JPH0318681Y2 - - Google Patents

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JPH0318681Y2
JPH0318681Y2 JP1986107252U JP10725286U JPH0318681Y2 JP H0318681 Y2 JPH0318681 Y2 JP H0318681Y2 JP 1986107252 U JP1986107252 U JP 1986107252U JP 10725286 U JP10725286 U JP 10725286U JP H0318681 Y2 JPH0318681 Y2 JP H0318681Y2
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JP
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retainer
gasket
seal
oil
oil seal
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JP1986107252U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車用エンジン等に適用されるエ
ンジン端部のシール構造に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、自動車用エンジンのクランクシヤフト
の一端がハーフスカートタイプのシリンダブロツ
ク壁を貫通して外部に延出する部位では、第4図
に概略して示すように、クランクシヤフトaの軸
封を行うためのオイルシールbを設け、エンジン
本体c内からのオイル漏れを防止するようにして
いる。オイルシールbは、第1のガスケツトd及
び第2のガスケツトeを介してエンジン本体cに
取着される若干肉厚状のリテーナfにより保持さ
れているのが普通である。すなわち、前記リテー
ナfとシリンダブロツクgとの間を前記第1のガ
スケツトdによりシールし、前記リテーナfとオ
イルパンhとの間を前記第2のガスケツトeによ
りシールするようにしている。これらのオイルシ
ールおよび両ガスケツトは、夫々別々に成型され
てエンジン端部の各シール面に設けられるのが通
常である。同様なシール構造を有したものとして
は、例えば、本考案の先行技術として示される実
開昭59−60369号公報に示されるものがある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、この種シール構造において利用
されるガスケツトには、通常、紙質のものや液状
のものが利用されているが、これらのガスケツト
は長期間にわたつて使用することはできず、特
に、リテーナ等をエンジン本体へ取付ける際にそ
の固着面に塗布して使用する液状ガスケツトにお
いては、再利用することが出来ないため、リテー
ナ等の取外し後は、紙質製のガスケツトと共に交
換するようにしているのが現状である。また、オ
イルシールを保持するリテーナを、クランクシヤ
フトの貫通部におけるシリンダブロツクの端面及
びオイルパンの上端と接合するようにした、いわ
ゆる、ハーフスカートタイプのシリンダブロツク
を備えたものの場合には、さらに各別のガスケツ
トが必要となる。
このように、これらのガスケツトとクランクシ
ヤフトの軸封を行うオイルシールとは別々に形成
されることになるため、エンジン端部のシール面
等に利用されるシール材等の部品点数が多くな
り、その製作時のコスト上昇の要因となつている
と共に、これらのシール部材の組付け作業の繁雑
さを招いている。
本考案は、従来のオイルシールおよびガスケツ
ト等のシール機能を低下させることなく、上記問
題点を解消することのできるエンジン端部のシー
ル構造を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、かかる目的を達成するために、クラ
ンクシヤフトの軸封を行うためのオイルシールを
リテーナにより保持するとともに、このリテーナ
をその下側にエンジン本体のオイルパンの上端部
に対応する湾曲形状を有したフランジが形成され
たものにして、そのリテーナとエンジン本体のハ
ーフスカートタイプのシリンダブロツクとの間を
第1のガスケツトによりシールし、前記リテーナ
と前記オイルパンとの間を第2のガスケツトによ
りシールするようにしたものであつて、前記リテ
ーナを板金製にすると共に、前記オイルシールと
前記第1のガスケツト及び前記第2のガスケツト
とを共通のゴム材により一体に構成し、そのオイ
ルシールと前記両ガスケツトとを前記リテーナに
一体的に接着していることを特徴とする。
〔作用〕
このような構成からなるエンジン端部のシール
構造によれば、クランクシヤフトの軸封を行うた
めのオイルシールと、このオイルシールを保持す
るリテーナとエンジン本体のシリンダブロツク及
びオイルパンとの間をそれぞれシールする第1の
ガスケツト及び第2のガスケツトとが、共通のゴ
ム材により一体に構成されて、板金製の前記リテ
ーナに一体的に接着されることになる。その結
果、従来のように、オイルシールと各ガスケツト
を別々に形成する必要が無く、その製作時のコス
ト低下が実現できる上に、これら部材のエンジン
本体への取付作業の手間が省ける。しかも、前記
オイルシールと各ガスケツトとは共通のゴム材に
より構成されているため、これらのシール部材を
再利用することもでき、その維持・管理の点にお
いてもコストの低減が可能となる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図から第3図を
参照して説明する。
図面において、1はエンジン本体2の一部をな
すハーフスカートタイプのシリンダブロツク3を
貫通して外部に延出するクランクシヤフトを示し
ている。このクランクシヤフト1の一端にはボル
ト4付けされたフライホイール5を支持させてあ
る一方、フライホイール5とシリンダブロツク3
との間に位置するクランクシヤフト1の外周には
シール面1aを形成してある。そして、このシー
ル面1aに摺接し当該クランクシヤフト1の軸封
を行うためのオイルシール6をリテーナ7により
保持させてある。
リテーナ7は、エンジン本体2に通常と変わり
無くボルト(図示せず)により取着されるが、図
示例のものは板金製のもので、第2図および第3
図に示すように平板状の外縁部8と円筒状の突出
部9とから構成されている。外縁部8の両側に
は、当該リテーナ7をエンジン本体2のシリンダ
ブロツク3に取着するための水平方向のボルト穴
11を開口してあり、下側にはエンジン本体2の
一部をなすオイルパン12の上端部に対応する湾
曲形状13aを有したフランジ13が形成されて
いると共に、そのフランジ13の両側にはオイル
パン12の上端に取着するための鉛直方向のボル
ト穴14を開口してある。一方、リテーナ7の突
出部9には前記クランクシヤフト1のシール面1
aに対応する位置で環状穴15が開口してあり、
その開口端側に前記シール面1aに摺接する前記
オイルシール6を保持させてある。
オイルシール6はシリコン系のゴム材により成
型されているが、第3図からも明かなように、そ
の基端部をリテーナ7の外縁まで延出させてある
と共に、リテーナ7の平板状の外縁部8とフラン
ジ13の下端面に位置する部位をそれぞれ第1の
ガスケツト16および第2のガスケツト17とし
ている。すなわち、前記オイルシール6と前記両
ガスケツト16,17とは共通のゴム材により構
成されており、このゴム材をリテーナ7の裏面側
に一体的に加硫成型して接着してある。
前記第1のガスケツト16には、断面半円形の
2本の帯状の突起部16aを環状穴15の外周に
添うようにして形成してあり、第2のガスケツト
17にも同様に帯状の平行する2本の突起部17
aをフランジ13の両端にかけて設けてある。
このような構成を具備してなるエンジン端部の
シール構造によると、クランクシヤフト1の軸封
を行うためのオイルシール6と、第1のガスケツ
ト16および第2のガスケツト17とが、共通の
ゴム材により構成されると共に、板金製のリテー
ナ7の裏面側に該リテーナ7に一体的に加硫接着
されることになる。詳述すれば、リテーナ7の突
出部9では前記オイルシール6が環状穴15の内
周面に包持されるように設けられる一方、リテー
ナ7の外縁部8には各々2本の突起部16a,1
7aを有した第1のガスケツト16および第2の
ガスケツト17がそれぞれ設けられることにな
る。そして、リテーナ7の外縁部8の両側に開口
したボルト穴11とフランジ13に開口したボル
ト穴14とを通じて、図示しないボルトにより該
リテーナ7がエンジン本体2に取着されると、前
記オイルシール6がクランクシヤフト1のシール
面1aに摺接しつつ該クランクシヤフト1をシー
ルし、前記第1のガスケツト16がシリンダブロ
ツク3と該リテーナ7との間をシールし、第2の
ガスケツト17がオイルパン12と該リテーナ7
との間を各々シールすることになる。なお、第2
のガスケツト17によりシールされないオイルパ
ン12の他のシール面には液状のガスケツトが利
用される。
以上の説明からも明かなように、本考案に係る
エンジン端部のシール構造によれば、クランクシ
ヤフト1を軸封するためのオイルシール6と、こ
のオイルシール6を保持するリテーナ7とシリン
ダブロツク3との間をシールする第1のガスケツ
ト16と、前記リテーナ7とオイルパン12との
間をシールする第2のガスケツト17とが、共通
のゴム材で構成されて、板金製の前記リテーナ7
に一体に成型されることになる。このため、部品
点数を確実に削減することができるとともに、こ
れらのシール構成部品を従来のように別体にぞれ
成型する手間を省くことができる。また、製作時
の大幅なコスト低下が可能になると共に、エンジ
ン本体2への上記シール部材等の組付け時の作業
性が向上できる。
しかも、第1のガスケツト16および第2のガ
スケツト17をゴム材としたことによつて、再利
用することができる点においても、コストの低下
が実現可能となる。
また、オイルシール6と第1のガスケツト16
および第2のガスケツト17とは、板金製のリテ
ーナ7に一体的に加硫成型して接着してあるた
め、リテーナ7との密着度合いが高くなり、その
接着面が剥がれ難いものとなつている。
そして、本実施例においては、第1のガスケツ
ト16と第2のガスケツト17に各々突起部16
a,17aを設けたことにより、リテーナ6のエ
ンジン本体2への取着時は、これらの突起部16
a,17aが押しつぶされるようにしてシールす
るため、エンジン本体2とリテーナ7との間のシ
ール性がさらに向上される。
以上、図示の実施例に基ずいて、本考案に係る
エンジン端部のシール構造を説明したが、本考案
は必ずしも図示例の形状などに限られず種々変形
して実施することも可能である。
〔考案の効果〕
以上のような構成からなる本考案によれば、ク
ランクシヤフトの軸封を行うためのオイルシール
と、このオイルシールを保持するリテーナとシリ
ンダブロツクとの間をシールする第1のガスケツ
トと、前記リテーナとオイルパンとの間をシール
する第2のガスケツトとが共通のゴム材により一
体に構成されて板金製の前記リテーナに一体的に
接着されるため、従来のこの種シール構造に比べ
て確実に部品点数をを削減することができる。し
かも、ガスケツト部分をゴム材により構成してお
けば、その耐久性が向上できるとともに、再利用
することもできるので、これらシール部材等の製
作の際や維持・管理の際のコストが低減できる。
また、前記オイルシールや第1のガスケツト及
び第2のガスケツトが板金製のリテーナに一体的
に接着されているので、エンジン本体への組付け
等の作業性が向上できる上に、これらがリテーナ
から剥がれるようなことが無く、その信頼性も高
いものとなつている。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は本考案の一実施例を示し、
第1図はエンジン端部のシール構造を示す一部断
面図、第2図は要部を示す正面図、第3図は第2
図における−線断面図である。第4図は従来
例を示す第1図相当の概略的な断面図である。 1……クランクシヤフト、2……エンジン本
体、3……シリンダブロツク、6……オイルシー
ル、7……リテーナ、12……オイルパン、13
……フランジ、16……第1のガスケツト、16
a……突起部、17……第2のガスケツト、17
a……突起部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクシヤフトの軸封を行うためのオイルシ
    ールをリテーナにより保持するとともに、このリ
    テーナをその下側にエンジン本体のオイルパンの
    上端部に対応する湾曲形状を有したフランジが形
    成されたものにして、そのリテーナとエンジン本
    体のハーフスカートタイプのシリンダブロツクと
    の間を第1のガスケツトによりシールし、前記リ
    テーナと前記オイルパンとの間を第2のガスケツ
    トによりシールするようにしたものであつて、前
    記リテーナを板金製にすると共に、前記オイルシ
    ールと前記第1のガスケツト及び前記第2のガス
    ケツトとを共通のゴム材により一体に構成し、そ
    のオイルシールと前記両ガスケツトとを前記リテ
    ーナに一体的に接着していることを特徴とするエ
    ンジン端部のシール構造。
JP1986107252U 1986-07-11 1986-07-11 Expired JPH0318681Y2 (ja)

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JP1986107252U JPH0318681Y2 (ja) 1986-07-11 1986-07-11

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JPS6314855U JPS6314855U (ja) 1988-01-30
JPH0318681Y2 true JPH0318681Y2 (ja) 1991-04-19

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