JPH066960Y2 - 転写シート - Google Patents

転写シート

Info

Publication number
JPH066960Y2
JPH066960Y2 JP1988035454U JP3545488U JPH066960Y2 JP H066960 Y2 JPH066960 Y2 JP H066960Y2 JP 1988035454 U JP1988035454 U JP 1988035454U JP 3545488 U JP3545488 U JP 3545488U JP H066960 Y2 JPH066960 Y2 JP H066960Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
transfer
pattern
solid
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988035454U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01138797U (ja
Inventor
茂知 榊原
和彦 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP1988035454U priority Critical patent/JPH066960Y2/ja
Publication of JPH01138797U publication Critical patent/JPH01138797U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH066960Y2 publication Critical patent/JPH066960Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)
  • Printing Methods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は特殊な積層構成からなる転写シートであって、
詳しくは透明な被転写基材又は被転写シートに転写され
た絵柄が、被転写基材又は被転写シート側から見た場合
と転写柄側から見た場合とで異なる絵柄層を観察できる
ものであり、又、裏面からの光源の有無により手前側の
柄が消失したように又は出現したように観察できる装飾
表示材をプレス転写方式により容易に製造することを可
能とする転写シートに関する。
(従来の技術) 透明な基材やシートを境にしてその表裏面から互いに異
なる絵柄層によって形成された絵柄を観察でき、又、裏
面からの光があると手前の柄が消えて見えたりする装飾
材は、従来より用いられているが、その装飾材が備える
意匠性、透視性及び遮光性から、ガラス窓やドアあるい
は照明器具など装飾材や日用雑貨品に使用されるように
なって、今後も幅広い用途に展開が可能である。
ところで、その製造方法としては、透明なベースフィル
ムなど透明基材に柄として除去したい部分を直接易剥離
性のマスクパターン層として印刷し、その上から絵柄や
ベタ柄を重ね刷り印刷し、最後にマスクパターン層だけ
を剥離除去したり、あるいは細かなスポット状(網状,
点状など)で見当を合わせながら絵柄を積層印刷する方
法や、転写箔など隠蔽性をもたせながら絵柄やベタ柄を
印刷した転写シートを用いて、細かなスポット状の凹凸
のある転写ロールで加圧、あるいは加熱加圧転写する方
法や、透明基材に柄として除去したい部分を水溶性のイ
ンキで印刷し、その上から絵柄やベタ柄を重ねて印刷
し、最後に余分な部分を水洗工程により除去する方法な
どが行なわれいてる。しかしながらこれらの方法は、高
度な印刷精度及び転写絵付の精度が要求される。
(考案の解決しようとする問題点) 本考案は、転写方式により容易に装飾性、透視性及び遮
光性を備えた装飾材、表示材を製造できる転写シートを
提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、転写基材フィルム(1)をベースに部分的に設
けた透明剥離ニス層(2)、絵柄インキ層(3)、ベタ隠蔽層
(4)、絵柄インキ層(5)、透明バリアー層(6)、透明接着
剤層(7)を順に積層した転写シートであって、剥離ニス
層は転写後の転写基材フィルムに対する易剥離性を備
え、絵柄インキ層、ベタ隠蔽層は、転写基材フィルムに
対する接着強度があり、バリアー層−接着剤層間の界面
接着強度は、転写基材フィルム−絵柄インキ層−ベタ隠
蔽層−絵柄インキ層−バリアー層各層間の界面接着強度
より弱く、且つ剥離ニス層の剥離強度よりは強いことを
特徴とする転写シートである。
本考案の転写シートの構成は、第1図に示すように転写
基材フィルム(1)、部分的に設けた剥離ニス層(2)、絵柄
インキ層(3)、ベタ隠蔽層(4)、絵柄インキ層(5)、ベタ
状のバリアー層(6)、接着剤層(7)からなっている。転写
基材フィルム(1)は、ポリエステルフィルム(ポリエチ
レンテレフタレートフィルム)が一般的であるが、場合
によってはポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィ
ルム、ポリフェニレンサルファイトフィルム、ナイロン
フィルムなどでもよい。剥離ニス(2)は、アクリル系の
樹脂が通常使用され、規則的、又は不規則的な網状、点
状パターン、あるいはその他適宜図柄パター状に部分的
に設けられ、該剥離ニス(2)が設けられたところは、転
写基材フィルム(1)より必要な絵柄として被転写体側に
転写され、一方、剥離ニス(2)が設けられていないとこ
ろは、転写基材フィルム(1)より被転写体側には転写さ
れず、不必要な部分として転写基材フィルム(1)の方に
正確に残るようになっている。そのため、剥離ニス(2)
による絵柄インキ層(3)(5)、ベタ隠蔽層(4)の基材フィ
ルム(1)側からの剥離性を通常より軽くする必要があ
り、転写基材フィルム(1)又は前記絵柄インキ層などに
対する剥離ニス層(2)の接着強度を添加剤により調整す
るものである。実験によれば、1インチ当り10g以下
の剥離強度があれば良好な結果が得られる。各絵柄イン
キ層(3)(5)、ベタ隠蔽層(4)は、転写基材フィルム(1)に
対して密着性の良好なものであり、且つ隠蔽性のあるも
のがよく、ポリエステル系、塩酢ビ系、ウレタン系、ア
ルキド系など任意である。また、第3図のように、ベタ
隠蔽層(4)は、ベタインキ層(4a)、蒸着層(4b)、ベタイ
ンキ層(4c)からなる構成にすれば、より良好な隠蔽性が
得られ、この場合は、蒸着層(4b)は隠蔽性を持たせるこ
とが目的で設けたもので、輝度感は無関係で400〜600オ
ングストローム程度の厚さで十分である。
次にバリアー層(6)としては、バリアー層(6)−接着剤層
(7)間の界面接着強度は、前記基材フィルム(1)−絵柄イ
ンキ層(3)−ベタ隠蔽層(4)−絵柄インキ層(5)−バリア
ー層(7)各層間の界面接着強度より弱く、且つ剥離ニス
層(2)の転写後の剥離強度より強い必要があり、このよ
うな条件を満すように、バリアー層(6)と接着剤層(7)、
及び接着剤層(7)と被転写体(8)との素材の組み合わせを
考慮してバリアー層(6)の組成を選定するものである。
このようにして、被転写体(8)の剥離ニス(2)が設けられ
たところは、基材フィルム(1)と剥離ニス(2)間の界面接
着強度が一番弱いため、ここで剥離し、剥離ニス(2)が
設けられていない部分は、バリアー層(6)−接着剤層(7)
間の界面密着強度が弱いため、ここで剥離する。したが
って、この転写シートを第2図に示す透明な被転写体
(8)に転写したとき、剥離ニス(2)が設けられたところは
隠蔽性のある絵柄が転写され、剥離ニス(2)が設けられ
ていない部分は、透明接着剤層(7)のみが転写されるの
で透明な透視部が形成されるものである。上記接着剤層
(7)は、転写される基材(被転写体)により異なるが、
アクリル系、ウレタン系、塩酢ビ系、ポリエステル系、
エチレン酢ビ系、塩素化ポリプロピレン系樹脂などが一
般的である。そして、バリアー層(6)としては、これら
樹脂を適宜比率で配合した樹脂、あるいはこれらの樹脂
に対して異質の樹脂を添加した樹脂を用いることができ
る。
(考案の作用) 本考案転写シートを透明な被転写体(8)に重ね合わせて
平プレス方式で加熱加圧することによって、剥離ニス層
の部分の絵柄を、バリアー層を介してシャープに透明基
材に転写することができ、被転写体(8)の表裏でそれぞ
れ異なる絵柄層により表示される絵柄を形成でき、遮光
性と透視性、及び装飾表示機能を備えた装飾材、表示材
を容易に、且つ作業性良く安定して製造できるものであ
る。
(考案の効果) 本考案転写シートは、透明基材に重ね合わせ転写するこ
とによって、透視性と遮光性及び装飾表示機能を備えた
装飾表示材を容易に且つ安価に製造することができ、基
材への転写の他にシートへの転写も可能であり、また、
転写基材フィルムへの絵柄層、隠蔽層などの積層印刷で
あるため、グラビア印刷方式で実施することができるた
め、意匠効果の高い絵柄が得られる実用的価値のあるも
のである。
(実施例) 厚さ25μmのポリエステルフィルムに、ポリエステル系
の添加剤を加え、剥離強度を4g/inchとしたアクリル樹
脂系の剥離ニスを約2g/m2dryグラビア印刷機にて水玉模
様の柄を印刷し、ポリエステル系の隠蔽性のあるインキ
で木目柄を印刷、茶色のベタ隠蔽層、白色のベタ隠蔽
層、文字柄層を順次重ね、続いてイソシアネート系樹脂
を混合したアクリルウレタン系樹脂を透明バリアー層と
してベタ状にコーティングした。最後にアクリル樹脂系
の接着剤(塗布料約1g/m2dry)をベタ状にコーティング
し、転写シートとした。
得られた転写シートは、アクリル樹脂、あるいはポリス
チレン樹脂の透明樹脂板に熱ロールにより圧着し、続い
て転写基材フィルムを剥離除去すると、剥離ニスの印刷
された部分は、絵柄インキ層、隠蔽層が転写基材フィル
ム側より剥離して透明樹脂板側に転写し、剥離ニスの印
刷されていない部分は、バリアー層を介して接着剤層の
みが透明樹脂板に転写されて透視部が形成された。この
ようにして得られた装飾材は、形成した剥離ニス層パタ
ーンの通りに透明樹脂板に木目柄がシャープな水玉模様
に正確に形成されており、透明樹脂板を透して裏面から
の光の強、弱により手前側の木目柄があたかも消失した
ように観察されたり、出現して観察されたりする特殊な
効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の転写シートの一実施例を示す断面図、
第2図は透明樹脂板に転写された側断面図、第3図は本
考案の他の実施例を示す断面図である。 (1)……基材フィルム、(2)……剥離ニス層 (3)……絵柄インキ層、(4)……ベタ隠蔽層 (5)……絵柄インキ層、(6)……バリアー層 (7)……接着剤層、(8)……被転写体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写基材フィルム(1)をベースに部分的に
    設けた透明剥離ニス層(2)、絵柄インキ層(3)、ベタ隠蔽
    層(4)、絵柄インキ層(5)、透明バリアー層(6)、透明接
    着剤層(7)を順に積層した転写シートであって、剥離ニ
    ス層は転写後の転写基材フィルムに対する易剥離性を備
    え、絵柄インキ層、ベタ隠蔽層は、転写基材フィルムに
    対する接着強度があり、バリアー層−接着剤層間の界面
    接着強度は、転写基材フィルム−絵柄インキ層−ベタ隠
    蔽層−絵柄インキ層−バリアー層各層間の界面接着強度
    より弱く、且つ剥離ニス層の剥離強度よりは強いことを
    特徴とする転写シート。
  2. 【請求項2】ベタ隠蔽層(4)は、ベタインキ層(4a)、蒸
    着層(4b)、ベタインキ層(4c)からなることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の転写シート。
JP1988035454U 1988-03-17 1988-03-17 転写シート Expired - Lifetime JPH066960Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988035454U JPH066960Y2 (ja) 1988-03-17 1988-03-17 転写シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988035454U JPH066960Y2 (ja) 1988-03-17 1988-03-17 転写シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01138797U JPH01138797U (ja) 1989-09-21
JPH066960Y2 true JPH066960Y2 (ja) 1994-02-23

Family

ID=31262100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988035454U Expired - Lifetime JPH066960Y2 (ja) 1988-03-17 1988-03-17 転写シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH066960Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001205991A (ja) * 2000-01-28 2001-07-31 Dainippon Printing Co Ltd 転写シート

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57112369U (ja) * 1980-12-27 1982-07-12
JPS6140559Y2 (ja) * 1981-02-20 1986-11-19
GB8419312D0 (en) * 1984-07-28 1984-08-30 Campbell P L Transparent panels

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01138797U (ja) 1989-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH066960Y2 (ja) 転写シート
JP3313741B2 (ja) 部分蒸着化粧シートの製造方法
KR200303092Y1 (ko) 부분 증착 또는 부분 홀로그램 합성수지 필름이 삽입된장식용 접합유리
JP2661191B2 (ja) 遮光性を有する装飾材の製造方法
JPH031998A (ja) 転写箔及びその製造方法
JPH0592695A (ja) 透視性を有する装飾材の製造方法
JP2551099B2 (ja) 転写材
JP2661197B2 (ja) 透視性を有する装飾材の製造方法
JP2743659B2 (ja) 透視性を有する装飾材の製造方法
JP2773122B2 (ja) 透視可能な装飾表示パネル製造用転写材
JPS58119885A (ja) 感圧性粘着シ−ト
JPH05127586A (ja) 部分ホログラム転写シート
JP3134413B2 (ja) 透視性を有する装飾材の製造方法
JPH02310051A (ja) 立体感を有する模様形成のための転写シート
JPH04168087A (ja) 装飾表示用パネルとその製造方法
JPH0528076Y2 (ja)
JPH05162497A (ja) 透視性を有する装飾材の製造方法
JPH09174790A (ja) プラスチック化粧シートとその製造方法
JPS56115211A (en) Decorative printed sheet and decorative laminated material utilizing it
JPS6331968Y2 (ja)
JP3141467B2 (ja) 透視性を有する装飾材の製造方法
JP2802640B2 (ja) 転写箔
JPS6246356B2 (ja)
JPH07329239A (ja) エッチングホイルシート及びその製造方法
JPS6142831Y2 (ja)