JPH0542833U - オイルシール - Google Patents
オイルシールInfo
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- JPH0542833U JPH0542833U JP100144U JP10014491U JPH0542833U JP H0542833 U JPH0542833 U JP H0542833U JP 100144 U JP100144 U JP 100144U JP 10014491 U JP10014491 U JP 10014491U JP H0542833 U JPH0542833 U JP H0542833U
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- JP
- Japan
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- lip
- seal
- oil seal
- dust
- oil
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- Pending
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シールリップの流体側の面と相手部材の表面
との間に異物が滞留・付着すること防止できるオイルシ
ールを提供。 【構成】 内向きフランジと、内向きフランジから大気
J側へ伸びたダストリップ7とを有するオイルシール1
において、前記ダストリップ7の先端10から軸心Kと
平行な軸9の外周面12と、ダストリップ7の大気J側
であって先端10に隣接する端面11とのなす角度βを
略90度以下に設定した。
との間に異物が滞留・付着すること防止できるオイルシ
ールを提供。 【構成】 内向きフランジと、内向きフランジから大気
J側へ伸びたダストリップ7とを有するオイルシール1
において、前記ダストリップ7の先端10から軸心Kと
平行な軸9の外周面12と、ダストリップ7の大気J側
であって先端10に隣接する端面11とのなす角度βを
略90度以下に設定した。
Description
【0001】
本考案は、例えば自動車,ポンプ,建設機械等各種の機器に用いられるオイル シールであって、特にダスト,泥水等の侵入を防ぐシールリップを有するオイル シールに関する。
【0002】
図5,6は従来のこの種のオイルシールを示している。100は断面L字形の 固定環であり、固定環100の内周側には油等の密封流体G側へ伸びた主シール リップ101とシールリップとしてのダストリップ102とを背中合せに設けて ある。
【0003】 ダストリップ102は流体、即ち、大気X側へ伸びている。そして、ダストリ ップ102の先端Zから軸心Yに沿って主シールリップ101側へ伸ばした基準 線、即ち、軸103の外周面と、ダストリップ102の大気X側の面104との なす角度αは90度を越える角度に設定されている。また、ダストリップ102 の大気X側の面104には環状の段部108を設けている。
【0004】 前記主シールリップ101の背面にはスプリング105が装着され、固定環1 00内には断面L字形の金属環106を埋め込んである。そして、オイルシール 106はハウジング107内へと嵌合固定される。
【0005】 上記構成のオイルシール106は、主シールリップ101と軸103とにより 形成した密封面は密封流体Gの漏れを防止している。一方、ダストリップ103 は大気X側からダスト,泥水等が侵入することを防止している。
【0006】
しかし、上記オイルシール106においては段部108が存在しており、しか も角度αが広角であるため、面104と軸103との間に泥水,ダスト等の異物 が滞留・付着し易い。
【0007】 その結果、回転または往復運動する軸と異物との摩擦抵抗によってダストリッ プ102が摩耗して耐久性が低下したり、異物がダストリップ102の密封面か ら侵入してしまうということがあった。
【0008】 本考案は上記課題を解決するためのものであって、シールリップの流体側の面 と相手部材の表面との間に異物が滞留・付着することを防止できるオイルシール を提供することを目的としている。
【0009】
上記目的を達成するため本考案は、固定環と、該固定環から流体側へ伸びたシ ールリップとを有するオイルシールにおいて、前記シールリップの先端から固定 環の軸心に沿ってシールリップの固定端側へ伸ばした基準線と、シールリップの 流体側であって先端に隣接する面とのなす角度を略90度以下に設定したことを 特徴とする。
【0010】
上記構成に基づく本考案は、シールリップの流体側の面と相手部材との間には 広い空間が確保されているため、異物は滞留・付着しにくい。
【0011】
次に、本考案を外周ゴム形オイルシールに適用した実施例を図1,図2に基づ いて説明する。オイルシール1はハウジング2の内周に嵌合固定されるもので、 ゴム状弾性体製のシール本体3を有する。
【0012】 シール本体3は外周側の環状の嵌合部4と、嵌合部4の内側に設けた固定環と しての内向きフランジ5とを有する。内向きフランジ5の内周端には、密封流体 としての油H側に伸びた環状の主シールリップ6と、大気J側に伸びたシールリ ップとしてのダストリップ7とを一体的に接続してある。
【0013】 ダストリップ7は内向きフランジ5との接続部を固定端8として環状に成形し てあり、内向きフランジ5,軸9の共通の軸心Kに対して略45度に傾斜してい る。また、ダストリップ7の自由端、即ち、先端10は全周に亘りR形状に面取 りが施されている。
【0014】 そして、ダストリップ7の先端10から軸心Kに沿って平行に固定端8側へ伸 ばした基準線、即ち、軸9の外周面12と、ダストリップ7の大気J側であって 先端10に隣接する端面11とのなす角度βは略90度以下に設定してある。つ まり、端面11はテーパ面を構成している。
【0015】 一方、前記主シールリップ6の外周にはスプリング13を装着してある。また 、嵌合部4から内向きフランジ5に亘って断面略L字形の金属環14を埋め込ん である。
【0016】 上記構成のオイルシール1は、回転または往復動する軸9に主シールリップ6 が接触して油Hを密封し、軸9に接触したダストリップ7は大気J側に存在する 泥水・ダスト等の異物の侵入を防止している。
【0017】 この作動中、前記角度βは略90度以下であるため、端面11と外周面12と の空間を広くすることができ、端面11と軸9との間にダスト・泥水等の異物が 付着・滞留しにくい。従って、ダストリップ11の摩耗がなく、耐久性,密封性 を向上することができる。
【0018】 更に先端10がR形状であるため、軸9の作動時にも軸9に対する摩擦抵抗が 少なく、ダストリップ7がびびったり外周面12に引っ掛ったりすることもなく 、一層密封性がよい。
【0019】 なお、軸9が往復動する場合は、軸9の外周面12に付着している異物は、端 面11によるスクレーパ効果で大気J側へとかき出されるため、一層効果的に異 物の排除を行える。
【0020】 図3は第二実施例のオイルシール20を示している。オイルシール20はゴム 状弾性体製のシール本体21と、シール本体21の固定環22に埋め込んだ金属 環23とを有する。
【0021】 固定環22の内周側には、油H側に伸びた主シールリップ24と、大気J側に 伸びたダストリップ25とを一体的に形成してある。そして、ダストリップ25 の大気J側の端面26と、軸9の外周面12とのなす角度βは、略90度以下に 設定してある。
【0022】 また、主シールリップ24,ダストリップ25の外周にはスプリング13を装 着してある。
【0023】 図4は第三実施例を示す。オイルシール30はゴム状弾性体製のシール本体3 1と、シール本体31に一体的に焼き付けた(固定環)金属環32とを有する。 シール本体31の内周側には、大気J側に伸びたダストリップ33と、油H側へ 伸びた主シールリップ34とを一体的に接続してある。
【0024】 そして、ダストリップ33の大気J側の端面35と、軸9の外周面12とのな す角度βは、略90度以下に設定してある。なお、主シールリップ34の外周に はスプリング13を装着してある。
【0025】 上記第二,第三実施例でも第一実施例と同様の作用効果を奏する。
【0026】 なお、第一〜第三実施例はオイルシールをハウジングに固定し、主シールリッ プ,ダストリップを軸に接触する構成となっているが、オイルシールを軸に固定 し、主シールリップ,ダストリップをハウジングの内周に接触させる構成を採用 してもよい。
【0027】
本考案は以上のように構成したものであるから、シールリップの流体側の面と 相手部材との空間を広くすることができ、ダスト・泥水等の異物が付着・滞留し にくい。従って、シールリップの摩耗がなく、耐久性,密封性を向上することが できる。
【図1】 第一実施例のオイルシールの半断面図。
【図2】 第一実施例のオイルシールの要部の断面図。
【図3】 第二実施例のオイルシールの半断面図。
【図4】 第三実施例のオイルシールの半断面図。
【図5】 従来のオイルシールの半断面図。
【図6】 従来のオイルシールの要部の断面図。
1,20,30 オイルシール 2 ハウジング 3,21,31 シール本体 4 嵌合部 5 内向きフランジ 6,24,34 主シールリップ 7,25,33 ダストリップ 8 固定端 9 軸 10 シールリップの先端 11,26,35 シールリップの端面 12 外周面 13 スプリング 14,23,32 金属環 H 油 J 大気 K 軸心 β 角度 22 固定環
Claims (1)
- 【請求項1】 固定環と、該固定環から流体側へ伸びた
シールリップとを有するオイルシールにおいて、 前記シールリップの先端から固定環の軸心に沿ってシー
ルリップの固定端側へ伸ばした基準線と、シールリップ
の流体側であって先端に隣接する面とのなす角度を略9
0度以下に設定したことを特徴とするオイルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP100144U JPH0542833U (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | オイルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP100144U JPH0542833U (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | オイルシール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542833U true JPH0542833U (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=14266122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP100144U Pending JPH0542833U (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | オイルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0542833U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11125338A (ja) * | 1997-10-24 | 1999-05-11 | Nok Corp | オイルシール |
JP2013228075A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-07 | Nok Corp | 密封装置 |
JP2019015339A (ja) * | 2017-07-07 | 2019-01-31 | Nok株式会社 | 田植え機用往復動シール |
WO2020179622A1 (ja) * | 2019-03-05 | 2020-09-10 | Nok株式会社 | 密封装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS4710810U (ja) * | 1971-03-01 | 1972-10-09 | ||
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-
1991
- 1991-11-08 JP JP100144U patent/JPH0542833U/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981117 |