
ジン本体とを密封するカバー形状をしたハウジング
(2)の密封構造であって、前記クランクシャフト
(1)を囲むエンジン本体端面を前記ハウジング(2)
の取付固定面(4)とし、前記ハウジング(2)に予め
クランクシャフト(1)を密封するダイナミックシール
(3)を直接成型すると共に前記取付固定面(4)に接
する接触部周縁(5)へパッキング(6)を配設せし
め、前記接触部周縁(5)と前記パッキング(6)を覆
う形状の補助フランジ(7)を設けて、該補助フランジ
(7)で該接触部周縁(5)とパッキング(6)とを締
付けることによって取付固定面(4)へハウジング
(2)を装着固定することを特徴としている。
[作用] 本考案は上記のような構造をもって下記に示す優れた作
用をなす。
用をなす。
すなわち、本考案の密封構造は、第1図に示すように弾
性体からなるダイナミックシール(3)がハウジング
(2)のクランクシャフト(1)の貫通部に直接取付ら
れ、他部材と接する接触周縁部(5)にパッキング
(6)を配設して形成されており、このパッキング
(6)と前記接触部周縁(5)とを覆う形状に造形した
補助フランジ(7)によって締付取付せしめられる。従
って、前記ハウジング(2)の取付面は全面あるいはそ
の大部分が相手部材の取付固定面(4)に直接密着する
配置となっている。
性体からなるダイナミックシール(3)がハウジング
(2)のクランクシャフト(1)の貫通部に直接取付ら
れ、他部材と接する接触周縁部(5)にパッキング
(6)を配設して形成されており、このパッキング
(6)と前記接触部周縁(5)とを覆う形状に造形した
補助フランジ(7)によって締付取付せしめられる。従
って、前記ハウジング(2)の取付面は全面あるいはそ
の大部分が相手部材の取付固定面(4)に直接密着する
配置となっている。
その締付においては、前記補助フランジ(7)がパッキ
ング(6)とフランジ(2)の接触周縁部(5)へ締付
力を伝え、強大な圧縮応力を該補助フランジ(7)が受
け止めてハウジング(2)を密着せしめる。
ング(6)とフランジ(2)の接触周縁部(5)へ締付
力を伝え、強大な圧縮応力を該補助フランジ(7)が受
け止めてハウジング(2)を密着せしめる。
[実施例] 本考案を実施するに、前記ハウジング(2)の接触周縁
部(5)と補助フランジ(7)との重合構造は、第1図
で示した接触周縁部(5)の外端面にパッキング(6)
を設ける構造のほか、例えば第2図に示すように該接触
周縁部(5)と補助ハウジング(7)とに環状の凹み条
を設け該接触周縁部(5)の凹み条内にパッキング
(6)を装着するとか、あるいは第3図に示すようにそ
れぞれの部材(5)(7)の縁端部を浮縁形状に造形し
この内部にパッキング(6)を装着するなどの取付構造
が実施でき、要求される性能に応じて最良の構造を採用
することができる。
部(5)と補助フランジ(7)との重合構造は、第1図
で示した接触周縁部(5)の外端面にパッキング(6)
を設ける構造のほか、例えば第2図に示すように該接触
周縁部(5)と補助ハウジング(7)とに環状の凹み条
を設け該接触周縁部(5)の凹み条内にパッキング
(6)を装着するとか、あるいは第3図に示すようにそ
れぞれの部材(5)(7)の縁端部を浮縁形状に造形し
この内部にパッキング(6)を装着するなどの取付構造
が実施でき、要求される性能に応じて最良の構造を採用
することができる。
従って、このハウジング(2)の形成は、従来のように
過大な圧入力を用いるシール材の後嵌合をなす必要がな
く締付変形応力も伝わらないので大きい剛性が不要であ
り、例えば安価で造形性に優れる鉄材の如き薄材であっ
ても差し支えないものとなり、その成形も位置決め部分
を含め極めて簡単なプレス造形をも受け入れることがで
きる。
過大な圧入力を用いるシール材の後嵌合をなす必要がな
く締付変形応力も伝わらないので大きい剛性が不要であ
り、例えば安価で造形性に優れる鉄材の如き薄材であっ
ても差し支えないものとなり、その成形も位置決め部分
を含め極めて簡単なプレス造形をも受け入れることがで
きる。
[考案の効果] 本考案はこのような構造によって次に示す優れた作用を
なす。
なす。
前記ハウジング(2)は接触周縁部(5)がその板厚み
まで締め切られるのでボルトのトルクダウンが防止で
き、また、ハウジング(2)が直接エンジン本体に密接
するからダイナミックシール(3)の固定も安定する作
用効果を有する。このことはシールリップ摺動部とクラ
ンクシャフト(1)との位置精度を高く確保できること
を意味しており高い密封性能と耐久性をもたらす。
まで締め切られるのでボルトのトルクダウンが防止で
き、また、ハウジング(2)が直接エンジン本体に密接
するからダイナミックシール(3)の固定も安定する作
用効果を有する。このことはシールリップ摺動部とクラ
ンクシャフト(1)との位置精度を高く確保できること
を意味しており高い密封性能と耐久性をもたらす。
第1図は本考案の密封構造の一実施例を表した断面図で
ある。第2図及び第3図は本考案の他の実施例を表した
部分断面図である。 1……クランクシャフト、2……ハウジング、3……ダ
イナミックシール、4……取付固定面、5……接触周縁
部、6……パッキング、7……補助フランジ
ある。第2図及び第3図は本考案の他の実施例を表した
部分断面図である。 1……クランクシャフト、2……ハウジング、3……ダ
イナミックシール、4……取付固定面、5……接触周縁
部、6……パッキング、7……補助フランジ
Claims (1)
- 【請求項1】エンジン内から延びるクランクシャフト
(1)に貫通され該クランクシャフト(1)とエンジン
本体とを密封するカバー形状を持ったハウジング(2)
の密封構造であって; 前記クランクシャフト(1)の周囲のエンジン本体端面
を前記ハウジング(2)の取付固定面(4)とし、 前記ハウジング(2)にクランクシャフト(1)を密封
するダイナミックシール(3)を成形すると共に前記取
付固定面(4)に接する接触部周縁(5)へパッキング
(6)を配設せしめ、 前記接触部周縁(5)と前記パッキング(6)を覆う形
状の補助フランジ(7)を設けて、該補助フランジ
(7)で前記ハウジング(2)とパッキング(6)を締
付け、前記取付固定面(4)へハウジング(2)を固着
したことを特徴としたハウジングの密封構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990029877U JPH0749139Y2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | ハウジングの密封構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990029877U JPH0749139Y2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | ハウジングの密封構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03119671U JPH03119671U (ja) | 1991-12-10 |
JPH0749139Y2 true JPH0749139Y2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=31532621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990029877U Expired - Lifetime JPH0749139Y2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | ハウジングの密封構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0749139Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-23 JP JP1990029877U patent/JPH0749139Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03119671U (ja) | 1991-12-10 |
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