JPH02113000A - 透視性を有する装飾材の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〉 本発明は、特殊な装飾材に関し、詳しくは透明な基材又
はシートに転写された絵柄か、該桔（４又はシート側か
ら児たものと、転写側から児たものと同−又は相違する
ものでおり、又、互いに反対側の絵柄によって干渉され
ずに手前側の絵柄だけを観察でき、ざらに裏面からの光
源の有無あるいは強弱により手前側の絵柄があたかも消
失したように見えたり、再び現出したように見えること
を特徴とする装飾材のｌＡ造方法に関するものである。

（従来の技術） 透明な基材やシートを境目として表裏面の絵柄が異なり
、裏面からの光かあると手前側の絵柄が消えたように見
える装飾材は、従来より用いられており、その意匠ｉ生
の点からガラス窓やドア照明器具等装飾材や日用雑貨品
として使用され、今後も幅広い用途に展開が可能て必る
。

しかしなから、その製造方法としては、例えば転写シー
トを用いて透明な被転写基材に絵柄を転写して製造する
場合、転写シートのベースフィルムに絵柄として、転写
を必要としない部分をフィルム状の剥離層として適宜パ
ターン状に印刷し、その上から絵柄ヤベタ柄を重ねて印
刷し、最後に余分な前記フィルムを除去したり、細かな
スポット状で見当を合わせながら絵柄を積層印刷する方
法や、適宜隠蔽性を持たせながら絵柄、ベタ柄を印刷し
た転写シートを用いて、細かなスポット状の凹凸のある
転写ロールで転写する方法や、転写シー１へのベースフ
ィルムに、被転写基材に転写したときの柄として必要の
ない部分を水溶性のインキで印刷し、その上から絵柄や
ベタ柄を重ねて中布１１シ、最後に必要のない部分を水
洗工程により除去覆る方法や、絵柄やベタ柄を印刷し、
接看層を全面に設けた後に、必要のない部分を反応硬化
外のインキで隠蔽し、必要のない部分を転写させない方
法等か行なわれていた。

（発明のｒＫ決しようとする問題点） しかしながら、これらの方法は、高度な印刷精度か要求
されたり、作業性か悪い上、不良率か高かったりするの
で、他の手法が望まれていた。

本発明は、以上のような従来技術の欠点を解消しようと
するものであって、安置で作業性か良く且つ意匠外の良
好な装飾材を提供することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、離型性フィルム表面に透明剥離層、１絵柄イ
ンキ習、ベタ隠蔽層、第２絵柄インキ署、透明バリアー
習、網状点状などパターン状の透明接着剤層を順に積層
し、該フィルム裏面の前記透明接着剤層と相対する領域
に該層と同一柄で逆向きの耐熱性樹脂を凸状に盛り上げ
印刷して転写シートを得、該シートの透明接着剤層を透
明被転写基材上に重ね合わせて熱圧プレスすることによ
り、透明接着剤層部分の第１絵柄インキ層、ヘタ隠蔽層
、第２絵柄インキ層を前記被転写基材に転写することを
特徴とする透視性を有する装飾材の製造方法である。

また、本発明は、離型性フィルム表面に透明剥離層、第
１絵柄インキ層、ベタ隠蔽層、第２絵柄インキ層、透明
接着剤層、網状点状などパターン状の透明バリアー層を
順に積層し、該フィルム裏面の前記透明バリアー層の積
層されていない部分の前記接着剤層と相対する領域に、
耐熱性樹脂を凸状に盛り上げ印刷して転写シートを得、
該シートの透明バリアー荀を透明被転写基材上に重ね合
わせて熱圧プレスすることにより、前記透明接着剤層部
分の第１絵柄インキ層、ヘタ隠蔽か、第２絵柄インキ層
を萌記被転写基祠に転写することを特徴とする透視１生
を有する装飾材の製造方法て必る。

また、上記本発明方法においては、透明剥離層は、転写
後の剥離抵抗が１０ｇ／　ｉ　ｎｃｈ　〜２５ｇ／　ｉ
　ｎｃｈｌ、：なるように添加剤等で調整して必ること
、及び前記透明バリアー層は、少なくとも第２絵柄イン
キ層又は第２絵柄インキ層とベタ隠蔽層、及び透明接着
剤層との接着性は良いか透明被転写基材に対しては接着
性を有しないことを特徴とする前記第１項又は第２項記
載の透視性を有する装飾材の製造方法である。

次に本発明方法を詳細に説明する。本発明方法は、転写
シートを用いて透明基材に絵柄を転写給付（プするもの
であり、第１図に示すように、離型性フィルム１、透明
剥離ニスによる剥離層２、第１絵柄インキ層３、ベタ隠
蔽層４、第２絵柄インキ層５、全面に透明バリアー層６
、規則的等間隔に微細点状パターンの透明接着剤層７を
順に設け、ざらに離型性フィルム１裏面の前記透明接着
剤層７と相対する位置に見当を合わせて印刷層９を凸状
に盛り上げ印刷した転写シートを用いるもので必る。（
第１図） また本発明方法は、第３図に示すように、離型性フィル
ム１表面に、剥離ニスによる剥離＠２、第１絵柄インキ
層３、隠蔽層４、第２絵柄インキ層５、全面に透明接着
剤層７、規則的等間隔に微細点状パターンの透明バリア
ー層６を順に設け、ざらに該離型性フィルム１裏面の前
記透明接着剤＠７が前記フィルム１の最上層に積層され
ている領域に相対する位置に見当を合わせて印刷層９を
凸状に洛り上げ中布１１シた転写シートを用いるもので
ある。（第３図） 離型性フィルム１としては、ポリエステルフィルム（ポ
リエチレンテレフタレートフィルム）か−膜内であるが
、場合によっては、ポリプロピレンフィルム、ポリエチ
レンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、
ナイロンフィルム等でも良い。

透明剥離ニス層２は、アクリル系の樹脂が通常使用され
るが、透明接着剤層７が設けられたところは、転写シー
１〜から必要な絵柄が透明基材８に転写され、透明接着
剤層７が設けられていない部分は、転写シートから透明
基材８には絵柄か転写されず、離型性フィルム１の方に
絵柄が正確に残るようになっている。そのため、剥離性
を比較的重くする必要がおり、剥離性フィルム１に対す
る密着性を添加剤により調整する。実験により１インチ
当り１０ｇ以上の剥離強度であれば良好な結果が得られ
ることが判明した。ただし２５（］以上の剥離強度の場
合、重過ぎるため層間剥離を起す危険があり好ましくな
い。

第１絵柄インキ３、ベタ隠蔽層４、第２絵柄インキ層５
は、通常の転写に用いられるもので、且つ隠蔽性のある
ものがよく、アクリル系、塩化ゴム系、塩酢ビ系、ウレ
タン系、ポリエステル系等任意の樹脂を使用できるもの
でおる。また、ヘタ隠蔽層４は、ペタインキ層、蒸＠層
、ペタインキ苦からなる多層構成にすれば、より良好な
隠蔽性が得られ、この場合、蒸着図は、隠蔽を持たける
のが目的で設けるものであるから、輝度感は関係せず、
４００〜６００オングストロ一ム程度の厚味で十分であ
る。透明バリアー層６は、第２絵柄インキ層、ベタ隠蔽
層４及び部分的に設けた透明接着剤層７との密着は良好
であるが、透明基材８に対しては熱圧プレスをしても接
着しないことが必要であり、耐熱性があり、絵柄インキ
層、ベタ隠蔽層との密着の良いポリエステル系、ウレタ
ン系のｉ対脂が望ましい。

透明接着剤層７は、転写する基材により異なるが、アク
リル系、ウレタン系、塩酢ビ系、ポリエステル系、エチ
レン酸と系、塩素化ポリプロピレン系樹脂なとが一般的
である。

需り上げ印刷層９は、直接転写機の熱ロールあるいは熱
器と接触するため耐熱性が必要であり、離型性フィルム
１との接着性が良く、且つ盛り土げ印刷をするために固
形分が高いことか必要でおる。そして離型性フィルム１
にポリエステルフィルムを使用する場合、帰り上げ印刷
に使用するインキは、ポリエステル系、ウレタン系の樹
脂をバインダーとして使用するのが望ましい。また、需
り上げインキに金属粉を混ぜて、盛り上げ効果及び耐熱
性を高めることができる。これは、熱圧プレス転写時の
耐圧力を高めるための樹脂強化のためでおり、また、熱
伝導性を高めるために用いられるものであって、通常の
金属粉であれば良く、特に限定はしないが、例えばアル
ミニュウム：０末が用いられる。

このようにして得られた転写シートを用いて被転写基材
としての透明基材８に重ね合わせ、全面的に熱圧転写す
ることによって、第２図に示すように、該基材８に熱圧
された透明バリアー著６は接着されず、接着剤層７だけ
が基材８に接着して、網状、点状などパターン状の絵柄
インキ層３，５が基材８に転写して、バリアー層６が剥
離した部分を透視部とする透視１生を有する装飾材が得
られる。

ここで用いる透明基材８としては、ポリスチレン、ＡＳ
、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、ポリアクリロニトリル、ガラス等、用途に応じて使
用できる。

（発明の作用） 本発明方法において使用する転写シートの透明接着剤層
７は、離型性フィルム１の最上層部分に設けられるが、
第１図に示すように、他の層より僅かながら突出してい
る。このことは、接着剤層のない部分に比較して圧力が
十分掛り、従って熱の伝達も良好になり、透明基材８に
対してより強固に密着することになる。これは、柄とし
て不必要な部分のぬの良さ、不必要な部分と必要な部分
の切れの良さに繋がる。

第３図に示すように、接着剤底を仝而に説けた後、柄と
して不要な部分を紫外線あるいは熱線あるいは二液硬化
型の樹脂で隠蔽して被転写基材側に転写させない方法で
おると、不要な部分が露出した接着剤層より僅かながら
突出しているため、不要な部分に圧力か掛り、必要とす
る接着剤層部分には十分な圧力か掛らず、密着不良が発
生する。

モこで、必要な接着剤層の密着性を良好にづるために一
層圧力を高める必要かおる。すると接着剤層が透明基材
に十分密着しても、透明バリアー層部分に必要以上の熱
圧が掛り、バリアー層が被転写基材側に一部接着して、
離型したとき不要なバリアー層領域の絵柄インキ層が被
転写基材８側に持っていかれ、バ１ノとなって扱けの悪
い状態になる。しかるに、第１図、透明接着剤層７が不
要な部分より突出している場合は、接着剤層は十分圧力
か掛るため、透明基材８との密着性は十分ており、一方
、不要な部分は、圧力か必要以上に掛らず、その境界線
での切れが良好になり、従って、剥離強度を調整しであ
る剥離層２側に持っていかれ、パリの出ない、且つ恢（
すの良好な転写か可能となる。

さらに、本発明の特徴は、第１図、又は第３図に示すよ
うに、転写シー（・の透明接る剤層７が設けられている
而に対して逆の面に、金属粉を含有する耐熱性樹脂を凸
状に施ずものでめる。即ち、該接着剤層７を最上表面層
とする領域に対して相対する離型性フィルム１裏面部分
に、転写シートの最上表面に位置する透明接着剤層７に
よって得られる柄と同一柄で、見当を整合して耐熱性樹
脂による印刷層９を盛り上げ印刷するところにある。

第１図で示すように、盛り上げ印計り層９は、離型性フ
ィルム１の上に盛り上かっているため、熱ロール、ある
いは熱器に最初に接触することになる。そして圧が掛る
につれて、盛り上げ印Ｉｌｌ　Ｉｆｉ　９のしない他の
部分に比へて圧力かより強く掛ることになり、熱もより
効率的に伝達されることとなる。

従って、第１図、盛り上げ印刷図９と逆向きに同一柄で
、あるいは第３図、洛り上げ印刷層９と逆向きの反転柄
で、見当を合わせられて形成されている透明接着剤層７
の部分に、他の部分に比べてより多くの熱圧が掛り、透
明基材８との接着は十分になる。一方、透明接着剤層７
のない部分、つまり不要な部分、即ら透明バリアー層６
部分は、透明接着剤層７の部分に比へて熱圧が掛らず、
そのため、透明バリアー層６と接着剤層７との境界部分
での転写切れか良くなり、剥離強度を調整した透明剥離
ニスによる剥離層２の方に透明バリアー層６か持って行
かれ、ハリのない扱けの良好な転写が可能となる。

また、盛り上げ印刷層９の耐熱性樹脂に金属）４）を含
有させることにより、熱伝導性を高めるだけでなく、よ
り盛り上げ印刷効果、及び耐圧姓、耐熱［生をも高める
ここになり、ハリの発生しないす２けの良好な転写が可
能となる。

（発明の効果） 本発明方法によれば、熱圧転写方式によりプラスチック
、カラスなどの透明基板あるいはシー１へなど透明基材
表面に、隠蔽層を挾んで第１絵柄インキ層と第２絵柄イ
ンキ層を猫えた積層着色苦を形成した装飾材を製ｊ貴で
きる。使用する転写シトは、グラビア印刷などによって
印刷が可能であり、そのため意匠効果の高い製品転写製
品が製ｊ告できる。また、従来品と比較して転写するだ
けて良いので、透明な窓カラス、仕切りガラス、ド）′
等への装飾や広告宣伝に効果があり、また、照明器具等
の意匠向上、及びその他の雑貨品の装飾に広く使用か可
能であり、各方面への使用用途か展開できる。被転写体
である透明基材の両面からは、各々第１絵（丙インキ層
と第２絵柄インキ層による同−又は異なる文字、図柄な
ど表示画像を、互いに表裏の画像が干渉し合うことなく
観察でき、且つ光の当て方により、画像が消失したよう
に、あるいは出現したように見えるＬＦＪ材か、従来の
方法よりも効率的に、且つ作業性良く安定して得られる
等の顕箸な効果を発揮するものである。

〈実施例〉 厚さ２５μのポリエステルフィルム表面にポリエステル
系の添加剤を加え、剥離強度を１５ｇ／　ｉ　ｎｃｈと
したアクリル樹脂系の剥離ニスを約２ｇ／ｍｄｒｙグラ
ビア印制機にて全面塗布し、アクリル系の隠蔽はのある
インキで木目柄の印刷、茶色のベタ隠蔽層、白色のベタ
隠蔽層、文字柄層を順次重ね印刷し、続いてポリエステ
ル系樹脂を透明バリアー層として約２ｇ／ｍｄｒｙグラ
ビア印制方式でベタコートし、その上にアクリル（樹脂
系の接る剤を用いて印刷機にて水玉模様の）丙の接６剤
層を印（１１すした。さらに、該ポリニスアルフィルム
裏面に、硬化型のアクリルウレタン樹脂をバインダーと
して、アルミ扮を配合したものを、萌記接者剤防の柄に
対して逆向きで同一柄の水玉模様の柄で、前記接着剤層
と相対する位置に見当を合わせて、印叩］機で盛り上げ
印刷して転写シートを作製した。ｉＦ？られた転写シー
トを、透明なポリスチレン仮に熱ロールにより圧着し、
続いて離型性フィルムであるポリニスデルフィルムを剥
離除去すると、透明接着剤層が印刷された部分は、ポリ
スチレン、仮の透明基材に綺麗に転写され、透明接着剤
か印刷されていない部分は、離型袖フィルムに（のまま
残り、その境界面は切れか良く、透明な基材に木目柄か
水玉状に形成された。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法に使用される転写シー１への一実施
例を承り側断面図、第２図は透明基材に転写された状態
を示す装飾材の側断面図、第３図１１本発明に使用され
る転写シートの他の実施例を示す側断面図である。 １　・・・離型性フィルム ３・・・第１、桧１丙インキ製 ５　・・・第２絵柄インキ層 ］苫　７・・・ｊ秀明接着剤層 ９・・・盛り上げ印刷層 ・透明剥離層 ・　・隠蔽層 ・・透明バリア ・・・透明基材 ２　・　・ ４　・ ６　・ 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）離型性フィルム表面に透明剥離層、第１絵柄インキ
   層、ベタ隠蔽層、第２絵柄インキ層、透明バリアー層、
   網状点状などパターン状の透明接着剤層を順に積層し、
   該フィルム裏面の前記透明接着剤層と相対する領域に該
   層と同一柄で逆向きの耐熱性樹脂を凸状に盛り上げ印刷
   して転写シートを得、該シートの透明接着剤層を透明被
   転写基材上に重ね合わせて熱圧プレスすることにより、
   透明接着剤層部分の第１着色層、ベタ隠蔽層、第２絵柄
   インキ層を前記被転写基材に転写することを特徴とする
   透視性を有する装飾材の製造方法。 ２）離型性フィルム表面に透明剥離層、第１絵柄インキ
   層、ベタ隠蔽層、第２絵柄インキ層、透明接着剤層、網
   状点状などパターン状の透明バリアー層を順に積層し、
   該フィルム裏面の前記透明バリアー層の積層されていな
   い部分の前記接着剤層と相対する領域に、耐熱性樹脂を
   凸状に盛り上げ印刷して転写シートを得、該シートの透
   明バリアー層を透明被転写基材上に重ね合わせて熱圧プ
   レスすることにより、前記透明接着剤層部分の第１絵柄
   インキ層、ベタ隠蔽層、第２絵柄インキ層を前記被転写
   基材に転写することを特徴とする透視性を有する装飾材
   の製造方法。 ３）前記第１項又は第２項記載の方法において、透明剥
   離層は、転写後の剥離抵抗が１０ｇ／ｉｎｃｈ〜２５ｇ
   ／ｉｎｃｈになるように添加剤等で調整してあること、
   及び前記透明バリアー層は、少なくとも第２絵柄インキ
   層又は第２絵柄インキ層とベタ隠蔽層、及び透明接着剤
   層との接着性は良いが透明被転写基材に対しては接着性
   を有しないことを特徴とする前記第１項又は第２項記載
   の方法。