JP4489357B2 - 情報記録媒体と情報記録媒体の層構成 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、磁気カードおよび/またはICカード等の情報記録媒体に対するホログラム箔等の転写箔の転写性向上と、転写したホログラム箔等に対して行う文字エンボスのエンボス加工適性向上に関する。
詳しくは、ホログラム等転写箔の接着性向上と文字エンボスする際のエンボス割れを防止する技術に関する。
従って、本発明の利用分野は、磁気カードおよび/またはICカード等の情報記録媒体の製造または使用分野に関する。
【0002】
【従来技術】
磁気カード等の情報記録媒体では、カードのID化、差別化等のため、カード表面に個別デザインを形成すると共にホログラム箔等の転写箔を転写することが行われている。また、転写箔を転写した部分に敢えて文字エンボスすることも一般的となっている。
ホログラム箔等を転写する情報記録媒体表面に、転写箔の密着性確保のため樹脂形成層を設けることも一般に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記樹脂形成層を情報記録媒体と転写箔の間に設けた場合、密着性は向上するもののエンボス文字に割れ(クラック)や亀裂を生じる問題があり、また、前記樹脂形成層にアルミ等の金属無機材料を添加することでエンボス時の割れ等は改良されるものの、透明性が悪くなりデザイン視認性上好ましくないという問題もある。
そこで、本発明では、かかる樹脂形成層を改良することで、このような問題を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の要旨の第1は、塩化ビニール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、非結晶性コポリエステル樹脂のいずれかから選ばれた基材の表面に転写箔を転写した情報記録媒体において、当該媒体表面であって転写箔と接する面に、顔料分子の直径または最大差し渡し長さの平均値が、0.1μm以上であって20μm未満である透明または半透明の無機顔料をビヒクルに分散したシルクスクリーンインキを印刷した樹脂形成層を設けたことを特徴とする情報記録媒体、にある。記において、無機顔料が、硫酸バリュウム、炭酸カルシュウム、シリカ、酸化チタン、から選ばれた1種または2種以上の顔料の混合からなるものであるようにでき、転写箔をホログラム転写箔とすることができる。
【0005】
本発明の要旨の第2は、塩化ビニール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、非結晶性コポリエステル樹脂のいずれかから選ばれた基材と樹脂形成層が、透明基材/白色基材/透明基材/樹脂形成層、の順となるように積層された情報記録媒体の該樹脂形成層上に転写箔が転写されている情報記録媒体の層構成において、該樹脂形成層が、ビヒクルに顔料粒子の直径または最大差し渡し長さの平均値が、0.1μm以上であって20μm未満である透明または半透明の無機顔料を分散したシルクスクリーンインキの印刷した層からなることを特徴とする情報記録媒体の層構成、にある。
【0006】
本発明の要旨の第3は、塩化ビニール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、非結晶性コポリエステル樹脂のいずれかから選ばれた基材と印刷層、樹脂形成層が、透明基材/白色基材/透明基材/印刷層/樹脂形成層、の順となるように積層された情報記録媒体が、ビヒクルに顔料粒子の直径または最大差し渡し長さの平均値が、0.1μm以上であって20μm未満である透明または半透明の無機顔料を分散したシルクスクリーンインキの印刷した層からなることを特徴とする情報記録媒体の層構成、にある。
【0007】
上記本発明の要旨の第2、第3において、無機顔料が、硫酸バリュウム、炭酸カルシュウム、シリカ、酸化チタン、から選ばれた1種または2種以上の顔料の混合からなるものである、ようにでき、転写箔をホログラム転写箔とすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、情報記録媒体に転写するホログラムなどの転写箔の密着性向上と、ホログラム箔等転写部分に施す文字エンボスにおいて、エンボスによる「大きなクラック」の発生防止を目的とする。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の情報記録媒体の実施形態の第1を示す断面図、図2は、同第2を示す断面図、図3は、同第3を示す断面図、である。
【0009】
図1のように、本発明の情報記録媒体の実施形態の第1は、コアシート11の両面に、オーバーシート12,13を積層し、表面側のオーバーシート12に、樹脂形成層15を介して、転写箔16を転写した構成になっている。
コアシート11は単層であっても良いが、図1ではコアシート11aと11bの積層構成にされており、実際にもそうすることが多い。また、表面側のコアシート11aには、印刷絵柄14が設けられ、図示してないが裏面側にも印刷されるのが一般的である。
通常は、コアシート11には白色の材料が、オーバーシート12,13には透明な材料が使用される。
コアシートとオーバーシートを積層し、転写箔16を転写する上記情報記録媒体の構成は一般的であるが、本発明の特徴は、転写箔16を転写する情報記録媒体の表面に透明または半透明の樹脂形成層15を設けた、ことを特徴とする。
【0010】
オーバーシート自体や情報記録媒体の保護のために、オーバーシート12に保護層を塗工することが行われるが、当該保護層は、本来的に転写箔の転写性が良好とはいえない。したがって、この保護層に透明または半透明の樹脂形成層15を設けることで、転写箔の転写適性向上と下地の印刷絵柄を阻害しない(印刷絵柄を不可視とするような影響を与えない。)特性とすることができる。
特に、樹脂形成層15中に添加する透明または半透明の無機顔料により、ホログラム転写箔面にエンボス文字を形成する場合に、文字面にクラックが発生することを防止する効果が得られる。
【0011】
本発明の情報記録媒体の実施形態の第2は、図2の構成となる。
この構成では、2層のコアシート11a,11bに表面側オーバーシート12と裏面側オーバーシート13を積層した構成にされ、表面側オーバーシート12には、磁気テープ17が転写されている。
オーバーシート12には、この磁気テープ17を隠蔽するための隠蔽層18を印刷してから印刷絵柄14を設けている。さらに印刷絵柄14上に、透明保護層19を設けてから、転写箔転写のための透明または半透明の樹脂形成層15を設けている。当該樹脂形成層15面にホログラム等の転写箔16を転写する。
実施形態の第2は、上記のように樹脂形成層15が透明または半透明であるため、その下側の印刷絵柄14を損ねることもなく意匠性の高いものにできる。
【0012】
本発明の情報記録媒体の実施形態の第3は、図3の構成となる。
この構成では、2層のコアシート11a,11bに表面側オーバーシート12と裏面側オーバーシート13を積層した構成にされ、コアシート11aには印刷絵柄14が設けられている。表面側オーバーシート12に磁気テープ17が転写されているのは、実施形態の第2と同一である。
実施形態の第3の特徴は、隠蔽層18をオーバーシート12の全面に設けるのではなく、磁気テープ17部分のみに設ける特徴がある。隠蔽層18上に設ける印刷絵柄14も同様に磁気テープ17部分のみに設けている。
隠蔽層18と印刷絵柄14部以外にはシルクメジューム印刷20がされ、最表面に透明保護層19が設けられている。
【0013】
実施形態の第3は、カード基体に対する逐次の印刷工程によっても製造できるが、予め、転写用基材に、透明保護層19、印刷絵柄14、隠蔽層18、シルクメジューム印刷20、を印刷して形成した転写フィルムを準備し、磁気テープ転写済みのオーバーシート12面に、この転写フィルムを転写する製造方法によるのが良結果が得られる。
転写フィルムの転写後、透明保護層19上に、ホログラム等の転写箔転写のための透明または半透明の樹脂形成層15を設け、当該樹脂形成層15面に転写箔16を転写する。
情報記録媒体を実施形態の第3のようにすることで、コアシート11に印刷された絵柄を見せる場合に、コアシートの印刷絵柄を損ねることなく、意匠性の優れた情報記録媒体とすることができる。
【0014】
印刷層構成を転写で行う場合の転写フィルムの転写は、白色基材に透明基材をプレスラミネートする際の工程で一緒に行う。シルクメジューム印刷20が透明オーバーシート12面に接するようにして積層し、プレス機の鏡面板間にプレス材料を導入し、熱圧をかけることで、透明オーバーシート12に各印刷層が転写される。転写後は、転写フィルムの基材フィルムは剥離除去する。
その後、ホログラム等の転写箔16を転写する部分に、樹脂形成層15を印刷して設ける。樹脂形成層15は転写箔自体の面積よりはやや大きめの面積で印刷するのが通常であり、他の絵柄の視認を妨げないように透明であることが好ましい。また、ホログラム箔自体が透明である場合があり、その下面の印刷絵柄が見えることが求められる。
【0015】
ホログラム等の転写箔16の転写は、転写箔を熱圧で押圧して転写する。通常のホログラム箔はホログラム形成層が5μm程度の厚みであり、ホットメルト型の接着剤が塗工されている。
ホログラム箔16の転写後に、ホログラム箔部分を含むカード面に文字エンボスを行う。エンボスはカードを雌雄の活字輪間に保持して、雄型側から押圧してカード表面に凸状に突出した文字型を形成する。エンボスの高さは、カード表面から0.40〜0.48mm程度となる。
文字エンボス後にエンボス文字の表面を装飾するための、金、銀、カラーの色付け転写を行う。金属等の蒸着転写フィルムの上を軟質のゴム材料で押圧することにより、文字の突出した部分にだけ、金、銀、カラーの装飾がされることになる。
【0016】
これらの工程において、従来はホログラム転写箔の接着性が良くない問題と、文字エンボスの際に「クラック」が生じる問題があった。
図4は、本発明による情報記録媒体の文字エンボス部、図5は、同様に従来品の文字エンボス部拡大図を示している。いずれもホログラム箔16の文字エンボス3部分でAl蒸着フィルム転写後の状態を示している。
図5の場合、同じ条件でエンボスしても大きなクラック6が生じているが、図4の場合は、微細な割れ5が生じているが、大きなクラックは認められない。
なお、図中、斜線を施した部分はエンボス表面の反射による光輝部分7であって、クラックによるものではない。
【0017】
文字エンボスの場合、エンボス後の表面に金色、銀色、カラーの着色箔転写を行うが、大きなクラック6が生じていると着色箔の転写もされないので、白色基材11の白い面が露出するようになり著しく外観を損なうことになる。
一方、微細な割れ5の場合は、着色箔の転写がされ、白色基材11の白い面が露出することも無いので外観を損なうことがない。
図5の従来品では、微細の割れ5が少ないのに比較して大きなクラック6が生じているのは、微細な割れ5が多数生じて大きなクラック6の発生を防止する機構が働いていないものと考えられる。
【0018】
このような「微細な割れ」や「大きなクラック」の発生の仕方の相違は、樹脂形成層15やシルクメジューム印刷20に使用するインキ組成の違いによることが大きいと考えられる。
本発明の樹脂形成層では、ビヒクル樹脂に、透明または半透明無機顔料を分散したことにより、微細の割れ発生を促進し、それにより大きなクラック発生を防止していることが効果していると考えられる。
無機顔料は好ましくは、直径または最大差し渡し長さ(顔料粒子の投影像における最大距離部)の平均値が、0.1〜20μmである、硫酸バリュウム、炭酸カルシュウム、シリカ(SiO2 )、酸化チタン(TiO2 )などを使用することが好ましい。
【0019】
<その他の材質に関する実施形態について>
(1)白色基材には、白色の硬質塩化ビニールシートが好ましく使用されるが、シルクメジュームインキの印刷適性に優れるものであれば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン樹脂であっても良い。
また、PET−G(非結晶性コポリエステル樹脂)シートを使用しても良い。
(2)透明基材には、透明塩化ビニルシートが好ましく使用できるが、白色基材と同様に、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン樹脂、PET−Gであっても良い。
(3)ホログラム等の転写箔は、厚み20μm程度のポリエチレンテレフタレートフィルム基材の上に、剥離層を介して厚み約5μm程度の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂、あるいは電離放射線硬化性樹脂等にホログラムを形成したホログラム層の最表面に接着剤層を形成した材料である。剥離層や接着剤層は厚くなると箔切れを悪くするので、2〜3μm以下の薄層にしたものを使用する。
【0020】
【実施例】
(実施例および比較例)
図3を参照して本発明の実施例を説明する。
<転写フィルムの準備>
転写用フィルム基材に、オフセット印刷で剥離層(転写後は透明保護層19となる層)、印刷絵柄14の印刷を行った後、シルクスクリーン印刷で、シルク隠蔽層18とシルクメジューム印刷20の印刷を行った。オフセット印刷には、アクリル樹脂系のインキを使用し、シルクメジューム印刷は、後述する樹脂形成層15と同一組成によるインキにより印刷した。
【0021】
<情報記録媒体の製造>
白色コアシート11a,11bとして厚み0.28mmの白色硬質塩化ビニルシートを使用し、その表面側に印刷絵柄14を印刷した後、白色コアシート11a,11b間を熱圧(145°C、30kg/cm2 、10分間)をかけてプレスラミネートした。
次いで、磁気テープ17を転写済みの透明基材12,13を白色コアシートの両側にあてがい、さらに先に準備した転写フィルムを透明基材12面に位置合わせして重ね、このプレス準備体を鏡面板間に挟み、熱圧(120°C、25kg/cm2 、10分間)をかけてプレスラミネートした。
転写用フィルム基材を剥離した後、ホログラム箔転写部に、下記インキ組成1〜4(それぞれ実施例1〜4に対応)とインキ組成5,6(比較例1と2に対応)のインキをシルクスクリーン印刷して樹脂形成層15を設けた。なお、インキ組成1〜4とインキ組成5(比較例1)は社内試作インキである。
【0022】
<インキ組成1>
ビヒクルとして塩酢ビ系樹脂使用 50重量%
球状無機顔料(硫酸バリュウム) 30重量%
(顔料の直径の平均値が、0.1μm)
溶剤(炭化水素系) 20重量%
<インキ組成2>
(顔料の直径の平均値が、0.3μm)
その他の組成内容はインキ組成1と同様。
【0023】
<インキ組成3>
ビヒクルとして塩酢ビ系樹脂使用 50重量%
鱗片形状の無機顔料(硫酸バリュウム) 30重量%
(顔料の最大差し渡し長さの平均値が、7〜8μm)
溶剤(炭化水素系) 20重量%
<インキ組成4>
ビヒクルとして塩酢ビ系樹脂使用 50重量%
鱗片形状の無機顔料(硫酸バリュウム) 30重量%
(顔料の最大差し渡し長さの平均値が、16〜18μm)
溶剤(炭化水素系) 20重量%
【0024】
以下、比較例インキ
<インキ組成5>
ビヒクルとして塩酢ビ系樹脂使用 50重量%
鱗片形状無機顔料(硫酸バリュウム) 30重量%
(顔料の最大差し渡し長さの平均値が、20μm)
溶剤(炭化水素系) 20重量%
<インキ組成6>
従来メジューム(昭和インク工業株式会社製「品名VAHSメジューム」)
ビヒクルとして塩酢ビ系樹脂使用 30重量%
溶剤(炭化水素系) 70重量%
(顔料の添加なし)
【0025】
樹脂形成層15の透明性を評価した後、各樹脂形成層上に、ホログラム箔16を転写した。ホログラム箔には、厚み20μmのポリエチレンテレフタレートフィルム基材上に、剥離層を介して厚み約5μmの熱可塑性と熱硬化性樹脂からなるホログラム層と接着剤層を形成した材料を使用した。
転写後、転写箔の基材を剥離除去し、ホログラム箔転写後の部分について、通常のエンボス条件(エンボス高さ0.40〜0.48mm)で、文字エンボスを行い、エンボス後のカードで、ホログラム箔転写後の文字エンボス部を写真撮影し拡大して割れの有無を確認した。
その結果は、各実施例では大きなクラックは認められなかったが、比較例2では大きなクラックが認められた。転写箔の接着性についても実施例の各組成インキは良好な結果が得られた。
【0026】
表1は、上記実施例、比較例を評価した結果を示している。
球状無機顔料の直径が、0.1μmと0.3μmでは、微細エンボス割れが多少見られるが(評価△)、着色用箔転写により見えなくなる程度であった。
鱗片形状無機顔料の最大差し渡し長さの平均値が、7〜8μmと16〜18μmでは、ほぼ良好な結果(評価〇)を示している。
ただし、20μmでは透明性が多少低下するのが認められる(評価△)。従って、好ましい無機顔料の直径または最大差し渡し長さの平均値は、0.1μm以上であって、20μm未満の範囲と考えられる。
以上のような評価は、炭酸カルシュウム、シリカ(SiO2 )、酸化チタンの各顔料やその混合使用についても実施したが、同様の結果が得られている。
【0027】
【表1】
Figure 0004489357
【0028】
【発明の効果】
上述のように、本発明の情報記録媒体またはその層構成では、ホログラム転写箔下の樹脂形成層に特定の無機顔料を分散したインキ材料を使用しているので、文字エンボスにより大きな割れ(クラック)が生じることがなく転写箔の接着性も良好である。
また、透明性も十分であるので、デザイン視認性が良くなる利点がある。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の情報記録媒体の実施形態の第1、図2は、同実施形態の第2、図3は、同実施形態の第3、を示す断面図である。
【図1】 本発明の情報記録媒体の実施形態の第1を示す断面図である。
【図2】 同実施形態の第2を示す断面図である。
【図3】 同実施形態の第3を示す断面図である。
【図4】 本発明による情報記録媒体の文字エンボス部の拡大図である。
【図5】 同様に従来品の文字エンボス部拡大図を示している。
【符号の説明】
1 情報記録媒体
3 エンボス文字
5 微細な割れ
6 大きなクラック
7 光輝部分
11,11a,11b コアシート
12,13 オーバーシート
14 印刷絵柄
15 樹脂形成層
16 転写箔、ホログラム箔
17 磁気テープ
18 隠蔽層
19 透明保護層
20 シルクメジューム印刷

Claims (7)

  1. 塩化ビニール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、非結晶性コポリエステル樹脂のいずれかから選ばれた基材の表面に転写箔を転写した情報記録媒体において、当該媒体表面であって転写箔と接する面に、顔料分子の直径または最大差し渡し長さの平均値が、0.1μm以上であって20μm未満である透明または半透明の無機顔料をビヒクルに分散したシルクスクリーンインキを印刷した樹脂形成層を設けたことを特徴とする情報記録媒体。
  2. 無機顔料が、硫酸バリュウム、炭酸カルシュウム、シリカ、酸化チタン、から選ばれた1種または2種以上の顔料の混合からなるものであることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
  3. 転写箔がホログラム転写箔であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の情報記録媒体。
  4. 塩化ビニール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、非結晶性コポリエステル樹脂のいずれかから選ばれた基材と樹脂形成層が、透明基材/白色基材/透明基材/樹脂形成層、の順となるように積層された情報記録媒体の該樹脂形成層上に転写箔が転写されている情報記録媒体の層構成において、該樹脂形成層が、ビヒクルに顔料粒子の直径または最大差し渡し長さの平均値が、0.1μm以上であって20μm未満である透明または半透明の無機顔料を分散したシルクスクリーンインキの印刷した層からなることを特徴とする情報記録媒体の層構成。
  5. 塩化ビニール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、非結晶性コポリエステル樹脂のいずれかから選ばれた基材と印刷層、樹脂形成層が、透明基材/白色基材/透明基材/印刷層/樹脂形成層、の順となるように積層された情報記録媒体が、ビヒクルに顔料粒子の直径または最大差し渡し長さの平均値が、0.1μm以上であって20μm未満である透明または半透明の無機顔料を分散したシルクスクリーンインキの印刷した層からなることを特徴とする情報記録媒体の層構成。
  6. 無機顔料が、硫酸バリュウム、炭酸カルシュウム、シリカ、酸化チタン、から選ばれた1種または2種以上の顔料の混合からなるものであることを特徴とする請求項4または請求項5記載の情報記録媒体の層構成。
  7. 転写箔がホログラム転写箔であることを特徴とする請求項4または請求項5記載の情報記録媒体の層構成。
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