JP4790865B2 - 地下外壁構造 - Google Patents
地下外壁構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4790865B2 JP4790865B2 JP2010550448A JP2010550448A JP4790865B2 JP 4790865 B2 JP4790865 B2 JP 4790865B2 JP 2010550448 A JP2010550448 A JP 2010550448A JP 2010550448 A JP2010550448 A JP 2010550448A JP 4790865 B2 JP4790865 B2 JP 4790865B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- sheet pile
- connecting member
- wall
- flange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02D—FOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
- E02D5/00—Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
- E02D5/02—Sheet piles or sheet pile bulkheads
- E02D5/03—Prefabricated parts, e.g. composite sheet piles
- E02D5/04—Prefabricated parts, e.g. composite sheet piles made of steel
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02D—FOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
- E02D5/00—Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
- E02D5/02—Sheet piles or sheet pile bulkheads
- E02D5/03—Prefabricated parts, e.g. composite sheet piles
- E02D5/04—Prefabricated parts, e.g. composite sheet piles made of steel
- E02D5/08—Locking forms; Edge joints; Pile crossings; Branch pieces
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Composite Materials (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Mining & Mineral Resources (AREA)
- Paleontology (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Description
本願は、2009年2月10日に、日本に出願された特願2009−028768号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
特許文献1に記載の地下外壁構造では、仮設土留めであるソイルセメント壁内に埋設される芯材であるH形鋼のフランジに頭付きスタッドを取り付け、この頭付きスタッドを埋め込むようにして後打ちのRC壁を構築することで、H形鋼とRC壁とが連結される。このように仮設土留め材の芯材とRC壁とを連結することで、土圧や水圧などの地下外壁の面外から作用する外力に対し、芯材およびRC壁が一体的に抵抗することができる。即ち、芯材によってRC壁を補強することができ、仮設土留め材の芯材を地下外壁の構造体の一部として利用できる。
一方、大幅なコスト削減や工期短縮を行うためには、従来の地下外壁構造においてRC壁を構築せずに、複数の鋼矢板のみで地下外壁を構成することも考えられる。しかしながら、この場合には、鋼矢板同士の連結部(継手部)が長手方向(上下方向)に拘束されていないため、地震時の面内荷重に対してせん断力を十分伝達できず、鋼矢板単独で構成した地下外壁を耐震壁として利用することができない。
ここで、鋼矢板の連結部におけるせん断耐力を向上させる方法として、例えば、連結部を直接溶接する方法や、連結部に丸棒を噛ませて溶接する方法などが考えられる。しかし、鋼矢板の連結部を直接溶接する方法では、連結部の嵌合状況に応じて溶接を行う間隙部の大きさが異なる。従って、高度な喉厚管理や強度管理を必要とするため、実施工への適用が困難であるという問題がある。また、隣り合う鋼矢板の継手部の現場溶接の精度は溶接者の技術に強く依存するため品質管理が難しく、地震等に対する安全性は不十分である。
(1)本発明の一態様は、それぞれの側端縁に設けられる継手部で互いに連結され、地盤に埋め込まれることで地盤側と地下室空間側とを区画する第1の鋼矢板および第2の鋼矢板と;前記第1の鋼矢板に設けられる第1上側固定部と;前記第1上側固定部よりも下側の位置において、前記第2の鋼矢板に設けられる第1下側固定部と;前記第1上側固定部と前記第1下側固定部とを連結する第1連結部材と;前記第1の鋼矢板に設けられる第2下側固定部と;前記第2下側固定部よりも上側の位置において、前記第2の鋼矢板に設けられる第2上側固定部と;前記第2下側固定部と前記第2上側固定部とを連結する第2連結部材と;を備える地下外壁構造である。前記第1連結部材および前記第2連結部材の少なくとも一方が、前記第1の鋼矢板と前記第2の鋼矢板との埋め込み方向への相対移動を拘束する。
(2)上記(1)に記載の地下外壁構造では、前記第1の鋼矢板および前記第2の鋼矢板はそれぞれ、前記地下室空間側に位置して設けられる第1フランジと;前記第1フランジの両側端縁に連設される一対のウェブと;前記一対のウェブの先端縁から前記第1フランジと略平行かつ外方に延び、前記地盤側に位置して設けられる一対の第2フランジと;を備え、前記一対の第2フランジの先端縁に前記一対の継手部が設けられるハット形鋼矢板であっても良い。ここで、前記第1の鋼矢板および前記第2の鋼矢板のうち、一方の鋼矢板における前記ウェブと前記第2フランジと、他方の鋼矢板における前記ウェブと前記第2フランジとが、前記地盤側に凹んだ溝部を形成し、前記第1連結部材および前記第2連結部材は、前記溝部に設けられても良い。
(3)上記(2)に記載の地下外壁構造では、前記第1上側固定部および前記第2下側固定部は、前記第1の鋼矢板の前記第2フランジに設けられ、前記第2上側固定部および前記第1下側固定部は、前記第2の鋼矢板の前記第2フランジに設けられても良い。
(4)上記(2)に記載の地下外壁構造では、前記第1上側固定部および前記第2下側固定部は、前記第1の鋼矢板の前記ウェブに設けられ、前記第2上側固定部および前記第1下側固定部は、前記第2の鋼矢板の前記ウェブに設けられても良い。
(5)上記(1)に記載の地下外壁構造では、前記第1の鋼矢板および前記第2の鋼矢板は、フランジと;前記フランジの両側端縁に連設される一対のウェブと;
を備え、前記一対のウェブの先端縁に前記一対の継手部設けられる第1のU形鋼矢板および第2のU形鋼矢板であっても良い。ここで、前記第1のU形鋼矢板は前記地盤側に前記フランジを配置して設けられ、前記第2のU形鋼矢板は前記地下空間側に前記フランジを配置して設けられ、前記第1のU形鋼矢板と、2つの前記第2のU形鋼矢板の前記ウェブとが、前記地盤側に凹んだ溝部を形成し、前記第1連結部材および前記第2連結部材は、前記溝部において、前記第1の鋼矢板および前記第2の鋼矢板のそれぞれの前記ウェブに設けられても良い。
(6)上記(1)〜(5)に記載の地下外壁構造では、前記第1連結部材と前記第2連結部材とが、互いに交差して配置されていても良い。
(7)上記(1)〜(5)に記載の地下外壁構造では、前記第1連結部材と前記第2連結部材とが、互いに交差しないように前記上下方向にずれた位置に配置されていても良い。
(8)上記(1)〜(7)に記載の地下外壁構造では、前記第1連結部材と前記第2連結部材とが、それぞれ前記隣り合う鋼矢板の上下方向の異なる複数箇所に設けられていても良い。
このため、隣り合う鋼矢板同士の上下方向の相対移動に対して、第1連結部材および第2連結部材のいずれか一方が引張負荷を受ける。これにより、相対移動が規制されるので、鋼矢板同士のせん断変形を拘束することができる。従って、複数の鋼矢板を連結した壁本体が、その面内せん断力に対して十分抵抗できるようになり、壁本体を耐震壁として機能させることができる。これにより、従来のようなRC壁を鋼矢板からなる壁本体の内側(空間側)に構築しなくてもよくなり、RC壁の構築に要するコストや工期を大幅に削減することが可能となる。
また、この構成においては、隣り合う鋼矢板において継手部を跨いで上下方向にずれた位置に上側固定部および下側固定部を設けて、これらを連結部材で連結する。このため、鋼矢板の継手部を上下方向に沿って互いに連続溶接して連結させる場合と比べて、上下方向の長さ当たりの連結箇所を少なくすることができる。従って、鋼矢板同士を接続する作業の工期短縮を図ることができ、さらなる施工コストの低減が実現できる。
さらに、連結部材の断面サイズを変更することでせん断変形に対する任意の抵抗力とすることができる。従って、建て替え等によって上部建築物の重量が変化する場合には、連結部材を交換するという比較的簡易な作業のみで、耐震補強を行うことができる。なお、本設計にあたっては、例えば「建築用ターンバックル筋かい設計施工指針・同解説」(社団法人日本鋼構造協会発行)などを参照することができる。
そして、溝部の底面となる第2フランジに各固定部を設けた場合には、隣り合う鋼矢板の継手部に近い位置において、各連結部材によって鋼矢板間のせん断変形を拘束することができるので、その拘束効果をより有効に発揮することができる。一方、溝部の内側面となるウェブに各固定部を設けた場合には、各固定部が継手部から離れて位置するために、これらの各固定部や各連結部材と継手部とが干渉しにくくでき、各部材配置の自由度が高まるとともに施工性も向上させることができる。また、鋼矢板としてハット形鋼矢板を用いる場合には、第1連結部材及び第2連結部材を、壁の成立面に略平行な面内において設置することができる。地震等の発生時に壁面に作用するせん断荷重の方向に一致させることで、第1連結部材又は第2連結部材を大きな荷重に対する抵抗部材としてより効果的に機能させることができる。
なお、各固定部の設置位置は、作業性や設計荷重等の各種条件に応じて適宜設定すればよく、前述した位置に限定されるものではない。
また、連結部材が壁本体の溝部に収納され、この溝部を有効利用して隣り合う鋼矢板同士を接続することができ、壁全体の厚さ寸法を小さくすることができる。さらに、連結部材の断面サイズを変更することでせん断変形に対する任意の抵抗力とすることができるため、建て替え等によって上部建築物の重量が変化する場合には、連結部材を交換するという比較的簡易な作業のみで、耐震補強を行うことができる。加えて、地震荷重を受けて壁構造が破壊する場合には、一般にせん断力を主として負担するブレース部が先行降伏する。従って、地震後のメンテナンスとして、ブレース部材の簡易な交換を行うだけでよい。せん断壁として打設したRC壁のメンテナンスと比べると、そのメンテナンスは非常に容易である。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。尚、本発明において、鋼矢板等の上下方向(または長手方向)は、特に説明が無い限り、鋼矢板が地盤に埋め込まれる方向(略鉛直方向)を指す。
図1は、本発明の第1実施形態に係る地下外壁1を地下室側から見た正面図である。図2は、地下外壁1を示す横断面図である。図3は、地下外壁1を構成する壁本体3を示す斜視図である。図4A、図4Bは、壁本体3に設けられた連結部材5の接続部分を拡大して示す上方から見た図および側方から見た図である。
図1および図2に示す地下外壁1は、前面側の空間である地下室空間S(図2)と背面側の地盤G(図2)とを区画する地下外壁構造である。この地下壁1は、地盤G中に埋め込まれる複数の鋼矢板2からなる壁本体3を有する。すなわち、地盤Gに埋め込まれた鋼矢板2の一部は、地盤Gから露出された露出部(壁本体3に相当する部分)となって、その露出部の前面側に地下室空間Sを形成している。
また、固定板4には、図4A、図4Bにも示すように、連結部材5の端部に設けられた連結具6との固着具であるボルト7を挿通させるボルト孔45が形成されている。ボルト孔45は、固定板4の突出方向に沿って長く形成された長孔(大径孔)であり、固定板4に対して連結具6および連結部材5を突出方向に位置調節できる。
図5において、連結部材5A(51A,52B)は、断面矩形の平板であり、端部が固定板4A(41A〜44A)に溶接固定されており、隣り合う鋼矢板2A,2B同士を上下方向に相対移動不能に接続している。溶接固定の場合、現場での位置合わせ作業が容易となる。
また、図6において、連結部材5A(51A,52B)は、断面矩形の平板であり、端部にボルト7を挿通させるボルト孔を有し、固定板4A(41A〜44A)とボルト接合されることで、隣り合う鋼矢板2(2A,2B)同士を上下方向に相対移動不能に接続している。
なお、図5および図6に示す連結部材5Aとしては、平板に限らず、溝形鋼、山形鋼を採用してもよい。
すなわち、隣り合う鋼矢板2における継手部24を跨ぐ4箇所の位置に、固定板4を固定し、第1連結部材51で第1上側固定板41と第1下側固定板42とを連結させ、第2連結部材52で第2上側固定板43と第2下側固定板44とを連結させたことで、隣り合う鋼矢板2同士が上下方向にずれるようなせん断変形が拘束され、壁本体3を耐震壁として機能させることができる。すなわち、鋼矢板2同士の上下方向の相対移動に対して、一対の連結部材5のいずれか一方が引張負荷を受けて相対移動を規制するので、鋼矢板2同士のせん断変形を拘束することができる。従って、壁本体3を仮設の土留めとしてではなく、本設の地下外壁構造体として利用できるので、従来のようなRC壁を構築する必要がなく、施工コストを大幅に低減させることができる。そして、RC壁を構築するための工期や仮設土留めを引き抜くための工期が不要にできることから、地下構築に要する工期を大幅に短縮化することができる。
この際、連結部材5が長手状に形成されており、隣り合う鋼矢板2において継手部24を跨いで上下方向にずれた位置に連結部材5の各端部を固定するだけなので、鋼矢板2の継手部24を上下方向に沿って互いに溶接して連結させる場合と比べて、上下方向の長さ当たりの連結箇所を少なくすることができる。従って、鋼矢板2同士を接続する作業の工期短縮を図ることができ、さらなる施工コストの低減が実現できる。
次に、本発明の第2実施形態の地下外壁1Aを図7に基づいて説明する。
図7は、第2実施形態に係る地下外壁1Aを示す正面図である。
地下外壁1Aは、前記地下外壁1と比較して一対の連結部材5の配置が相違する。すなわち、地下外壁1Aでは、第1連結部材51および第2連結部材52が継手部24に沿って、L字状に配置され、壁本体3の一つの溝部31に対して、上下に2対の連結部材5がジグザク状に配置されている。
具体的には、鋼矢板2Bの上方位置に第2上側固定板43が固定され、隣接する鋼矢板2Aにおける第2上側固定板43よりも下方位置に第2下側固定板44が固定され、これらの第2上側固定板43と第2下側固定板44とが第2連結部材52によって連結されている。また、鋼矢板2Aにおける第2下側固定板44の直下位置に第1上側固定板41が固定され、鋼矢板2Bにおける第1上側固定板41よりも下方位置に第1下側固定板42が固定され、これらの第1上側固定板41と第1下側固定板42とが第1連結部材51によって連結されている。
また、一対の連結部材5をL字状に配置して、これを上下に2対配置することで継手部24に沿ったジグザグ状の配置が可能となり、壁本体3の厚さ方向における連結部材5同士の重なり部分が生じない。このため、固定板4に長孔のボルト孔45などを形成しなくても同じ形状の連結部材を用いて隣り合う鋼矢板2同士を接続することができる。また、一対の連結部材5Aを同時に取り付けることも可能となり、取り付け作業時間の短縮化をさらに図ることができる。
次に、本発明の第3実施形態の地下外壁1Bを図8および図9A、図9Bに基づいて説明する。
図8は、第3実施形態に係る地下外壁1Bを示す横断面図である。図9A、図9Bは、本実施形態での一対の連結部材5の配置の各態様を示す正面図である。
地下外壁1Bは、U形鋼矢板である第1鋼矢板2Cおよび第2鋼矢板2Dを用いて壁本体3Aを構成した点が前記第1、第2実施形態と相違するものの、継手部27を跨いで配置される固定板4、連結部材5および連結具6の構成は、前述の実施形態と略同様である。以下、相違点について詳しく説明する。
次に、本発明の第4実施形態の地下外壁1Cを図10〜図12Bに基づいて説明する。
図10および図11は、第4実施形態に係る地下外壁1Cを示す正面図および横断面図である。図12A、図12Bは、地下外壁1Cにおける連結部材10の接続部分を拡大して示す上方から見た図および側方から見た図である。
地下外壁1Cは、前記第1、2実施形態と同様にハット形鋼矢板である鋼矢板2を用いて壁本体3が構成されるものの、固定部である固定板9および連結部材10が設置される位置が第1、第2実施形態と相違しているとともに、固定板9への連結部材10の固定方法が前記各実施形態と相違している。以下、相違点について詳しく説明する。
ここで、図11に示すように、ウェブ22の傾斜方向における任意の位置に固定板9を溶接固定することができる。従って、例えば、継手部24を跨ぐ位置に配置される一対の固定板9を連結部材10の厚さ寸法だけ壁本体3の厚さ方向にずれた位置に固定すれば、一対の連結部材10を交差させて固定板9に固定することが容易となる。
図13Aにおいて、連結部材10は、断面矩形の平板であり、端部が複数のボルト101によって固定板9にボルト接合されており、隣り合う鋼矢板2同士を上下方向に相対移動不能に接続している。
図13Bにおいて、連結部材10は、丸棒であり、第1実施形態と同様に平板状の連結具102を介して固定板9にボルト103によってボルト接合されることで、隣り合う鋼矢板2同士を上下方向に相対移動不能に接続している。
なお、本実施形態において、一対の連結部材10がX字状に交差して配置されるものに限らず、図14に示す地下外壁1Dのように、一対の連結部材10が継手部24に沿って、L字状に配置されたものであってもよい。
例えば、前記実施形態においては、地下外壁1,1A,1B,1C,1Dについて説明したが、本発明の地下外壁構造は、地下外壁に限らず、地上に構築される壁に適用することも可能である。すなわち、鋼矢板の上端部を地盤面から地上に突出させておき、この突出した鋼矢板に連結部材を設置した構造であってもよく、この場合には、鋼矢板の背面側に地盤が存在せず、外部空間または内部空間などの適宜な背面空間が位置してもよい。そして、背面側においても、前述と同様の連結部材を取り付けてもよい。
また、前記実施形態では、壁本体3,3Aを構成する鋼矢板として、ハット形鋼矢板(鋼矢板2)およびU型鋼矢板(鋼矢板2C,2D)を利用したが、鋼矢板の形態は特に限定されず、Z形鋼矢板やI形鋼矢板など、適宜なものが利用可能である。
なお、連結部材としては、丸棒、平板に限らず、溝形鋼や山形鋼など任意の断面形状の部材を適用できる。また、長手状の連結部材としては、連結部材に限らず、チェーンやワイヤーなどを適用しても構わない。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
2,2A,2B…鋼矢板
2C…第1鋼矢板
2D…第2鋼矢板
3,3A…壁本体
4,4A…固定板(固定部)
5,5A…連結部材
9…固定板(固定部)
10…連結部材
10A…第1連結部材
10B…第2連結部材
21…第1フランジ
22…ウェブ
23…第2フランジ
24…継手部
25…フランジ
26…ウェブ
27…継手部
31,31A…溝部
41,41A…第1上側固定板(第1上側固定部)
42,42A…第1下側固定板(第1下側固定部)
43,43A…第2上側固定板(第2上側固定部)
44,44A…第2下側固定板(第2下側固定部)
51,51A…第1連結部材
52,52A…第2連結部材
91…第1上側固定板(第1上側固定部)
92…第1下側固定板(第1下側固定部)
93…第2上側固定板(第2上側固定部)
94…第2下側固定板(第2下側固定部)
G…地盤
S…地下室空間
Claims (8)
- それぞれの側端縁に設けられる継手部で互いに連結され、地盤に埋め込まれることで地盤側と地下室空間側とを区画する第1の鋼矢板および第2の鋼矢板と;
前記第1の鋼矢板に設けられる第1上側固定部と;
前記第1上側固定部よりも下側の位置において、前記第2の鋼矢板に設けられる第1下側固定部と;
前記第1上側固定部と前記第1下側固定部とを連結する第1連結部材と;
前記第1の鋼矢板に設けられる第2下側固定部と;
前記第2下側固定部よりも上側の位置において、前記第2の鋼矢板に設けられる第2上側固定部と;
前記第2下側固定部と前記第2上側固定部とを連結する第2連結部材と;
を備え、
前記第1連結部材および前記第2連結部材の少なくとも一方が、前記第1の鋼矢板と前記第2の鋼矢板との埋め込み方向への相対移動を拘束することを特徴とする地下外壁構造。 - 前記第1の鋼矢板および前記第2の鋼矢板はそれぞれ、
前記地下室空間側に位置して設けられる第1フランジと;
前記第1フランジの両側端縁に連設される一対のウェブと;
前記一対のウェブの先端縁から前記第1フランジと略平行かつ外方に延び、前記地盤側に位置して設けられる一対の第2フランジと;
を備え、前記一対の第2フランジの先端縁に前記一対の継手部が設けられるハット形鋼矢板であり、
前記第1の鋼矢板および前記第2の鋼矢板のうち、一方の鋼矢板における前記ウェブと前記第2フランジと、他方の鋼矢板における前記ウェブと前記第2フランジとが、前記地盤側に凹んだ溝部を形成し、
前記第1連結部材および前記第2連結部材は、前記溝部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の地下外壁構造。 - 前記第1上側固定部および前記第2下側固定部は、前記第1の鋼矢板の前記第2フランジに設けられ、
前記第2上側固定部および前記第1下側固定部は、前記第2の鋼矢板の前記第2フランジに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の地下外壁構造。 - 前記第1上側固定部および前記第2下側固定部は、前記第1の鋼矢板の前記ウェブに設けられ、
前記第2上側固定部および前記第1下側固定部は、前記第2の鋼矢板の前記ウェブに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の地下外壁構造。 - 前記第1の鋼矢板および前記第2の鋼矢板は、
フランジと;
前記フランジの両側端縁に連設される一対のウェブと;
を備え、前記一対のウェブの先端縁に前記一対の継手部設けられる第1のU形鋼矢板および第2のU形鋼矢板であり、
前記第1のU形鋼矢板は前記地盤側に前記フランジを配置して設けられ、
前記第2のU形鋼矢板は前記地下空間側に前記フランジを配置して設けられ、
前記第1のU形鋼矢板と、2つの前記第2のU形鋼矢板の前記ウェブとが、前記地盤側に凹んだ溝部を形成し、
前記第1連結部材および前記第2連結部材は、前記溝部において、前記第1の鋼矢板および前記第2の鋼矢板のそれぞれの前記ウェブに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の地下外壁構造。 - 前記第1連結部材と前記第2連結部材とが、互いに交差して配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の地下外壁構造。
- 前記第1連結部材と前記第2連結部材とが、互いに交差しないように前記上下方向にずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の地下外壁構造。
- 前記第1連結部材と前記第2連結部材とが、それぞれ前記隣り合う鋼矢板の上下方向の異なる複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の地下外壁構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010550448A JP4790865B2 (ja) | 2009-02-10 | 2010-02-08 | 地下外壁構造 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009028768 | 2009-02-10 | ||
JP2009028768 | 2009-02-10 | ||
JP2010550448A JP4790865B2 (ja) | 2009-02-10 | 2010-02-08 | 地下外壁構造 |
PCT/JP2010/000744 WO2010092788A1 (ja) | 2009-02-10 | 2010-02-08 | 地下外壁構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP4790865B2 true JP4790865B2 (ja) | 2011-10-12 |
JPWO2010092788A1 JPWO2010092788A1 (ja) | 2012-08-16 |
Family
ID=42561638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010550448A Active JP4790865B2 (ja) | 2009-02-10 | 2010-02-08 | 地下外壁構造 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4790865B2 (ja) |
WO (1) | WO2010092788A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012017556A (ja) * | 2010-07-06 | 2012-01-26 | Nippon Steel Corp | 鋼矢板地下壁構造 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5633524B2 (ja) * | 2012-01-12 | 2014-12-03 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼矢板地下壁構造 |
CN112921988B (zh) * | 2021-02-25 | 2022-06-17 | 中国水利水电第五工程局有限公司 | 一种沟槽保护开挖支护装置及其施工方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60238549A (ja) * | 1984-05-09 | 1985-11-27 | 株式会社熊谷組 | プレキヤストコンクリ−ト板の接合方法および装置 |
JPH02108723A (ja) * | 1988-10-17 | 1990-04-20 | Seibu Polymer Kasei Kk | 鋼矢板の継手 |
JPH04149311A (ja) * | 1990-10-11 | 1992-05-22 | Fudo Constr Co Ltd | 鋼製地下連続壁における接合構造 |
-
2010
- 2010-02-08 JP JP2010550448A patent/JP4790865B2/ja active Active
- 2010-02-08 WO PCT/JP2010/000744 patent/WO2010092788A1/ja active Application Filing
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60238549A (ja) * | 1984-05-09 | 1985-11-27 | 株式会社熊谷組 | プレキヤストコンクリ−ト板の接合方法および装置 |
JPH02108723A (ja) * | 1988-10-17 | 1990-04-20 | Seibu Polymer Kasei Kk | 鋼矢板の継手 |
JPH04149311A (ja) * | 1990-10-11 | 1992-05-22 | Fudo Constr Co Ltd | 鋼製地下連続壁における接合構造 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012017556A (ja) * | 2010-07-06 | 2012-01-26 | Nippon Steel Corp | 鋼矢板地下壁構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2010092788A1 (ja) | 2010-08-19 |
JPWO2010092788A1 (ja) | 2012-08-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4942759B2 (ja) | 腹起こし固定具 | |
KR101262889B1 (ko) | 프리스트레스가 도입된 겹띠장 및 이를 이용한 흙막이 가시설 방법 | |
WO2010092782A1 (ja) | 地下外壁構造 | |
JP4790865B2 (ja) | 地下外壁構造 | |
JP4912030B2 (ja) | 橋脚と杭との接合部構造 | |
JP4175225B2 (ja) | フーチング構造体及びその施工方法 | |
JP4389570B2 (ja) | 鋼製壁と鉄筋コンクリート床版との結合構造 | |
JP2007146399A (ja) | ソイルセメント杭,ソイルセメント杭の施工方法 | |
JP6541255B2 (ja) | 杭の設計方法および構造物の支持構造 | |
KR20070053197A (ko) | 프리스트레스 콘크리트와 아이형 널말뚝을 합성한 벽체구조물 및 그 시공방법 | |
JPH09125417A (ja) | 地下壁体および非対称閉断面鋼矢板 | |
JP6292028B2 (ja) | 盛土補強構造 | |
JP4438540B2 (ja) | 地下連続壁の応力負担材および施工方法 | |
JP5659188B2 (ja) | 補強土支持層及び構造物の背面地盤の補強構造 | |
JP2017218855A (ja) | 既存の地下外壁を有する建替え建物 | |
JP5674338B2 (ja) | 鋼製耐震壁 | |
KR100614847B1 (ko) | 지반안정공법용 조립식 파일 및 보강재 고정용 파일 | |
JP4880074B2 (ja) | 地下外壁構造 | |
JP7427507B2 (ja) | 接合構造および接合方法 | |
JP5843419B2 (ja) | 偏心柱梁接合部を有する外周架構 | |
JP6997671B2 (ja) | 杭、杭の接合方法および上杭の撤去方法 | |
KR20230153660A (ko) | 흙막이 벽체용 강재파일 | |
JP2017115458A (ja) | 鉄骨梁の補剛構造 | |
JP4393945B2 (ja) | 伝力機構構築方法および伝力機構 | |
JPH10195866A (ja) | 地中連続壁 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110628 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110720 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4790865 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |