JP2507600Y2 - 振り切り機能付密封装置 - Google Patents
振り切り機能付密封装置Info
- Publication number
- JP2507600Y2 JP2507600Y2 JP1990030792U JP3079290U JP2507600Y2 JP 2507600 Y2 JP2507600 Y2 JP 2507600Y2 JP 1990030792 U JP1990030792 U JP 1990030792U JP 3079290 U JP3079290 U JP 3079290U JP 2507600 Y2 JP2507600 Y2 JP 2507600Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- lip
- sealing
- seal lip
- swing
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/7869—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば泥水が振りかかる自動車のハブベ
アリングのシール等に用いられる密封装置に関し、特に
泥水等の振り切り機能を有するものに関する。
アリングのシール等に用いられる密封装置に関し、特に
泥水等の振り切り機能を有するものに関する。
(従来の技術) 従来の自動車ハブ用シールやハブベアリング用シール
としては、たとえば第2図に示すようなものがある。す
なわち、100は密封装置を示しており、その外周がベア
リング101の外輪102に取付けられ、内周側に内輪103外
周に摺動自在に密封接触するメインシールリップ104が
設けられている。そして、このメインシールリップ104
の摺動面への泥水等の外部異物の浸入を防止するべく、
内,外輪103,102の回転軸方向に対して直交するシール
面105に摺動自在に接触するサイドリップ106を設け、ダ
ストのシール性向上を図っていた。
としては、たとえば第2図に示すようなものがある。す
なわち、100は密封装置を示しており、その外周がベア
リング101の外輪102に取付けられ、内周側に内輪103外
周に摺動自在に密封接触するメインシールリップ104が
設けられている。そして、このメインシールリップ104
の摺動面への泥水等の外部異物の浸入を防止するべく、
内,外輪103,102の回転軸方向に対して直交するシール
面105に摺動自在に接触するサイドリップ106を設け、ダ
ストのシール性向上を図っていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来技術の場合には、サイドリ
ップ106がベアリング101の端面から外部に飛び出してい
るので、サイドリップ106の摺動面を傷付けないように
取り扱う必要があり、取り扱いを慎重に行なわなければ
ならず不便であった。また、サイドリップ106が摺動す
る相手シール面105を高精度に仕上げる必要があった。
ップ106がベアリング101の端面から外部に飛び出してい
るので、サイドリップ106の摺動面を傷付けないように
取り扱う必要があり、取り扱いを慎重に行なわなければ
ならず不便であった。また、サイドリップ106が摺動す
る相手シール面105を高精度に仕上げる必要があった。
さらに、一般的に耐泥水性を向上させるためにリップ
の枚数を増やす手法をとっているが、リップの枚数を増
やすにしてもスペース上限界があった。
の枚数を増やす手法をとっているが、リップの枚数を増
やすにしてもスペース上限界があった。
また、最近は、第3図および第4図に示すように、内
輪103に断面L字状のスリーブ107を組付け、このスリー
ブ107の円筒面107Aと半径方向面107Bにメインシールリ
ップ104とサイドリップ106を接触させるようにしたユニ
タイズ化された密封装置も提案されている。
輪103に断面L字状のスリーブ107を組付け、このスリー
ブ107の円筒面107Aと半径方向面107Bにメインシールリ
ップ104とサイドリップ106を接触させるようにしたユニ
タイズ化された密封装置も提案されている。
しかし、このようなユニタイズ化された密封装置は良
好なシール性能を有するものの、サイドリップ106とメ
インシールリップ104とで囲まれる密封空間108内に泥水
が浸入すると、この泥水が排出されず、密封空間108で
乱流を生み出し、リップ104,106の摩耗等に悪影響を及
ぼすという問題があった。
好なシール性能を有するものの、サイドリップ106とメ
インシールリップ104とで囲まれる密封空間108内に泥水
が浸入すると、この泥水が排出されず、密封空間108で
乱流を生み出し、リップ104,106の摩耗等に悪影響を及
ぼすという問題があった。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、密封対象物を
振り切る機能を持たせることにより、リップ摺動面に密
封対象物が可及的に浸入しないようにして、シール性の
向上を回り得る振り切り機能付密封装置を提供すること
にある。
されたもので、その目的とするところは、密封対象物を
振り切る機能を持たせることにより、リップ摺動面に密
封対象物が可及的に浸入しないようにして、シール性の
向上を回り得る振り切り機能付密封装置を提供すること
にある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案にあっては、互いに
同芯的に相対回転自在に組付けられる内側と外側の2部
材間をシールするもので、回転する内側部材に取付けら
れて共回りする環状のシール部材と、外側の部材に取付
けられる環状のスリーブ部材とから成り、上記シール部
材には軸方向密封対象物側に向って径が大きくなるよう
に傾斜して延びるシールリップを有し、上記スリーブ部
材内周には、上記シールリップが摺動自在に密封接触す
るシール面を有し、該シール面も軸方向密封対象物側に
向って径が大きくなるように傾斜するテーパー面に構成
したことを特徴としている。
同芯的に相対回転自在に組付けられる内側と外側の2部
材間をシールするもので、回転する内側部材に取付けら
れて共回りする環状のシール部材と、外側の部材に取付
けられる環状のスリーブ部材とから成り、上記シール部
材には軸方向密封対象物側に向って径が大きくなるよう
に傾斜して延びるシールリップを有し、上記スリーブ部
材内周には、上記シールリップが摺動自在に密封接触す
るシール面を有し、該シール面も軸方向密封対象物側に
向って径が大きくなるように傾斜するテーパー面に構成
したことを特徴としている。
また、シールリップの半径方向内側に、軸方向密封対
象物側に向って径が大きくなるように傾斜して延びる振
り切りリップを設けることが効果的である。
象物側に向って径が大きくなるように傾斜して延びる振
り切りリップを設けることが効果的である。
(作用) 上記構成の振り切り機能付密封装置は、内側部材の回
転に伴ってシール部材が回転すると、その遠心力によっ
てシールリップの傾斜面に沿って半径方向内方から外方
に向う流れが発生する。この流れによって密封対象物は
シールリップの摺動部に至ることなく外部へ排出され
る。仮に、摺動部に至ったとしても、シール面はテーパ
ー面となっているので、半径方向外方に向ってダストや
泥水等の密封対象物を排出する作用が発生する。
転に伴ってシール部材が回転すると、その遠心力によっ
てシールリップの傾斜面に沿って半径方向内方から外方
に向う流れが発生する。この流れによって密封対象物は
シールリップの摺動部に至ることなく外部へ排出され
る。仮に、摺動部に至ったとしても、シール面はテーパ
ー面となっているので、半径方向外方に向ってダストや
泥水等の密封対象物を排出する作用が発生する。
また、シールリップを上記スリーブ部材のシール面と
同一方向に傾斜させていることから、シールリップの接
触面積を大きくとることができ、シール性能が向上す
る。
同一方向に傾斜させていることから、シールリップの接
触面積を大きくとることができ、シール性能が向上す
る。
さらに、シールリップにも遠心力が働らくので、シー
ル面に対してしめしろが大きくなる方向に押圧され、シ
ール面圧が増大する。
ル面に対してしめしろが大きくなる方向に押圧され、シ
ール面圧が増大する。
また、振り切りリップを設けておけば、回転時に半径
方向外方に向って移動する密封対象物を振り切りリップ
によって振り切ることができ、シールリップの摺動面へ
の密封対象物の浸入はより少なくなる。
方向外方に向って移動する密封対象物を振り切りリップ
によって振り切ることができ、シールリップの摺動面へ
の密封対象物の浸入はより少なくなる。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本
考案の一実施例に係る振り切り機能付密封装置を示す第
1図において、1は密封装置全体を示している。この密
封装置1も従来例と同様にベアリングシールとして用い
るもので、互いに回転自在に同芯的に組付けられる内側
と外側の2回転部材としての外輪2と内輪3間をシール
するもので、ベアリングの転動体4側のグリース等をシ
ールすると共に、密封対象物としての外部からのダスト
や泥水等の異物を密封するものである。
考案の一実施例に係る振り切り機能付密封装置を示す第
1図において、1は密封装置全体を示している。この密
封装置1も従来例と同様にベアリングシールとして用い
るもので、互いに回転自在に同芯的に組付けられる内側
と外側の2回転部材としての外輪2と内輪3間をシール
するもので、ベアリングの転動体4側のグリース等をシ
ールすると共に、密封対象物としての外部からのダスト
や泥水等の異物を密封するものである。
密封装置1は、概略内輪3に固定され共回りするシー
ル部材5と、外輪2に固定されるスリーブ部材6とから
構成され、シール部材5とスリーブ部材6は同芯的に組
付けられている。
ル部材5と、外輪2に固定されるスリーブ部材6とから
構成され、シール部材5とスリーブ部材6は同芯的に組
付けられている。
シール部材5は、断面L字状の金属環51と、この金属
環51に一体的に焼付け固定されるゴム状弾性体部52とか
ら構成されている。すなわち、金属環51は内輪3の外周
に流体密に嵌合固定される内筒部511と、この内筒部511
の反密封対象物D側のグリスG側端縁から半径方向外方
に向って全周的に延びる外向フランジ512とから構成さ
れ、この外向フランジ512の外径端部に上記ゴム状弾性
体部52が焼付け固定されている。
環51に一体的に焼付け固定されるゴム状弾性体部52とか
ら構成されている。すなわち、金属環51は内輪3の外周
に流体密に嵌合固定される内筒部511と、この内筒部511
の反密封対象物D側のグリスG側端縁から半径方向外方
に向って全周的に延びる外向フランジ512とから構成さ
れ、この外向フランジ512の外径端部に上記ゴム状弾性
体部52が焼付け固定されている。
ゴム状弾性体部52は、スリーブ部材6内周に設けられ
たシール面7に対して摺動自在に密封接触するシールリ
ップ8と、このシールリップ8の半径方向内側に配置さ
れる振り切りリップ9と、シールリップ8に対してグリ
ースG側に設けられるグリース用リップ10とを備えてい
る。
たシール面7に対して摺動自在に密封接触するシールリ
ップ8と、このシールリップ8の半径方向内側に配置さ
れる振り切りリップ9と、シールリップ8に対してグリ
ースG側に設けられるグリース用リップ10とを備えてい
る。
上記シールリップ8は軸方向密封対象物D側に向って
径が大きくなるように傾斜して延びるもので、上記スリ
ーブ部材6のシール面7も、このシールリップ8の傾斜
と同様に軸方向密封対象物D側に向って径が大きくなる
ように傾斜しており、シールリップ8がシール面7に接
触している領域はシールリップ8の長さの半分以上とな
っている。このシールリップ8の傾斜角度はシール面7
の傾斜角度よりも若干大きくなっている。
径が大きくなるように傾斜して延びるもので、上記スリ
ーブ部材6のシール面7も、このシールリップ8の傾斜
と同様に軸方向密封対象物D側に向って径が大きくなる
ように傾斜しており、シールリップ8がシール面7に接
触している領域はシールリップ8の長さの半分以上とな
っている。このシールリップ8の傾斜角度はシール面7
の傾斜角度よりも若干大きくなっている。
一方、振り切りリップ9も軸方向密封対象物D側に向
って径が大きくなるように傾斜して延びており、この傾
斜角は上記シール面7と略同一角度に設定している。そ
して、この振り切りリップ9によってシール部材5のシ
ールリップ8と金属環の内筒部511間の空間を第1環状
空間11と第2環状空間12とに区分している。この振り切
りリップ9の先端位置は金属環51の内筒部511の端面位
置よりも内側に位置している。
って径が大きくなるように傾斜して延びており、この傾
斜角は上記シール面7と略同一角度に設定している。そ
して、この振り切りリップ9によってシール部材5のシ
ールリップ8と金属環の内筒部511間の空間を第1環状
空間11と第2環状空間12とに区分している。この振り切
りリップ9の先端位置は金属環51の内筒部511の端面位
置よりも内側に位置している。
また、グリース用リップ10は半径方向外方に向って延
びていて、その先端が軸方向グリースG側に向って若干
傾斜して延び、スリーブ部材6のグリースG側端縁の角
部61に摺動自在に接触している。この角部61はRがつけ
られている。
びていて、その先端が軸方向グリースG側に向って若干
傾斜して延び、スリーブ部材6のグリースG側端縁の角
部61に摺動自在に接触している。この角部61はRがつけ
られている。
つぎに、スリーブ部材6は、密封対象物D側に向って
開く断面コ字形の環状部材で、外輪2内周に嵌合固定さ
れるスリーブ外筒部62と、このスリーブ外筒部62の内側
に所定間隔だけ離間して同芯的に配置されるスリーブ内
筒部63と、このスリーブ外筒部62とスリーブ内筒部63の
グリース側端部を連結するフランジ部64とから構成され
ている。そして、このスリーブ部材6の軸方向の幅寸法
は、シール部材5の軸方向幅寸法と略同一に成形してい
る。
開く断面コ字形の環状部材で、外輪2内周に嵌合固定さ
れるスリーブ外筒部62と、このスリーブ外筒部62の内側
に所定間隔だけ離間して同芯的に配置されるスリーブ内
筒部63と、このスリーブ外筒部62とスリーブ内筒部63の
グリース側端部を連結するフランジ部64とから構成され
ている。そして、このスリーブ部材6の軸方向の幅寸法
は、シール部材5の軸方向幅寸法と略同一に成形してい
る。
スリーブ内筒部63は軸方向密封対象物D側に向って径
が大となるように傾斜しており、その内周面が上記した
シールリップ8が摺動するシール面7となっている。
が大となるように傾斜しており、その内周面が上記した
シールリップ8が摺動するシール面7となっている。
上記構成の振り切り機能付密封装置にあっては、シー
ル部材5が回転すると、第1環状空間11および第2環状
空間12に、図中破線で示すようにシールリップ8および
振り切りリップ9の傾斜に沿って半径方向外方でかつ軸
方向密封対象物G側に向う気流a,bが発生する。
ル部材5が回転すると、第1環状空間11および第2環状
空間12に、図中破線で示すようにシールリップ8および
振り切りリップ9の傾斜に沿って半径方向外方でかつ軸
方向密封対象物G側に向う気流a,bが発生する。
したがって、外部の密封対象物D側から飛来したダス
トや泥水等は、その大部分がシールリップ8とスリーブ
部材6のシール面7との摺動部へ至ることなく外部の密
封対象物D側に排出される。仮に、摺動部に至ったとし
てもシール面7がテーパー形状なので、遠心力によりシ
ール面7においても密封対象物D側へダストや泥水等を
排出する作用が発生する。
トや泥水等は、その大部分がシールリップ8とスリーブ
部材6のシール面7との摺動部へ至ることなく外部の密
封対象物D側に排出される。仮に、摺動部に至ったとし
てもシール面7がテーパー形状なので、遠心力によりシ
ール面7においても密封対象物D側へダストや泥水等を
排出する作用が発生する。
また、シールリップ8の形状はスリーブ部材6のシー
ル面と同じ方向に傾斜しているので接触面積が大きく、
耐ダスト性、耐泥水性に対して効果を発揮しやすい。ま
た、シールリップ8自体に作用する遠心力がシールリッ
プ8のしめしろを大きくする方向に働くのでシール面圧
が増大し、よりシール性を高めることができ、効果的で
ある。
ル面と同じ方向に傾斜しているので接触面積が大きく、
耐ダスト性、耐泥水性に対して効果を発揮しやすい。ま
た、シールリップ8自体に作用する遠心力がシールリッ
プ8のしめしろを大きくする方向に働くのでシール面圧
が増大し、よりシール性を高めることができ、効果的で
ある。
そして、シールリップ8の内周側に設けた振り切りリ
ップ9によってダストの浸入をシールリップ8と共に2
段階で振り切るようになっているので、シールリップ8
の摺動部へのダストの浸入量を大幅に少なくすることが
できる。
ップ9によってダストの浸入をシールリップ8と共に2
段階で振り切るようになっているので、シールリップ8
の摺動部へのダストの浸入量を大幅に少なくすることが
できる。
尚、この実施例では振り切りリップ9を1つだけ設け
てあるが、多段に設けるようにしてもよい。
てあるが、多段に設けるようにしてもよい。
また、この実施例ではベアリングシールとして用いる
場合を例示したが、シールすべき箇所はベアリングに限
るものでは無く回転する軸封部に広く適用することがで
きる。
場合を例示したが、シールすべき箇所はベアリングに限
るものでは無く回転する軸封部に広く適用することがで
きる。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用を有するもので、シー
ル部材のシールリップおよびこのシールリップが接触す
るスリーブ部材のシール面を軸方向密封対象側に向って
径が大きくなる方向に傾斜させたので、内側部材回転時
にシールリップに沿って半径方向外方に向う流体の流れ
が生じ、この流れによって密封対象物を振り切ることが
でき、シールリップ摺動部への密封対象物の浸入を防止
することができてシール性向上を図ることができる。
ル部材のシールリップおよびこのシールリップが接触す
るスリーブ部材のシール面を軸方向密封対象側に向って
径が大きくなる方向に傾斜させたので、内側部材回転時
にシールリップに沿って半径方向外方に向う流体の流れ
が生じ、この流れによって密封対象物を振り切ることが
でき、シールリップ摺動部への密封対象物の浸入を防止
することができてシール性向上を図ることができる。
また、シールリップとシール面とを同一方向に傾斜さ
せているので、シール面積を増大させることができると
共に、シールリップに作用する遠心力によりシール面圧
を増大させることができる。したがって、シール性をよ
り高めると共に長寿命化を図ることができる。
せているので、シール面積を増大させることができると
共に、シールリップに作用する遠心力によりシール面圧
を増大させることができる。したがって、シール性をよ
り高めると共に長寿命化を図ることができる。
さらに、シールリップとは別に振り切りリップを設け
ておけば、シールリップ側へのダストの浸入を前段階で
排除することができ、より一層のシール性向上を図るこ
とができる。
ておけば、シールリップ側へのダストの浸入を前段階で
排除することができ、より一層のシール性向上を図るこ
とができる。
第1図は本考案の一実施例に係る振り切り機能付密封装
置の要部縦断面図、第2図は従来の密封装置の要部縦断
面図、第3図および第4図は他の従来のユニタイズ化さ
れた密封装置を示す要部縦断面図である。 符号の説明 1……密封装置、2……外輪 3……内輪、4……転動体 5……シール部材、51……金属環 52……ゴム状弾性体、511……内筒部 512……外向フランジ 6……スリーブ部材、61……角部 62……スリーブ外筒部 63……スリーブ内筒部 64……フランジ部 7……シール面、8……シールリップ 9……振り切りリップ、10……グリース用リップ 11,12……第1,第2環状空間 D……密封対象物
置の要部縦断面図、第2図は従来の密封装置の要部縦断
面図、第3図および第4図は他の従来のユニタイズ化さ
れた密封装置を示す要部縦断面図である。 符号の説明 1……密封装置、2……外輪 3……内輪、4……転動体 5……シール部材、51……金属環 52……ゴム状弾性体、511……内筒部 512……外向フランジ 6……スリーブ部材、61……角部 62……スリーブ外筒部 63……スリーブ内筒部 64……フランジ部 7……シール面、8……シールリップ 9……振り切りリップ、10……グリース用リップ 11,12……第1,第2環状空間 D……密封対象物
Claims (2)
- 【請求項1】互いに同芯的に相対回転自在に組付けられ
る内側と外側の2部材間をシールするもので、回転する
内側の部材に取付けられて共回りする環状のシール部材
と、外側の部材に取付けられる環状のスリーブ部材とか
ら成り、 上記シール部材には軸方向密封対象物側に向って径が大
きくなるように傾斜して延びるシールリップを有し、上
記スリーブ部材内周には上記シールリップが摺動自在に
密封接触するシール面を有し、該シール面も軸方向密封
対象物側に向って径が大きくなるように傾斜するテーパ
ー面に構成したことを特徴とする振り切り機能付密封装
置。 - 【請求項2】シールリップの半径方向内側に軸方向密封
対象物側に向って径が大きくなるように傾斜して延びる
振り切りリップを設けて成る請求項1に記載の振り切り
機能付密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990030792U JP2507600Y2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 振り切り機能付密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990030792U JP2507600Y2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 振り切り機能付密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03121224U JPH03121224U (ja) | 1991-12-12 |
JP2507600Y2 true JP2507600Y2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=31533503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990030792U Expired - Lifetime JP2507600Y2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 振り切り機能付密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2507600Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7731200B2 (en) | 2002-02-14 | 2010-06-08 | Nsk Ltd. | Seal assembly, and rolling bearing and hub unit assembled therewith |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6243155B2 (ja) * | 2013-07-04 | 2017-12-06 | 光洋シーリングテクノ株式会社 | 密封装置 |
-
1990
- 1990-03-26 JP JP1990030792U patent/JP2507600Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7731200B2 (en) | 2002-02-14 | 2010-06-08 | Nsk Ltd. | Seal assembly, and rolling bearing and hub unit assembled therewith |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03121224U (ja) | 1991-12-12 |
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