JPH0643580Y2 - リップ型シール - Google Patents

リップ型シール

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JPH0643580Y2
JPH0643580Y2 JP1990040748U JP4074890U JPH0643580Y2 JP H0643580 Y2 JPH0643580 Y2 JP H0643580Y2 JP 1990040748 U JP1990040748 U JP 1990040748U JP 4074890 U JP4074890 U JP 4074890U JP H0643580 Y2 JPH0643580 Y2 JP H0643580Y2
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JP
Japan
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lip member
lip
synthetic resin
sealed space
type seal
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JP1990040748U
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JPH03130965U (ja
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顕 ▲吉▼野
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Eagle Industry Co Ltd
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Eagle Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、回転軸周を密封するリップ型シールの改良に
関する。
〔従来の技術〕 従来から、例えばカークーラーのコンプレッサに使用さ
れる軸封装置として、第3図に示すようなリップ型シー
ルがある。
このリップ型シールは、コンプレッサ内の密封空間側と
なるゴム材製リップ部材2と、反密封空間(大気)側と
なる合成樹脂(PTFE等)製リップ部材4と、この合成樹
脂製リップ部材4の反密封空間側の面(以下、背面とい
う)に添設された金属製バックアップリング6と、さら
にその背面に添設された当該リップ型シール引き抜き用
のプルリング8とを備え、金属製ケース10の内周に、こ
れら各部品の外径部が、該ケース10の一端に屈曲形成し
たOリング装着用溝部12と、他端を鍔状に屈曲したカシ
メ部14との間に挟着された構造となっており、上記Oリ
ング装着用溝12に装着したOリング16を介して図示しな
いハウジングの内周面に気密的に装着固定されるととも
に、密封空間側へ延びる両リップ部材2,4の内径端2a,4a
が、図示しないシャフトの外周面と摺接して軸封機能を
奏するものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし上記リップ型シールは、ゴム材製リップ部材2外
径部のゴム材に圧縮永久歪を生じることによって、合成
樹脂製リップ部材4との摩擦力が経時的に低下し、ま
た、ケース8内周の各部材の寸法精度に誤差によってケ
ース8のカシメ部14による挟圧力にばらつきが生じるの
で、シャフトとの摺動トルクによって、両リップ部材2,
4の間や、バックアップリング6と合成樹脂製リップ部
材4あるいはプルリング8との間でスリップが生じて合
成樹脂製リップ部材4が回転してしまうことがあり、ゴ
ム材製リップ部材2に対する合成樹脂製リップ部材4の
バックアップ機能が損なわれて密封性が不安定になる要
因となっていた。
本考案のリップ型シールは、このような点に鑑み、合成
樹脂製リップ部材の回転を確実に防止して長期間安定し
た密封性能を得ることを課題としてなされたものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本考案は、密封空間に臨むゴ
ム材製リップ部材、反密封空間側の合成樹脂製リップ部
材および該リップ部材を反密封空間側から支承する金属
製バックアップリングの各外径部が、金属ケース内面に
軸方向に挟着固定されたリップ型シールにおいて、上記
バックアップリングの、合成樹脂製リップ部材の背面と
軸方向に圧接する位置に、先端が内径側を向いたフック
状の打ち出し部を反密封空間側へ打ち出し形成した構成
とした。
〔作用〕
上記構成によると、バックアップリングに形成した打ち
出し部は、当該リップ型シールを交換する必要が生じた
ときに引き抜き用治具を引っ掛けるための、従来のプル
リングの機能を果たすものであるとともに、合成樹脂製
リップ部材の背面から見ると、この打ち出し部は、ケー
スからの軸方向挟圧力によって合成樹脂製リップ部材が
食い込み可能な凹所をなすことから、合成樹脂製リップ
部材に対する回り止め機能を兼ね備えているものであ
る。
〔実施例〕
以下、本考案を、第1図および第2図に示す一実施例を
参照しながら説明する。なお、先に述べた従来構造のも
のと同一の部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
本実施例のリップ型シールは、金属製バックアップリン
グ18に、合成樹脂製リップ部材4の外径部4b背面との圧
接部に位置して、先端20aが内径側を向いたフック状の
打ち出し部20を、合成樹脂製リップ部材4と反対側すな
わち反密封空間側へ、周方向等配状に打ち出し形成した
ものである。
上記本実施例によると、フック状の打ち出し部20は、当
該リップ型シールをハウジングから抜き出すときに図示
しない引き抜き用治具を引っ掛けるためのものであるこ
とから、従来のプルリング(先の第3図符号8参照)を
設ける必要がなくなり、したがって、部品数を削減でき
るほか、プルリングを不要とした分だけ摺動トルクによ
るスリップ部分が減少する。
しかも、バックアップリング18を合成樹脂製リップ部材
4側から見た場合、上記各打ち出し部20がそれぞれ切欠
状の凹所20bをなしていることは明らかである。このた
め、ケース10のカシメ部14からの軸方向挟圧力に対する
ゴム材製リップ部材2の外径部の反発力によって、バッ
クアップリング18に圧接する合成樹脂製リップ部材4の
背面の一部4bが、この凹所20bに食い込んで周方向に係
合した状態となり、内径側からの摺動トルクによるリッ
プ部材4の回転が防止される。すなわち、この打ち出し
部20は、従来のプルリングに代わる引き抜き用の手段で
あると同時に、合成樹脂製リップ部材4に対する回り止
め手段を兼ねているものである。
なお、本考案は、打ち出し部20の大きさや数、形状等に
ついてとくに限定するものでないことは勿論である。
〔考案の効果〕
以上、本考案によると、バックアップリングに反密封空
間側へ打ち出し形成した打ち出し部が、当該リップ型シ
ールの引き抜き用手段と、合成樹脂製リップ部材が食い
込むことによる回り止め手段を兼ねるものであるため、
バックアップリングの背面にプルリングを添設する必要
がなくなり、しかも、シャフトとの摺動トルクによって
合成樹脂製リップ部材が回転するのを防止でき、長期間
安定した密封性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す半裁断面図、第2図は
同じく要部斜視図、第3図は従来構造の一例を示す半裁
断面図である。 2……ゴム材製リップ部材 4……合成樹脂製リップ部材、8……ケース 18……バックアップリング、20……打ち出し部 20a……先端

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】密封空間に臨むゴム材製リップ部材、反密
    封空間側の合成樹脂製リップ部材および該リップ部材を
    反密封空間側から支承する金属製バックアップリングの
    各外径部が、金属ケース内周に軸方向に挟着固定された
    リップ型シールにおいて、上記バックアップリングの、
    合成樹脂製リップ部材の背面と軸方向に圧接する位置
    に、先端が内径側を向いたフック状の打ち出し部を反密
    封空間側へ打ち出し形成したことを特徴とするリップ型
    シール。
JP1990040748U 1990-04-17 1990-04-17 リップ型シール Expired - Lifetime JPH0643580Y2 (ja)

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JPH03130965U JPH03130965U (ja) 1991-12-27
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JPH03130965U (ja) 1991-12-27

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