JPH02108723A - 鋼矢板の継手 - Google Patents

鋼矢板の継手

Info

Publication number
JPH02108723A
JPH02108723A JP26103888A JP26103888A JPH02108723A JP H02108723 A JPH02108723 A JP H02108723A JP 26103888 A JP26103888 A JP 26103888A JP 26103888 A JP26103888 A JP 26103888A JP H02108723 A JPH02108723 A JP H02108723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing member
plate
load
steel sheet
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26103888A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0442491B2 (ja
Inventor
Shigeo Saegusa
三枝 茂夫
Tadatoshi Ozawa
小沢 忠利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seibu Polymer Kasei KK
Original Assignee
Seibu Polymer Kasei KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seibu Polymer Kasei KK filed Critical Seibu Polymer Kasei KK
Priority to JP26103888A priority Critical patent/JPH02108723A/ja
Publication of JPH02108723A publication Critical patent/JPH02108723A/ja
Publication of JPH0442491B2 publication Critical patent/JPH0442491B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、埋立工事、護岸工事、堤防構築工事などに用
いられる鋼矢板の継手に関し、特に継手の過剰変形を防
止する機構を備えた鋼矢板の継手に関する。
〔従来の技術〕
埋立工事、護岸工事、堤防構築工事などに使用される止
水用鋼矢板はその両端を互に嵌合耳部により係合連結し
て打設埋設し、連続する鋼矢板前後の土壁の崩壊を防止
するものであるが、このような鋼矢板は地盤の変位に伴
う各連動方向への伸縮、撓み、捻り変形は些少の鋼弾性
限界内の変形しかできないので、鋼矢板の係合の離脱あ
るいは鋼矢板の破壊変形を生じ、または鋼矢板に接続す
る構造物の損傷を引起こしたりして、鋼矢板の具備して
おる所要の機能を損う恐れがあった。特に樋管構造物に
おいては、鋼矢仮止氷壁が不等沈下および背面土圧など
により大きな変位を生じ、これらの変位が胸壁遮水壁に
伝達されて樋管全体構造の保持、安全性を損うおそれが
あった。
このような問題を解消するために、本出願人等は、特開
昭60−62325号にかかる鋼矢板の継手を提案した
。この継手は隣接する鋼矢板との接合継手部を有する板
状部間にゴム・合成樹脂などよりなる可撓止水部材を該
板状部の対向端に沿って延在するようにして跨設してな
るものであって、鋼矢仮止氷壁が不等沈下および背面土
圧などにより大きな変位を生じた場合、継手が鋼矢板の
変位に追随して伸縮、撓み等の変形をするもので、鋼矢
板の係合の離脱や破壊変形または鋼矢板に接続する構造
物の損傷などを有効に防止しうるむのである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記鋼矢板の継手においては、地盤性下等により予想さ
れる鋼矢板の変位量が継手の可撓止水部材の許容変位量
以下である場合は上記の効果を有効に奏することができ
るが、施工現場の地盤が非常に軟弱で大きな地盤沈下が
生じ鋼矢板の変位量が可撓止水部材の許容変位量を超過
した場合は、可撓止水部材が過剰変形により損傷し、継
手の機能が損われるおそれがある。
本発明は、鋼矢板の継手における上記問題点を解決し、
大きな地盤変化があった場合に可撓止水部材の過剰変形
に伴う損傷を防止しうる過剰変形防止機構を備えた鋼矢
板の継手を提供することを目的とする。
〔問題点を解決する手段〕
上記目的を達成する本発明の鋼矢板の継手は、隣接する
鋼矢板との接合継手部を有する板状部間にゴム・合成樹
脂などよりなる可撓止水部材を該板状部の対向端に沿っ
て延在するようにして跨設してなる鋼矢板の継手におい
て、該板状部どうしの長手方向の相対変位を所定値以下
に制限するストッパー手段を該板状部間に設けたことを
特徴とするものである。
また上記目的を達成する他の構成にかかる本発明の鋼矢
板の継手は、隣接する鋼矢板との接合継手部を有する板
状部間にゴム・合成樹脂などよりなる可撓止水部材を該
板状部の対向端に沿って延在するようにして跨設してな
る鋼矢板の継手において、該板状部の一方を他方よりも
所定の長さだけ突出するように配設し、この突出した一
方の板状部の頂部に、該他方の板状部の上方に延長する
ストッパー部材を固定したことを特徴とするものである
さらに、本発明の他の特徴は、このように構成した鋼矢
板の継手を複数台組合せて使用することにある。
〔作 用〕
本発明によれば、板状部どうしの長手方向の相対変位を
所定値以下に制限するストッパー手段を板状部間に設け
ることにより、可撓止水部材の許容変位量を超える地盤
沈下が生じた場合でも可撓止水部材の変位は許容変位量
以内に制限される。
また、本発明によれば、板状部の一方を他方よりも所定
の長さだけ突出するように配設し、この突出した一方の
板状部の頂部に、他方の板状部の上方に延長するストッ
パー部材を固定することにより、可撓止水部材の許容変
位量を超える地盤沈下が該突出した板状部側に発生した
場合に、該突出した板状部の沈下に伴いストッパー部材
も沈下し、ストッパー部材が他方の板状部の頂面に当接
することにより、可撓止水部材の変位は許容変位量以内
に制限される。
さらに、本発明によれば、複数台の継手を組合せて使用
することにより、地盤の不等沈下が1台の継手の許容限
界変位量よりも大きく1台の継手の板状部間の相対変位
のみではこの不等沈下による変位量を吸収し得ない場合
は、この継手の許容限界変位量を越える前に他の継手の
板状部間の相対変位により1台の継手の変位により吸収
しきれなかった変位量を吸収する。
〔実施例〕
本発明にかかる鋼矢板の継手の一実施例を第1図および
第2図に示す。以下の説明においては、本発明にかかる
継手を堤防構築において設置される樋管用止水鋼矢板の
継手として使用した場合について述べるが、本発明の鋼
矢板の継手の用途がこれに限られるものでないことはい
うまでもない。
河川堤防を横断して取水・排水用樋管を設置する場合は
、第2図に示すように、樋管本体の堤内側、堤外側およ
び樋管本体中のその他の適宜の箇所に樋管本体aから両
側および上方に張り出すコンクリート遮水壁すを設け、
このコンクリート遮水壁すの両側および直下、ならびに
樋管本体の直下に複数本の鋼矢板Cからなる鋼矢板遮氷
壁dを設けることにより、樋管に沿う浸透水流の発生に
起因する堤防および樋管の破損を防止するようにしてい
る(なお、本明細書においては記述の便宜上、樋管本体
aおよびコンクリート遮水壁すを併せて樋管と呼ぶこと
にする)、取水・排水用樋管の設置に際しては、堤防e
中に点線fのように樋管理設部を掘削し、次いでコンク
リート遮水壁すの両側および直下ならびに樋管本体aの
直下の部分に複数本の鋼矢板Cを打込んで鋼矢板遮水壁
dを形成した後、樋管を打設し、その後樋管および遮水
壁dを埋戻すようにしている。
鋼矢板遮水壁dの中コンクリート遮水壁すの両側にはそ
れぞれ2台の鋼矢板継手1が設けられている。この鋼矢
板の継手1は本発明の特徴であるストッパー手段の部分
を除けば、本出願人等の出願にかかる特開昭60−62
325号等に開示される型のもので、第2図中Aで示す
部分の拡大平面図を第1図に示す。
第1図において、継手1は、ゴム・合成樹脂などよりな
る可撓止水部材3とその両側に位置し、鋼矢板Cとの接
合継手部2aと可撓止水部材3の固定部2bを有する長
尺の板状部2で構成され、可撓止水部材3の取付部3a
を板状部2の固定部2bに重ね合せ、当板4をあて、ボ
ルト・ナツト5で締結してなる。すなわち、可撓止水部
材3は板状部2.2に沿って延在するようにして板状部
2.2間に跨設されている。なお、可撓止水部材3の形
状は図示例のものに限らず、平板、波板1乃至複数の中
空部を有する板状体等鋼矢板の変位に止水性を維持して
追随できるものであればよい。
第1図に示す実施例において、ストッパー手段10は、
板状部2.2におおむね水平位置に溶接による固設等の
方法で設けられたL形鋼などからなる少くとも1対の耐
力部材支持部材6,6(第3図)と、これら1対の耐力
部材支持部材6,6に形成された透孔6aに遊嵌された
鋼棒、ワイヤロープ(必要によりゴム・合成樹脂等で外
面を被覆したもの)等からなる耐力部材7からなる。こ
の実施例では耐力部材7はその両端にねじが切られてお
り、透孔6aの径よりも大きい外径を有するナツト8.
8が螺合している。これらのナツト8.8は耐力部材の
透孔6a、6aからの離脱を防止する係止部を構成する
。耐力部材7の係止部8.8の内端間の長さLlは耐力
部材支持部材6゜6の外側間の距離L2よりも所定値だ
け大きくなるように形成されている。また耐力部材支持
部材6.6の透孔6a、6aは、板状部2.2間に長手
方向の相対変位が生じたとき耐力部材7が透孔6a、6
a内で所定の角度まで傾斜できるように、径が充分な大
きさに設定されるか、または板状部6.6の長手方向に
なんざく孔となるように設定されている。また係止部8
,8は透孔6a、6aから1脱を防止できるものであれ
ばよく、形状等は図示例に限定されるものではない。
上記1対の耐力部材支持部材6.6と耐力部材7からな
るストッパー手段10は、1個の継手に少くとも1組設
けられるが、充分な強度を得るため、第2図に略示する
ように継手1の全長にわたり複数本のストッパー手段1
0を設けることが好ましい、この場合鋼矢板打設の際地
下の部分(第2図において点線f以下の部分)について
は、ストッパー手段10の数が多いとそれだけ継手1が
打込みにくくなるので、この部分におけるストッパ−手
段10の数は比較的に小数とするかあるいはストッパー
手段10をまったく設けないこととし、継手が露出して
いて打設に際し障害とならない地上の部分(第2図にお
いて点線で以上の部分)については、ストッパー手段1
0の数を多くすることが好ましい、またストッパー手段
10は継手の片面だけでなく両面に設けてもよい。
次に、上記実施例にかかる鋼矢板の継手の動作について
説明する。
地盤の不等性下等により1組の継手1.1の中の第1の
継手1の板状部2.2の一方が沈下して一方の板状部2
が他方の板状部2に対し長手方向に変位すると、耐力部
材7は透孔6a内を傾斜しつつ摺動し、耐力部材7の係
止部8.8の内端面が耐力部材支持部材6.6の外側面
に当接するまで一方の板状部2の他方の板状部2に対す
る相対変位を許容する。地盤の不等沈下がこの許容限界
変位量よりも大きく、第1の継手の板状部2.2間の相
対変位のみではこの不等沈下による変位量を吸収し得な
い場合は、該1組の継手の中の第2の継手1の板状部2
.2の中筒1の継手1に隣接する側の板状部2が沈下し
て他側の板状部2に対し長手方向に変位することにより
、第1の継手の変位により吸収しきれなかった変位量を
吸収する。
たとえば、各継手の許容限界変位量が50011II+
に設定されていた場合に、第1の継手側に600市の不
等沈下が生じたとすると、第1の継手において500市
の変位量を吸収し、第2の継手において残りの100市
の変位量を吸収する。ただし、第1の継手が許容限界変
位量に達するまで相対変位をしてから初めて第2の継手
が作動するとは限らず、両継手共作動している場合もあ
り、一方が許容限界変位量に達したら、それ以上の変位
はもう一方の継手で吸収することは勿論である。この相
対変位量が可撓止水部材3の許容限界変位量以下になる
ようにLl、L2の値を適宜設定すれば地盤沈下による
可撓止水部材3の変位量を許容変位量以内に押えること
ができる。
なお、透孔6a、6aの水平方向の径又は孔の幅を耐力
部材7の径よりもある程度大きくしておけば、地盤の不
等沈下による継手1の剪断変形のみならず、背面土圧に
よる継手1の捻り変形に対してもある程度対処すること
ができる。
第4図および第5図は本発明にかかる継手の他の実施例
を示す、第4図は継手1の上端部を示す正面図であり、
第5図は耐力部材支持部材を拡大して示す斜視図である
。なお、以下の各実施例において第1図〜第3図の実施
例と同一部分は同一符号で示し、その詳細な説明を省略
する。
第4図および第5図の実施例において、ストッパー手段
10は、板状部2.2におおむね水平位置に溶接による
固設等の方法で設けられた少くとも1対の耐力部材支持
部材16.16(第4図)と、該1対の耐力部材支持部
材16.16に両端を連結されたチェーン等の屈撓性を
有する耐力部材17を備えている。耐力部材支持部材1
6はL形鋼などからなり、固定部16aにおいて板状部
2に固定され、起立部16bには屈撓性を有する耐力部
材連結部16cが回動自在に枢着されている。チェーン
等の耐力部材17はこの耐力部材連結部16cに連結さ
れる。なお、耐力部材連結部16cは図示のよ′うな半
円弧状の環状部材に限らず、耐力部材17を第4図示の
状態から板状部2゜2間の相対変位が生じて耐力部材1
7が傾斜した状態まで運動させうる機能を有するもので
あれば、どのような形状のものでもよい。屈撓性を有す
る耐力部材17はその長さが耐力部材支持部材16゜1
6における耐力部材連結点18.18間の距離L3より
も大きくなるように形成されている。屈撓性を有する耐
力部材17としては、チェーンのほか、ゴム被覆鋼ワイ
ヤーなど種々のものを使用することができる。
第4図および第5図の実施例の動作は、第1図〜第3図
の実施例と同様であり、一方の板状部2が他方の板状部
2に対し長手方向に変位すると、耐力部材17は第4図
に示す垂れ下った状態から緊張した状態まで継手1の斜
め方向に変位し、−方の板状部2の他方の板状部2に対
する相対変位を許容する。耐力部材17の長さをL4と
すれば、この変位量が可撓止水部材3の許容限界変位量
以下になるようにL3.L4の値を適宜設定すれば地盤
沈下による可撓止水部材3の変位量を許容変位量以内に
押えることができる。
この実施例においてはストッパー手段10として、チェ
ーン等屈撓性を有する耐力部材17を用いたので、地盤
の不等沈下による継手1の剪断変形のみならず、背面土
庄等による継手1の捻り変形による大きな目開きに対し
てもストッパー機能を発揮することができる。
第6図は本発明にかかる継手の他の実施例を示すもので
、継手1の上端部を示す正面図である。
第6図の実施例において、ストッパー手段10は、板状
部2.2に互いに斜め方向に設けられ耐力部材支持用の
透孔6a、6aを形成された少くとも1対の耐力部材支
持部材6.6と、これら1対の耐力部材支持部材6,6
に形成された透孔6a、6aに遊嵌された鋼棒、ワイヤ
ロープ(必要によりゴム・合成樹脂等で外面を被覆した
もの)等からなる耐力部材7からなる。耐力部材7は第
1図〜第3図の実施例の耐力部材7と同様に両端に透孔
6a、6aの径又は孔の幅よりも大きい径の係止部8,
8を有し、かつ係止部8.8の内端間の長さが耐力部材
支持部材の外側間の長さよりも所定値L5だけ大きくな
るように形成されている。
この実施例の継手は地盤の不等沈下が板状部2゜2の一
方側にのみ生じることが予想される場所に設置する場合
に適したものである。地盤の不等沈下により図中左側の
板状部2が他方の板状部2に対し長手方向に変位すると
、耐力部材7は左側の耐力部材支持部材6の透孔6a内
を摺動し、耐力部材7の下端側の係止部8内端面が左側
の耐力部材支持部材6の外側面に当接するまで一方の板
状部2の他方の板状部2に対する相対変位を許容する。
この相対変位量が可撓止水部材3の許容限界変位量以下
になるようにL5の値を適宜設定すれば地盤沈下による
可撓止水部材3の変位量を許容変位量以内に押さえるこ
とができる。
この実施例においては、第1図〜第3図の実施例に比べ
て耐力部材支持部材6,6にかかる回転モーメントが小
さく、耐力部材支持部材6.6にかかる負荷が小さいの
で、ストッパー手段10の設置数を少くすることができ
る。
第7図は本発明にかかる他の実施例を示すもので、継手
1の上端部を示す圧面図である。第7図の実施例におい
て、第4図および第5図の実施例と同一部分は同一符号
で示し詳細な説明を省略する。
第7図の実施例において、ストッパー手段10は、板状
部2.2に互いに斜め方向に設けられた少くとも1対の
耐力部材支持部材16.16と、これらの耐力部材支持
部材16.16に両端を連結されたチェーン等屈撓性を
有する耐力部材17゜を備え、耐力部材17はその長さ
が耐力部材支持部材の各連結点18.18間の距離より
も所定値だけ大きくなるように形成されている。
この実施例は、第6図の実施例と同様に、地盤の不等沈
下が板状部2.2の一方側にのみ生じることが予想され
る場所に設置するのに適したものである。この実施例の
動作も第6図の実施例と同様であり、図中左側の板状部
2が他方の板状部2に対し長手方向に変位すると、耐力
部材17は第7図に示す垂れ下った状態から緊張した状
態まで変位し、板状部2,2間の相対変位を許容する。
耐力部材17の長さが連結点18.18間の距離よりも
大きい前記所定値をL6とすれば、この相対変位量が可
撓止水部材3の許容限界変位量以下になるようL6の値
を適宜設定すれば地盤沈下による可撓止水部材3の変位
量を許容変位量以内に押さえることができる。
この実施例は、第6図の実施例と同様、耐力部材支持部
材16.16にかかる負荷が小さいので、ストッパー手
段の設置数を少くすることができる。
またこの実施例においては、ストッパー手段としてチェ
ーン等屈撓性を有する耐力部材17を用いなので、第4
図および第5図の実施例と同様に、継手1の剪断変形の
みならず、捻り変形による大きな目開きに対してもスト
ッパー機能を発揮することができる。
第8図は本発明にかかる継手のさらに他の実施例を示す
もので、第8図(a)は継手1の上端部を示す正面図、
第8図(b)は継手1の平面図である。
第8図の実施例において、ストッパー手段1゜は、一方
の板状部2に厚板2oを介して突出するように設けられ
た突起部材21と、板状部2.2に跨るようにして他方
の板状部2にビン22等を介して枢着された断面コの字
型の鋼材等剛体がちなる耐力部材23を備え、この耐力
部材23には、該一方の板状部2側に、耐力部材23の
長平方向に延長するスロット24が形成され、突起部材
21はスロット24に沿って摺動可能にスロット24に
遊嵌されている。
この実施例の動作は第1図〜第3図の実施例と同様であ
り、一方の板状部たとえば図中左方の板状部2が他方の
板状部2に対し長手方向に変位すると、突起部材21が
スロット24内を摺動しつつ、耐力部材23は斜め方向
に変位し、第8・図(a)中点線で示すように突起部材
21がスロット24の外側終端部に当接するまで板状部
2,2間の相対変位を許容する。したがってこのスロッ
トの長さ等を適宜設定することにより、可撓止水部材の
変位量を許容変位量以内に押えることができる。
第9図は第8図の実施例の変更例であって、継手1の上
端部を示す正面図である。第8図の実施例においては耐
力部材23が一方の板状部2に枢着されているが、第9
図の実施例においては板状部2.2のそれぞれに突起部
材21.21が1対設けられており、耐力部材の両端部
には1対のスロット24.24が形成され、1対の突起
部材21.21はスロット24.24の対応するものに
沿って摺動可能にスロット24.24に遊嵌されている
この実施例の動作は第8図の実施例とほぼ同様であるが
、スロットが1対形成されているので、板状部材2.2
の許容相対変位量をその分大きくとることができる。
第10図は、本発明にかかる継手のさらに他の実施例を
示すもので、継手1の上端部を示す正面図である。
第10図の実施例において、ストッパー手段10は第8
図の実施例におけるストッパー手段10に加えて、一方
の板状部2に突出するように設けられた突起部材25と
、板状部2.2に斜め方向に跨るようにして他方の板状
部2にピン26により枢着された断面コの字型の鋼材等
剛体からなる耐力部材27をさらに備えている。この耐
力部材27には該一方の板状部2側に耐力部材27の長
手方向に延長するスロット28が形成され、突起部材2
5はスロット28の内側に向って摺動可能にスロット2
8に遊嵌されている。なお、上方のストッパー機構の構
成および動作は第8図のものと同一であるので、その説
明を省略する。
この実施例の継手は、地盤の不等沈下が板状部2.2の
一方側にのみ生じることが予想される場所に設置するの
に適したものであり、耐力部材27は、地盤沈下が予想
される側の板状部(図示の例においては左側の板状部)
2を上方にして斜め方向に取付けられている。地盤の不
等沈下により図中左側の板状部2が沈下して他方の板状
部2に対し変位すると、突起部材25がスロット28の
内側に向って摺動しつつ耐力部材27が回動し、耐力部
材27が図中点線で示すおおむね水平位置に達したとき
、突起部材25がスロット28の内側端に係合する。し
たがって、上方の耐力部材23の回動に伴い板状部2.
2が相互に接近して板状部2.2間の距離がせばまろう
とするが、この板状部2.2間の接近動作は、突起部材
25がスロット28の内側端に係合することにより停止
される。したがって板状部2.2の相互接近による可撓
止水部材3の過剰な圧縮変形を制限することができ、こ
のような圧縮変形による可撓止水部材3の損傷を防止す
ることができる。または継手1の接合継手部2aと隣接
する鋼矢板Cとの離脱を防止することができる。
第10図の実施例においては、上部のストッパー機構は
第8図のものと同一の機構を採用しているが、これに限
らず、上記いずれの実施例のストッパー機構とも組合せ
ることができる。
第11図および第12図は本発明にかかる継手のさらに
他の実施例を示すもので、第11図は平常時と地盤沈下
時における継手の状態を模式的に示す図、第12図(a
)は継手の上端部を示す正面図、第12図(b)はその
側面図である。
この実施例も、地盤の不等沈下が板状部2.2の一方側
にのみ生じることが予想される場所に設置する場合に適
したものである。この実施例においては、第11図に示
すように、不等沈下が予想される側(図中左側)の板状
部2をあらかじめ所定の長さL7だけ突出するように配
設し、この突出した一方の板状部2の頂部に、他方の板
状部2の上方に延長するストッパー部材30を固定する
ことによりストッパー機構を形成している。
このストッパー部材30の一具体例を第12図に示す。
箱形のストッパー部材30は一方(図中左l111)の
板状部2の頂面2cに溶接等の方法で固定され、プラケ
ット31.31″′C″袖強されている。ストッパー部
材30は他方の板状部2の上方に張出している。継手1
を打設する前の状態においては、打設作業を容易にする
ために、ストッパー部材30の他方の板状部2側の端部
は、水平板32aと垂直板32bからなる継ぎ部材32
によって他方の板状部2の上端部に溶接等の方法で固定
されている。またストッパー部材30の頂面には鋼板か
らなるバイブロハンマーつかみ部材33が溶接等により
固定されている。なお、ストッパー部材30は箱形に限
らず、1字形、コの字形等他の形状でもよい、このよう
に形成された継手1を打設した後継ぎ部材32とバイブ
ロハンマーつかみ部材33を溶断等の方法により切断す
ると、継手1は第11図(a)に示す状態で設置される
地盤沈下により、突出した一方の板状部2が沈下すると
、第11図(b)に示すようにストッパー部材30も沈
下し、ストッパー部材30が他方の板状部2の頂面に当
接することにより、可撓止水部材3の変位はストッパー
部材30の沈下量L7に制限されるから、ストッパー部
材30の沈下量L7を可撓止水部材3の許容限界変位量
以下に設定することにより、可撓止水部材の過剰変形に
よる損傷を防止することができる。地盤の不等沈下が左
側の継手1の許容限界変位量L7よりも大きい場合はこ
の左側の継手1の許容限界変位量を越える前に隣接する
右側の継手1の板状部2.2間の相対変位により、左側
の継手1により吸収しきれなかった変位量を吸収するこ
とができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、板状部どうしの長
手方向の相対変位を所定値以下に制限するストッパー手
段を板状部間に設けたので、可撓止水部材の許容限界変
位量を超える地盤沈下が生じた場合でも可撓止水部材の
変位は許容変位量以内に制限され、可撓止水部材の過剰
変形による損傷を防止することができる。
また、本発明によれば、板状部の一方を他方よりも所定
の長さだけ突出するように配設し、この突出した一方の
板状部の頂部に、他方の板状部の上方に延長するストッ
パー部材を固定したので、可撓止水部材の許容限界変位
量を超える地盤沈下が該突出した板状部側に発生した場
合に、該突出した板状部の沈下に伴いストッパー部材も
沈下し、ストッパー部材が他方の板状部の頂面に当接す
ることにより、可撓止水部材の変位は許容変位量以内に
制限され、過剰変形による損傷を防止することができる
さらに、本発明によれば、複数台の継手を組合せて使用
することにより、地盤の不等沈下が1台の継手の許容限
界変位量よりも大きく1台の継手の板状部間の相対変位
のみではこの不等沈下による変位量を吸収し得ない場合
は、他の継手の板状部間の相対変位により1台の継手の
変位により吸収しきれなかった変位量を吸収するので、
どのように大きな不等沈下に対しても組合わされる継手
の数を適宜増加することにより対処することができる。
なお、組合わされる複数の継手は必ずしも直接隣接して
連結されるとは限らず、継手と継手との間に1本または
複数本の鋼矢板を介装するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる継手の1実施例を示す平面図、
第2図は同実施例の正面図、第3図は第1図の耐力部材
支持部材6の斜視図、第4図は本発明にかかる継手の他
の実施例を示す正面図、第5図は第4図の耐力部材支持
部材16の斜視図、第6図は本発明にかかる継手の他の
実施例を示す正面図、第7図は本発明にかかる継手の他
の実施例を示す正面図、第8図(a)、 (b)は本発
明にかかる継手の他の実施例を示す正面図および平面図
、第9図は本発明にかかる継手の他の実施例を示す正面
図、第10図は本発明にかかる継手の他の実施例を示す
正面図、第11図は本発明にかかる継手のさらに他の実
施例を模式的に示す正面図、第12図(a)、 (tl
)は同実施例の1具体例を示す正面図および側面図であ
る。 1・・・継手、2・・・板状部、3・・・可撓止水部材
、10・・・ストッパー手段、3o・・・ストッパー部
材。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)隣接する鋼矢板との接合継手部を有する板状部間
    にゴム・合成樹脂などよりなる可撓止水部材を該板状部
    の対向端に沿つて延在するようにして跨設してなる鋼矢
    板の継手において、該板状部どうしの長手方向の相対変
    位を所定値以下に制限するストッパー手段を該板状部間
    に設けたことを特徴とする鋼矢板の継手。
  2. (2)該ストッパー手段は、該板状部におおむね水平位
    置に設けられ耐力部材支持用の透孔を形成された少くと
    も1対の耐力部材支持部材と、該1対の耐力部材支持部
    材の該透孔に遊嵌された耐力部材を備え、該耐力部材は
    両端に係止部を有し、かつ該両端の係止部の内端間の長
    さが該耐力部材支持部材の外側間の距離よりも大きいこ
    とを特徴とする請求項1記載の鋼矢板の継手。
  3. (3)該ストッパー手段は、該板状部におおむね水平位
    置に設けられた少くとも1対の耐力部材支持部材と、該
    1対の耐力部材支持部材に両端を固定された屈撓性を有
    する耐力部材を備え、該屈撓性を有する耐力部材はその
    長さが該耐力部材支持部材における該耐力部材の各固定
    点間の距離よりも大きいことを特徴とする請求項1記載
    の鋼矢板の継手。
  4. (4)該ストッパー手段は、該板状部に互いに斜め方向
    に設けられた耐力部材支持用の透孔を形成された少くと
    も1対の耐力部材支持部材と、該1対の耐力部材支持部
    材の該透孔に遊嵌された耐力部材を備え、該耐力部材は
    両端に係止部を有し、かつ該両端の係止部の内端間の長
    さが該耐力部材支持部材の外側間の長さよりも大きいこ
    とを特徴とする請求項1記載の鋼矢板の継手。
  5. (5)該ストッパー手段は、該板状部に互いに斜め方向
    に設けられた少くとも1対の耐力部材支持部材と、該1
    対の耐力部材支持部材に両端を連結された屈撓性を有す
    る耐力部材を備え、該屈撓性を有する耐力部材はその長
    さが該耐力部材支持部材における該耐力部材の各連結点
    間の距離よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の
    鋼矢板の継手。
  6. (6)該ストッパー手段は、該板状部の一方に突出する
    ように設けられた突起部材と、該板状部に跨るようにし
    て該板状部の他方に枢着された剛体からなる耐力部材を
    備え、該耐力部材には該一方の板状部側に該耐力部材の
    長手方向に延長するスロットが形成され、該突起部材は
    該スロットに沿って摺動可能に該スロットに遊嵌されて
    いることを特徴とする請求項1記載の鋼矢板の継手。
  7. (7)該ストッパー手段は、該板状部のそれぞれに突出
    するように設けられた1対の突起部材と、該板状部に跨
    るようにして配設される剛体からなる耐力部材を備え、
    該耐力部材の両端部にはそれぞれ該耐力部材の長手方向
    に延長する1対のスロットが形成され、該1対の突起部
    材は該1対のスロットの対応するものに沿って摺動可能
    に該スロットに遊嵌されていることを特徴とする請求項
    1記載の鋼矢板の継手。
  8. (8)該ストッパー手段は、該板状部の一方に突出する
    ように設けられた突起部材と、該板状部に斜め方向に跨
    るようにして該板状部の他方に枢着された剛体からなる
    耐力部材をさらに備え、該耐力部材には該一方の板状部
    側に該耐力部材の長手方向に延長するスロットが形成さ
    れ、該突起部材は該スロットの内側に向って摺動可能に
    該スロットに遊嵌されており、該耐力部材が回動してお
    おむね水平位置に達したとき該突起部材が該スロットの
    内側端に係合するようにしたことを特徴とする請求項2
    〜7のいずれかに記載の鋼矢板の継手。
  9. (9)隣接する鋼矢板との接合継手部を有する板状部間
    にゴム・合成樹脂などよりなる可撓止水部材を該板状部
    の対向端に沿つて延在するようにして跨設してなる鋼矢
    板の継手において、該板状部の一方を他方よりも所定の
    長さだけ突出するように配設し、この突出した一方の板
    状部の頂部に、該他方の板状部の上方に延長するストッ
    パー部材を固定したことを特徴とする鋼矢板の継手。
  10. (10)該継手を複数台組合せて使用することを特徴と
    する請求項1〜9のいずれかに記載の鋼矢板の継手。
JP26103888A 1988-10-17 1988-10-17 鋼矢板の継手 Granted JPH02108723A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26103888A JPH02108723A (ja) 1988-10-17 1988-10-17 鋼矢板の継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26103888A JPH02108723A (ja) 1988-10-17 1988-10-17 鋼矢板の継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02108723A true JPH02108723A (ja) 1990-04-20
JPH0442491B2 JPH0442491B2 (ja) 1992-07-13

Family

ID=17356193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26103888A Granted JPH02108723A (ja) 1988-10-17 1988-10-17 鋼矢板の継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02108723A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008184867A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Tokyo Fabric Kogyo Kk 可撓鋼矢板
WO2010092788A1 (ja) * 2009-02-10 2010-08-19 新日本製鐵株式会社 地下外壁構造
US10584455B2 (en) * 2016-12-07 2020-03-10 Lucio PEDROCCO Sheet pile of concrete and wall comprising a plurality of said sheet piles

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008184867A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Tokyo Fabric Kogyo Kk 可撓鋼矢板
JP4722863B2 (ja) * 2007-01-31 2011-07-13 東京ファブリック工業株式会社 可撓鋼矢板
WO2010092788A1 (ja) * 2009-02-10 2010-08-19 新日本製鐵株式会社 地下外壁構造
JP4790865B2 (ja) * 2009-02-10 2011-10-12 新日本製鐵株式会社 地下外壁構造
US10584455B2 (en) * 2016-12-07 2020-03-10 Lucio PEDROCCO Sheet pile of concrete and wall comprising a plurality of said sheet piles

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0442491B2 (ja) 1992-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4027902A (en) Joint for culvert sections and the like
KR101859440B1 (ko) 가물막이 벽체간 연결 수단을 이용한 복합형 강가시설 공법
JPH02108723A (ja) 鋼矢板の継手
JP4174359B2 (ja) 部材間の止水連結構造
JP2860228B2 (ja) 矢板仮締切り工法等における継手工法
JPH052662Y2 (ja)
JP5771824B2 (ja) プレキャスト可撓ボックスカルバートおよびその施工法
JP4041232B2 (ja) 鋼製セグメント
JP3547271B2 (ja) 水底地盤打込み部材を用いた水域構造物
JP2631242B2 (ja) 鋼管杭用止水継手
JP3570916B2 (ja) ケーソン用目地構造、その施工法およびケーソン用目地材
JP2002227187A (ja) 鋼管矢板の継手およびその施工法
JP2891670B2 (ja) コンクリート製品の可撓継手構造及びその可撓継手構造を有するコンクリート製品
JPH11315526A (ja) コンクリートブロックの連結方法
KR102274910B1 (ko) 콘크리트를 충진하는 파형강관을 결합한 파형강판 구조물 보강 구조
JP2000248530A (ja) 暗渠の継手構造
JP3877534B2 (ja) 二つ折り反撥形シール材を用いたシール構造およびその施工法
JP3548351B2 (ja) 水底地盤打込み部材を用いた水域構造物
KR101758280B1 (ko) 현장타설말뚝 기초철근망의 상단 지오튜브 고정용 와이어 결속공법 및 그 결속장치
JP3384229B2 (ja) 埋設パイプラインの耐震施工方法
JPS61270413A (ja) 鋼矢板の継手及びその施工法
JP3703560B2 (ja) 可撓ボックスカルバート
JPH07292678A (ja) 法面保護用ブロック
JPH07197451A (ja) 地中連続壁の止水継手
KR200414057Y1 (ko) 강관 버팀보의 와이형 연결구조