JPH051075U - 回転型メカニカルシール - Google Patents
回転型メカニカルシールInfo
- Publication number
- JPH051075U JPH051075U JP5521691U JP5521691U JPH051075U JP H051075 U JPH051075 U JP H051075U JP 5521691 U JP5521691 U JP 5521691U JP 5521691 U JP5521691 U JP 5521691U JP H051075 U JPH051075 U JP H051075U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- shaft
- protrusion
- rotary
- rubber bellows
- Prior art date
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- Pending
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- Mechanical Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転環30がスティックスリップ運動するこ
とによる密封摺動面Sでの「鳴き」の発生を防止する。 【構成】 回転環30とシャフト110の間を密封する
ゴムベローズ60と、回転環30の外周に嵌着され突起
73が形成されたケース70と、ゴムベローズ60をシ
ャフト110に締め付けるとともに突起73と周方向に
係合する切欠溝81が形成されたドライブリング80と
を有するものにおいて、突起73と切欠溝81の底面8
1aを、圧接部90で常に弾性的に接触させる。
とによる密封摺動面Sでの「鳴き」の発生を防止する。 【構成】 回転環30とシャフト110の間を密封する
ゴムベローズ60と、回転環30の外周に嵌着され突起
73が形成されたケース70と、ゴムベローズ60をシ
ャフト110に締め付けるとともに突起73と周方向に
係合する切欠溝81が形成されたドライブリング80と
を有するものにおいて、突起73と切欠溝81の底面8
1aを、圧接部90で常に弾性的に接触させる。
Description
【0001】
本考案は、機器の回転軸の軸周を密封するメカニカルシール、固定環と回転環 の摺動面における密封面圧を付与するスプリングが回転側に存在する本体回転型 のメカニカルシールに関する。
【0002】
従来から、回転型メカニカルシールの一種として、図3に示すように、回転環 3とシャフト11の間をゴムベローズ6で密封してなる構造のものがある。
【0003】 すなわち、このメカニカルシールは、固定環10が、ハウジング100の軸孔 101の開口部に形成した嵌合凹部102内にカップガスケット20を介して気 密的に嵌着される一方、シャフト110の外周に軸方向移動自在に配置された回 転環30が、カラー40でバックアップしたコイルスプリング50の軸方向付勢 力によって固定環10に押し付けられて密封摺動面Sを形成し、シャフト110 の外周面と回転環30の背面31の間に作動用の軸パッキンとしてゴムベローズ 60を介在させたものである。
【0004】 断面が鎌首状を呈するゴムベローズ60の先端頚部61は、回転環30の外周 に嵌着した金属製のケース70の背面部71の内側に固定されて、回転環30の 背面31と密着しており、また、ゴムベローズ60の内径筒状部62は、その外 周面に嵌着された金属製のドライブリング80によって締め付けられ、シャフト 110の外周面に適当な締め代をもって圧着している。
【0005】 ケース70の背面部71の内径には軸方向に延びる突起73が突設され、この 突起73がドライブリング80の外周面に形成された軸方向に延びる切欠溝81 と遊嵌する一方、ケース70の外径筒状部72に形成された陥没部74が、回転 環30の外周面に形成された凹部32と嵌合している。すなわち、回転環30は ゴムベローズ60の内径筒状部62、ドライブリング80の切欠溝81、ケース 70の突起73、ケース70の陥没部74を介してシャフト110からの駆動力 が伝達され、シャフト110と一体に回転する。
【0006】
しかしながら、上記従来構造によると、ケース70の突起73とドライブリン グ80の切欠溝81は遊嵌状態にあって周方向に僅かなクリアランスが存在する ことから、軸回転数や密封摺動面Sの潤滑状態によっては、密封摺動面Sで「鳴 き」と呼ばれる、キーキー、グーグーといった耳障りな摺摩音が発生することが ある。この「鳴き」は、密封摺動面Sにおける摩擦トルクと、この摩擦トルクを 受けて捩り変形されるスプリング50及びゴムベローズ60の捩り方向の復帰力 によって、回転環30の摺動にスティック−スリップ運動が生じることに起因す るものである。
【0007】 本考案は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、運転 中に回転環がスティックスリップ運動することによる密封摺動面での「鳴き」の 発生を防止することにある。
【0008】
上記課題を解決するため、本考案は、スプリングで軸方向に付勢された回転環 とシャフト外周面の間を密封するゴムベローズと、回転環の外周に嵌着され背面 内径に軸方向に延びる突起が形成されたケースと、前記ゴムベローズをシャフト 外周面に締め付けるとともに外周面に前記突起と周方向に係合する切欠溝が形成 されたドライブリングとを有する回転型メカニカルシールにおいて、ケースの突 起とドライブリングの切欠溝の底面が、そのいずれか一方に設けた圧接部で常に 弾性的に接触してなる構成としたものである。
【0009】
上記構成によると、ケース背面の突起とドライブリングの切欠溝の底面が、圧 接部で常に弾性的に接触していることによって、回転環の密封摺動面からの摩擦 トルクと、スプリング及びゴムベローズの捩り方向の弾性による固定環の捩り方 向の振動的挙動が抑えられる。
【0010】
以下、本考案に係る回転型メカニカルシールを、図1及び図2に示す一実施例 を参照しながら説明する。なお、この実施例において、先に述べた図3の従来構 造と重複する部分には同一符号を用い、その説明は省略する。
【0011】 すなわち、この実施例のメカニカルシールは、ケース70の背面部71の内径 からドライブリング80の切欠溝81内へ向けて軸方向に突出した突起73に、 その一部を内径側へ円弧状に屈曲させて形成した圧接部90を設けてある。この 圧接部90は、突起73の有する弾性によって、前記切欠溝81の底面81aに 適当な荷重で圧接している。
【0012】 密封摺動面Sでの「鳴き」は、既に述べたとおり、ケース70の突起73とド ライブリング80の切欠溝81の間に、回転環30のスティック−スリップ運動 が生じる余地が存在することに起因して生じていたのであるが、上記実施例の構 成によると、突起73に設けた圧接部90が切欠溝81の底面81aと圧接して いるため、ケース70を介して、回転環30のスティック−スリップ運動が抑え られる。
【0013】 なお、本考案は図示の一実施例に限定されるものではない。例えば圧接部90 は、突起73に弾性体または合成樹脂等の小片を固着したものであっても良く、 また、圧接部90はドライブリング80の切欠溝81の底面81aに突設して突 起73と接触させるようにしても、同様の効果を達成することができる。
【0014】
本考案によると、ケース背面の突起とドライブリングの切欠溝の底面が、圧接 部で常に弾性的に接触することによって、ケースを介して固定環の捩り方向の振 動的挙動を抑え、スティック−スリップ運動の発生の余地をなくしたため、密封 摺動面Sでの耳障りな「鳴き」を防止することができる。
【図1】本考案の一実施例を示す半断面図である。
【図2】同じく要部斜視図である。
【図3】従来例を示す半断面図である。
10 固定環 30 回転環 50 スプリング 60 ゴムベローズ 70 ケース 71 背面部 73 突起 80 ドライブリング 81 切欠溝 81a 底面 90 圧接部 100 ハウジング 110 シャフト S 密封摺動面
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 スプリングで軸方向に付勢された回転環
とシャフト外周面の間を密封するゴムベローズと、回転
環の外周に嵌着され背面内径に軸方向に延びる突起が形
成されたケースと、前記ゴムベローズをシャフトに締め
付けるとともに外周面に前記突起と周方向に係合する切
欠溝が形成されたドライブリングとを有する回転型メカ
ニカルシールにおいて、ケースの突起とドライブリング
の切欠溝の底面が、該突起と底面のいずれか一方に設け
た圧接部で常に弾性的に接触してなることを特徴とする
回転型メカニカルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5521691U JPH051075U (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 回転型メカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5521691U JPH051075U (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 回転型メカニカルシール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH051075U true JPH051075U (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=12992427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5521691U Pending JPH051075U (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 回転型メカニカルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH051075U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001227499A (ja) * | 2000-02-14 | 2001-08-24 | Unisia Jecs Corp | ウォータポンプ |
WO2007010761A1 (ja) | 2005-07-22 | 2007-01-25 | Eagle Industry Co., Ltd. | メカニカルシール装置 |
WO2016031411A1 (ja) * | 2014-08-26 | 2016-03-03 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5789681A (en) * | 1980-11-14 | 1982-06-04 | Nikka Chemical Ind Co Ltd | Dyeing aid for hydrophobic synthetic fiber material |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP5521691U patent/JPH051075U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5789681A (en) * | 1980-11-14 | 1982-06-04 | Nikka Chemical Ind Co Ltd | Dyeing aid for hydrophobic synthetic fiber material |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001227499A (ja) * | 2000-02-14 | 2001-08-24 | Unisia Jecs Corp | ウォータポンプ |
JP4493142B2 (ja) * | 2000-02-14 | 2010-06-30 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ウォータポンプ |
WO2007010761A1 (ja) | 2005-07-22 | 2007-01-25 | Eagle Industry Co., Ltd. | メカニカルシール装置 |
WO2016031411A1 (ja) * | 2014-08-26 | 2016-03-03 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
JPWO2016031411A1 (ja) * | 2014-08-26 | 2017-06-08 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
US10024436B2 (en) | 2014-08-26 | 2018-07-17 | Eagle Industry Co., Ltd. | Mechanical seal |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970408 |