JPH0225978Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0225978Y2 JPH0225978Y2 JP1985109581U JP10958185U JPH0225978Y2 JP H0225978 Y2 JPH0225978 Y2 JP H0225978Y2 JP 1985109581 U JP1985109581 U JP 1985109581U JP 10958185 U JP10958185 U JP 10958185U JP H0225978 Y2 JPH0225978 Y2 JP H0225978Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annular groove
- ring
- side wall
- metal case
- lip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 5
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- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 2
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- 238000010008 shearing Methods 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、各種機器の回転軸部を密封するリツ
プシールの改良に関する。
プシールの改良に関する。
従来より、たとえば第３図に示すように、後背
部外周に環状溝６を有し、該環状溝６に装着され
たゴム様弾性材製Ｏリング７を介して機器ハウジ
ング１の軸孔２に形成された段部３に気密的に嵌
着され、スナツプリング４により固定された環状
の金属ケース５と、該金属ケース５の内周にカシ
メ固定された断面略Ｌ字形状の環状のリテーナ８
および前記環状溝６の前記側壁６ａにより外径部
が気密的に挾着保持されたデイスク状のダストリ
ツプ９および漏斗状の主リツプ１０とよりなり、
内封流体Ａ側へ突出するごとく軸方向に屈曲変形
してなる主リツプ１０の内径部１０′が、前記ハ
ウジング１の軸孔２内に遊挿された回転軸１１の
外周面に適宜面圧をもつて摺接することにより前
記内封流体Ａの大気Ｂ側への漏出を阻止するとと
もに、該主リツプ１０に背向するごとく回転軸１
１の外周面に摺接するダストリツプ９の内径端部
９′によつて、大気Ｂ内の塵埃や異物等が前記主
リツプ１０と回転軸１１との摺接部へ侵入するの
を防止するよう構成されたリツプシールが広く知
られている。
部外周に環状溝６を有し、該環状溝６に装着され
たゴム様弾性材製Ｏリング７を介して機器ハウジ
ング１の軸孔２に形成された段部３に気密的に嵌
着され、スナツプリング４により固定された環状
の金属ケース５と、該金属ケース５の内周にカシ
メ固定された断面略Ｌ字形状の環状のリテーナ８
および前記環状溝６の前記側壁６ａにより外径部
が気密的に挾着保持されたデイスク状のダストリ
ツプ９および漏斗状の主リツプ１０とよりなり、
内封流体Ａ側へ突出するごとく軸方向に屈曲変形
してなる主リツプ１０の内径部１０′が、前記ハ
ウジング１の軸孔２内に遊挿された回転軸１１の
外周面に適宜面圧をもつて摺接することにより前
記内封流体Ａの大気Ｂ側への漏出を阻止するとと
もに、該主リツプ１０に背向するごとく回転軸１
１の外周面に摺接するダストリツプ９の内径端部
９′によつて、大気Ｂ内の塵埃や異物等が前記主
リツプ１０と回転軸１１との摺接部へ侵入するの
を防止するよう構成されたリツプシールが広く知
られている。
上記従来の構成において、金属ケース５は、該
金属ケース５のハウジング軸孔２内への嵌着およ
び環状溝６へのＯリング７の装着を円滑に行なう
必要上、該環状溝６の後部側壁６ｂは、前部側壁
６ａよりも小径に形成されているが、このため、
Ｏリング７に対して内封流体Ａの圧力が作用する
と、第４図に示すように、該Ｏリング７は軸方向
大気Ｂ側へ押圧される（太い矢印Ｃ参照）ため、
環状溝６の後部側壁６ｂに圧接し、かつ該Ｏリン
グ７の外径側の一部７ａは前記後部側壁６ｂの外
周縁である剪断端部６ｃからはみ出すごとく歪曲
する。したがつて圧力の変動により、該歪曲が繰
り返されると、前記剪断端部６ｃとの接触部７ｂ
においてゴム材が早期疲労し、ことに前記剪断端
部６ｃが鋭利であつたりあるいはバリ等が残存し
ている場合には前記接触部７ｂに損傷を受け易
く、Ｏリング７のシール性を致命的に破壊する問
題を有している。
金属ケース５のハウジング軸孔２内への嵌着およ
び環状溝６へのＯリング７の装着を円滑に行なう
必要上、該環状溝６の後部側壁６ｂは、前部側壁
６ａよりも小径に形成されているが、このため、
Ｏリング７に対して内封流体Ａの圧力が作用する
と、第４図に示すように、該Ｏリング７は軸方向
大気Ｂ側へ押圧される（太い矢印Ｃ参照）ため、
環状溝６の後部側壁６ｂに圧接し、かつ該Ｏリン
グ７の外径側の一部７ａは前記後部側壁６ｂの外
周縁である剪断端部６ｃからはみ出すごとく歪曲
する。したがつて圧力の変動により、該歪曲が繰
り返されると、前記剪断端部６ｃとの接触部７ｂ
においてゴム材が早期疲労し、ことに前記剪断端
部６ｃが鋭利であつたりあるいはバリ等が残存し
ている場合には前記接触部７ｂに損傷を受け易
く、Ｏリング７のシール性を致命的に破壊する問
題を有している。
本考案は、上記問題を解決するため、金属ケー
スの後背部外周にＯリング装着用の環状溝を有す
るリツプシールにおいて、前記環状溝の後部側壁
の剪断端部を、該環状溝の外側かつ内径へ向けて
屈曲せしめた構成とし、したがつて前記剪断端部
が鋭利であつたり、バリ等が残存していたとして
も、該部がＯリングに接触することはなく、環状
溝の後部側壁の外周縁となる前記屈曲部分の外面
はアール状をなすため、Ｏリングの該屈曲部分と
の接触部に疲労や損傷が生じることはない。
スの後背部外周にＯリング装着用の環状溝を有す
るリツプシールにおいて、前記環状溝の後部側壁
の剪断端部を、該環状溝の外側かつ内径へ向けて
屈曲せしめた構成とし、したがつて前記剪断端部
が鋭利であつたり、バリ等が残存していたとして
も、該部がＯリングに接触することはなく、環状
溝の後部側壁の外周縁となる前記屈曲部分の外面
はアール状をなすため、Ｏリングの該屈曲部分と
の接触部に疲労や損傷が生じることはない。
以下、本考案の実施例を、図面にもとづいて説
明する。なお、各実施例において、第３図および
第４図に示した既述従来例と同構成の部分につい
ては同符号を付して説明の重複を避けることとす
る。
明する。なお、各実施例において、第３図および
第４図に示した既述従来例と同構成の部分につい
ては同符号を付して説明の重複を避けることとす
る。
まず第１図は第１の実施例を示し、金属ケース
５の後背部外周に形成された環状溝６の後部側壁
６ｂ外径部（剪断端部６ｃ近傍部）を、後背側か
つ内径側へテーパ状に屈曲６ｄせしめたもので、
当該リツプシール装着状態において、該剪断端部
６ｃはハウジング１の軸孔段部３の立上り面３′
に当接しており、したがつて内封流体Ａの圧力に
よつて軸方向後背側へ押圧されるＯリング７は、
前記剪断端部６ｃに接触することはない。また、
前記後部側壁６ｂの屈曲６ｄ部外側面はアール状
をなしているため、該部に圧接するＯリング７を
損傷させることはない。
５の後背部外周に形成された環状溝６の後部側壁
６ｂ外径部（剪断端部６ｃ近傍部）を、後背側か
つ内径側へテーパ状に屈曲６ｄせしめたもので、
当該リツプシール装着状態において、該剪断端部
６ｃはハウジング１の軸孔段部３の立上り面３′
に当接しており、したがつて内封流体Ａの圧力に
よつて軸方向後背側へ押圧されるＯリング７は、
前記剪断端部６ｃに接触することはない。また、
前記後部側壁６ｂの屈曲６ｄ部外側面はアール状
をなしているため、該部に圧接するＯリング７を
損傷させることはない。
しかも、環状溝６へのＯリング７を装着する際
には、該Ｏリング７をテーパ状に延びる前記剪断
端部６ｃ近傍部外周に沿つて、アール状屈曲６ｄ
部を乗り越えさせればよく、したがつて装着作業
が容易であるとともに、装着に伴いＯリング７が
損傷を被ることもない。
には、該Ｏリング７をテーパ状に延びる前記剪断
端部６ｃ近傍部外周に沿つて、アール状屈曲６ｄ
部を乗り越えさせればよく、したがつて装着作業
が容易であるとともに、装着に伴いＯリング７が
損傷を被ることもない。
次に、第２図は他の実施例の要部を示し、剪断
端部６ｃの近傍部を後背側かつ内径側へ断面略Ｕ
字状に屈曲６ｄせしめたもので、この例において
もやはりＯリング７が前記剪断端部６ｃに接触す
ることはなく、かつ該Ｏリング７が環状溝６への
装着の際に損傷を被ることもない。
端部６ｃの近傍部を後背側かつ内径側へ断面略Ｕ
字状に屈曲６ｄせしめたもので、この例において
もやはりＯリング７が前記剪断端部６ｃに接触す
ることはなく、かつ該Ｏリング７が環状溝６への
装着の際に損傷を被ることもない。
以上説明したように、本考案のリツプシール
は、内封流体の圧力により、金属ケース後背部の
環状溝からＯリングがはみ出すごとく歪曲する
際、あるいは前記環状溝内へＯリングを装着する
際に、該Ｏリングが環状溝後部側壁の鋭利な剪断
端部および該剪断端部に残存するバリ等との圧接
によつて損傷する等の不具合を解消することがで
き、Ｏリングの装着も容易になる。
は、内封流体の圧力により、金属ケース後背部の
環状溝からＯリングがはみ出すごとく歪曲する
際、あるいは前記環状溝内へＯリングを装着する
際に、該Ｏリングが環状溝後部側壁の鋭利な剪断
端部および該剪断端部に残存するバリ等との圧接
によつて損傷する等の不具合を解消することがで
き、Ｏリングの装着も容易になる。
第１図は本考案リツプシールの第１の実施例を
示す装着状態の半裁断面図、第２図は他の実施例
を示す要部断面図、第３図は従来のリツプシール
の１例を示す装着状態の半裁断面図、第４図は同
要部断面図である。 ５…金属ケース、６…環状溝、６ａ…前部側
壁、６ｂ…後部側壁、６ｃ…剪断端部、６ｄ…屈
曲部、７…Ｏリング、８…リテーナ、９…ダスト
シール、１０…主リツプ、Ａ…内封流体。
示す装着状態の半裁断面図、第２図は他の実施例
を示す要部断面図、第３図は従来のリツプシール
の１例を示す装着状態の半裁断面図、第４図は同
要部断面図である。 ５…金属ケース、６…環状溝、６ａ…前部側
壁、６ｂ…後部側壁、６ｃ…剪断端部、６ｄ…屈
曲部、７…Ｏリング、８…リテーナ、９…ダスト
シール、１０…主リツプ、Ａ…内封流体。
Claims (1)
- 回転軸の外周面に摺接するリツプ部材と、内周
に該リツプ部材の外径部を保持する環状の金属ケ
ースとよりなり、金属ケースの後背部外周にＯリ
ングを装着するための環状溝が屈曲形成されたリ
ツプシールにおいて、前記環状溝の、後部側壁の
剪断端部が、該環状溝の外側かつ内径へ向けて屈
曲し、屈曲部外面がアール状をなすことを特徴と
するリツプシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985109581U JPH0225978Y2 (ja) | 1985-07-19 | 1985-07-19 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985109581U JPH0225978Y2 (ja) | 1985-07-19 | 1985-07-19 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6218468U JPS6218468U (ja) | 1987-02-03 |
| JPH0225978Y2 true JPH0225978Y2 (ja) | 1990-07-16 |
Family
ID=30987802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985109581U Expired JPH0225978Y2 (ja) | 1985-07-19 | 1985-07-19 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0225978Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6925101B2 (ja) * | 2015-08-03 | 2021-08-25 | 三菱電線工業株式会社 | 軸シール |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5256151U (ja) * | 1975-10-21 | 1977-04-22 |
-
1985
- 1985-07-19 JP JP1985109581U patent/JPH0225978Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6218468U (ja) | 1987-02-03 |
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