JPH0628432U - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0628432U
JPH0628432U JP070786U JP7078692U JPH0628432U JP H0628432 U JPH0628432 U JP H0628432U JP 070786 U JP070786 U JP 070786U JP 7078692 U JP7078692 U JP 7078692U JP H0628432 U JPH0628432 U JP H0628432U
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JP
Japan
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sealing
seal
seal lip
sealing device
muddy water
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Pending
Application number
JP070786U
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English (en)
Inventor
根 一 郎 山
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐ダスト性および耐泥水性の向上を図る。 【構成】 シール本体2のシールリップ3が摺動自在に
密封接触する密封相手面4を、外側に向かって傾く傾斜
面としたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば自動車のハブベアリング部のダストシール等に用いられる 密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の密封装置としては、たとえば図2及び図3に示すようなものが ある。すなわち、この密封装置は、自動車のハブベアリング部等の外部の泥水等 にさらされるダストシールとして用いられるユニタイズド型のハブベアリングシ ールである。
【0003】 図2に示す密封装置100は、互いに同心的に相対回転自在に組付けられる2 部材間をシールするもので、外側の部材101にシールリップ102を備えたシ ール本体103が取付けられている。このシールリップ102は、内側の部材1 04に設けられた回転中心軸に対して直交する方向に、シールリップ102部に ダスト,泥水が来ないように外側の部材101近傍まで延びる密封相手面105 に摺動自在に対し、密封接触して外部からのダスト,泥水の侵入を防止している 。
【0004】 また、図3に示す密封装置200は、内側の部材104にシールリップ102 を備えたシール本体103が取付けられており、外側の部材101にはスリーブ 106が取付けられている。このスリーブ106は、半径方向内方に延びる内向 きフランジ部を有した断面L字状の円筒状部材で、円筒部107の外周面が外側 の部材101の内周面に嵌合されて外側の部材101に取付けられている。
【0005】 そして、スリーブ106の円筒部107の内周面が回転軸に対して水平方向に 延びる密封相手面105となって、その密封相手面105に対し、シール本体1 03のシールリップ102が摺動自在に密封接触して外部からのダスト,泥水の 侵入を防止している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記密封装置100,200の耐ダスト,耐泥水性能の決め手は下記のように 、 .いかにしてダスト,泥水がシールリップ102部に来ないようにするか。
【0007】 .いかにしてダスト,泥水を振り切るか。
【0008】 .いかにしめ代の大きいシールリップ102をつけるか。 である。
【0009】 しかしながら、図2に示す密封装置100にあっては、内側の部材104に設 けられた密封相手面105が回転中心軸に対して直交する方向に外側の部材10 1近傍まで延びているため、上記の性能に欠けている。
【0010】 また、図3に示す密封装置200にあっては、シール本体103のシールリッ プ102が密封相手面105であるスリーブ106の円筒部107のスペースの 小さい内周面に摺動自在に密封接触しているため、スペース上上記の性能に欠 けており、また上記の性能についても十分とは言えない。
【0011】 従って、必要十分な性能が得られないことがある。
【0012】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、耐ダスト性および耐泥水性の向上を図り得る密封装置を提供す ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、互いに同心的に相対回転自在 に組付けられる2部材間の隙間をシールするもので、 内側の部材に組付けられるシール本体を有し、該シール本体には外側の部材に 設けられる密封相手面に対して摺動自在に密封接触するシールリップを設けた密 封装置において、 前記密封相手面を、外側に向かって傾く傾斜面としたことを特徴とする。
【0014】
【作用】
上記構成の密封装置にあっては、外側の部材に設けられる外側に向かって傾く 傾斜面の密封相手面に、内側の部材に組付けられるシール本体のシールリップが 摺動自在に密封接触しているため、密封相手面とシールリップは外側に向かって 傾くテーパ形状となる。そのため、2部材が相対回転した際、遠心力によって外 側へ向かっての振り切りの流れが出来、到来するダストや泥水がシールリップ部 に長くとどまることがなくなる。
【0015】 また、シールリップと、そのシールリップが摺動自在に密封接触する密封相手 面とが小さなスペースでも、密封相手面が傾斜面であることから、シールリップ が摺接する面を長くとれる。したがって、シールリップのしめ代を十分に取るこ とができ、高い密封性能を維持することができる。
【0016】 以上のことから耐ダスト性および耐泥水性の向上を図ることができる。
【0017】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考案の一実施例に係る密 封装置を示す図1において、1は密封装置全体を示しており、この密封装置1は 従来技術と同様、自動車のハブベアリング部等の外部の泥水等にさらされるダス トシールとして用いられるハブベアリングシールであり、概略、シール本体2と 、このシール本体2に設けられたシールリップ3が摺動自在に密封接触する外側 に向かって傾く密封相手面としての傾斜密封面4を備えたスリーブ5と、から構 成されている。
【0018】 この密封装置1は、互いに同心的に相対回転自在に組付けられる2部材6,7 間の隙間をシールするもので、シール本体2が2部材6,7のうち内側の部材6 の外周に嵌合固定され、スリーブ5が外側の部材7の内周に嵌合固定されている 。
【0019】 シール本体2は、断面L字状の補強環8と、この補強環8に一体的に焼付け固 定されたゴム状弾性体9と、から構成されている。補強環8は、内側の部材6外 周面に嵌合固定される内筒部81と、この内筒部81の泥水側M端部から半径方 向外方に延びる外向きフランジ部82と、から構成されており、外向きフランジ 部82の外端部にゴム状弾性体9が環状に焼付けられている。このゴム状弾性体 9は、外向きフランジ部82の外端部から軸方向密封対象流体側Oに延び断面略 矩形状で密封対象流体側O端部は若干径方向外側に傾いており、その端部から連 続して一体的にシールリップ3が径方向外側に延びダストや泥水等外気にさらさ れる軸方向泥水側Mに傾いて設けられている。
【0020】 一方、スリーブ5は外側の部材7内周面に嵌合固定される外筒部51と、この 外筒部51の泥水側M端部から内側の部材6に向かって延び軸方向密封対象流体 側Oに傾く、すなわち外側に向かって傾く傾斜部52と、から成る断面∠状部材 で、外筒部51がシール本体2の内筒部81と同心的で径方向に対向して配置さ れ、傾斜部52がシールリップ3と対向して配置され、傾斜部52の対向面が密 封相手面としての傾斜密封面4となっている。
【0021】 そして、シールリップ3が、傾斜密封面4に対して摺動自在に密封接触し、ダ ストや泥水等の密封部を構成している。このように密封部を構成すべくシールリ ップ3は傾斜密封面4と十分なしめ代10を持って設定されている。
【0022】 また、スリーブ5の傾斜部52の内端部に半径方向内方に延びる内向きフラン ジ部53が設けられており、その内向きフランジ部53の内端部を被覆するよう にゴム状弾性体11が焼付け固定されている。そして、ゴム状弾性体11の補強 環8の内筒部81側の泥水側M端部から軸方向泥水側Mに延び補強環8の内筒部 81に傾く補助シールリップ12が連続して一体的に設けられている。
【0023】 補助シールリップ12は、補強環8の内筒部81の外周面にしめ代を持って摺 動自在に密封接触させ、ダストや泥水等の密封の補助としているものである。
【0024】 上記構成の密封装置にあっては、内側の部材6と外側の部材7が互いに同心的 に相対回転するようになっているが、傾斜密封面4とシールリップ3は外側に向 かって傾くテーパ形状になっているため、内側の部材6,外側の部材7のいずれ が回転しても遠心力によって、外側へ向かっての振り切りの流れが出来、到来す るダストや泥水等がシールリップ3部に長くとどまることがなくなる。
【0025】 また、回転停止時においても、上記テーパ形状に沿って泥水は流れ落ちるので 、たまった水によるスリーブ5,補強環8の錆、腐食も心配ない。
【0026】 さらに、シールリップ3と、そのシールリップ3が摺動自在に密封接触する傾 斜密封面4とが小さなスペースでも、傾斜密封面4が傾斜面であることから、長 い傾斜密封面4を構成できるので、シールリップ3のしめ代10を十分に取るこ とが出来、高い密封性能を維持することができる。
【0027】 以上のことから、耐ダスト性および耐泥水性の向上を図ることができる。
【0028】 尚、上記実施例では、シール本体2とスリーブ5を組合せた構成としたが、ス リーブ5を用いずに、外側の部材に外側に向かって傾斜する傾斜面の密封相手面 を設け、シールリップが外側の部材に直接摺接する場合についても同様に適用で きる。
【0029】
【考案の効果】 本考案は、以上の構成および作用を有するもので、外側の部材に設けられる外 側に向かって傾く傾斜面の密封相手面に、内側の部材に組付けられるシール本体 のシールリップが摺動自在に密封接触しているので、密封相手面とシールリップ は外側に向かって傾くテーパ形状となる。そのため、2部材が相対回転した際、 遠心力によって外側へ向かっての振り切りの流れが出来、到来するダストや泥水 等がシールリップ部に長くとどまることがなくなる。
【0030】 また、回転停止時においても、上記テーパ形状に沿って泥水は流れ落ちるので 、シール本体等に金属が使用されている場合、たまった水による錆、腐食も心配 ない。
【0031】 さらに、シールリップと、そのシールリップが摺動自在に密封接触する密封相 手面とが小さなスペースでも、密封相手面が傾斜面であることから、長い密封相 手面を構成できるので、シールリップのしめ代を十分に取ることが出来、高い密 封性能を維持することができる。
【0032】 以上のことから耐ダスト性および耐泥水性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る密封装置の要部
縦断面図である。
【図2】図2は従来の密封装置の要部縦断面図である。
【図3】図3は他の従来の密封装置の要部縦断面図であ
る。
【符号の説明】 1 密封装置 2 シール本体 3 シールリップ 4 傾斜密封面(密封相手面) 5 スリーブ 51 外筒部 52 傾斜部 53 内向きフランジ部 6 内側の部材 7 外側の部材 8 補強環 81 内筒部 82 外向きフランジ部 9,11 ゴム状弾性体 10 しめ代 12 補助シールリップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同心的に相対回転自在に組付けら
    れる2部材間の隙間をシールするもので、 内側の部材に組付けられるシール本体を有し、該シール
    本体には外側の部材に設けられる密封相手面に対して摺
    動自在に密封接触するシールリップを設けた密封装置に
    おいて、 前記密封相手面を、外側に向かって傾く傾斜面としたこ
    とを特徴とする密封装置。
JP070786U 1992-09-17 1992-09-17 密封装置 Pending JPH0628432U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP070786U JPH0628432U (ja) 1992-09-17 1992-09-17 密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP070786U JPH0628432U (ja) 1992-09-17 1992-09-17 密封装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0628432U true JPH0628432U (ja) 1994-04-15

Family

ID=13441562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP070786U Pending JPH0628432U (ja) 1992-09-17 1992-09-17 密封装置

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JP (1) JPH0628432U (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981013