JPS6316933Y2 - - Google Patents

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JPS6316933Y2
JPS6316933Y2 JP16330883U JP16330883U JPS6316933Y2 JP S6316933 Y2 JPS6316933 Y2 JP S6316933Y2 JP 16330883 U JP16330883 U JP 16330883U JP 16330883 U JP16330883 U JP 16330883U JP S6316933 Y2 JPS6316933 Y2 JP S6316933Y2
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JP
Japan
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seal ring
case
ring
retainer
seal
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JP16330883U
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JPS6071765U (ja
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  • Mechanical Sealing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は軸封装置の改良に関するものである。
たとえば排気ターボ過給機のボデイと該ボデイ
の軸孔に挿通されたシヤフト間をシールする軸封
装置として、従来、第1図に示すごときものが使
われている。すなわち第1図は前記過給機のボデ
イ1の軸孔2内周に固定側のシール部材を装着し
た状態を示し、前記軸孔2の段部にスナツプリン
グ4によつて固定されたリテーナ3の内周に断面
略コ字形になるケース5を嵌着し、該ケース5内
にシールリング6を抱持してなる。このシールリ
ング6は図中左端面を密封摺動面とするものであ
り、かつ外周面に軸方向に延びる所要数の切欠7
を形成し、該切欠7と前記ケース5の外径筒部に
形成された係止片8とが係合して廻り止めされて
いる。またこのシールリング6は、該シールリン
グ6の外周部が前記ケース5の外径筒部先端に形
成した屈曲端部9に当接するまでの範囲において
前記ケース5に対し軸方向移動可能になり、背面
側からスプリング10によつて押圧されている。
11は前記シールリング6の内径段部と前記ケー
ス5の内径筒部間に介装されて、該隙間をシール
するOリング、12はワツシヤであり、前記ボデ
イ1とリテーナ3の間にもOリング13が付され
ている。
上記構成になる従来の軸封装置は前記シールリ
ング6と図示しないシヤフトの外周に嵌着される
メイテイングリング(図示せず)との摺接によつ
て流体シールを行なうものであるが、つぎのよう
な問題点を有している。
すなわち第1に、前記シールリング6とメイテ
イングリングとの摺接により流体を完全にシール
するためには密封摺動面に対し所定の面圧を付与
する必要があるが、この面圧を生じさせる押付け
力は前記スプリング10によるバネ荷重で与えら
れ、このバネ荷重W(Kg)は W=W1+W2 {W1:Oリング11とケース5との軸方向摺
動抵抗(Kg) W2:摺動面のシールに要する荷重(Kg)} にもとづいて設定される。このうち摺動抵抗W1
に相応するバネ荷重は、当該機器の静止状態では
摺動部に押付け力として作用することはないが、
運転中は当該機器に生じる微振動により前記Oリ
ング11とケース5の摩擦係数が小さくなり、よ
つて摺動部に対する押付け力として作用するよう
になる。またこの種ターボ過給機の場合、前記摺
動抵抗W1と摺動面のシールに要する荷重W2を比
較すると、前者W1の方が大である。以上のこと
から運転中、摺動面のシール機能に必要な荷重
(前記W2)より大きな荷重が摺動部に作用するこ
とになり、摩擦トルクや摩耗が増加する原因とな
つている。
第2に、上記第1の問題点と関連して、Oリン
グ11の摺動抵抗が大きいため、シヤフトおよび
該シヤフトに外挿嵌着されたメイテイングリング
の軸方向移動に対するシールリング6の追随性が
悪く、シール性能が不安定である。
また第3に、前記シールリング6の廻り止め手
段として、該シールリング6の外周面に形成した
切欠7に対してケース5に形成した係止片8を係
合させる構成であるため、シールリング6の径寸
に対しケース5の外径筒部を余り大径に形成する
ことができず、ボデイ1とリテーナ3の間のみな
らず、リテーナ3とケース5の間においても流体
漏洩に対する配慮が必要である。
本考案は以上に列挙した従来装置の問題点を一
挙に解消する軸封装置を提供せんとするものであ
り、すなわち機器ボデイの軸孔に挿通したシヤフ
トの外周に嵌着されるメイテイングリングと、該
メイテイングリングの端面に摺接するシールリン
グと、該シールリングと前記ボデイの間に介装さ
れるリテーナと、前記シールリングとリテーナを
抱持し、かつ前記ボデイの軸孔内周に嵌着される
ケースと、該ケース内において前記シールリング
の背後に配され、前記シールリングを前記メイテ
イングリングに向けて押圧するスプリングと、前
記ケースとリテーナに対し軸方向に所定量移動可
能になる前記シールリングとケース間をシールす
るリツプパツキンとよりなる軸封装置に関する。
以下、本考案の軸封装置を図示の実施例にした
がつて説明する。
第2図において、1は排気ターボ過給機のボデ
イの一部を示し、該ボデイ1に形成した軸孔2内
周と、該軸孔2に挿通されたシヤフト14周面間
の空間を軸封すべく当該軸封装置が装着される。
15は当該軸封装置の固定側のシール部材を一括
して抱持するケースであつて、前記軸孔2の段部
に直接嵌着され、その内部にリテーナ16、シー
ルリング17、スプリング18ならびに断面V形
になるリツプパツキン19が配設されている。前
記ケース15の外径筒部にカシメ固定されたリテ
ーナ16の内周面には軸方向に延びる所要数の切
欠20が形成され、該切欠20に対し、シールリ
ング17の外周面に形成された突部21が係合し
てシールリング17のリテーナ16に対する廻り
止め機構が構成される。シールリング17は前記
突部21がリテーナ16内周の内径段部22に当
接するまでの範囲において軸方向移動可能にな
り、かつ背面からスプリング18により押圧され
ている。リツプパツキン19は、当該軸封装置の
図中左側に封止され、リテーナ16とシールリン
グ17の間の隙間を通つてシールリング17の背
部空間23にまでいたるシール流体に受圧面を向
けるべく、2つのリツプをシールリング17の背
面とケース15の径方向部に接触させている。2
4は前記シヤフト14に外挿嵌着されたメイテイ
ングリング、25はスラストカラーである。
上記構成になる軸封装置は、前述した従来装置
における第1、第2および第3の問題点に対し、
下記のように改良されている。
すなわち、まず第1の問題点に対しては、従来
装置で使用したOリング11に代えて摩擦係数の
比較的小さな断面V形になるシールパツキン19
を用い、軸方向の摺動抵抗を低減させたため、摺
動面に対する押付け荷重を下げて摩擦トルクや摩
耗を低減させることができる。また同様の理由か
ら、第2の問題点に対して、シールリング17の
追随性を向上させることができ、とくに排気ター
ボ過給機のごとく2×105rpmもの高速回転をす
る機器において、シール性能の向上に著効を奏す
るものである。また第3の問題点に対してはリテ
ーナ16やシールリング17等の固定側シール部
材をケース15に一括して抱持させるように構成
したため、流体漏洩に対する配慮を必要とする個
所をボデイ1とケース16間の1箇所のみとし、
信頼性の向上を図ることが可能となつた。なお、
上記実施例に係る軸封装置に対しては、第3図に
示すようにシールパツキン19の装着箇所を変更
したり、あるいは該シールパツキン19の断面形
状をX字形とする等の変更が可能である。
本考案の軸封装置は以上説明したように、従来
装置で使用されているOリングをシールパツキン
に代え、かつリテーナ、シールリング等固定側シ
ール部材の主要部材をケース内に一体的に保持す
るように構成したことにより従来装置における問
題点を一挙に解消し、シール性および耐久性に優
れた製品を提供することができ、本考案の実用的
効果にはきわめて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の軸封装置の一例を示す要部半裁
断面図、第2図および第3図は本考案の実施例に
係る軸封装置の半裁断面図である。 1……ボデイ、2……軸孔、14……シヤフ
ト、15……ケース、16……リテーナ、17…
…シールリング、18……スプリング、19……
リツプパツキン、24……メイテイングリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 機器ボデイの軸孔に挿通したシヤフトの外周に
    嵌着されるメイテイングリングと、該メイテイン
    グリングの端面に摺接するシールリングと、該シ
    ールリングと前記ボデイの間に介装されるリテー
    ナと、前記シールリングとリテーナを抱持し、か
    つ前記ボデイの軸孔内周に嵌着されるケースと、
    該ケース内において前記シールリングの背後に配
    され、前記シールリングを前記メイテイングリン
    グに向けて押圧するスプリングと、前記ケースと
    リテーナに対し軸方向に所定量移動可能になる前
    記シールリングとケース間をシールするリツプパ
    ツキンとよりなることを特徴とする装置。
JP16330883U 1983-10-24 1983-10-24 軸封装置 Granted JPS6071765U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16330883U JPS6071765U (ja) 1983-10-24 1983-10-24 軸封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16330883U JPS6071765U (ja) 1983-10-24 1983-10-24 軸封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6071765U JPS6071765U (ja) 1985-05-21
JPS6316933Y2 true JPS6316933Y2 (ja) 1988-05-13

Family

ID=30358374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16330883U Granted JPS6071765U (ja) 1983-10-24 1983-10-24 軸封装置

Country Status (1)

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JP (1) JPS6071765U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0542281Y2 (ja) * 1988-06-27 1993-10-25

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6071765U (ja) 1985-05-21

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