JP2513504Y2 - マグネト周辺の防水構造 - Google Patents

マグネト周辺の防水構造

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JP2513504Y2
JP2513504Y2 JP1989075539U JP7553989U JP2513504Y2 JP 2513504 Y2 JP2513504 Y2 JP 2513504Y2 JP 1989075539 U JP1989075539 U JP 1989075539U JP 7553989 U JP7553989 U JP 7553989U JP 2513504 Y2 JP2513504 Y2 JP 2513504Y2
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博俊 坂口
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案はウォータジェットやウォータバイク等のウ
ォータビークルに係り、特にウォータビークルに搭載さ
れるマグネト周辺の防水構造に関する。
(従来の技術) ウォータジェットやウォータバイク等のウォータビー
クルはマリンスポーツの普及により隆盛になりつつあ
る。このウォータビークルは、船艇内にエンジンルーム
を形成し、このエンジンルーム内に第6図および第7図
に示すエンジン1が収納される。このエンジン1からの
出力シャフト(クランクシャフト;図示せず)は縦方向
に配設され、このクランクシャフトの上部にマグネト2
が設置される。
このマグネト2はエンジンケース3に固定されるマグ
ネトケース4とマグネトカバー5内に収容される。
一方、エンジンケース3にはスタータブラケット6が
固定され、このスタータブラケット6にスタータ7の取
付フランジ7aが固定される。スタータ7はマグネト2周
辺に設置され、マグネト2を介してエンジン1を始動さ
せるようになっている。
(考案が解決しようとする課題) 従来のウォータビークルは、マグネトケース4とマグ
ネトカバー5とがスタータギヤ・クラッチ防水部4a,5a
の存在により合せ面が段差構造となっており、またスタ
ータ取付けにシール性が充分に配慮されていないため
に、マグネト周辺が完全防水構造となっていなかった。
従来はマグネト周辺が完全防水構造となっていないた
め、マグネト部に水が侵入するおそれがあり、マグネト
部へ水の侵入が生じると、マグネトロータやステータの
発錆の原因となったり、マグネトのリード線が腐蝕し、
導通不良や断線のおそれがある等の課題があった。
また、従来のウォータビークルにおいて、マグネトケ
ース4にスタータ7を垂下支持させて直接取り付ける構
造とすると、スタータ取付部がマグネトケース4の半径
方向外方に張り出し、縦型のクランクシャフトのクラン
ク中心からの距離がマグネトケースの外径より大きくな
り、半径方向外方に張り出したスタータ取付部に重量の
あるスタータをぶら下げるので、マグネトケースに機械
的・物理的強度が要求され、ケースの肉厚化、大型化を
招き、軽量・コンパクト化が図れないおそれがあった。
この考案は上述した事情を考慮してなされたもので、
マグネト周辺を完全防水構造として防水機能を向上さ
せ、マグネトの発錆を有効的に防止したマグネト周辺の
防水構造を提供することを目的とする。
この考案の他の目的は、マグネトケースのスタータ取
付部にスタータを垂下支持させても、マグネトケースの
肉厚化・大型化を招くことなく、軽量・コンパクト化を
図ることができるマグネト周辺の防水構造を提供するに
ある。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) この考案に係るマグネト周辺の防水構造は、上述した
課題を解決するために、マグネトケースの周方向の一部
にスタータギヤ・クラッチ防水部を半径方向外方に張り
出して一体に成形し、このスタータギア・クラッチ防水
部とエンジンケースに固定されるスタータブラケットと
の間に防水用シールリングを介装する一方、前記スター
タブラケットに下方からスタータの取付フランジを防水
用シールリングを介して当接させ、前記スタータブラケ
ットにスタータとスタータギア・クラッチ防水部とを共
締めして液密に固着し、前記スタータをマグネトケース
の張出部分に垂下支持させたものである。
また、上述した課題を解決するために、この考案のマ
グネト周辺の防水構造は、マグネトケースとマグネトカ
バーとの間に防水用弾性シールを介装し、この弾性シー
ル面がほぼ面一となるように構成したものである。
(作用) この考案のマグネト周辺の防水構造は、マグネトケー
スのスタータギヤ・クラッチ防水部とスタータブラケッ
トとの間に防水用シールリングを介装する一方、上記ス
タータブラケットにスタータ取付フランジを防水用シー
リングを介して当接させ、前記スタータブラケットにス
タータとスタータギア・クラッチ防水部とを共締めして
液密に固着したので、スタータ取付部の完全な防水化を
図ることができ、マグネトケースとスタータとの間から
マグネト内に水侵入が生じるのを確実に防止できる。
また、スタータギア・クラッチ防水部をエンジンケー
スの半径方向外方に張り出して一体成形し、スタータを
マグネトケースの張出部分に垂下支持させても、重量の
あるスタータをスタータブラケットに取り付けので、マ
グネトケースで重量を支える必要がなく、マグネトケー
スを肉厚構造とする必要がなく、コンパクト化、軽量化
を図ることができる。
さらに、マグネトケースとマグネトカバーとの間に防
水用弾性シールを介装し、その弾性シール面がほぼ面一
となるようにしたので、シール機能を向上させることが
でき、防水が完全になって、マグネトロータやステータ
の発錆を有効的に防止できる。
(実施例) この考案に係るマグネト周辺の防水構造の一実施例に
ついて添付図面を参照して説明する。
第1図および第2図はこの考案のマグネト周辺の防水
構造を備えたエンジンの概略側面図および平面図を示
す。このエンジン10はウォータジェットやウォータバイ
ク等のウォータビークルの図示しないエンジンルーム内
に設置される。エンジン10は一体的に組み立てられたエ
ンジンケースとしてのクランクケース11、シリンダ12、
シリンダヘッド13およびシリンダヘッドカバー14を有
し、クランクケース11内にクランクシャフト15が、第3
図に示すように、縦方向に延設され、このクランクシャ
フト15の上部側にマグネト16が設けられる。
マグネト16はエンジンケースのクランクケース11に固
定されたマグネトケース18内にマグネトステータ19とマ
グネトロータ20が収容される。マグネトロータ20は上下
方向に延びる縦型のクランクシャフト16の上端部に固定
される一方、マグネトケース18は上方からマグネトカバ
ー21で被着される。
マグネトケース18とマグネトカバー21との合せ部に防
水用弾性シール22がサンドイッチ構造に介装される。こ
の弾性シール22は例えばゴム製シールであり、通気性は
有するが通水性を有さない防水構造となっている。防水
用弾性シール22のシール面は両面が滑かな平面をなすよ
うにほぼ面一に形成される。防水用弾性シール22はマグ
ネトケース18上に設置し、その上からマグネトカバー21
を被着し、締付ボルト23により挟み込んで固定し、防水
構造としている。この弾性シール22は通気性(空気を通
す性質)を有するので、マグネトカバー21内の呼吸作用
によるトラブルを回避できる。
また、マグネトケース18およびマグネトカバー21には
スタータギヤ・クラッチ防水部25,26が半径方向外方で
あってほぼ水平方向に張り出して一体成形され、マグネ
トケース18の防水部25とスタータブラケット28との間に
防水用シールリング30、代表的にはOリングが介装され
る。このシールリング30は第5図に示すように、スター
タブラケット28のリング溝31に嵌め込まれて位置決めさ
れる。
スタータブラケット28はエンジンケースとしてのクラ
ンクケース11に取付ボルト等の図示しない取付具で固定
される。このスタータブラケット28にスタータ33が装着
される。スタータ33はその頂部取付フランジ34にリング
溝35を備え、このリング溝35内に防水用シールリング36
が介装されて、スタータ33はスタータブラケット28の取
付部に下側から当接せしめられ、締付ねじ等によりスタ
ータ33はスタータギア・クラッチ防水部25とともにスタ
ータブラケット28に共締めされ、防水性を持たせて液密
に固着される。
スタータ33をスタータブラケット28に取り付けたと
き、スタータ33のセルモータ(図示せず)からクラッチ
37を介して延びる出力軸38が、スタータブラケット28や
マグネトケース18の対応する挿通用開口39を貫いてスタ
ータギヤ・クラッチ防水部25内に入っており、この防水
部25内でマグネトロータ20のリングギヤ40に噛合可能な
ピニオンギヤ41を備えている。このスタータギア・クラ
ッチ防水部25はマグネトケース18の周方向一部から半径
方向外方に張り出すようにして形成される。
このマグネト周辺の防水構造においては、スタータブ
ラケット28とマグネトケース18との間に防水用シールリ
ング30が介装され、また、このスタータブラケット28に
防水用シールリング36を介してスタータ33を垂下支持さ
せて取り付けたから、スタータ33をマグネトケース18に
防水的に設置することができ、マグネト16内に水が侵入
するのを確実に防止できる。
また、マグネトケース18とマグネトカバー21との間に
通気性を有する防水用弾性シール22を介装したので、マ
グネト周辺の防水が完全になる。弾性シール22は通気性
を有するので、マグネトロータ20の回転等に伴って生じ
るマグネトカバー21内の呼吸作用によるトラブルを回避
できる。
なお、この考案の一実施例ではウォータビークルのマ
グネト周辺の防水構造に適用した例を示したが、この考
案は船外機等のマグネト周辺の防水構造にも同様に適用
することができる。
〔考案の効果〕
以上に述べたようにこの考案に係るマグネト周辺の防
水構造においては、マグネトケースの周方向の一部にス
タータギヤ・クラッチ防水部を半径方向外方に張り出し
て一体に成形し、このスタータギア・クラッチ防水部と
エンジンケースに固定されるスタータブラケットとの間
に防水用シールリングを介装する一方、前記スタータブ
ラケットに下方からスタータの取付フランジを防水用シ
ールリングを介して当接させ、前記スタータブラケット
にスタータとスタータギア・クラッチ防水部とを共締め
して液密に固着し、前記スタータをマグネトケースの張
出部分に垂下支持させたので、スタータの取付部を完全
な防水構造とすることができ、スタータとマグネトケー
スとの間からマグネト内に水侵入が生じるのを確実に防
止できる。
また、スタータをマグネトケースの張出部分に垂下支
持させても、重量のあるスタータをスタータブラケット
で支えることができ、マグネトケースで重量物を支える
必要がないので、マグネトケースを薄肉化、コンパクト
化し、軽量化が図れる。
さらに、マグネトケースとマグネトカバーとの間に防
水用弾性シールを介装し、その弾性シール面がほぼ面一
となるように形成したので、シール機構を向上させるこ
とができ、防水が完全となって、マグネトロータやステ
ータの発錆やマグネトのリード選の腐蝕や導通不良、断
線を効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るマグネト周辺の防水構造の一実
施例を示す側面図、第2図は第1図に示したマグネト周
辺の防水構造の平面図、第3図は第1図の要部を拡大し
て示す側面図、第4図はこの考案に係るマグネト周辺の
防水構造の部分的断面図、第5図はマグネト周辺に配置
されるスタータの取付部の分解斜視図、第6図および第
7図は従来のマグネト周辺構造をそれぞれ示す側面図お
よび平面図である。 10…エンジン、11…クランクケース、12…シリンダ、13
…シリンダヘッド、15…クランクシャフト、18…マグネ
トケース、20…マグネトロータ、21…マグネトカバー、
22…防水用弾性シール、25,26…スタータギヤ・クラッ
チ防水部、28…スタータブラケット、30,36…防水用シ
ールリング、33…スタータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02N 11/00 F02N 11/00 J F02P 1/02 F02P 1/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネトケースの周方向の一部にスタータ
    ギヤ・クラッチ防水部を半径方向外方に張り出して一体
    に成形し、このスタータギア・クラッチ防水部とエンジ
    ンケースに固定されるスタータブラケットとの間に防水
    用シールリングを介装する一方、前記スタータブラケッ
    トに下方からスタータの取付フランジを防水用シールリ
    ングを介して当接させ、前記スタータブラケットにスタ
    ータとスタータギア・クラッチ防水部とを共締めして液
    密に固着し、前記スタータをマグネトケースの張出部分
    に垂下支持させたことを特徴とするマグネト周辺の防水
    構造。
  2. 【請求項2】マグネトケースとマグネトカバーとの間に
    防水用弾性シールを介装し、この弾性シール面がほぼ面
    一となるように形成した請求項1記載のマグネト周辺の
    防水構造。
JP1989075539U 1989-06-29 1989-06-29 マグネト周辺の防水構造 Expired - Lifetime JP2513504Y2 (ja)

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