JPH0642143Y2 - リップ型シール - Google Patents
リップ型シールInfo
- Publication number
- JPH0642143Y2 JPH0642143Y2 JP1990011113U JP1111390U JPH0642143Y2 JP H0642143 Y2 JPH0642143 Y2 JP H0642143Y2 JP 1990011113 U JP1990011113 U JP 1990011113U JP 1111390 U JP1111390 U JP 1111390U JP H0642143 Y2 JPH0642143 Y2 JP H0642143Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lip
- metal
- ring
- outer ring
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、例えばコンプレッサなどの機体の回転軸部を
軸封するに用いられるリップ型シールの構造に関するも
のである。
軸封するに用いられるリップ型シールの構造に関するも
のである。
［従来の技術］ 従来、この種のコンプレッサなどの軸封装置として用い
られるリップ型シールにおいては、金属外環にゴム製リ
ップを加硫接着にて組付け保持し、かつこのゴム製リッ
プをPTFEからなる合成樹脂製補助リップで大気側からバ
ックアップするととともに、この補助リップを前記金属
外環の内周に嵌合されてカシメ等により組付けられる金
属内環により大気側からバックアップしてカートリッジ
式に組付け一体化してなる構成を有するものがある。
られるリップ型シールにおいては、金属外環にゴム製リ
ップを加硫接着にて組付け保持し、かつこのゴム製リッ
プをPTFEからなる合成樹脂製補助リップで大気側からバ
ックアップするととともに、この補助リップを前記金属
外環の内周に嵌合されてカシメ等により組付けられる金
属内環により大気側からバックアップしてカートリッジ
式に組付け一体化してなる構成を有するものがある。
［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、このような従来構造のリップ型シールで
は、この金属外環に加硫接着されたゴム製リップの大気
側端面をPTFE製補助リップで直接バックアップしている
ことから、回転軸が挿通された機体のハウジング内に装
着して長時間に亘って高温雰囲気下の条件で使用される
と、前記PTFE製補助リップが接触するゴム製リップの大
気側端面がヘタり、その部分の締代が低下して、回転軸
の軸周に摺接させたPTFE製補助リップが回転軸の回転に
応じて共廻りし、シール性を低下させるという問題があ
った。
は、この金属外環に加硫接着されたゴム製リップの大気
側端面をPTFE製補助リップで直接バックアップしている
ことから、回転軸が挿通された機体のハウジング内に装
着して長時間に亘って高温雰囲気下の条件で使用される
と、前記PTFE製補助リップが接触するゴム製リップの大
気側端面がヘタり、その部分の締代が低下して、回転軸
の軸周に摺接させたPTFE製補助リップが回転軸の回転に
応じて共廻りし、シール性を低下させるという問題があ
った。
［考案の目的］ 本考案は、上記の事情のもとになされたもので、その目
的とするところは、PTFE製補助リップの回転軸の回転に
よる共廻りを確実に防止することができるようにしたリ
ップ型シールを提供することにある。
的とするところは、PTFE製補助リップの回転軸の回転に
よる共廻りを確実に防止することができるようにしたリ
ップ型シールを提供することにある。
［課題を解決するための手段］ 上記した課題を解決するために、本考案は、ゴム製リッ
プと、このゴム製リップが加硫接着にて組付け保持され
る金属外環と、この金属外環に組付け保持されてゴム製
リップを大気側からバックアップする合成樹脂製補助リ
ップと、この補助リップを大気側からバックアップしか
つ前記金属外環の内周に嵌合されて一体的に組付けられ
るとともにその外周部を断面コ字形に屈曲形成した金属
内環とを具備し、この金属内環の外周部側屈曲端縁部を
前記補助リップの外周端縁部に食い込ませて前記金属外
環と共に挟持し廻り止め可能にする一方、その内周側端
面で前記補助リップをバックアップしてなる構成とした
ものである。
プと、このゴム製リップが加硫接着にて組付け保持され
る金属外環と、この金属外環に組付け保持されてゴム製
リップを大気側からバックアップする合成樹脂製補助リ
ップと、この補助リップを大気側からバックアップしか
つ前記金属外環の内周に嵌合されて一体的に組付けられ
るとともにその外周部を断面コ字形に屈曲形成した金属
内環とを具備し、この金属内環の外周部側屈曲端縁部を
前記補助リップの外周端縁部に食い込ませて前記金属外
環と共に挟持し廻り止め可能にする一方、その内周側端
面で前記補助リップをバックアップしてなる構成とした
ものである。
［作用］ すなわち、本考案は、ゴム製リップが加硫接着にて組付
け保持される金属外環の内周に嵌合されて一体的に組付
けられ金属環の外周部を断面コ字形に屈曲形成し、この
金属内環の外周部側屈曲端縁部を、ゴム製リップを大気
側からバックアップする合成樹脂製補助リップの外周端
縁部に食い込ませて金属外環と共に挾持し廻り止め可能
にするとともに、その内周側端面で前記補助リップをバ
ックアップするようになっているため、回転軸が挿通さ
れた機体のハウジング内に装着して長時間に亘る高温雰
囲気下の条件で使用した際に、ゴム製リップにヘタりが
発生しても、補助リップの締代の低下が発生せず、回転
軸の回転による補助リップの共廻りが確実に防止され
る。
け保持される金属外環の内周に嵌合されて一体的に組付
けられ金属環の外周部を断面コ字形に屈曲形成し、この
金属内環の外周部側屈曲端縁部を、ゴム製リップを大気
側からバックアップする合成樹脂製補助リップの外周端
縁部に食い込ませて金属外環と共に挾持し廻り止め可能
にするとともに、その内周側端面で前記補助リップをバ
ックアップするようになっているため、回転軸が挿通さ
れた機体のハウジング内に装着して長時間に亘る高温雰
囲気下の条件で使用した際に、ゴム製リップにヘタりが
発生しても、補助リップの締代の低下が発生せず、回転
軸の回転による補助リップの共廻りが確実に防止され
る。
［実施例］ 以下、本考案を図示の一実施例を参照しながら説明す
る。
る。
第１図に示すように、図中１は機体のハウジングであ
る。このハウジング１内には、回転軸２が挿通されてい
て、この回転軸２の軸周には、前記ハウジング１内にス
ナップリング３を介して装着された本考案に係る後述す
るリップ型シール10が配置されている。
る。このハウジング１内には、回転軸２が挿通されてい
て、この回転軸２の軸周には、前記ハウジング１内にス
ナップリング３を介して装着された本考案に係る後述す
るリップ型シール10が配置されている。
そして、このリップ型シール10は、ゴム製リップ11と、
このゴム製リップ11が加硫接着にて組付け保持される金
属外環12と、この金属外環12に組付け保持されてゴム製
リップ11を大気側ＡからバックアップするPTFEからなる
合成樹脂製補助リップ13と、この補助リップ13を大気側
Ａからバックアップする金属内環14とで構成され、この
金属内環14は、前記金属外環12の内周に嵌合されてカシ
メにより一体的に組付けられ、かつその外周部15は、断
面コ字形に屈曲形成されている。
このゴム製リップ11が加硫接着にて組付け保持される金
属外環12と、この金属外環12に組付け保持されてゴム製
リップ11を大気側ＡからバックアップするPTFEからなる
合成樹脂製補助リップ13と、この補助リップ13を大気側
Ａからバックアップする金属内環14とで構成され、この
金属内環14は、前記金属外環12の内周に嵌合されてカシ
メにより一体的に組付けられ、かつその外周部15は、断
面コ字形に屈曲形成されている。
すなわち、前記金属内環14の外周部15側屈曲端縁部15a
は、前記補助リップ13の外周端縁部13aに食い込まれて
前記金属外環12の垂下面12aと共に挾持し廻り止めして
なる一方、その内周側端面15bで前記補助リップ13をバ
ックアップしてなる構成を有するものである。
は、前記補助リップ13の外周端縁部13aに食い込まれて
前記金属外環12の垂下面12aと共に挾持し廻り止めして
なる一方、その内周側端面15bで前記補助リップ13をバ
ックアップしてなる構成を有するものである。
したがって、上記した本考案に係る構成によれば、前記
金属内環14の外周部15側屈曲端縁部15aを、ゴム製リッ
プ11を大気側Ａからバックアップする補助リップ13の外
周端縁部13aに食い込ませて金属外環12と共に挾持させ
るようになっているために、長時間に亘る高温雰囲気下
の条件で使用した際に、ゴム製リップ11にヘタりが発生
しても、補助リップ13の締代の低下が発生せず、これに
よって、回転軸２の回転による補助リップ13の共廻りを
確実に防止することが可能になる。
金属内環14の外周部15側屈曲端縁部15aを、ゴム製リッ
プ11を大気側Ａからバックアップする補助リップ13の外
周端縁部13aに食い込ませて金属外環12と共に挾持させ
るようになっているために、長時間に亘る高温雰囲気下
の条件で使用した際に、ゴム製リップ11にヘタりが発生
しても、補助リップ13の締代の低下が発生せず、これに
よって、回転軸２の回転による補助リップ13の共廻りを
確実に防止することが可能になる。
［考案の効果］ 以上の説明から明らかなように、本考案は、ゴム製リッ
プが加硫接着にて組付け保持される金属外環の内周に嵌
合されて一体的に組付けられる金属環の外周部を断面コ
字形に屈曲形成し、この金属内環の外周部側屈曲端縁部
を、ゴム製リップを大気側からバックアップする合成樹
脂製補助リップの外周端縁部に食い込ませて金属外環と
共に挾持し廻り止め可能にするとともに、その内周側端
面で前記補助リップをバックアップするようになってい
ることから、回転軸が挿通された機体のハウジング内に
装着して長時間に亘る高温雰囲気下の条件で使用した際
に、ゴム製リップにヘタりが発生しても、補助リップの
締代の低下が発生せず、これによって、回転軸の回転に
よる補助リップの共廻りを確実に防止することができ、
安定したシール性を維持することができるというすぐれ
た効果を奏するものである。
プが加硫接着にて組付け保持される金属外環の内周に嵌
合されて一体的に組付けられる金属環の外周部を断面コ
字形に屈曲形成し、この金属内環の外周部側屈曲端縁部
を、ゴム製リップを大気側からバックアップする合成樹
脂製補助リップの外周端縁部に食い込ませて金属外環と
共に挾持し廻り止め可能にするとともに、その内周側端
面で前記補助リップをバックアップするようになってい
ることから、回転軸が挿通された機体のハウジング内に
装着して長時間に亘る高温雰囲気下の条件で使用した際
に、ゴム製リップにヘタりが発生しても、補助リップの
締代の低下が発生せず、これによって、回転軸の回転に
よる補助リップの共廻りを確実に防止することができ、
安定したシール性を維持することができるというすぐれ
た効果を奏するものである。
第１図は本考案に係るリップ型シールの一実施例を示す
縦断側面図である。 10……リップ型シール、 11……ゴム製リップ、12……金属外環、 13……合成樹脂製補助リップ、 13a……外周端縁部、14……金属内環、 15……外周部、 15a……外周部側屈曲端縁部、 15b……内周側端面。
縦断側面図である。 10……リップ型シール、 11……ゴム製リップ、12……金属外環、 13……合成樹脂製補助リップ、 13a……外周端縁部、14……金属内環、 15……外周部、 15a……外周部側屈曲端縁部、 15b……内周側端面。
Claims (1)
- 【請求項１】ゴム製リップと、このゴム製リップが加硫
接着にて組付け保持される金属外環と、この金属外環に
組付け保持されてゴム製リップを大気側からバックアッ
プする合成樹脂製補助リップと、この補助リップを大気
側からバックアップしかつ前記金属外環の内周に嵌合さ
れて一体的に組付けられるとともにその外周部を断面コ
字形に屈曲形成した金属内環とを具備し、この金属内環
の外周部側屈曲端縁部を前記補助リップの外周端縁部に
食い込ませて前記金属外環と共に挟持し廻り止め可能に
する一方、その内周側端面で前記補助リップをバックア
ップしたことを特徴とするリップ型シール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990011113U JPH0642143Y2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | リップ型シール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990011113U JPH0642143Y2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | リップ型シール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03102658U JPH03102658U (ja) | 1991-10-25 |
| JPH0642143Y2 true JPH0642143Y2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=31514650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990011113U Expired - Lifetime JPH0642143Y2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | リップ型シール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0642143Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1227271A4 (en) * | 1999-06-18 | 2006-01-18 | Nok Corp | HIGH PRESSURE LIP SEAL |
-
1990
- 1990-02-07 JP JP1990011113U patent/JPH0642143Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03102658U (ja) | 1991-10-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |