JP2006125424A - 密封装置 - Google Patents

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Koichi Mizunoya
弘一 水野谷
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Abstract

【課題】ハウジングに嵌合する環状部材と、環状部材に結合しているシール本体部と、軸に嵌合しているスリンガと、を備えた密封装置において、軸が偏心した場合であっても耐泥水性を大幅に向上させることができる密封装置を提供する。
【解決手段】スリンガ2にフランジ部22の端部から内部Aに延びる第二円筒部23を設け、シール本体部4に設けた第一ダストリップ44と第二ダストリップ45で第二円筒部23の両周面(23a,23b)を挟み込むように摺動させてシールすることとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、密封装置に係り、更に詳しくは、自動車、農産機関連分野で用いられ、泥水、ダスト等の異物を除去するダストリップ付きの密封装置に関するものである。
自動車のハブシール等に使用される密封装置としては、従来図2に示す密封装置が知られている。この密封装置101は、軸102に嵌合しているスリンガ103と、ハウジング104に嵌合している環状部材105と、環状部材105に結合しているシール本体部106とを備えている。スリンガ103は、軸102に嵌合している円筒部103aと、円筒部103aの端部から外径方向に延びるフランジ部103bからなる断面略L字形状をしている。シール本体部106は、環状部材105に結合して設けられており、グリスリップ106aと,円筒部103aに摺動しグリスリップ106aより反密封対象側Bに位置するダストリップ106bと、フランジ部103bに摺動するサイドリップ106cとを有している。これにより、グリスリップ106aが主に、密封対象側Aに封入されている油、グリース等の潤滑剤をシールし、サイドリップ106cとダストリップ10bが主に、外部の泥水、ダスト等の異物が密封対象側Aに侵入しないようにシールしている。
上記密封装置は、外部からの泥水、ダスト等の異物の侵入レベルである耐泥水性を調査する泥水試験での評価では、15サイクルを満足する構造として設計されているが、耐泥水性を更に向上し、泥水試験でのレベルを30サイクル以上とする要望がある。対応として、サイドリップを一枚追加して2枚構造とすることが検討されたが耐泥水性を大幅に向上することが出来ず、特に軸が偏心した場合の耐泥水性に問題があった。更に、摺動抵抗が高くなるという問題点もあった。
また、下記特許文献1および2において、耐泥水性を向上するためにスリンガのフランジ部の端部に第二円筒部を設け、該第二円筒部の外周面にダストリップを設けることが提案されているが、耐泥水性を大幅に向上することは出来なかった。
実公平07−40127号公報 実用新案登録第2592487号公報
本発明は上記の問題点に鑑みてされたもので、耐泥水性を大幅に向上させることができ、特に軸が偏心した場合にも耐泥水性に優れる密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る密封装置は、相対動する二部材間の環状空間をシールするものであって、一の部材に嵌合する環状部材と、該環状部材に結合しているシール本体部と、他の部材に嵌合しているスリンガと、を備えた密封装置において、前記スリンガは、前記他の部材に嵌合している第一円筒部と、該第一円筒部の端部から外径方向に延びるフランジ部と、該フランジ部の端部から密封対象側に延びる第二円筒部を備え、前記シール本体部に前記第二円筒部の両周面と摺動する複数のダストリップを設けたことを特徴とするものである。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、上記構成を備えた本発明の密封装置は、サイドリップのほかに2枚のダストリップがスリンガの第二円筒部と摺動するので、外部からの泥水、ダスト等の異物が密封対象側に侵入するのを防止することができ、耐泥水性を大幅に向上することができる。特に、2枚のダストリップが第二円筒部を挟み込むように摺動しているので、軸が偏心したとき、一のダストリップのしめ代が低下しても、他のダストリップのしめ代が増加し、いずれか一のダストリップは確実に第二円筒部と密接に摺動するので、軸が偏心したときでも耐泥水性を大幅に向上することができる。特に軸がある一点を固定された状態で偏心する場合に有効である。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示して説明する。ただし、この発明の範囲は、特に限定的記載がない限りは、この実施の形態に記載されている内容に限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の実施例に係る密封装置の要部断面を示しており、この密封装置1は、スリンガ2と、環状部材3と、シール本体部4を備えている。
スリンガ2は、軸(他の部材)5に嵌合している第一円筒部21と、第一円筒部21の反密封対象側(外部側)B端部から外径方向に延びるフランジ部22と、フランジ部22の外径端部から密封対象側(内部側)Aに延びる第二円筒部23と、を備えていて、断面略コの字形状をしている。
環状部材3は、ハウジング(一の部材)6に嵌合している円筒部31と、円筒部31の内部側B端部から内径方向に延びるフランジ部32からなり、断面略L字形状をし、スリンガ2と対向している。
シール本体部4は、ゴム状弾性体で形成されていて、環状部材3の円筒部31の内径側に位置する内径部41と、フランジ部32の外部側Bに位置する本体部42と、フランジ部32の内径端部に位置する端末部43とが一体に加硫成形されて、環状部材3と結合している。内径部41の内径側にはスリンガ2の第二円筒部23の外周面23aに摺動し先端部を内径方向の外部側Bに向けた第一ダストリップ44が設けられている。本体部42には、第二円筒部23の内周面23bに摺動し先端を外径方向の外部側Bに向けた第二ダストリップ45と、スリンガ2のフランジ部22の内面22aに摺動し、先端を外径方向の外部側Bに向けたサイドリップ46が設けられている。端末部43には、内径方向の外部側Bに先端を向けたグリスリップ47が設けられている。
上記構成による本発明の密封装置1は、グリスリップ47が密封対象の油、グリス等の潤滑剤をシールし、第一ダストリップ44、第二ダストリップ45およびサイドリップ46が泥水、ダスト等の異物が内部側Aに侵入するのをシールする。特に、第一ダストリップ44を通過した泥水、ダスト等の異物が第二ダストリップ45とで形成される環状空間Xに滞留したとしても、環状空間Xが雨樋のように作用して、環状空間X下部に移動し、しかも第一ダストリップ44の先端が外部に向いてスリンガ2の第二円筒部23と摺動しているので、侵入した泥水、ダスト等の異物が第一ダストリップ44から外部側Bに押し戻され、耐泥水性を大幅に向上することが可能となる。
更に、第一ダストリップ44と第二ダストリップ45がスリンガ2の第二円筒部23を挟み込むように摺動しているので、例え、軸5が偏心し第一ダストリップ44のしめ代が低下しても、第二ダストリップ45のしめ代が増加し、第二ダストリップ45が第二円筒部23の内周面23bと密接に摺動するので、軸5が偏心したときでも耐泥水性を大幅に向上することが可能となる。
なお、泥水試験とは、シール部が泥水、ダスト等の異物をどの程度シールするかを測定する試験であって、測定値が高いほど、シール性がよいことを示す。
本発明の実施例に係る密封装置の断面図 従来の実施例に係る密封装置の断面図
符号の説明
1 密封装置
2 スリンガ
21,23,31 円筒部
23a,23b 周面
22,32 フランジ部
3 環状部材
4 シール本体部
41 内径部
42 本体部
43 端末部
44,45 ダストリップ
46 サイドリップ
47 グリスリップ
5 軸(他の部材)
6 ハウジング(一の部材)
A 密封対象側(内部側)
B 反密封対象側(外部側)
X 環状空間

Claims (1)

  1. 相対動する二部材間の環状空間をシールするものであって、一の部材に嵌合する環状部材と、該環状部材に結合しているシール本体部と、他の部材に嵌合しているスリンガと、を備えた密封装置において、
    前記スリンガは、前記他の部材に嵌合している第一円筒部と、該第一円筒部の端部から外径方向に延びるフランジ部と、該フランジ部の端部から密封対象側に延びる第二円筒部を備え、前記シール本体部に前記第二円筒部の両周面と摺動する複数のダストリップを設けたことを特徴とする密封装置。
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