JPH0619883Y2 - メカニカルシール - Google Patents
メカニカルシールInfo
- Publication number
- JPH0619883Y2 JPH0619883Y2 JP1988148018U JP14801888U JPH0619883Y2 JP H0619883 Y2 JPH0619883 Y2 JP H0619883Y2 JP 1988148018 U JP1988148018 U JP 1988148018U JP 14801888 U JP14801888 U JP 14801888U JP H0619883 Y2 JPH0619883 Y2 JP H0619883Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- sliding ring
- housing
- rotary
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、機体の回転軸部を軸封するメカニカルシール
の改良に関するものである。
の改良に関するものである。
従来から、メカニカルシールの一種として、第３図に示
すようなものが知られている。
すようなものが知られている。
１はフランジ２とシールカバー３からなるハウジング、
４はハウジング１に挿通され外周面にスリーブ５が装着
された回転軸である。スリーブ５の外周には回転摺動環
６がエラストマーからなるＯリング７を介して気密的か
つ軸方向移動自在に装着されている一方、ハウジング１
の内周面であってフランジ２とシールカバー３の内径部
間に形成された環状凹部１４にはエラストマーからなる
ガスケットとしてのＯリング８，９を介して固定摺動環
１０が気密的に固定されている。そして、回転摺動環６
がスリーブ５上のカラー１１で支持されたコイルスプリ
ング１２によってコンプレッションリング１３を介して
軸方向に付勢され、固定摺動環１０に押し付けられるこ
とによって、密封摺動面Ｓを形成し、軸封機能を奏する
ものである。
４はハウジング１に挿通され外周面にスリーブ５が装着
された回転軸である。スリーブ５の外周には回転摺動環
６がエラストマーからなるＯリング７を介して気密的か
つ軸方向移動自在に装着されている一方、ハウジング１
の内周面であってフランジ２とシールカバー３の内径部
間に形成された環状凹部１４にはエラストマーからなる
ガスケットとしてのＯリング８，９を介して固定摺動環
１０が気密的に固定されている。そして、回転摺動環６
がスリーブ５上のカラー１１で支持されたコイルスプリ
ング１２によってコンプレッションリング１３を介して
軸方向に付勢され、固定摺動環１０に押し付けられるこ
とによって、密封摺動面Ｓを形成し、軸封機能を奏する
ものである。
しかし、上記従来のメカニカルシールによると、ハウジ
ング１の環状凹部１４と固定摺動環１０の間に介在させ
たＯリング８，９は、常に軸方向に圧縮された状態とな
っており、とくに、回転摺動環６側からの押圧力を受け
る固定摺動環１０を背面側から支持するＯリング９はそ
の圧縮量が大きく、しかも密封摺動面Ｓで発生する摩擦
熱が伝達されるので、このＯリング８，９を構成するエ
ラストマーが圧縮永久歪を起こしてその弾性が低下し、
ハウジング１と固定摺動環１０の間のシール性が経時的
に低下する問題があった。また、弾性低下によって緩衝
性も損なわれるので、密封摺動面Ｓで発生する振動がハ
ウジング１で伝達されやすくなったり、逆に機体側の振
動がハウジング１から固定摺動環１０に伝達されて、密
封摺動面Ｓにおけるシール性が不安定になる恐れがあっ
た。
ング１の環状凹部１４と固定摺動環１０の間に介在させ
たＯリング８，９は、常に軸方向に圧縮された状態とな
っており、とくに、回転摺動環６側からの押圧力を受け
る固定摺動環１０を背面側から支持するＯリング９はそ
の圧縮量が大きく、しかも密封摺動面Ｓで発生する摩擦
熱が伝達されるので、このＯリング８，９を構成するエ
ラストマーが圧縮永久歪を起こしてその弾性が低下し、
ハウジング１と固定摺動環１０の間のシール性が経時的
に低下する問題があった。また、弾性低下によって緩衝
性も損なわれるので、密封摺動面Ｓで発生する振動がハ
ウジング１で伝達されやすくなったり、逆に機体側の振
動がハウジング１から固定摺動環１０に伝達されて、密
封摺動面Ｓにおけるシール性が不安定になる恐れがあっ
た。
本考案は、このような点に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、ハウジングと固定摺動環の間のシ
ール性及び緩衝性の低下を防止し、安定した軸封性能を
維持することにある。
目的とするところは、ハウジングと固定摺動環の間のシ
ール性及び緩衝性の低下を防止し、安定した軸封性能を
維持することにある。
上記課題を解決するため、本考案に係るメカニカルシー
ルは、固定摺動環外周部の回転摺動環と反対側の端面
と、ハウジングの内径部に形成された環状凹部の対向端
面との間に、軸方向に圧縮されるベローズ状の金属ガス
ケットを介装してなる構成としたものである。
ルは、固定摺動環外周部の回転摺動環と反対側の端面
と、ハウジングの内径部に形成された環状凹部の対向端
面との間に、軸方向に圧縮されるベローズ状の金属ガス
ケットを介装してなる構成としたものである。
本考案の構成によると、固定摺動環外周部の反回転摺動
環側のベローズ状の金属ガスケットは、軸方向圧縮に対
する反発力のほか、流体の圧力による拡開力によって、
固定摺動環外周部の端面及びハウジングの環状凹部の対
向端面に密接し、優れたシール力を発揮するとともに、
回転摺動環側からの押圧力を受ける固定摺動環を弾性的
にバックアップするものであって、ベローズ状であるこ
とから軸方向の伸縮量が大きく、このため良好な緩衝性
を有する。
環側のベローズ状の金属ガスケットは、軸方向圧縮に対
する反発力のほか、流体の圧力による拡開力によって、
固定摺動環外周部の端面及びハウジングの環状凹部の対
向端面に密接し、優れたシール力を発揮するとともに、
回転摺動環側からの押圧力を受ける固定摺動環を弾性的
にバックアップするものであって、ベローズ状であるこ
とから軸方向の伸縮量が大きく、このため良好な緩衝性
を有する。
以下、本考案に係るメカニカルシールを、第１図及び第
２図に示す一実施例を参照しながら説明する。なお、図
示の実施例において、先に述べた第３図の従来構造と構
成が重複する部分には同一の符号を付し、その説明は省
略する。
２図に示す一実施例を参照しながら説明する。なお、図
示の実施例において、先に述べた第３図の従来構造と構
成が重複する部分には同一の符号を付し、その説明は省
略する。
すなわち、この実施例は、固定摺動環１０の外周部１５
における回転摺動環６側の端面１５ａと、これに対向す
るハウジング１の端面、すなわちハウジング１を構成す
るフランジ２及びシールカバー３の内径部間に形成され
た環状凹部１４の回転摺動環６側の端面１４ａとの間に
は、内周側が開いた断面Ｃ字形の金属ガスケット１６が
介装され、固定摺動環１０の前記外周部１５における回
転摺動環６と反対側の端面１５ｂと、これに対向する前
記環状凹部１４の回転摺動環６と反対側の端面１４ｂと
の間には、外周側が開いたベローズ状の金属ガスケット
１７が介装されている。また、回転摺動環６とスリーブ
５の間には、軸方向一端が開いた断面Ｃ字形の金属パッ
キン１８が介装されている。
における回転摺動環６側の端面１５ａと、これに対向す
るハウジング１の端面、すなわちハウジング１を構成す
るフランジ２及びシールカバー３の内径部間に形成され
た環状凹部１４の回転摺動環６側の端面１４ａとの間に
は、内周側が開いた断面Ｃ字形の金属ガスケット１６が
介装され、固定摺動環１０の前記外周部１５における回
転摺動環６と反対側の端面１５ｂと、これに対向する前
記環状凹部１４の回転摺動環６と反対側の端面１４ｂと
の間には、外周側が開いたベローズ状の金属ガスケット
１７が介装されている。また、回転摺動環６とスリーブ
５の間には、軸方向一端が開いた断面Ｃ字形の金属パッ
キン１８が介装されている。
この構成において、固定摺動環１０の外周部１５の両側
の金属ガスケット１６，１７は、いずれも対向端面１４
ａ，１５ａ間及び１４ｂ，１５ｂ間で軸方向に圧縮され
ることによる反発力と、流体の圧力による拡開力によっ
て密接荷重を得、シール力を発揮するもので、エラスト
マー製ガスケットのような圧縮永久歪は生じない。とく
に、回転摺動環６側からの押圧力を受ける固定摺動環１
０を弾性的にバックアップするベローズ状の金属ガスケ
ット１７は、軸方向の伸縮量が大きく、優れた緩衝性を
有する。
の金属ガスケット１６，１７は、いずれも対向端面１４
ａ，１５ａ間及び１４ｂ，１５ｂ間で軸方向に圧縮され
ることによる反発力と、流体の圧力による拡開力によっ
て密接荷重を得、シール力を発揮するもので、エラスト
マー製ガスケットのような圧縮永久歪は生じない。とく
に、回転摺動環６側からの押圧力を受ける固定摺動環１
０を弾性的にバックアップするベローズ状の金属ガスケ
ット１７は、軸方向の伸縮量が大きく、優れた緩衝性を
有する。
したがって、ハウジング１の環状凹部１４の軸方向寸法
Ｌ１及び固定摺動環１０の外周部１５の軸方向寸法Ｌ２
のバラツキがあっても、これを吸収して良好な密接状態
が得られ、また、機体側の振動がハウジング１から固定
摺動環１０へ伝達されるのを防止して、密封摺動面Ｓに
おけるシール性が不安定になるのを防止することができ
る。しかも、金属ガスケット１６，１７及び金属パッキ
ン１８は、エラストマー製のシール手段に比べて熱伝導
が良好であることから、密封摺動面Ｓで発生する摩擦熱
がハウジング１側及び回転軸５側へ放出され、冷却効果
を向上することができる。
Ｌ１及び固定摺動環１０の外周部１５の軸方向寸法Ｌ２
のバラツキがあっても、これを吸収して良好な密接状態
が得られ、また、機体側の振動がハウジング１から固定
摺動環１０へ伝達されるのを防止して、密封摺動面Ｓに
おけるシール性が不安定になるのを防止することができ
る。しかも、金属ガスケット１６，１７及び金属パッキ
ン１８は、エラストマー製のシール手段に比べて熱伝導
が良好であることから、密封摺動面Ｓで発生する摩擦熱
がハウジング１側及び回転軸５側へ放出され、冷却効果
を向上することができる。
以上の説明から明らかなように、本考案によると、回転
摺動環側からの押圧力を受ける固定摺動環を弾性的にバ
ックアップするベローズ状の金属ガスケットは、流体の
圧力による拡開力によって優れたシール力を発揮すると
ともに、良好な緩衝性を有するので、ガスケット装着部
の寸法のバラツキを吸収することができ、また、ハウジ
ングから固定摺動環への伝達振動を吸収して、密封摺動
面におけるシール性が不安定になるのを防止することが
できる。
摺動環側からの押圧力を受ける固定摺動環を弾性的にバ
ックアップするベローズ状の金属ガスケットは、流体の
圧力による拡開力によって優れたシール力を発揮すると
ともに、良好な緩衝性を有するので、ガスケット装着部
の寸法のバラツキを吸収することができ、また、ハウジ
ングから固定摺動環への伝達振動を吸収して、密封摺動
面におけるシール性が不安定になるのを防止することが
できる。
第１図は本考案に係るメカニカルシールの一実施例を示
す半断面図、第２図は同じく要部断面図、第３図は従来
構造を示す半断面図である。 １……ハウジング、４……回転軸 ６……回転摺動環、１０……固定摺動環 １４……環状凹部、１５……外周部 １７……ベローズ状の金属ガスケット
す半断面図、第２図は同じく要部断面図、第３図は従来
構造を示す半断面図である。 １……ハウジング、４……回転軸 ６……回転摺動環、１０……固定摺動環 １４……環状凹部、１５……外周部 １７……ベローズ状の金属ガスケット
Claims (1)
- 【請求項１】回転軸に軸方向移動自在に装着されコイル
スプリングで軸方向に付勢された回転摺動環と、軸周を
包囲するハウジングに固定され前記回転摺動環に摺接す
る固定摺動環とを備えたメカニカルシールにおいて、固
定摺動環外周部の回転摺動環と反対側の端面と、ハウジ
ングの内径部に形成された環状凹部の対向端面との間
に、軸方向に圧縮されるベローズ状の金属ガスケットを
介装してなることを特徴とするメカニカルシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988148018U JPH0619883Y2 (ja) | 1988-11-15 | 1988-11-15 | メカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988148018U JPH0619883Y2 (ja) | 1988-11-15 | 1988-11-15 | メカニカルシール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0269177U JPH0269177U (ja) | 1990-05-25 |
| JPH0619883Y2 true JPH0619883Y2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=31418951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988148018U Expired - Lifetime JPH0619883Y2 (ja) | 1988-11-15 | 1988-11-15 | メカニカルシール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0619883Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019240957A1 (en) * | 2018-06-14 | 2019-12-19 | Flowserve Management Company | Mechanical seal with high pressure high temperature secondary seal |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017044317A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | イーグル工業株式会社 | フローティングシール |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5847350U (ja) * | 1981-09-18 | 1983-03-30 | 新東工業株式会社 | 混練生型砂の輸送装置 |
-
1988
- 1988-11-15 JP JP1988148018U patent/JPH0619883Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019240957A1 (en) * | 2018-06-14 | 2019-12-19 | Flowserve Management Company | Mechanical seal with high pressure high temperature secondary seal |
| US10557554B2 (en) | 2018-06-14 | 2020-02-11 | Flowserve Management Company | Mechanical seal with high pressure high temperature secondary seal |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0269177U (ja) | 1990-05-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS60227062A (ja) | 高圧パツキン | |
| US3588128A (en) | Rotary seal,for oil pumps | |
| JPH0619883Y2 (ja) | メカニカルシール | |
| JP3893761B2 (ja) | 密封装置 | |
| JPH0649973Y2 (ja) | オイルシール | |
| CN220566602U (zh) | 一种蝶阀 | |
| JP4143786B2 (ja) | 密封装置 | |
| JPH074364Y2 (ja) | 密封装置 | |
| JPH0215084Y2 (ja) | ||
| JPH0627884Y2 (ja) | メカニカルシール | |
| JPH031661Y2 (ja) | ||
| JPH0446135Y2 (ja) | ||
| JP2814133B2 (ja) | 回転軸の密封装置 | |
| JPS6322369Y2 (ja) | ||
| JPH0448366Y2 (ja) | ||
| JPS6316933Y2 (ja) | ||
| JPH0446114Y2 (ja) | ||
| JPH0744852Y2 (ja) | パッキン | |
| JP2522494Y2 (ja) | 密封装置 | |
| JPH053817Y2 (ja) | ||
| JPH0129332Y2 (ja) | ||
| JPH0627891Y2 (ja) | Ｐｔｆｅベローズ型メカニカルシール | |
| JP2516520Y2 (ja) | 密封装置 | |
| JPH055339Y2 (ja) | ||
| JPH04117959U (ja) | リツプ型シール |