JPH0211379Y2 - - Google Patents

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JPH0211379Y2
JPH0211379Y2 JP1982196977U JP19697782U JPH0211379Y2 JP H0211379 Y2 JPH0211379 Y2 JP H0211379Y2 JP 1982196977 U JP1982196977 U JP 1982196977U JP 19697782 U JP19697782 U JP 19697782U JP H0211379 Y2 JPH0211379 Y2 JP H0211379Y2
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sheet
paper
feed roller
paper feed
sol1
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) この考案は、フアクシミリや複写機等に用いら
れて好適な給紙装置、具体的には、積層載置され
たシート束(例えば原稿束)を下位のシートから
順次繰出す下繰出し式摩擦分離方式の給紙装置に
関する。
(従来技術) かかる方式の給紙装置の1つに、シートを積層
載置するシート載置台と、このシート載置台のシ
ート載置面からその周面の一部を突出させた給紙
ローラと、この給紙ローラの上記突出周面に圧接
させた分離部材と、シート載置台に積載されたシ
ート束を上記給紙ローラの突出周面に押圧するた
めの圧板と、この圧板を選択的に駆動する加圧手
段を具備したものがある(例えば、実開昭58−
191143)。
そして、上記加圧手段は、必要に応じて圧板を
駆動することにより、最下位のシートと給紙ロー
ラとの摩擦力を増大させてシートの確実な送り出
しに寄与している。すなわち、給紙ローラが回転
を開始して所定時間が経過しても、シート通路の
所定の位置に配置されたセンサがシートを検知し
ない場合、上記加圧手段が作動してシートを給紙
ローラに押しつけることによつて両者間の摩擦力
を大きくして、最下位のシートを送り出すように
なつている。
ところで、例えばフアクシミリの送信原稿とし
ては、種々の性質を持つた紙が用いられる。例え
ば、乾式複写機で得られたコピーのうち、定着工
程でシリコンオイルを付着されていて、スベリ易
かつたり、上カールし易い紙、上カールし易いノ
ンカーボン紙や片面をコーテイングされたアート
紙のように互いに密着し易い紙、そして通常用い
られる一般的な紙が原稿として使用される。給紙
動作を確実に行なわせるには、分離の良い紙を原
稿として用いればよいのであるが、これではフア
クシミリの機動性を阻害してしまう。そこで、給
紙ローラが回転を開始して所定時間が経過して
も、シートが一定の位置まで進行していない場合
に作動させられるのが前記加圧手段である。
フアクシミリの送信原稿として種々の性質を持
つ紙が用いられることは上述した通りであるる
が、前述した如き性質の紙が混在して送信原稿が
作成されることは稀であつて、一回の送信に用い
られるシートは略同質の紙であることが一般的で
ある。そして、この場合の同質の紙は、分離し易
い紙と、比較的分離し難い紙とに大別することが
できる。前者の紙の場合には、前記加圧手段が作
用する回数は極く僅かであるが、後者の紙の場合
には、紙の種類にもよるが、加圧手段の作用する
回数がセツトしたシート枚数の7〜9割に及ぶと
いう実験結果が出ている。従つて、分離し難い紙
の場合、前記した所定時間(例えば4秒とする)
と加圧手段の作用回数との積の時間だけ、給紙時
間が余分に掛かることになる。このことは、通信
回線を有料で使用するフアクシミリにとつて、特
に大きな問題である。
(考案の目的) 本考案は、分離し難い紙、所謂送り難い紙に対
する給紙時間を短縮することのできる給紙装置を
提供することを目的とする。
(考案の構成) 本考案は、オペレータが送り難い紙と判断した
場合には、前記所定時間を待つことなく、一枚の
シート毎に前記加圧手段を作用させることを特徴
とする。
以下、図示の実施例によつて本考案を詳細に説
明する。
第1図において、符号1はシートを積層載置す
るシート載置台、同2はシート載置台の穴1aか
ら周面の一部を突出させていて、示矢方向に選択
的に回転駆動される給紙ローラ、同3は図示され
ない一対の側板に回動自在に支架された主軸、同
4は主軸3に固着された分離ブラケツト、同5は
分離ブラケツト4の上面に固着されていて、その
両端を図示されない側板の上縁に載置することに
より該ブラケツトの上下方向の位置決めをする位
置決形軸、同6は位置決形軸に固定された分離ユ
ニツトカバーをそれぞれ示している。分離ブラケ
ツト4の前側板4aには、下端7aを上記給紙ロ
ーラ2の突出周面に当接させた分離部材としての
分離ゴム7と、積載するシートの先端縁を衝き当
てるシートストツパ8が固定して取り付けられて
いる。分離ブラケツト4の前側板4aの内側に
は、図示されないばねで付勢されていて、上記分
離ゴムの下端7aの背面を加圧する加圧軸10が
設けられている。図示の例の場合、シート載置台
1には、シートガイド板14が揺動自在に設けら
れていて、シート束を載置するときには、その先
端を給紙ローラ3の周面と上端と略同一面上に位
置させている。給紙動作が開始されると、ガイド
板14の先端14aはローラの突出面より下位に
退避させられる。
第1図び第2図において、分離ブラケツト4の
前側板4aには、位置決めピン21,21がカシ
メられている。このピン21,21には、分離ゴ
ム7、前面ガイド板22、押え板23にそれぞれ
形成された位置決め穴が嵌合していて、これら部
材は固定ネジ24,24によつて前側板4aに固
定されている。分離ゴム7は、高摩擦部材であつ
て、給紙ローラ2に加圧軸10で圧接させられ
て、積載されたシート束のうちの最下位のシート
を1枚ずつに分離するためのものである。前面ガ
イド板22は、給紙ローラ2と分離ゴム7との間
に送り込まれるシートの先端縁と分離ゴムとの引
掛りを載減して、シート先端が両者の間にスムー
ズに進入するようにガイドする。
シートストツパ8は、ねじ25,26で前側板
4aに固定されていて、シート束のうちの最下位
紙を含む数枚のシートだけを分離ゴム7と給紙ロ
ーラ2との間に進入させると共に、シート束をセ
ツトする際にシート先端縁を衝き当てるものであ
る。一方のねじ26は、フランジ付ねじであつ
て、ガイドプツシユ27を介してシートストツパ
を前側板4aに螺着させる。ガイドプツシユ27
の小径部27aには、プレスアーム28が揺動自
在に支持されている。次に、加圧手段の一を説明
する。プレスアーム28の短腕28aにはピン2
9が固植されていて、連結長軸30の輪状端30
aが遊嵌されている。プレスアーム28の長腕の
端部には、折曲した係合片28bが形成されてい
る。
連結長軸30は、第3図、第4図にも示すよう
に、位置決形軸5の下面に固定されたガイド板3
1,32のガイド部31a,32a,32bに摺
動自在に挿通されている。位置決形軸5は、ネジ
33,33によつて分離ブラケツト4の上面に固
着されている。ガイド部31aと同32aとの間
の連結長軸30には、スペーサ34と圧縮ばねか
らなるリセツトスプリング35が挿通されてい
る。スペーサ34は、連結長軸30に止めネジ3
4aで固定される。リセツトスプリング35は、
連結長軸30を第2図において左方へ押動する向
きに付勢していて、プレスアーム28に対して、
その係合片28bを挙上する向きへの揺動習性を
与えている。
第2図、第3図、第4図において、ガイド部3
2a,32b間の連結長軸30には、スペーサ3
6が挿通され止めねじ36aで固定されている。
スペーサ36の左端は第4図、第7図によく示す
ように部分球面状を成している。
平面的に見たとき、連結長軸30の直下には、
ソレノイドSol1が配置されている。このソレノ
イドSol1は、側板38に固着されたブラケツト
39に固定されている。ブラケツト39の、側板
38から突出している垂直部39aには、支軸4
0が固植されている。
支軸40には、第1プルプレート41と第2プ
ルプレート42が互いに独立して揺動自在に支持
されている。第1プルプレート41は、断面形状
がコ字状を成し、上端に切欠41aを形成されて
いる(第7図参照)。この切欠41aには、ガイ
ド部32aとスペーサ36との間の連結長軸30
が嵌合している。第1プルプレート41は、平面
的に見て対称に折り曲げられていて、上端にはス
ペーサ36が嵌入する。該プレート41の彎曲部
41b上端には、復帰ばね43の一端が係止され
ている。復帰ばね43の他端は、ブラケツトの垂
直部39aの上端に形成されたハンガー部39b
に係止されている。復帰ばね43の弾力によつ
て、第1プルプレート41には、反時計方向(第
3図において)への揺動習性が与えられている
が、この揺動は、垂直部39aに形成されたスト
ツパ部39cによつて阻止されている。
第1プルプレート41の彎曲部41bの外側縁
には、等間隔で数箇処、図示の場合5つの半円状
の欠溝41c,41d,41e,41f,41g
が形成されている。
第2プルプレート42は、第1プルプレートの
内側に位置していて、その上端の穴を支軸40に
嵌合させて揺動自在である。第2プルプレート4
2の中間位置には、短軸44によつて連結板45
の一端が枢着されている。連結板45の他端は、
ソレノイドの作動杆ol1aに短軸46で連結され
ている。連結板45は、ソレノイドSol1の磁気
をプルプレートへ伝えないように非磁性体で形成
されている。第2プルプレート42のハンガー軸
47には、ばね48の一端が係止されている。こ
のばね48の他端は、欠溝41c〜41gの何れ
か1つに選択的に係合させられる可動のハンガー
軸49に係止されている。第2プルプレート42
には、上記ばね48によつて、支軸40を中心に
した揺動習性が与えられている。この習性は、第
2プルプレート42の下端42aが、第1プルプ
レート41の折曲下端面41hに衝合することに
より阻止されている。上記ハンガー軸47は、各
欠溝41c〜41gと互いに等しい距離にある。
従つて、可動のハンガー軸49が何れの欠溝に係
合させられていても、ばね48の長さは変動しな
い。
第1図、第2図及び第4図において、主軸3に
は、分離ブラケツト4の左右の側板4b,4cに
沿うように配置された一対の支持アーム50,5
1がその基部で回動自在に挿嵌されている。側板
4b,4cには、主軸3を中心とする円孤に沿つ
て長孔4d(一方のみ示す)が形成されている。
また、側板4b,4cの内方には、主軸3に回動
自在に挿通された板ナツト52,53が配設され
ている。
一方、支持アーム50,51には、円孤状の長
孔50a,51aが形成されている。上記長孔5
0aは、上記長孔4dを挟むようにして、板ナツ
ト52のタツプ部52aに螺合させたストツパネ
ジ軸54が嵌入している。支持アーム51の長孔
51aには、ストツパネジ軸55が嵌入してい
て、該軸は、側板4cの長孔(図示せず)を通し
て板ナツト53のタツプ部53aに螺合させられ
ている。
上記ストツパネジ軸54,55は、そのカラー
部分を長孔50a,51aに嵌合されていて、長
孔4dの範囲内において僅かに上下動可能であ
り、その位置の選択によつて、支持アーム50,
51の下方への揺動を規制する。
なお、第1図、第4図において、符号56,5
6は、支持アーム50,51の軸方向の移動を規
制するストツパであつて、主軸3に固定されてい
る。
支持アーム50,51の自由先端に形成された
穴には、ガイド軸57が挿通されている。このガ
イド軸57には、圧板58の立上り部の穴58
a,58aが回動自在に挿通されている。
圧板58は、セツトされたシート先端を給紙ロ
ーラ2に押しつける水平な押圧部58bと、セツ
ト時にシート先端をガイドする傾斜したガイド部
58cと、押圧部先端縁に形成された3つの切欠
58d,58d,58eと、ガイド部後端縁に折
曲して形成されていて、前記したプレスアームの
係合片28bに上方から係合する係止片58fを
それぞれ設けられている。
圧板58は、ガイド軸57を中心として揺動自
在であるが、第1図において、時計方向の揺動
は、支持アーム50,51の下側縁に形成された
回転ストツパ50b,51bで阻止され、反時計
方向の揺動は、各アームの先端に形成された回転
ストツパ50c,51cで阻止される。
圧板58の切欠58d,58dは、分離ゴム7
の脚部7a,7aを三方から囲むように位置す
る。そして、切欠58dの巾は、脚部7aの巾よ
り僅かに大きく設定されている。また、当該圧板
58が上下動するとき脚部7aに接触しないよう
になつていて、該圧板が最も下降した位置におい
ては、切欠の縁部58d1は、脚部7aに極く接近
するようになつている。
圧板58の切欠58eは、シートストツパ8の
下垂端8aより僅かに巾広く形成されていて、互
いに接触しない。そして、圧板が最も下降した位
置においては、切欠58eの縁部58e1は、下垂
端8aに極く接近するようになつている。
また、圧板58は、第1図に示すように、ソレ
ノイドSol1が励磁されていないときには、係止
片58fをプレスアーム28の係合部28bに係
合させていて、その水平の押圧部58bを給紙ロ
ーラ2の周面から僅かに離間させている。第1図
は図示の都合上、押圧部58bとローラ周面を接
触させて示しているが、両者の間は、シート1枚
が容易に進入(セツト)可能な程度、例えぱ0.1
〜0.3mm程度離間させてある。また、係止部58
fと係合部28bとが互いに係合しているとき、
各支持アームの回転ストツパとガイド部58cの
背面との間には、第1図に符号a,bで示すよう
に間隙が形成される。すなわち、支持アームと圧
板58は、ガイド軸57で枢着されているのみ
で、他の部分では接触していない。
第1図及び第5図において、シートガイド14
は、支持軸59に対して揺動自在に設けられてい
る。支持軸59は、一対の側板38(一方のみ示
す)に回動自在に支架されている。軸59の、シ
ートガイド14の中央下面に対向する位置には、
作動レバー60が固着されている。支持軸59の
一端には、レバー61を介してソレノイドSol2
が連結されている。レバー61には、図示されな
いばねによつて、上記作動レバー60に対してシ
ートガイド14を挙上する向きの揺動習性が与え
られている。この習性によつて、ソレノイドSol
2が励磁されていないときには、上記シートガイ
ド14は、その先端14aを、給紙ローラ2の突
出周面と略同一面に位置させていて、シートのセ
ツト時の給紙ローラ周面とシートの摩擦を軽減さ
せている。
そして、第1図、第3図及び第6図から判るよ
うに、プレスアーム28、連結長軸30、第1プ
ルプレート41、第2プルプレート42、連結板
45(これに連結されたソレノイドSol1)を主
たる構成要件とする加圧手段は、略1つの仮想平
面上に位置していて、各部材は、この平面内で二
次元方向にのみ動くことになる。
第1図において、シート載置台1の先端部とガ
イド板9とからなるシート通路15は、読取部1
1のシート搬送路12へ連らなつている。シート
搬送路12は、上ガイド板13と下ガイド板16
とからなり、下ガイド板16の一部にはコンタク
トガラス17が設けられている。シート搬送路に
は、コンタトガラス17の前後において、搬送ロ
ーラ対18,19が配置されている。これら搬送
ローラ対18,19は、送信原稿の読取り時に、
原稿を間欠送りするものである。コンタトガラス
17の斜め下位には、原稿照明用光源20が配置
されている。光源20は、原稿を照明するのであ
るが、その光の一部は、上・下ガイド板16,1
3の穴16a,13aを通つて、紙検知スイツチ
SW2へ到達していて、該スイツチをオンしてい
る。シート搬送路12にシートが進入し、上記ス
イツチSW2への光を遮断すると、同スイツチは
オフされる。この紙検知スイツチSW2の詳しい
働きについては後述する。
また、第1図において、セツトされたシートの
先端部に対応する位置には紙有無検知スイツチ
SW1が設けられている。紙有無検知スイツチ
SW1は、図示の例の場合、発光素子37aと受
光素子37bとからなつていて、両素子間にシー
トが存在すると該スイツチはオフするようになつ
ている。
次に、第5図において、給紙ローラ2の駆動手
段の一例を説明する。給紙ローラの支持軸2aの
一端部には、スプロケツト62が電磁クラツチ6
3を介して装着されている。上記スプロケツト6
2は、駆動モータMの出力軸に固定されたスプロ
ケツト64と連結されている。なお、図示の実施
例の場合、給紙装置専用のモータを設けている
が、駆動源としては、フアクシミリ本体のモータ
を利用してもよく、電磁クラツチに代わる駆動力
連断機構が用いられてもよいこと勿論である。上
記電磁クラツチ63は、給紙動作を開始するため
の給紙釦のオン又は、前記紙検知スイツチSW2
の紙後端検知信号によりオンし、同スイツチSW
2の紙先端検知信号によりオフされる。
第9図には、制御回路の一例を示すブロツク図
を示している。マイクロコンピユータユニツト
MPUには、前記紙有無検知スイツチSW1、紙
検知スイツチSW2と、給紙動作を開始するため
の給紙釦と、後述するモード切換スイツチSWが
接続されている。上記MPUには、給紙釦の押動
および紙検知スイツチSW2のシート後端検知信
号によつてセツト(例えば4秒)される4secタイ
マTが接続されている。また、上記MPUには、
前記した駆動モータM、電磁クラツチ63、ソレ
ノイドSol1,Sol2がそれぞれ駆動回路を示して
接続されている。上記MPUは、各スイツチの信
号を取り込み、プログラムに従つてソレノイド等
を駆動するのであるが、そのフローについては後
述する。
上記モード切換スイツチSWについて説明する
と、このスイツチは、例えばフアクシミリの操作
パネル(図示せず)に設けられていて、必要に応
じてオペレータによつて操作される。すなわち、
シートの給送動作については後述するが、シート
が送り出されて所定時間(4秒)が経過しても、
その先端が紙検知スイツチSW2に検知されない
場合には、ソレノイドSol1が作動して圧板58
を介してシートを給紙ローラ2に押しつけるよう
になつている。かかるモードを第1モードと称
す。これに対して、シートを送り出す信号が発せ
られる毎に、ソレノイドSol1を作動させてシー
トを給紙ローラ2に押し付けるモードを第2モー
ドと称す。従つて、第2モードにおいては、4sec
タイマTは、実質的に作動させられないようにな
つている。換言すると、分離し易い紙の場合に
は、加圧手段を第1モードに選択し、分離し難い
紙の場合には加圧手段を第2モードに選択するの
が上記モード切換スイツチSWである。
以上のように構成された給紙装置の作用を第1
0図乃至第12図に基いて説明する。
はじめに、ホームポジシヨンの位置調整につい
て説明しておくと、分離ゴム7と給紙ローラ2と
の圧接力は、加圧軸10(第1図参照)の進退に
より調節する。圧板58の押圧部58bと給紙ロ
ーラ2の突出部周面との0.1〜0.3mmのギヤツプの
調整は、ストツパネジ軸54の長孔4d(第1図
参照)に対する位置調整ののちの固定と、スペー
サ34(第2図、第3図参照)の連結長軸30に
対する位置決めで定まるプレスアーム28の位置
決めとにより行なわれる。この場合、圧板58と
支持アーム50,51との間には、間隙a,b
(第1図参照)が維持される。シートストツパ8
の下垂部8aの端部と給紙ローラ2との間は、数
枚のシートが進入可能に調整される。
また、第3図、第4図、第7図に符号cで示す
ように、ガイド部32aとスペーサ36との間に
は、第1プルプレート41の上端がスムーズに係
脱し得るように間隙が形成される。この間隙cは
スペーサ36の位置決めにより形成される。
第1図において、シート束をシート載置台1
(シートガイド14)に沿つて、空間13に差し
込むと、圧板58は、シート束先端によつて押し
上げられる。シート束先端がシートストツパ8に
軽く衝き当てられたところでシートのセツトが完
了する。シート束の厚さが充分に大きいと、圧板
58は、ガイド軸57を中心に時計方向へ揺動
し、回転ストツパ50bに衝合したあとは支持ア
ーム50,51を主軸3の周りに反時計方向へ揺
動させる。このとき、係止片58fは係合片28
bから離間して、圧板58は自重によりシート束
を押圧している。載置されたシートの先端が発光
素子37a、受光素子37b間の光を遮ぎると、
紙有無検知スイツチSW1がオフされ、シート載
置台に紙があるという信号をMPUへ入力する。
こののち、給紙釦が押動されて、シートの送り
出しが開始されるのであるが、この作用は、第1
モードと第2モードとに分けて説明する。
「第1モード」 このモードは、給送するシートが送り易い紙で
あるとオペレータが判断したときに選択されるも
のであつて、モード切換スイツチSWはオフ(第
10図、第11図参照)される。
第1図、第10図、第11図において、給紙釦
がオンされると、駆動モータM、電磁クラツチ6
3、ソレノイドSol2(第5図参照)がそれぞれ
オンされ、4secタイマTがカウントを開始する。
ソレノイドSol2がオンされると、レバー61、
支持軸59(第5図参照)を介して作動レバー6
0が揺動して、シートガイド14が下降する。シ
ートガイド14が下降するとこれに載置されてい
た最下位のシートが給紙ローラ2の突出周面に接
触する。駆動モータMの回転は、電磁クラツチ6
3がオンすることによつて支持軸2aに伝達さ
れ、給紙ローラ2を回転させる。そして、このロ
ーラの回転によつて、給送力を与えられたシート
束は、最下位シートを含む数枚がシートストツパ
8と突出周面との間を通つて、分離ゴム7と給紙
ローラ2のニツプ部に到達する。次いで、分離ゴ
ム7と給紙ローラ2との摩擦力の差によつて、最
下位のシートのみがシート束から分離されてシー
ト通路15へ送り出される。このシートがシート
搬送路12のローラ対18にくわえられ、電磁ク
ラツチのオン後4秒以内に、その先端を紙検知ス
イツチSW2に検知されると、電磁クラツチ63
がオフされる。こののち読取部11が作動を開始
すると、シートは搬送ローラ対18,19によつ
て搬送される。このとき給紙ローラ2は、一方向
クラツチ2b(第1図参照)の働きにより、搬送
されるシートに連れ回わりする。そして、シート
の後端が紙検知スイツチSW2を通過すると、こ
の後端検知信号によつて、電磁クラツチ63がオ
ンされ、次のシートが分離給送される。上記後端
検知信号により4secタイマTがセツトされる。
そして、4secタイマTの設定時間内にシートの
先端が紙検知スイツチSW2に検知される限り、
このモードにおいては上記動作が繰り返えされ
て、順次1枚ずつの分離給紙が行なわれる。分離
し易い紙束であつても、中には分離されない紙が
存在する。この場合、第10図、第11図におい
て、電磁クラツチ63オン、4secタイマTのセツ
ト後、4秒経過してもシートの先端が紙検知スイ
ツチSW2に検されないと、タイマTのタイムア
ツプ信号によつてソレノイドSol1がオンされる。
ソレノイドSol1がオンされると、作動杆Sol1a
が吸引されて、連結板45、第2プルプレート4
2、ばね48、第1プルプレート41を介して、
連結長軸30を第3図において右方へ移動させ、
更にプレスアーム28を揺動させて圧板58を押
下する。圧板58の押動によつて、給紙ローラ2
とシート間の摩擦力が増加させられるので、最下
位のシートはローラによつて送り出され。送り出
されたシートの先端が、紙検知スイツチSW2に
検知されると、電磁クラツチ63がオフされて給
紙ローラ2への駆動力伝達が断たれると共にソレ
ノイドSol1への通電が断たれて圧板58の押圧
作用が解除される。ソレノイドSol1への通電が
断たれると、第1プルプレート41は、復帰スプ
リング43の弾力によつて揺動復帰し、プレスア
ーム28は、圧縮ばね35の弾力によつて移動す
る連結長軸30によつて揺動挙上される。
ところで、給送されるシートがジヤムした場
合、又は、分離ユニツトを使用しないで手差し給
紙を行なう場合、或いは清掃時には、分離ユニツ
トは、第8図に示すように、主軸3を回動中心と
して揺動挙上できるように構成されることが望ま
しい。すなわち、第8図において、分離ユニツト
Uを挙上すると、連結長軸30が第1プルプレー
ト41の切欠41aから脱出する。該ユニツトU
を第1図に示すように降下揺動させると、長軸3
0が切欠41aに係合する。
以上のように、第1モードにおいては、シート
の後端を検知した信号(初めは給紙釦のオン信
号)により回転する給紙ローラ2の駆動開始か
ら、所定時間(4秒)が経過してもシート先端を
紙検知スイツチSW2が検知しないときにのみ、
加圧手段を作動させる。
「第2モード」 このモードは、給送するシートが送り難い紙で
あるとオペレータが判断したときに選択されるも
のであつて、モード切換スイツチSWがオン(第
10図、第12図参照)される。
シート載置台へのシートのセツトが終り、給紙
釦がオンされると、駆動モータM、電磁クラツチ
63、ソレノイドSol2(第5図参照)及びソレ
ノイドSol1がそれぞれオンされる。モード切換
スイツチSWのオンにより、4secタイマTは、作
動しないようにMPU(第9図参照)で制御されて
いる。駆動モータM、電磁クラツチ63、ソレノ
イドSol2のオンに伴なう作用は、前記第1モー
ドと同じであり、ソレノイドSol1のオンに伴な
う機械的な作用も前記第1モードと同じであるか
ら、このモードについては、第10図及び第12
図に基いてその作用を説明する。
給紙釦のオン信号によりオンされたソレノイド
Sol1の作用によつて、シートは給紙ローラ2に
押圧されるので回転する給紙ローラ2は、最下位
のシートを確実に送り出す。そして、送り出され
たシートの先端が紙検知スイツチSW2に検知さ
れると、この信号によつて、電磁クラツチ63と
ソレノイドSol1への通電をオフする。すなわち、
給紙ローラ2への駆動力伝達が断たれると共に加
圧手段の加圧作用が解除される。こののち読取部
11が作動を開始すると、シートは搬送ローラ対
18,19によつて搬送される。このとき給紙ロ
ーラ2は一方向クラツチ2bの働きによりシート
に連れ回わりする。進行するシートの後端が紙検
知スイツチSW2に検知されると、次のシートを
送るべく、電磁クラツチ63、ソレノイドSol1,
Sol2をオンして、上述の作用を繰り返えす。
以上のように、この第2モードにおいては、給
紙ローラ2が回転駆動される毎に加圧手段を作用
させるようになつている。
なお、搬送されるシートの後端を紙検知スイツ
チSW2が検知したのち、シート載置台1上にシ
ートがないことを紙有無検知スイツチSW1が検
知すると、モードに拘わらず、ソレノイドSol2
をオフしてシートガイド14を第1図に示すよう
に復帰させると共に駆動モータMをオフする。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案は、送り易い紙す
なわち分離し易い紙の場合には、給紙ローラの駆
動開始後所定時間が経過してもセンサ(紙検知ス
イツチSW2)がこれを検知しないときにのみ加
圧手段を作用させ、分離し難い紙所謂送り難い紙
の場合には、給紙ローラによる給紙動作の都度、
加圧手段を作用させるようになつている。従つ
て、分離し難い紙の場合には、給紙ローラの駆動
開始後所定時間の経過を待つことなく、給紙ロー
ラとの摩擦力を増大させられるので、待ち時間無
しで送り出されることになり、シート給送に要す
る時間を分離し易い紙と同様に短かくすることが
できる。
シートと給紙ローラとの間の摩擦力を増大させ
れば、給紙時間の無駄がなくなるので、分離の難
易を問わず、給紙動作の都合、加圧手段を作用さ
せればよいと考えられるが、分離し易い紙の場合
には、シートと給紙ローラ間の摩擦力が大きくな
り過ぎてダブルフイールドが発生してしまう。従
つて、分離し易い紙の場合には、所定時間経過後
に加圧する方が、電力消費の面からも良い方法で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す正面図、第2
図は同分解斜視図、第3図は同要部側面図、第4
図及び第5図は同要部平面図、第6図は第3図中
のA−A線断面図、第7図は第3図中の要部断面
図、第8図は第2図の作用図、第9図は制御回路
の一例を示すブロツク図、第10図は本考案の作
用を説明するフローチヤート、第11図は第1モ
ードが選択された場合のタイムチヤート、第12
図は第2モードが選択された場合のタイムチヤー
トである。 1…シート載置台、2…給紙ローラ、7…分離
ゴム、28…プレスアーム、58…圧板、63…
電磁クラツチ、M…駆動モータ、Sol1,Sol2…
ソレノイド、SW…切換スイツチ、SW1…紙有
無検知スイツチ、SW2…紙検知スイツチ(セン
サ)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シートを積層載置するシート載置台1と、この
    シート載置台1のシート載置面からその周面の一
    部を突出させていて、給紙方向に選択的に回転す
    る給紙ローラ2と、この給紙ローラ2の上記突出
    周面に圧接させた分離部材7と、シート載置台1
    に積載されたシート束を上記給紙ローラ2の突出
    周面に押圧するための圧板58と、この圧板58
    を選択的に駆動する加圧手段28,30,41,
    42,43,Sol1を具備していて、積載された
    シート束を下位のシートから順次繰出す下繰出し
    式摩擦分離方式の給紙装置において、 上記給紙ローラ2を選択的に駆動する駆動手段
    62,63,64,Mと、 給紙ローラ2が送り出したシートを検知するセ
    ンサSW2と、 上記駆動手段62,63,64,Mが作動を開
    始したときから所定時間を計時するタイマTと、 上記加圧手段28,30,41,42,43,
    Sol1の作動を制御する制御回路MPUと、 この制御回路MPUを、上記駆動手段62,6
    3,64,Mが作動を開始してから上記所定時間
    内に上記センサSW2がシートを検知しないと
    き、上記加圧手段28,30,41,42,4
    3,Sol1を作動させる第1モード並びに上記所
    定時間にかかわりなく、上記駆動手段62,6
    3,64,Mが作動を開始すると同時に上記加圧
    手段28,30,41,42,43,Sol1を作
    動させる第2モードに選択するためのモード切換
    スイツチSWとを具備していて、 モード切換スイツチSWの切換動作に応じて加
    圧手段28,30,41,42,43,Sol1の
    作動タイミングが2つのモードに切換えられるこ
    とを特徴とする給紙装置。
JP19697782U 1982-12-27 1982-12-27 給紙装置 Granted JPS59100749U (ja)

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JPS6222513Y2 (ja) * 1979-02-05 1987-06-08

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