JPH0979384A - 遠心式ポンプのシール装置 - Google Patents

遠心式ポンプのシール装置

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Publication number
JPH0979384A
JPH0979384A JP7239651A JP23965195A JPH0979384A JP H0979384 A JPH0979384 A JP H0979384A JP 7239651 A JP7239651 A JP 7239651A JP 23965195 A JP23965195 A JP 23965195A JP H0979384 A JPH0979384 A JP H0979384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal ring
pump casing
gap
impeller shaft
impeller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7239651A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Hirayama
正隆 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP7239651A priority Critical patent/JPH0979384A/ja
Publication of JPH0979384A publication Critical patent/JPH0979384A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心式ポンプにおいて、回転部に運転中振れ
が発生しても、摩耗を発生することがなく、かつ、拘束
を受けてフローティング機能が害されることがないシー
ル装置を提供する。 【解決手段】 インペラ軸とシールリング1との隙間を
シールリング1の外周部とポンプケーシング3との隙間
7より大きくすると共に、インペラ軸2とシールリング
1との前記隙間をインペラ軸2の運転中の振れの量より
大きくし、更に、シールリング1の外周部に側方に向っ
て突出し側面がポンプケーシング3の溝13に接触する
部分5Aを設け、この部分5Aの内径8をポンプケーシ
ング3のシールリング1を収容するポンプケーシング3
の溝13付近の内径9より大きくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービンの先
端軸に取付けられる遠心式主油ポンプ等の遠心式ポンプ
のシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に、従来の蒸気タービンの先端軸に
取付けられる遠心式主油ポンプを示す。インペラ12を
備えタービン(図示省略)によって回転するインペラ軸
2とポンプケーシング3の両側部との間には円環状で断
面が矩形の2つ割りのシールリング1が介装されてい
る。
【0003】図3(b)に示すように、シールリング1
の内径はインペラ軸2の外径より若干大きく構成されて
おり、両者間には隙間6が形成されており、シールリン
グ1の外方の部分はポンプケーシング3の内面の円周方
向に設けられた断面が矩形の溝13に収容されている。
【0004】インペラ軸2が回転すると、ポンプケーシ
ング3内のインペラ12も回転し、インペラ12の両側
の油室11からの油が中央の排出部14から排出され
る。また、インペラ軸の回転によって、油室11内の油
が遠心力により飛ばされて油圧が発生し、シールリング
1とインペラ軸2の間の隙間6より油が吹き出されて油
タンク等へ戻され、正常運転時にはインペラ軸2とシー
ルリング1との間には一定の隙間が保たれ、シールリン
グ1はインペラ軸2に浮いたフローティング状態で静止
している。
【0005】また、シールリング1は、油室11のイン
ペラ12の吸込圧力が作用することによってポンプケー
シング3の内側から外側へ向って常に押された状態とな
っており、図3(b)に示すようにポンプケーシング3
の溝13とシールリング1の外側の面圧面5が接する状
態となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の図3に示すシー
ル装置では、タービン軸の振動、インペラ軸嵌合部の弛
み等により、インペラ軸2に振れが発生すると、シール
リング1の内周面4とインペラ軸2がメタル接触して隙
間6からの油の吹き出しバランスが崩れ、隙間6を一定
に保とうとする油の働きによってシールリング1がイン
ペラ軸2に直交する方向に移動し、シールリング1の外
側の面圧面5はポンプケーシング3の溝の側面を摺動す
る。
【0007】これによって、シールリング1の面圧面5
に摩耗が発生し、面圧面5に段差が生じてシールリング
1の摺動範囲が狭められることとなり、引いてはシール
リング1がポンプケーシング3の溝13が内方に開口す
る部分の角に食い込むこととなり、シールリング1の動
きが拘束される。
【0008】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる遠心力ポンプのシール装置を提供しようとするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の遠心式ポンプの
シール装置は、インペラとインペラ軸よりなる回転部と
円環状のシールリングとの隙間をシールリングの外周部
とポンプケーシングとの隙間より大きくすると共に、回
転部とシールリングの前記隙間を回転部の運転中の振れ
の量より大きくし、更に、シールリングの外周部に側方
に向って突出し側面がポンプケーシングに接触する円環
状の部分の内径を同円環状の部分を収容するポンプケー
シングの部分の内径より大きくしたことを特徴とする。
【0010】以上の通り、本発明では、インペラとイン
ペラ軸よりなる回転部と円環状のシールリングとの隙間
をシールリングとポンプケーシングとの隙間より大きく
してシールリングをセミフローティングとし、かつ、前
記回転部とシールリングとの隙間を回転部の運転中の振
れの量より大きくしているので、回転部に振れが発生し
ても、回転部とシールリングの接触が回避されてシール
リングの摩耗が発生せず、かつ、シールリング1のフロ
ーティング機能が保持される。
【0011】また、シールリングの外周部に側方に向っ
て突出し側面がポンプケーシングに接触する円環状の部
分の内径を、同円環状の部分を収容するポンプケーシン
グの部分の内径より大きくしたことをによって、回転部
に運転中に振れが発生してシールリングの側面がポンプ
ケーシングに摺動する場合には、前記シールリングの側
方に向って突出する円環状の部分がポンプケーシングと
接触することとなり、この円環状の側方に向って突出す
る部分が摩耗するので、シールリングの側面の面圧面に
段差が生じてポンプケーシングによって拘束されること
がない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図1な
いし図2によって説明する。本実施の形態は、図3に示
される従来の遠心式主油ポンプのシール装置のシールリ
ング1を次のように改良したものであり、図1及び図2
において図3におけると同一の部分には同一の符号が付
せられている。
【0013】本実施の形態では、円環状で断面が矩形の
2つ割りのシールリング1には、油室11のインペラ1
2の吸込圧力によってポンプケーシング3の溝13に接
触するポンプケーシング3の外側に面する側面の外周部
に側方に向って突出する円環状の部分5Aが設けられて
この部分5Aが面圧面を形成しており、同部分の内径8
は、シールリング1を収容するポンプケーシング3の溝
13まわりの部分の内径9よりも大きくなっている。
【0014】インペラ軸2とシールリング1の内周面4
との隙間6は、ポンプケーシング3の溝13の底部の径
とシールリング1の外周面との隙間7より大きくなるよ
うに構成されている。また、インペラ軸2とシールリン
グ1の内周面4の隙間6は、インペラ軸2の運転中の振
れ(変化)の量10(図2参照)より大きくなるように
構成されている。
【0015】前記シールリング1の材質としては、金属
材料等適宜のものを使用することができるが、炭素鋼を
用いるとフレッティング疲労強度を上げて摩耗の発生を
抑制することができる。
【0016】本実施の形態では、前記のように、インペ
ラ軸2とシールリング1の内周面との隙間6をポンプケ
ーシング3の溝13の底部の径とシールリング1の外周
面との隙間7より大きくし、かつ、前記隙間6をインペ
ラ軸2の運転中の振れの量10より大きくしているの
で、インペラ軸2に振れが発生しても、シールリング1
とインペラ軸2が接触してシールリング1が摩耗するこ
となく、かつ、シールリング1の内周面とインペラ軸2
の隙間を確保してシールリング1のフローティング機能
に確実に保持することができる。
【0017】また、シールリング1のポンプケーシング
3の外側に面する側面の外周部に側方に向って突出する
円環状の部分5の内径8をポンプケーシング3の溝13
まわりの部分の内径より大きくしているので、インペラ
軸2が運転中に振れを起こしも、前記突出した部分5が
ポンプケーシング3の溝13の側面を摺動して、この突
出した部分5が摩耗することとなる。従って、シールリ
ング1に摩耗による段差が生じて、シールリング1の摺
動範囲が狭められることがなく、また、前記段差が溝1
3の開口する部分の角に喰い込んでシールリング1の動
きが拘束されることもない。
【0018】なお、前記本発明の実施の形態では、シー
ルリング1を、図3に示すように、油室11の外側にお
いてポンプケーシング3とインペラ軸2との間に設けて
いるが、図3に符号1Aで示される油室11の内側にお
いてポンプケーシング3とインペラ12との間に設けら
れたシールリングに本発明を適用することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、インペ
ラとインペラ軸よりなる回転部とシールリングの接触を
なくしてシールリングの摩耗を抑制することができ、シ
ールリングの寿命を長くすることができる。また、シー
ルリングとポンプケース間の摺動によりシールリングに
段差が発生することを防止し、たとえシールリングとポ
ンプケーシングが摩耗してもシールリングがポンプケー
シングに拘束されることがなく、シールリングのフロー
ティング機能を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に用いられるシールリン
グを示し、図1(a)はその正面図、図1(b)はその
側面図である。
【図2】図2(a)及び図2(b)は、それぞれ前記実
施の形態における軸シール部の運転中の正常時と変化時
を示す説明図である。
【図3】図3(a)は従来の蒸気タービンの主油ポンプ
の全体図であり、図3(b)は図3(a)のA部の拡大
図である。
【符号の説明】
1 シールリング 2 インペラ軸 3 ポンプケーシング 4 シールリングの内周面 5 面圧面 5A シールリングの突出した側面 6 隙間 7 隙間 8,9 内径 10 インペラ軸の振れ量 11 油室 12 インペラ 13 溝 14 排出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インペラとインペラ軸よりなる回転部と
    円環状のシールリングとの隙間をシールリングの外周部
    とポンプケーシングとの隙間より大きくすると共に、回
    転部とシールリングとの前記隙間を回転部の運転中の振
    れの量より大きくし、更に、シールリングの外周部に側
    方に向って突出し側面がポンプケーシングに接触する円
    環状の部分の内径を同円環状の部分を収容するポンプケ
    ーシングの部分の内径よりも大きくしたことを特徴とす
    る遠心式ポンプのシール装置。
JP7239651A 1995-09-19 1995-09-19 遠心式ポンプのシール装置 Pending JPH0979384A (ja)

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JP7239651A JPH0979384A (ja) 1995-09-19 1995-09-19 遠心式ポンプのシール装置

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JPH0979384A true JPH0979384A (ja) 1997-03-25

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1065325C (zh) * 1998-02-17 2001-05-02 鄢平安 高速离心泵
CN1065327C (zh) * 1998-02-17 2001-05-02 鄢平安 叶轮轴密封装置
JP2005207402A (ja) * 2003-12-22 2005-08-04 Ebara Corp 流体機械のシール機構又は遠心ポンプ
CN110886720A (zh) * 2018-09-10 2020-03-17 威乐(中国)水泵系统有限公司 一种易拆卸口环

Cited By (4)

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CN1065327C (zh) * 1998-02-17 2001-05-02 鄢平安 叶轮轴密封装置
JP2005207402A (ja) * 2003-12-22 2005-08-04 Ebara Corp 流体機械のシール機構又は遠心ポンプ
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021015