JP2592487Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP2592487Y2
JP2592487Y2 JP1993025607U JP2560793U JP2592487Y2 JP 2592487 Y2 JP2592487 Y2 JP 2592487Y2 JP 1993025607 U JP1993025607 U JP 1993025607U JP 2560793 U JP2560793 U JP 2560793U JP 2592487 Y2 JP2592487 Y2 JP 2592487Y2
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JP
Japan
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sleeve
dust lip
foreign matter
blade
sealing device
Prior art date
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JP1993025607U
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JPH0680062U (ja
Inventor
直人 小林
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Nok Corp
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Nok Corp
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車のハブベアリ
ング等、相対回転する二部材間を異物側と取扱流体側と
に区分するのに用いられる密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の密封装置としては、例えば実開昭
63−57861号に示すようなものが知られている。
【0003】即ち、図2に示すように、相対運動自在に
配置された二部材101,201の間を異物側Dと取扱
流体側Eとに区分すべく、一方の部材102に固定され
るスリーブ104と他方の部材101に固定される環状
のシール本体105とを組合せて成り、該シール本体1
05にはスリーブ104の異物側の面に接触するダスト
リップ117が設けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来の密封装置にあっては、ダストリップ117とスリ
ーブ104との接触面から泥水等の異物が浸入してしま
うことがあった。
【0005】本考案は上記課題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、ダストリップとス
リーブとの接触面から泥水等の異物が浸入しても、その
浸入した異物を排出しうる手段を備えた密封装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案にあっては、相対回転自在に配置された二部材
の間を異物側と取扱流体側とに区分すべく、一方の部材
に固定されるスリーブと他方の部材に固定される環状の
シール本体とを組合せて成り、該シール本体には前記ス
リーブの異物側の面に接触するダストリップが設けられ
た密封装置において、前記ダストリップと前記スリーブ
とで成される領域の取扱流体側でのシール本体上の、
前記ダストリップと前記スリーブの接触面より軸側に、
径方向に前記スリーブと対向するように延びると共に周
方向に複数配設された羽根と、該羽根の軸側に形成され
た段部と、から成る羽根部を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成の本考案にあっては、ダストリップと
スリーブとで成される領域の取扱流体側でのシール本
体上の、前記ダストリップと前記スリーブの接触面より
軸側に、径方向に前記スリーブと対向するように延びる
と共に周方向に複数配設された羽根と、該羽根の軸側に
形成された段部と、から成る羽根部を設けたことによ
り、ダストリップとスリーブとの接触面から泥水等の異
物が浸入しても、その浸入した異物は、シール本体の回
転に伴う羽根部での遠心力の作用により、再びダストリ
ップとスリーブとの接触面から排出される。
【0008】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0009】図1において、1はハウジング(他方の部
材)、2はハウジング1内に挿入した軸(一方の部材)
で、両部材は相対回転自在となっている。3はオイルシ
ールで、ハウジング1と軸2との間を、ダスト,泥水等
の異物側(外部)Dと油,グリース等の取扱流体側(内
部)Eとに区分している。このオイルシール3は軸2に
固定したスリーブ4と、ハウジング1に固定した環状の
シール本体5とを組合せてなる。
【0010】前記スリーブ4は軸2に嵌合した第一円筒
部6と、第一円筒部6から異物側Dに面して外径方向に
伸びた第一フランジ(フランジ)7と、第一フランジ7
の外周端からシール本体5の基部(後述)側、即ち、取
扱流体側Eへ軸方向に伸びた第二円筒部8とから構成さ
れている。
【0011】一方、シール本体5は金属製の補強環10
とゴム状弾性体製のシール部材11とを一体化したもの
であって、ハウジング1に嵌合する円筒状の嵌合部12
と、嵌合部12から取扱流体側Eに面して内径方向に伸
びた環状の基部13とを備えている。
【0012】また、基部13、即ち、シール部材11の
内周側には、スリーブ4の第一円筒部6に接触するグリ
ースリップ14と第一フランジ7の端面に接触するサイ
ドリップ16が設けられている。更に、シール本体5の
嵌合部12、即ち、シール部材11の外周側には、スリ
ーブの異物側の面としての第二円筒部8の外周面8aに
接触するダストリップ17が設けられている。
【0013】そして、ダストリップ17とスリーブ4と
で画成される領域の取扱流体側でのシール本体5上に、
羽根部15が設けられている。
【0014】羽根部15は、径方向に延びると共に周方
向に複数配設された羽根15aと、羽根15aの内径側
に形成された段部15bとより成っている。
【0015】なお、図1に示される様にダストリップ1
7と第二円筒部8の外周面8aとの間から第二円筒部8
と羽根15aの対向面はラビリンス構造18となってい
る。
【0016】なお、上記グリースリップ14は取扱流体
側Eに向けて傾斜し、ダストリップ17は異物側Dに向
けて傾斜し、サイドリップ16は外径方向に傾斜してい
る。
【0017】次に、上記実施例の作用を説明する。
【0018】ハウジング1の内部の取扱流体はシールリ
ップ14により密封される一方、サイドリップ16,ダ
ストリップ17,ラビリンス構造18は異物がハウジン
グ1の内部に浸入することを防止している。ここで、万
一、異物側Dの異物がダストリップ17の密封面を通過
したとしても、その浸入した異物は、まず羽根部15の
段部15bで浸入が阻止され、段部15bにて浸入が阻
止された異物は、シール本体5の回転に伴う羽根部15
の羽根15aの遠心力の作用により、再びダストリップ
17とスリーブ4との接触面から排出される。
【0019】従って、オイルシール3のグリースリップ
14,サイドリップ16の耐久性が向上して長期に亘っ
て密封性を確保できる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように本考案にあっては、
ダストリップとスリーブとで成される領域の取扱流体
側でのシール本体上の、前記ダストリップと前記スリー
ブの接触面より軸側に、径方向に前記スリーブと対向す
るように延びると共に周方向に複数配設された羽根と、
該羽根の軸側に形成された段部と、から成る羽根部を設
けたことにより、ダストリップとスリーブとの接触面か
ら泥水等の異物が浸入しても、その浸入した異物は、シ
ール本体の回転に伴う羽根部での遠心力の作用により、
再びダストリップとスリーブとの接触面から排出され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る密封装置の正面半断面
図である。
【図2】従来の密封装置の正面半断面図である。
【符号の説明】 1 ハウジング(他方の部材) 2 軸(一方の部材) 4 スリーブ 5 シール本体 15 羽根部 17 ダストリップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対回転自在に配置された二部材の間を
    異物側と取扱流体側とに区分すべく、一方の部材に固定
    されるスリーブと他方の部材に固定される環状のシール
    本体とを組合せて成り、該シール本体には前記スリーブ
    の異物側の面に接触するダストリップが設けられた密封
    装置において、 前記ダストリップと前記スリーブとで成される領域の
    取扱流体側でのシール本体上の、前記ダストリップと前
    記スリーブの接触面より軸側に、径方向に前記スリーブ
    と対向するように延びると共に周方向に複数配設された
    羽根と、該羽根の軸側に形成された段部と、から成る
    根部を設けたことを特徴とする密封装置。
JP1993025607U 1993-04-20 1993-04-20 密封装置 Expired - Lifetime JP2592487Y2 (ja)

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JPH0680062U JPH0680062U (ja) 1994-11-08
JP2592487Y2 true JP2592487Y2 (ja) 1999-03-24

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JP2006125424A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Nok Corp 密封装置

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WO2006068047A1 (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Eagle Industry Co., Ltd. 軸封装置
JP2010190327A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Jtekt Corp 密封装置及びこれを用いた転がり軸受装置
JP7390131B2 (ja) * 2019-08-09 2023-12-01 Nok株式会社 密封装置および密封構造

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JPH0680062U (ja) 1994-11-08

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