JP2576955B2 - 熱転写シ−トおよび熱転写方法 - Google Patents

熱転写シ−トおよび熱転写方法

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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、任意の物品に絵柄および/または情報等を
転写形成するための熱転写シートおよび該熱転写シート
を使用する熱転写方法に関する。
(従来の技術) 従来各種の絵柄や情報を物品に印刷する方法は多数公
知であり、その一方法として熱転写方法も広く利用され
ている。熱転写方法は熱転写シートを用いる方法であ
り、熱転写シートの製造自体は各種の印刷機や塗工機等
を使用するため工場的に大規模に生産されるが、このよ
うな熱転写シートを用いる熱転写方法は大型であったり
高価である等の各種印刷機を要せずに、任意の物品に手
軽に装飾が可能であり、更に一般の印刷方法とは異な
り、被印刷物品がシート状に限定されず、硬いシートや
立体成形物の表面にも自由に転写できるという利点があ
り、主に小ロットの印刷方式として広く利用されてい
る。
(発明が解決しようとしている問題点) 上記熱転写方法は簡便な方法であり、小ロットの印刷
方式としては優れた方式であるが、それでも同一模様の
絵柄をある程度の枚数に印刷しなければ経済性はない。
一方、近年は各種のカードが多量に利用されるように
なってきており、これらのカードの絵柄付与やカードを
特定化する個別情報の付与に上記の熱転写方法が広く使
用されるようになっているが、この方法には次の如き問
題がある。
すなわち、カードには装飾等の目的のために種々の絵
柄や画像を付与するとともに、カードを特定化するため
にカード毎に異なる個別情報を入力する必要がある。そ
のために装飾絵柄、会社名、カードの種類等の共通する
一般情報は熱転写方法により容易に大量に転写形成し得
るが、個人の氏名、生年月日、年令、所属、コード番
号、発行年月日等の個別情報はそれぞれカード毎に異な
るため、熱転写方法で他の一般情報とともに付与するこ
とは困難である。
従って、このような個別情報の記入は、人手による記
入やカード毎の印刷、エンボス等で行われなければなら
ず、非常に手間がかり不経済であるという問題がある。
熱転写シートの製造時に上記の如き個別情報を同時に
入れることも不可能ではないが、個別情報毎に印刷の版
を作成するのは到底不可能であるため、一般情報を印刷
後、コンピューター等に連結した簡便なプリンター等に
より印字する方法が考えられているが、従来の熱転写シ
ートの場合には形成した絵柄等の一般情報およびプリン
ターによる個別情報の上に接着剤層を形成する必要があ
る。ところが一般情報については、印刷インキ等の成分
を選択することによって、接着剤層の形成時に使用され
る有機溶剤、熱、塗工機の作用等に耐えることができる
が、個別情報は一般のプリンターによりインクリボン等
を介して為されるため、上記の如き接着剤層形成時の厳
しい条件に耐えることができず、文字や図形が滲んだ
り、損傷したり、カケが発生する等の種々の問題が発生
し易い。このような不良品の発生は、特定の不良個別情
報の部分だけでなく、熱転写シート全体あるいは被転写
物品までも不良品となるため、大きな問題となってい
る。
従って、上記の如き問題を生じない熱転写シートおよ
び熱転写方法が要望されている。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は上述の如き従来技術の要望に応えるべく鋭
意研究の結果本発明を完成した。
すなわち、本発明は2発明からなり、その第1の発明
は、基材シート上に保護層および接着剤層がこの記載の
順序で積層され、更に接着剤層の少なくとも一部に一般
情報および/または個別情報が設けられていることを特
徴とする熱転写シートであり、且つ第2の発明は、基材
シート上に保護層および接着剤層がこの記載の順序で積
層されている熱転写シート原紙の接着剤層上に一般情報
および/または個別情報を印字して熱転写シートとし、
次いで任意の物品に上記熱転写シートの接着剤層を対抗
して重ね合せ、加熱加圧し後、基材シートを剥離するこ
とを特徴とする熱転写方法である。
次に本発明の好ましい実施態様を図解的に示す添付図
面を参照して更に具体的に説明する。
第1図は本発明の熱転写シートの断面を図解的に示す
図であり、第2図は本発明の熱転写方法を図解的に示す
図である。
第1図示の如く、本発明の熱転写シート10は基材シー
ト1、保護層2および接着剤層3がこの記載の順序で積
層され且つ上記の接着剤層3の少なくとも1部には一般
情報6および/または個別情報4が設けられていること
を基本的構成とするものである。
このような本発明の熱転写シート10は上記の如き構成
を有する限り、他の構成を含んでもよいものであり、例
えば、基材シート1と保護層2との間にこれらの剥離を
容易にするための剥離層5を設けてもよく、また保護層
2自体が剥離層としての機能を有するものでもよい。
また保護層2と接着剤層3との間には従来技術の熱転
写シートと同様に一般の印刷模様や絵柄、すなわち一般
情報6を設けておいてもよいものであり、更に接着剤層
3表面には前記の個別情報4とともに上記の如き一般情
報6を有してもよいものである。
本発明では以上の如き構成とすることによって、個別
情報4を除く熱転写シート10は工場的に大量生産が可能
となり、また従来技術がそのまま使用できるので不良品
の発生も少ない。このような熱転写シート10にプリンタ
ー等により、それぞれ必要な個別情報4を設けることに
よって、従来技術とは異なり、印字された個別情報4は
接着剤層3の形成後に行われるので、接着剤層3の形成
時の有機溶剤、熱あるいは塗工機の作用により、何ら損
なわれることがなく、プリンターの印字4が耐久性の低
い一般のインクリボン等からなるものであっても、文字
の損傷、かすれ、カケ等の問題は全く生じることがな
い。更にプリンターによる個別情報4においてエラーが
生じたとしても、不良品はその部分だけに留まり、熱転
写シート10全体および被転写物品に及ぶことがないので
不良品の発生に対して容易に対処できるものである。
以上の如き本発明の方法で使用する熱転写シート10の
基材シート1としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
フッ化ビニリデン等の如き合成樹脂フイルムあるいは各
種の加工紙等、従来技術において熱転写シートに基材シ
ートとして使用されているものはいずれも本発明におい
て使用することができる。その厚さは一般的には10〜10
0μm程度であり、好ましくは20〜50μm程度である。
本発明において特に好ましいものはポリエチレンテレフ
タレートのシートまたはフイルムである。
基材シート1上には透明保護層2を設ける。
保護層2は、個別情報4等の熱転写時において個別情
報4等と共に被転写物20に転写され、個別情報4等の各
種情報の保護層として機能するものであり、このような
保護層2を設けることによって熱転写された個別情報4
等の耐摩耗性等の各種物性が改良される。
保護層2を形成する材料としては、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、エポキシ系樹脂、アルキッド系樹脂、
フェノール変性アルキッド系樹脂、アミノアルキッド系
樹脂、フェノール系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹
脂、シリコン系樹脂、熱硬化性アクリル系樹脂、熱硬化
性ポリウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂あるいは常温硬
化性樹脂、その他紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂
等の活性エネルギー線硬化性樹脂等が有用である。
これらの樹脂からなる保護層2は、これらの樹脂を必
要に応じて適当な溶剤に溶解して塗工液またはインキを
調製し、これを基材シート1または剥離層5の表面に、
印刷またはコーティングし、乾燥し、必要に応じて熱処
理を行って形成する。
このような保護層2の厚さは0.5〜20μm程度が一般
的である。保護層2は、基材シート1または剥離層5全
面に形成してもよいし、1部に形成してもよい。また形
成された保護層2は十分に三次元的に架橋した層である
ときは、熱転写時の温度が高くなっても軟化したり溶融
することがなく、従って基材シート1または剥離層5と
一体化することがなく、熱転写後の基材シート1の剥離
が容易となる。
保護層2は、熱転写後も接着剤層3に密着しているよ
うに形成する。そのためには、基材シート1または剥離
層5と保護層2との接着性が、保護層2と接着剤層3と
の接着力より小となるようにする。
上記の如き基材シート1上には、保護層2と基材シー
ト1との剥離性を良好にするために、基材シート1と保
護層2との間に剥離層5を設けることができる。この剥
離層5は基材シート1または保護層2の性質によっては
不要である場合もある。
すなわち、基材シートが保護層2との剥離性に優れて
いるものである場合には不要であり、また基材シート1
が予め剥離剤等で処理されて十分な剥離性を有する場合
等も不要である。
上記において必要に応じて形成される剥離層5の材料
および形成方法自体は従来公知の材料および方法を用い
て行うことができ、例えば、アクリル系樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂、セルロース系樹脂、ゴム系樹脂、ウレタン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル系樹脂等のホモポリマー、コポリマーあ
るいはこれらの混合物等の有機溶剤溶液あるいは分散液
を、既知のコーティング方式、例えば、グラビア方式、
シルクスクリーン印刷法、ロールコーター法、スプレー
コート法、フローコート法、ナイフコート法、エアナイ
フコート法等により、一般的には乾燥膜厚で0.1〜2μ
mの厚さに塗布し、乾燥して形成される。
本発明の熱転写シート10では、上記の如き保護層2上
には接着剤層3を形成するが、接着剤層3の形成は前記
の如き種々の途工方式によって形成でき、好ましくは5
〜100μm程度の厚さとする。
接着剤層3は、いずれの接着剤によって形成してもよ
いが、後にプリンターによって個別情報4等を印字する
ときに加熱等で溶融してヘッド等の付着のトラブルや印
字の乱れ、滲み等が発生しないことが望ましく、従って
比較的高い軟化点を有し、加熱によって粘着性を発揮す
る感熱接着剤から形成するのが好ましい。
接着剤層3を形成する好ましい感熱接着層としては、
従来公知の熱転写シート類に使用されている接着剤はい
ずれも使用でき、例えば、ポリイソプレンゴム、ポリイ
ソブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンア
クリロニトリルゴム等のゴム系樹脂、(メタ)アクリル
酸エステル系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、ポリ酢
酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリ塩素化オレフィン系樹脂、ポリビニル
ブチラール系樹脂等の任意の接着剤が使用でき、更に必
要に応じて、粘着付与剤、軟化剤、充填剤、老化防止剤
等の各種添加剤も添加することができる。
また、従来の熱転写シートの接着剤層と異なり、その
表面に個別情報4等が印字されるので、印字性を高める
ために、接着剤層3の透明性を妨げない充填剤、例え
ば、マイクロシリカ、アルミナ、クレー、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム等の微細な無機充填剤を約5〜40重量
%程度添加して接着剤層3のインキ受容性、耐熱性等を
コントロールするのが好ましい。このような各種添加剤
等はいずれも市場から入手し容易に使用できるものであ
る。
本発明においては熱転写シート10の接着剤層3表面に
個別情報4等を印字するのが1つの特徴であり、従来技
術の熱転写シートと大きく異なる点である。個別情報4
等の印字は、いずれの印字方法でもよいが、好ましい方
法は、コンピューターと連結した各種プリンター、例え
ば、ドットプリンター、インパクトプリンター、熱転写
プリンター、電子写真プリンター等がいずれも使用で
き、特に好ましい印字方式は湿式あるいは乾式のトナー
を使用する電子写真方式のプリンターであり、この方法
によれば、インキ厚の非常に厚い印字が可能で、濃厚且
つ明瞭な個別情報4等を印字することができる。
次に本発明の熱転写方法を説明すると、まず、個別情
報4等が印字されるべき熱転写シート10を用意する。こ
の熱転写シート10には予め一般情報が設けられていても
よい。この熱転写シートの接着剤層3上に個人の氏名、
生年月日、年令、地域、所属、コード番号、カード番
号、作成年月日等の個別情報4等をプリンターにより印
字する。
次に第2図示の如く印字された熱転写シート10の接着
剤層3を被転写物品20に対向させて重ね合せ、熱転写シ
ート側から熱ロールやホットスタンプ等により、熱転写
シート10を被転写物品20に接着させ、次いで基材シート
1を剥離することによって完了する。
このように転写された個別情報4(および一般情報
6)は、従来の単なる手書や印刷文字とは異なり、その
表面に耐摩耗性、耐汚染性、耐薬品性等の大なる保護層
2がラミネートされているので、非常に耐久性が高いも
のとなっている。
本発明で使用する被転写物品20は、いずれの物品でも
よいものであるが、本発明方法は特にIDカード等の各種
のカードの作成に最も有効であるので、カードへの転写
を代表例として更に詳しく説明する。
カード基材(被転写物品)20に施してもよい個別情報
4以外の情報としては、ホログラム、インプリント(エ
ンボスのこと)、顔写真、彫刻、サイン、磁気記録層、
ICチップ、バーコード、一般の印刷等がある。これらは
2種以上組み合せてもよい。
カード基材20の材質は、原則的として通常のカード基
材と同様でよい。従って、好ましくは硬質ポリ塩化ビニ
ル系樹脂のコアの両面に透明層を設けたものが使用さ
れ、色彩を施したり印刷を行うため白色のものを使用す
るのが好ましい。
ポリ塩化ビニル樹脂を選択する理由は格別のものでは
なく、その他の合成樹脂も使用できるし、シート状また
は板状であれば他の材質を使用してもよい。また、折り
曲げに対する抵抗性が要求されれば、金属板や金属網、
織布や不織布を用いて補強するようなことを行ってもよ
い。
本発明で使用するカード基材20は上記の如く従来公知
のカード基材20はいずれも使用できるものであるが、好
ましい実施態様では、熱転写シート10の個別情報4等を
熱転写すべき面に情報受理層7を形成する。
この情報受理層7を形成する材料としては、前述の接
着剤の如く熱転写時の温度で軟化あるいは溶融する材料
はいずれも使用でき、前述の接着剤層3を形成すると同
様な材料および方法でカード基材20の一方の面(あるい
は両面)に約5〜10μm程度の厚みで設けるのが好まし
い。また、受理層は、熱転写シート10の接着剤層3と接
着性の良好な任意の樹脂あるいはこれらの樹脂に顔料や
その他の添加剤を加えてなるインキから形成してもよ
い。
情報受理層7を設けることによって、熱転写シート10
の個別情報4等を熱転写する時に、個別情報4等を形成
しているインキ層、特にトナー像はこの情報受理層7中
に埋め込まれることになり、トナー像4の厚みがカード
の表面に凸状に表れることなく、平滑で且つ濃厚な個別
情報4等が形成され、且つ著しく個別情報4等の耐摩耗
性や耐引っかき性が向上するものである。また、これら
のカード基材を手で取扱ったときに、指紋の付着や手脂
の汚れが付着し難くなり、且つ付着したとしても、熱転
写に悪影響を与えなくなるので、転写不良による不良品
の発生が悪くなる。
以上の如き熱転写シート10とカード基材20を用いて行
う熱転写方法は、いずれの形式でもよく、例えば、熱転
写シートがビジネスフォーム化された連続シート状であ
れば、連続的に行ってもよく、また、多数の個別情報4
等を有する枚葉式の熱転写シートであれば、大型のホッ
トスタンパーで、一度に多数のカード基材に熱転写した
り、あるいはカードサイズに裁断していない大きなカー
ド基材に熱転写し、その後、転写物をカードサイズに裁
断する方式でもよいし、更にこれらのを略カードサイズ
に裁断してカード基材と一対にして個別にホットスタン
プで熱転写を行ってもよい。
熱転写の温度条件や時間条件等の細かい熱転写条件は
特別のものではなく、従来公知の熱転写条件に準ずる。
熱転写完了後、熱転写シート10の基材シート1を剥離す
ることによって本発明方法による個別情報4等を有する
カード100が得られる。
以上本発明を主としてカードの作成に利用する例で説
明したが、本発明方法はカードの作成に限定されるもの
ではない。本発明の方法は、以上の通り、特定の熱転写
シートを使用する以外は、その画像形成方法や被転写物
品に対する転写方法はいずれも従来公知の方法でよいも
のであり、また、本発明の転写方法の対象となる被転写
物品もその材質、形状等特に限定されず、例えば、カー
トン、容器、バッグ類、カセットケース、カセットハー
ク、フロッピーケース、包装紙等のパッケージ;株券、
小切手、手形、証券、証書、通帳類、乗車券、車馬券、
印紙、切手、鑑賞券等の金券類;キャッシュカード、ク
レジットカード、メンバーズカード、グリーティングカ
ード,ハガキ、名刺、ICカード等のカード類;その他、
帳票類、封筒、タグ、シオリ、カレンダー、ポスター、
パンフレット、パスポート、POP用品、コースター、デ
ィスプレイ、ネームプレート、キーボード、化粧品、装
身具(時計、ライター)、文具類、建材、ラジオ、テレ
ビ、スピーカー、電卓、自動車のメーターパネル、エン
ブレム、キー、衣類、履物、装置類、OA機器等いずれの
材質あるいは形状のものでもよい。
(作用・効果) 以上の如き本発明によれば、本発明の熱転写シートに
おける一般情報および/または個別情報、特に個別情報
は、保護層と接着剤層との間に設けるのではなく、接着
剤層上の設ける構成であるので、一般情報を有する熱転
写シートは工場的に大量生産可能であり、個別情報は、
その都度一般のプリンターにより接着剤層上に設けられ
るので、これらの個別情報の文字や記号等が損なわれる
ことなく、容易に被転写物品に転写される。
また、このように転写された情報は保護層によって十
分に被覆されているので優れた耐久性を保持することが
できる。
従って、従来技術の如き不良品の発生の問題は殆どな
くなり、且つ優れた耐久性の転写が実現できる。
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
なお、文中、部または%とあるのには特に断りのない限
り重量基準である。
実施例1 50μmの厚みのポリエチレンテレフタレートフイルム
の片面に、剥離層兼保護層用インキ(S−45−3昭和イ
ンキ製、ポリメチルメタクリレートが主成分でその他少
量のポリエステルおよびワックスを含有する)および下
記組成の感熱接着層用インキをグラビアコート方式で順
次乾燥時膜厚のそれぞれが1〜2μmおよび4〜5μm
の厚みになるように塗布および乾燥して熱転写シート原
紙を作成した。
感熱接着層用インキ組成 塩化ビニル−酢酸ビニル(モル比1:1)共重合体(重合
度500) 20部 塩化ビニル−酢酸ビニル(モル比1:2)共重合体(重合
度200) 5部 マイクロシリカ(平均粒子径0.016μm) 15部 メチルエチルケトン 30部 トルエン 30部 これを幅12インチcmに裁断し、且つ両側端にスプロケ
ット加工を施してロール状に巻き取った。このロール状
熱転写シート原紙に乾式トナープリンター(8400、東レ
製)により、カードサイズの領域毎に多数の個別情報4
を鏡文字状にプリントしながら、プリント物を別のロー
ルに巻き取った。次に、このロール状熱転写シートを用
い連続ホットスタンパーを用い、その表面にエチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂からなる情報受理層(5〜100μ
m)を有する硬質塩化ビニル製白色カード基材に熱転写
した。熱転写条件は、1枚のカードあたり、170℃、10K
g/cm2、5秒の条件とした。熱転写後熱転写シートの基
材シートを剥離して個別情報を有する個別情報カードを
得た。このようにして得られた個別情報カードの表面は
トナー像が厚盛で非常に濃厚であるにもかかわらず、文
字部の盛り上りは無く非常に平滑であり、且つ非常に高
い耐引っかき性と耐摩耗性を有していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の熱転写シートの断面の一部を図解的
に示し、第2図は本発明方法の一例を図解的に示す。 1;基材シート、2;保護層 3;接着剤層、4;個別情報 5;剥離層、6;一般情報 7;受理層、10;熱転写シート 20;被転写物品、100;カード

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シート上に保護層および接着剤層がこ
    の記載の順序で積層され、更に接着剤層の少なくとも一
    部に一般情報および/または個別情報が設けられている
    ことを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】個別情報がプリンター印字画像である特許
    請求の範囲第(1)項に記載の熱転写シート。
  3. 【請求項3】保護層と接着剤層との間に一般情報が設け
    られている特許請求の範囲第(1)項に記載の熱転写シ
    ート。
  4. 【請求項4】接着剤層が、常温で非粘着性であり、加熱
    によって粘着性となる感熱接着剤からなる特許請求の範
    囲第(1)項に記載の熱転写シート。
  5. 【請求項5】基材シート上に保護層および接着剤層がこ
    の記載の順序で積層されている熱転写シート原紙の接着
    剤層上に一般情報および/または個別情報を印字し熱転
    写シートとし、次いで任意の物品に上記熱転写シートの
    接着剤層を対抗して重ね合せ、加熱加圧した後、基材シ
    ートを剥離することを特徴とする熱転写方法。
  6. 【請求項6】個別情報がプリンター印字画像である特許
    請求の範囲第(5)項に記載の熱転写方法。
  7. 【請求項7】保護層と接着剤層との間に一般情報が設け
    られている特許請求の範囲第(5)項に記載の熱転写方
    法。
  8. 【請求項8】被転写物品の転写面に情報受理層が設けら
    れている特許請求の範囲第(5)項に記載の熱転写方
    法。
  9. 【請求項9】被転写物品がカード基材である特許請求の
    範囲第(5)項に記載の熱転写方法。
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