JPH07292678A - 法面保護用ブロック - Google Patents

法面保護用ブロック

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JPH07292678A
JPH07292678A JP8140194A JP8140194A JPH07292678A JP H07292678 A JPH07292678 A JP H07292678A JP 8140194 A JP8140194 A JP 8140194A JP 8140194 A JP8140194 A JP 8140194A JP H07292678 A JPH07292678 A JP H07292678A
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JP
Japan
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block main
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locking
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JP8140194A
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Inventor
Masatoshi Matsuzaki
正年 松崎
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INFURATETSUKU KK
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INFURATETSUKU KK
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は法面保護用ブロックに関し、ブロッ
ク本体の位置決めと運搬や取扱が迅速且つ確実に行え、
作業能率が向上し、また裏込材をブロック本体の裏面に
詰込まなくても構造堅牢にブロック本体を組付けて地震
の振動や河川の流水に対して耐え、雨水が侵食する等に
よる法面の崩落をなくすのを目的とする。 【構成】 ブロック本体1の左右に略中程の寸法の凸部
8と凹部9との雄雌の左右方向連結用の第1の係止手段
2を設け、またブロック本体の表面から厚み方向Zに所
定寸法l2 を除した上方および下方裏面に上下方向連結
用の雄雌の係止手段3を設けてブロック本体を法面Nの
前面に縦横に連結して積み重ねる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は法面保護用ブロックに関
し、道路の傍らや川岸に見られる法面に縦横に配列して
天日、雨水、流水、雪、雨、霜等の自然環境における侵
食から法面の崩壊や崩落から保護するのに使用するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、道路の傍らや川岸における法面を
天日、雨水、流水、雪、霜等の侵食から保護するための
法面を保護するための法面保護用ブロックには例えば図
11乃至図13に示すものがあった。すなわちコンクリ
ートを型枠内に打設し、その後養生、固化することによ
り、正面略矩形で板状のブロック本体aの裏面に脚部b
を形成したものがあった。このブロック本体aの大きさ
は縦横の寸法は人手によって運搬できる程度の大きさ、
例えば縦の寸法lと横の寸法l′とがそれぞれ数十cm
の大きさに形成されていた。
【0003】そして図12および図13に示すように法
面Nを覆工するのには、ブロック本体aを人手によって
取扱うことにより傾斜θを有する法面Nの表面に縦横に
配列する。そしてブロック本体aの背面部に胴込用のコ
ンクリートCを投入することにより、法面Nと各ブロッ
ク本体aの一体化をはかる。しかも上下方向Xおよび左
右方向Yに法面Nの表面に配列されることにより法面N
を覆った隣接するブロック本体a相互間の間隙内にセメ
ントモルタルや接着剤等の目地材mを充填することによ
りブロック本体aを縦横に積み上げ、敷設作業を行って
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図11乃
至図13に示す上記従来の法面保護用ブロックは、縦横
に配列する隣接のブロック本体a相互を衝合するととも
にブロック本体aの衝合面間に目地材mを充填すること
によりブロック本体aを相互に固定して法面Nを覆った
り、また現場において型枠を組付けてブロック本体aの
背面に胴込用のコンクリートCを打設してブロック本体
aと法面Nとを一体化していた。
【0005】従ってブロック本体aの敷設作業時におけ
るブロック本体aの運搬や取扱、またブロック本体a相
互の位置決め作業、さらには胴込用のコンクリートCを
打設するための型枠の組付作業等に時間と手間がかか
り、作業能率が悪かった。また法面Nの傾斜θは通常、
26.5〜45度に傾斜されて緩いので、ブロック本体aの背
面に打設した胴込用のコンクリートCの流動性に欠ける
ことにより、ブロック本体aと法面Nとの結合が局部的
になったり、不十分になり構造が脆弱になるという不都
合があった。しかも作業環境が、交通事情が悪い場所で
行われたり、地盤が不安定な場所で行われることにな
り、危険であった。
【0006】しかも自動車が道路を走行したり、また地
震等の振動が加わったり、或いは河川の洪水時における
流水に対して、さらには経時の使用によって目地材mの
結合力が低下するので、折角、法面Nの前面に積み上げ
て縦横に配列したブロック本体aが相互にずれ動いた
り、目地材mの設置個所に隙間やヒビ割れを生じてい
た。そしてこの間隙やヒビ割れ個所から雨水が侵食する
等して法面Nの崩落を速める原因になっていた。
【0007】そこで本発明は、ブロック本体の位置決め
と運搬や取扱が迅速且つ確実に行え、作業能率が向上
し、また構造堅牢にブロック本体を組付けて地震等の振
動や河川の流水に対して耐えるようになすとともに雨水
が侵食する等による法面の崩落をなくすことを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
なされたものであり、コンクリートにより形成されるブ
ロック本体により法面を縦横に覆う法面保護用ブロック
にして、前記ブロック本体の左右には該ブロック本体の
略中程の寸法を有する凸部と、該凸部が嵌入可能となる
凹部とをブロック本体の側面に対称的に設けた雄雌の左
右方向連結用の第1の係止手段を設け、該係止手段は左
右方向に配列されるブロック本体の対応する相互が係止
可能に設けられ、前記ブロック本体の表面から厚み方向
に所定寸法を除したブロック本体の上方およびブロック
本体の下方裏面に上下方向連結用の雄雌の係止手段を設
け、該係止手段は上下方向に配列されるブロック本体の
対応する相互が係止可能に設けられるという手段を採用
した。
【0009】
【作用】ブロック本体の略中程の寸法を有する凸部と、
該凸部が嵌入可能となる凹部とをブロック本体の左右の
側面に対称的に設けた左右方向連結用の雄雌の第1の係
止手段を、左右方向に隣接するブロック本体の対応する
個所に設けた雄雌の係止手段内に嵌入して左右方向の位
置決めを行う。また上下方向に配列されるブロック本体
の対応する相互に、ブロック本体の表面から厚み方向に
所定寸法を除したブロック本体の上方およびブロック本
体の下方裏面に設けた上下方向連結用の雄雌の係止手段
を、上下方向に隣接するブロック本体の対応する個所に
設けた係止手段内に嵌入することにより上下方向の位置
決めを行う。
【0010】
【実施例】以下図1乃至図10に従って本発明の一実施
例を説明する。1は正面略矩形で前面に擬石模様を施し
た略板状のブロック本体であり、このブロック本体1は
型枠内にコンクリートを打設し、その後養生、固化する
ことにより形成される。ブロック本体1は、その左右に
雄雌の左右方向連結用の第1の係止手段2を設けて左右
方向に配列されるブロック本体1の対応する相互が係止
可能に設けられ、またブロック本体1の表面から厚み方
向Zに所定寸法を除したブロック本体1の上方およびブ
ロック本体1の下方裏面に上下方向連結用の雄雌の係止
手段3を設けて上下方向に配列されるブロック本体1の
対応する相互が係止可能に設けられる。ブロック本体1
の大きさは、図示の実施例においては、縦の長さL1
略800mm 、また横の長さL2 が略1250mm程度である。
【0011】4は前記ブロック本体1の上面から下面に
貫通されるように設けられた複数、例えば2個の吊り治
具挿入孔であり、この吊り治具挿入孔4,4はフォーク
状の治具(図示せず)を内部に挿入することによりブロ
ック本体1を運搬するようにするためのものである。ま
たこの吊り治具挿入孔4,4は川岸においてブロック本
体1を敷設する場合に必要に応じて法面Nに沿って上下
方向に配列される各ブロック本体1の整合する吊り治具
挿入孔4内に鉄筋Tが挿入されてセメントモルタル等の
接着剤5が詰込まれることにより固定され、上下方向に
配列されるブロック本体1は鉄筋Tを介して急流域にお
ける水圧に対して構造堅牢にブロック本体1相互が連結
される。
【0012】6a,6bはブロック本体1の厚み方向Z
に設けられた連結孔であり、この連結孔6a,6b内に
は上下方向連結用の後記係合凸部10b,10aに突設
される連結筋7a,7bを挿入の上、セメントモルタル
を充填して固化することによりブロック本体1,1を上
下に連結する。
【0013】このうち、左右方向連結用の第1の係止手
段2は、ブロック本体1の略中程の寸法l1 を有する正
面略台形の係止凸部8と、該係止凸部8が嵌入可能とな
る係止凹部9とをブロック本体1の左右の側面に対称的
に設けている。そしてブロック本体1の左右の側面に対
称的に設けた係止凹部9,9には相互に左右方向に配列
される隣接の前後のブロック本体1,1の対応する係止
凸部8,8が係止可能に嵌入されることによって特に左
右方向(ブロック本体1の長手方向)Y、および上下方
向(長手方向に交叉する方向)X、さらには厚み方向
(長手方向に交叉する方向)Zのブロック本体1の設置
位置の位置決めを行うとともにずれ動きやガタツキを防
止する。
【0014】また上下方向連結用の前記係止手段3は、
ブロック本体1の表面から厚み方向Zに所定寸法l2
除したブロック本体1の上方に間隔K1 をあけて設けた
雄の係止手段としての平面略台形の係止凸部10a,1
0bと、ブロック本体1の下方裏面に設けられた係止凹
部11とから形成される。前記所定寸法l2 とは上下方
向に配置される隣接のブロック本体1が載置される厚み
である。また1つの前記係止凸部10bは長さl3 であ
り、他の前記係止凸部10aは長さl4 であって長さl
3 の前記係止凸部10bよりも長くブロック本体1の上
辺の長さLの過半部よりも充分に長い。
【0015】12はブロック本体1の表面から所定寸法
2 を除したブロック本体1の左右何れか一側および他
側の裏面に設けられた左右方向連結用の第2の係止手段
であり、この第2の係止手段12は第1の前記係止手段
3に対して左右方向に設置位置をずらして併設され且つ
上下方向連結用の係止手段3に対して略L字状に交叉し
て設けられる(図1参照)。そして図示ではブロック本
体1の左側の裏面に前記上下方向連結用の係止凹部11
に略L字状に交叉して設けられた係止凹部13と、上下
方向連結用の前記係止凸部10aに略L字状に交叉して
ブロック本体1の他側に設けられた係止凸部14とから
形成される。
【0016】15は止水パッキングPを設置するための
溝であり、この溝15は上下方向連結用の前記係止凸部
10a,10bおよび左右方向連結用の第2の前記係止
手段12における係止凸部14に沿って分枝状に形成さ
れる。
【0017】16a,16bは製品の抜け勾配である。
またパッキン16a,16bを図示のように、ブロック
本体1の上縁および右縁に装着したのは、ブロック本体
1を上下方向および左右方向に連結する場合に、設置個
所の重複部分の無駄を防いで連結個所をシールするため
である。
【0018】なお17は基礎部、18は縦横に連結され
たブロック本体1と法面Nとの間に形成される間隙K内
に詰め込まれる裏込材である。
【0019】本発明の一実施例は以上の構成からなり、
道路、河岸等の法面Nの表面を覆うために施工を行うの
には、先ず図には示さない栗石の上面にコンクリートを
用いる等して基礎部17を形成する。また必要に応じて
法面Nの前面には敷設すべきブロック本体1の裏面の間
隙Kに詰込むべき砕石、栗石、コンクリート等の裏込材
18を敷設するようにしてもよい。
【0020】そしてこの基礎部17の上面に、法面Nの
表面に対してブロック本体1を左右方向Yに並べること
により、最下段のブロック本体1を横一列に順次、配列
する(図8、図9、図10参照)。
【0021】ブロック本体1を横一列に配列するのに
は、先ずブロック本体1の左右に設けた左右方向連結用
の第1の係止手段2としての正面略台形の係止凸部8,
8と係止凹部9,9のうち、係止凹部9には隣接する後
続のブロック本体1の係止凸部8を嵌入し、また係止凸
部8は隣接する後続のブロック本体1の係止凹部9内に
嵌入する。
【0022】この際、先行するブロック本体1の係止凹
部9内に後続のブロック本体1の係止凸部8を嵌入し、
また先行のブロック本体1の係止凸部8を後続のブロッ
ク本体1の係止凹部9内に嵌入することにより、特に左
右方向(ブロック本体1の長手方向)Yのブロック本体
1相互の位置決めが容易に行なえるほか、ブロック本体
1の上下方向(ブロック本体1の長手方向に交叉する方
向)X、さらにはブロック本体1の厚み方向(ブロック
本体1の長手方向に交叉する方向)Zの位置決めを行
う。
【0023】しかもブロック本体1の左右に設けた左右
方向連結用の第1の係止手段2に対して左右方向には設
置位置をずらして係止凹部13と係止凸部14とからな
る第2の係止手段12が形成されているので、先行する
ブロック本体1の係止凸部14を隣接する後続のブロッ
ク本体1の係止凹部13内に嵌入することにより左右方
向連結用の前記第1の係止手段2と第2の係止手段12
とが協同してブロック本体1相互を二重に位置決めして
基礎部17の上に横一列に最下段のブロック本体1を順
次、連結して配列する。
【0024】そして、従来のブロック本体aの数個分の
敷設面積を1個で占め、845kg もの重量を有するブロッ
ク本体1には2個の吊り治具挿入孔4,4が設けられて
いるので、この吊り治具挿入孔4,4内にフォーク状の
治具(図示せず)を挿通してクレーン等を使用してブロ
ック本体1を吊り上げることにより、ブロック本体1を
所望個所に運搬し、移動できるので、作業効率は向上す
る。
【0025】次いで同様にして最下段のブロック本体1
の上に2段目のブロック本体1を順次、積み重ねて行く
が、最下段のブロック本体1に対して2段目のブロック
本体1を千鳥状に積み重ねる。
【0026】これには最下段のブロック本体1の表面か
ら厚み方向Zに所定寸法l2 を除したブロック本体1の
上方に設けた上下方向連結用の2個の係止凸部10a,
10bのうち、長い長さl4 の係止凸部10aを最下段
のブロック本体1の上に載置する2段目のブロック本体
1の下方裏面に設けた上下連結用の係止凹部11内に嵌
入することにより最下段のブロック本体1の上面に2段
目のブロック本体1を積み重ねる。
【0027】この際、上下方向連結用の係止凸部10
a,10bおよび左右方向連結用の第2の係止手段12
における係止凸部14に沿って分枝状に形成された溝1
5内に止水パッキンを設置しているので、上下方向およ
び左右方向に連結されるブロック本体1の止水が行われ
る。
【0028】そして2段目のブロック本体1も先行する
左右方向連結用の第1の係止手段2の係止凸部8が後続
のブロック本体1の一側(先端側)に設けた係止凹部9
に、また係止凸部8に対称的に設けた係止凹部9内に後
続のブロック本体1の一側に設けた係止凸部8を嵌入す
ることにより2段目のブロック本体1を最下段のブロッ
ク本体1の上に左右方向Yおよび厚み方向Zに位置決め
し、千鳥状に順次、積み重ねて配列する。
【0029】この際、係止凹部11の長さl5 は係止凸
部10aの長さl4 よりも長いので、現場状況に合わせ
て最下段のブロック本体1に対してその上部に配列され
る2段目のブロック本体1は左右方向Yへ移動して取付
位置を調整できる。そして最下段のブロック本体1に設
けた吊り治具挿入孔4に2段目のブロック本体1に設け
た吊り治具挿入孔4を重合する。このようにして図8、
図9、および図10に示すように、法面Nの前方に、法
面Nの傾斜θに沿って縦横に且つ千鳥状にブロック本体
1を所望数枚積み重ねて配列する。また緩急の法面Nの
傾斜度合いに応じ、しかも法面Nの表面に形成される起
伏の深浅に応じて上下方向に配列されるブロック本体
1,1相互の取付角度をその厚み方向Zへ調整する。
【0030】また必要に応じ、急流域の川岸の法面Nに
沿ってブロック本体1を縦溝に敷設する場合には、上下
重合しているブロック本体1の吊り治具挿入孔4,4内
に鉄筋Tを挿入の上、セメントモルタル等の接着剤5を
吊り治具挿入孔4,4内に詰め込むことにより積み重ね
られているブロック本体1相互を鉄筋Tを介して強固に
連結することにより、急流の水圧に対してブロック本体
1を強固に連結するようになしてもよい。
【0031】こうしてブロック本体1の敷設施工作業を
完了する。
【0032】このようにしてブロック本体1の上下に表
面から厚み方向Zに所定寸法l2 を除して設けた雄雌の
上下方向連結用の係止手段3、すなわちブロック本体1
の上方に設けた係止凸部10a,10bをブロック本体
1の下方後面に設けた係止凹部11内に嵌入することに
より、法面Nは、ブロック本体1がブロック本体Nの裏
面における法面Nとの間の間隙K内に裏込材18を打設
するのにかかわらず縦横に配列され、構造堅牢に覆われ
るので、特に上下方向Xのブロック本体1のガタツキと
ずれ動きは防止される。
【0033】またブロック本体1の左右側面に設けた左
右方向連結用の第1の係止手段2、すなわちブロック本
体1の左右に対称的に設けた係止凸部8,8のうち、対
向側の係止凸部8が隣接のブロック本体1の係止凹部9
内にそれぞれ嵌入するとともに第1の係止手段2に対し
て左右方向に設置位置をずらして併設された左右方向連
結用の第2の係止手段12としての先行のブロック本体
1の左右の一側に設けた係止凸部14が、後行のブロッ
ク本体1の左右の他側に設けた係止凹部13内に嵌入す
ることにより、特に左右方向Yのブロック本体1相互の
ガタツキは防止せれるほか、上下方向Xおよび厚み方向
Zのガタツキやずれ動きは防止される。従って雨水、雪
がブロック本体1相互の連結個所から侵入して法面Nが
崩落したり、崩壊されるのが防止される。このように裏
込材18にコンクリートCを用いて法面Nの傾斜θに沿
って打設した場合に、その傾斜θが通常26.5〜45度と緩
く、コンクリートCの流動性に欠けてもブロック本体1
が縦横に法面Nの前面に配列され、連結されることによ
り保護される。
【0034】しかもブロック本体1には、前述のように
上下方向連結用の係止凸部10a,10bおよび左右方
向連結用の第2の係止手段12における係止凸部14に
沿って分枝状に形成された溝15内に止水パッキングP
が装着されているので、ブロック本体1を図8、図9、
図10に示すように法面Nの前面に縦横に配列した場合
に、縦横に隣接するブロック本体1の背面から土砂、水
圧等の背圧がかかることにより法面Nからの土砂等の流
れ出しを防止するほか、河川の法面Nをブロック本体1
により覆った場合には法面Nの背面に詰め込んだ裏込材
18が、河川の流れに起因して吸出されるのを防止する
ことができる。
【0035】上記実施例においてブロック本体1の形状
は正面略矩形に形成されるが、これは例示であり、その
ほか例えば正方形に形成されてもよい。しかも上下方向
連結用の係止手段3の係止凸部10a,10bと係止凹
部11、また左右方向連結用の第1の係止手段2と第2
の係止手段3との係止凸部8,14および係止凹部9,
11の設置数の増減変更は自由に行なえる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明は、ブロック本体の
位置決めと運搬や取扱とが迅速且つ確実に行なえるの
で、作業能率が向上し、また必ずしも裏込材としてのコ
ンクリートをブロック本体の裏面に詰込まなくても構造
堅牢にブロック本体を組付けることができ、地震等の振
動や河川の流水に対して耐えることができるとともに雨
水が侵食する等による法面の崩落をなくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく底面図である。
【図4】同じく背面図である。
【図5】同じく左側面図である。
【図6】同じく右側面図である。
【図7】同じく図1のA−A矢視断面図である。
【図8】同じく積み重ねた敷設状態を示す正面図であ
る。
【図9】同じく要部拡大正面図である。
【図10】同じく敷設状態を示す縦断面図である。
【図11】従来のこの種、ブロックに敷設状態を示す水
平断面である。
【図12】同じく敷設状態を示す正面図である。
【図13】同じく縦断面図である。
【符号の説明】
1 ブロック本体 2 左右方向連結用の第1の係止手段 3 上下方向連結用の係止手段 8 係止凸部 9 係止凹部 10a 係止凸部 10b 係止凸部 11 係止凹部 12 左右方向連結用の第2の係止手段 14 係止凸部 15 溝 P 止水パッキン N 法面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートにより形成されるブロック
    本体により法面を縦横に覆う法面保護用ブロックにし
    て、前記ブロック本体の左右には該ブロック本体の略中
    程の寸法を有する凸部と、該凸部が嵌入可能となる凹部
    とをブロック本体の左右の側面に対称的に設けた雄雌の
    左右方向連結用の第1の係止手段を設け、該係止手段は
    左右方向に配列されるブロック本体の対応する相互が係
    止可能に設けられ、前記ブロック本体の表面から厚み方
    向に所定寸法を除したブロック本体の上方およびブロッ
    ク本体の下方裏面に上下方向連結用の雄雌の係止手段を
    設け、該係止手段は上下方向に配列されるブロック本体
    の対応する相互が係止可能に設けられたことを特徴とす
    る法面保護用ブロック。
  2. 【請求項2】 前記ブロック本体の表面から所定寸法を
    除したブロック本体の左右何れか一側および他側の裏面
    に、左右方向連結用の雄雌の第2の係止手段を設け、該
    係止手段は左右方向に配列されるブロック本体の対応す
    る相互が係止可能に設けられたことを特徴とする請求項
    1に記載の法面保護用ブロック。
  3. 【請求項3】 左右方向連結用の第1の前記係止手段
    と、第2の前記係止手段とは左右方向に設置位置をずら
    して併設されることを特徴とする請求項1、または請求
    項2の何れかに記載の法面保護用ブロック。
  4. 【請求項4】 上下方向連結用の前記係止手段と、左右
    方向連結用の第2の前記係止手段とは略L字状に交叉し
    て設けられることを特徴とする請求項1、請求項2、ま
    たは請求項3の何れかに記載の法面保護用ブロック。
  5. 【請求項5】 前記ブロック本体にパッキンを装着した
    ことを特徴とする請求項1に記載の法面保護用ブロッ
    ク。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107748048A (zh) * 2017-12-18 2018-03-02 兰州理工大学 框格预应力锚杆加固边坡振动台模型试验装置及施工方法
KR20190035382A (ko) * 2017-09-26 2019-04-03 지오텍엔지니어링 주식회사 조립성이 향상된 사면 보강 옹벽 구조물 및 그 시공방법
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