JPH081327Y2 - シールリング装着ガスケット - Google Patents

シールリング装着ガスケット

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JPH081327Y2
JPH081327Y2 JP1990056163U JP5616390U JPH081327Y2 JP H081327 Y2 JPH081327 Y2 JP H081327Y2 JP 1990056163 U JP1990056163 U JP 1990056163U JP 5616390 U JP5616390 U JP 5616390U JP H081327 Y2 JPH081327 Y2 JP H081327Y2
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JP
Japan
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gasket
seal ring
hole
grommet
peripheral edge
Prior art date
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JP1990056163U
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JPH0414861U (ja
Inventor
益彦 村田
哲也 飛弾
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Nippon Reinz Co Ltd
Original Assignee
Nippon Reinz Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シリンダヘッドガスケット等のガスケット
のシールすべき透孔の内側にシールリングを装着したガ
スケットに関するものである。
(従来の技術) シリンダヘッドガスケットにおいて、潤滑油や冷却水
が通る油孔、水孔等の透孔の一部の内側に、潤滑油や冷
却水が漏洩するのを防止するシール性能を強化するため
に、シールリングを装着することがある。このシールリ
ングは装着すべき透孔の内径にほぼ等しい外径を有する
円輪状の金属製の基板の両側にブタジェンスチレン共重
合体ゴム(SBR)等のシール材層を焼付け等により設け
たものである。
従来は、このシールリングの基板の外周縁をシリンダ
ヘッドガスケットの透孔の内周面に接着材にて接着する
ことにより、ガスケットにシールリングを固定すること
が多い。しかし、シールリングの基板の厚さは0.3〜0.5
mm程度と薄く、接着面積が小さいので、充分な接着強度
を得難い。このためにシリンダヘッドガスケットをエン
ジンに組付ける前の取扱いや運搬の際にシールリングが
シリンダヘッドガスケットから脱落することがある。こ
のような難点を解消するために、本願出願人は実願昭61
−139371号(実開昭63−46656号)において、シリンダ
ヘッドガスケットの燃焼室用ボアの周縁に設けるグロメ
ットにその外周縁から延出する延出部を設け、その先端
のシールリング保持部をシールリングを装着すべき透孔
の周縁もしくは近傍に位置させ、このシールリング保持
部にシールリングの基板から延出する連結部を装着し、
該保持部を折り曲げる或は該保持部に設けた多数のツメ
の一部を折り曲げツメの間に挟む等によりシールリング
の基板もしくは連結部を保持し、シールリングをガスケ
ットに固定することを提案した。しかし、この提案によ
るシールリングの保持はシールリングを装着すべき透孔
とボアとが近接している場合でなければ採用し難く、特
にシールリングを装着すべき透孔とボアとの間に他の透
孔が存在している場合には採用し難い。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、シールリングを装着すべき透孔がガスケッ
トの何れの位置にあっても、その透孔の内側にシールリ
ングをガスケットから脱落するおそれがないように強固
に固定することができるようにすることを目的とするも
のである。
(課題を解決するための手段) 本考案のシールリング装着ガスケットは、シリンダヘ
ッドガスケット等のガスケットの透孔の内側に、外周縁
部に複数個の係合用孔を有する基板の両面にシール材層
を設けたシールリングを装着するとともに、上記透孔の
周縁を環状に包囲する金属のグロメットをガスケットの
片面上に装着し、該グロメットの内周縁に突出するよう
に設けたツメを上記基板の係合用孔に挿通してガスケッ
トの他の面側に折り曲げることによりシールリング及び
グロメットをガスケットに固定したことを特徴とする。
(作用) 本考案においては、シールリングを装着すべき透孔の
周縁を環状に包囲するようにガスケットの片面上に設け
たグロメットの内周縁に突出するように設けたツメを、
シールリングの基板の外周部に設けた複数の係合用孔に
挿通してガスケットの他の面側に折り曲げることにより
シールリングをガスケットに固定しているので、シール
リングのガスケットへの固定が強固であり、シールリン
グがガスケットから脱落するおそれがない。
また、シールリングを装着すべき透孔がガスケットの
どの位置にあっても、その透孔の周縁を環状に包囲する
グロメットをガスケットの片面上に設けることは容易に
できるので、シールリングを装着すべき透孔の位置の如
何にかかわらず、シールリングをガスケットに強固に固
定することが可能である。
そして、この透孔周縁に設けられたグロメットは透孔
をシールするシール性能を高める効果がある。すなわ
ち、元々、シールリングは、シールすべき面間の拡縮が
著しくガスケットの復元力だけでは追従困難な部位の透
孔に設けることが多いが、シール面間の拡縮が大きい部
位ではガスケットがへたり易く、このためシールリング
に過大な荷重が作用し、シールリングが圧縮永久変形を
生じてシール機能を失い易いという問題があった。本考
案では、透孔の周囲に装着された金属のグロメットの厚
さ付加効果によりシールリングに過大な荷重が加わり、
へたるのを防止でき、シールリングのシール性能を良好
に維持できる。
なお、グロメット内周縁のツメは上記の通りシールリ
ングをガスケットに固定するだけでなく、グロメット自
体をガスケットに強固に結合する機能をも果たす。すな
わち、グロメットがシールリングを装着すべき透孔の周
縁だけに装着されている場合は固より、他の透孔(透孔
はシールリングを装着しない透孔の方が多い)の周縁の
グロメットと連接されている場合であっても、シールリ
ングの係合用孔に挿通されてガスケットの反対側の面に
折り曲げられるツメによってグロメットとガスケットと
の結合が強固になる。
(実施例) 本考案のシールリング装着ガスケットの実施例を図面
に基づき詳細説明する。
第1図(イ)は、透孔にシールリングを装着したシリ
ンダヘッドガスケットの一部を示す平面図であり、第1
図(ロ)および第1図(ハ)はそれぞれ第1図A−A線
による断面図およびB−B線による断面図を示してい
る。図においては1はガスケットであり、フック付き鉄
板2とその両面のカーボンを主体とする或は耐熱性高弾
性繊維と耐熱性充填材を主体とするコンパウンド層3と
から成るものである。4はガスケットの油孔、水孔等の
透孔であり、その内側にシールリング7が装着されてい
る。5は透孔4の周縁に隣接しかつこれを環状に包囲す
るグロメットで、ガスケット1の片面に設けられる。図
においては隣接する透孔(シールリングを装着する透孔
とは限らない)の周縁のグロメットと連接する延長部分
51および52を有するグロメットを示している。6は該グ
ロメット5の内周縁に突出するように設けたツメであ
り、透孔の内側に装着されたシールリング7の金属製の
円輪状の基板8の外周縁部に設けた係合用孔9に挿通さ
れガスケット1の他の面側に折り曲げられている。10は
基板8の両面に焼付け等により設けられたシール材層で
ブタジェンスチレン共重合体ゴム等のエラストマーより
成る。シールリング7の基板8が、ツメ6によりガスケ
ット1に強固に固定されているので、シールリングがガ
スケットから脱落することはない。
第2図にグロメットの打抜き、ツメ立ての状態を示し
ている。ただし、第2図に示すグロメットは、第1図に
示すものと異なり、シールリングを装着すべき透孔の周
縁だけを囲むグロメットであり、従って、第1図に示し
た他の透孔周縁のグロメットと連接する延長部分を備え
ていない。第2図(イ)の平面図に示す通り、内周縁に
突出するツメ6を有する円輪形状に金属板から打ち抜か
れたグロメット5は、第2図(ロ)の平面図およびその
A−A線による断面図である第2図(ハ)に示されてい
るようにツメ6が曲げ起こされる。グロメットはこの状
態でシールリングを装着すべき透孔の周縁のガスケット
の片面に、曲げ起こされたツメが透孔の内側に位置する
ように重ね合わされ、次いでシールリングの基板の係合
用孔を曲げ起こされたツメに挿入したのち、プレス等に
よりツメ6をガスケットの他の両側に折り曲げ圧着し、
かしめる。
上記説明においては、シールリングを装着すべき透孔
を円形孔として説明したが、透孔の形状は円形に限られ
ず、例えば長楕円形等の種々の形状がある。従って、シ
ールリングも円環状の形状に限られず、装着すべき透孔
の形状に合わせた形状の環状リングに形成される。グロ
メットの内周縁も透孔の形状に合わせて、これと同一形
状もしくはやや大きめの形状に打ち抜かれる。
本考案は、上記例示説明したようにシリンダヘッドガ
スケットに適用されるものであるが、シリンダヘッドガ
スケットに限らず、ガスケットの透孔にシールリングを
装着する場合に広く適用することができる。
(考案の効果) 本考案によれば、シールリングをガスケットに強固に
固定でき、シールリングがガスケットから脱落するおそ
れが全くない。従って、ガスケットの取扱い、運搬中に
シールリングが脱落する事故、またシールリングが脱落
したガスケットをシール面に組付けて終いシール性が損
なわれるというような事故が根絶できる。
しかも、本考案におけるシールリングの保持、固定は
構成がシンプルで、シールリングを装着すべき透孔がガ
スケットのどのような位置にあっても適用できるという
利点がある。そして、透孔を囲むようにその周縁のガス
ケットの片面に設けられたグロメットはシールすべき面
間の拡縮が大きい場合においても、シールリングに過大
な力が加わり、へたるのを防止してシールリングのシー
ル性能を良好に維持し、ガスケットのシール性能を高め
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)は、透孔にシールリングを装着したシリン
ダヘッドガスケットの一部を示す平面図であり、第1図
(ロ)および第1図(ハ)は第1図のA−A線による断
面図およびB−B線による断面図である。第2図(イ)
は、金属板から打ち抜かれたグロメットを示す平面図で
あり、第2図(ロ)はグロメットのツメを曲げ起こした
状態を示す平面図であり、第2図(ハ)は第2図(ロ)
のA−A線による断面図である。 (符号の説明) 1…ガスケット、4…透孔、5…グロメット、6…ツ
メ、7…シールリング、8…基板、9…係合用孔、10…
シール材層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドガスケット等のガスケット
    の透孔の内側に、外周縁部に複数個の係合用孔を有する
    基板の両面にシール材層を設けたシールリングを装着す
    るとともに、上記透孔の周縁を環状に包囲する金属のグ
    ロメットをガスケットの片面上に装着し、該グロメット
    の内周縁に突出するように設けたツメを上記基板の係合
    用孔に挿通してガスケットの他の面側に折り曲げ固定す
    ることによりシールリング及びグロメットをガスケット
    に固定したことを特徴とするシールリング装着ガスケッ
    ト。
JP1990056163U 1990-05-29 1990-05-29 シールリング装着ガスケット Expired - Lifetime JPH081327Y2 (ja)

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