JP3635249B2 - 柵渠の補修方法および柵渠補修ブロック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、両側に互いに等間隔に離間されて複数の略角柱状の柵渠ブロックが内方に向けて突出して配設された既設の柵渠の補修方法およびこの柵渠を補修する柵渠補修ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
以前より簡易的な河川の護岸工事として、柵渠による改修が知られている。近年、各地で進む都市開発に伴い雨水の流出形態が急激に変化して河川の治水が大きな問題とされている。このため、各地に使用されていた柵渠の老朽化や流水断面を大きくするために、柵渠を補修する必要が生じている。
【0003】
そして、この種の柵渠としては、図11に示す構成が知られており、この柵渠1は、断面略矩形状に掘られた溝部2の両側に互いに等間隔に離間されて配設された複数の略角柱状の柵渠ブロックとしての杭体3を備えている。また、これら各杭体3の外側には、これら各杭体3間を閉塞する柵板体4が配設されている。さらに、これら各杭体3間における溝部2の底部5上には、積石部6が打設された後、コンクリートにて底面部7が打設されている。さらに、必要に応じ、各杭体2の上端間には、細長角柱状の梁体8が取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の柵渠1では、溝部2の両側に配設された杭体3が互いに向かい合って内方に向けて突出しているため、これら杭体3にごみなどが引っ掛かってしまうおそれがある。また、各杭体3の高さ寸法により柵渠1の深さ寸法が定まってしまうため、狭い用地で柵渠1による流水断面を確保することが容易ではないという問題を有している。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、ごみなどが引っ掛かり難く、流水断面を容易に確保できる既設の柵渠の補修方法およびこの柵渠を補修する柵渠補修ブロックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の柵渠の補修方法は、両側に互いに等間隔に離間されて複数の略角柱状の柵渠ブロックが内方に向けて突出して略鉛直に配設された既設の柵渠の補修方法であって、前記複数の柵渠ブロック間の幅寸法を複数に割った値に略等しい幅寸法と前記柵渠ブロックの厚さ寸法に略等しい厚さ寸法とを有する略角柱状の複数の柵渠補修ブロックを前記複数の柵渠ブロック間のそれぞれに配設してこれら柵渠ブロック間の隙間を密閉するとともに前記柵渠の内側面を略面一にするものである。
【0007】
そして、両側に互いに等間隔に離間されて複数の略角柱状の柵渠ブロックが内方に向けて突出して配設された既設の柵渠の複数の柵渠ブロック間に、これら複数の柵渠ブロック間の幅寸法を複数に割った値に略等しい幅寸法と柵渠ブロックの厚さ寸法に略等しい厚さ寸法とを有する略角柱状の柵渠補修ブロックをそれぞれ配設することにより、これら柵渠ブロック間の隙間が密閉され柵渠の内側面が略面一になるから、複数の柵渠ブロックにごみなどが引っ掛かり難くなる。また、柵渠の底部を掘り下げた後に、この柵渠の柵渠ブロック間に柵渠補修ブロックを配設すれば、この柵渠の流水断面が容易に増加するから、この柵渠の流水断面を容易に確保できる。
【0008】
請求項2記載の柵渠の補修方法は、請求項1記載の柵渠の補修方法において、柵渠の底部を掘り下げ、この掘り下げた底部をコンクリートにて打設し、前記柵渠の複数の柵渠ブロック間に柵渠補修ブロックをそれぞれ配設し、前記各柵渠補修ブロックの下部間における前記柵渠の底部をコンクリートにて打設するものである。
【0009】
そして、柵渠の底部を掘り下げた後、この掘り下げた底部をコンクリートにて打設し、さらに、柵渠の複数の柵渠ブロック間に柵渠補修ブロックをそれぞれ配設した後に、各柵渠補修ブロックの下部間における柵渠の底部をコンクリートにて打設すれば、柵渠の流水断面が増加するから、この柵渠の流水断面の確保が容易にできる。
【0010】
請求項3記載の柵渠の補修方法は、請求項1または2記載の柵渠の補修方法において、各柵渠補修ブロックの下部に、これら柵渠補修ブロックの長手方法に直交する方向に向けて突出した連結部を設け、柵渠の複数の柵渠ブロック間に前記連結部を互いに向かい合わせて前記柵渠補修ブロックをそれぞれ配設し、前記各柵渠補修ブロックの連結部間をコンクリートにて打設するものである。
【0011】
そして、柵渠の複数の柵渠ブロック間に、各柵渠補修ブロックの下部に設けられこれら柵渠補修ブロックの長手方法に直交する方向に向けて突出した連結部を互いに向かい合わせてこれら柵渠補修ブロックをそれぞれ配設した後に、これら柵渠補修ブロックの連結部間をコンクリートにて打設すれば、柵渠の底部のコンクリートによる打設が容易になるとともに、この柵渠の底部の強度を容易に確保できる。
【0012】
請求項4記載の柵渠補修ブロックは、両側に互いに等間隔に離間されて複数の角柱状の柵渠ブロックが内方に向けて突出して配設された柵渠を補修する柵渠補修ブロックであって、前記柵渠の柵渠ブロック間の幅寸法を複数に割った値に略等しい幅寸法と、前記柵渠ブロックの厚さ寸法に略等しい厚さ寸法とを有する略角柱状に形成され、前記複数の柵渠ブロック間のそれぞれに配設されてこれら柵渠ブロック間の隙間を密閉させるとともに前記柵渠の内側面を略面一にさせるものである。
【0013】
そして、両側に互いに等間隔に離間されて複数の角柱状の柵渠ブロックが内方に向けて突出して配設された柵渠の柵渠ブロック間の幅寸法を複数に割った値に略等しい幅寸法を有するとともに、柵渠ブロックの厚さ寸法に略等しい厚さ寸法を有する略角柱状の柵渠補修ブロックを、既設の柵渠の柵渠ブロック間それぞれに配設することにより、これら柵渠ブロック間の隙間が密閉され柵渠の内側面が略面一になるから、複数の柵渠ブロックにごみなどが引っ掛かり難くなる。また、柵渠の底部を掘り下げた後に、この柵渠の柵渠ブロック間に柵渠補修ブロックを配設すれば、この柵渠の流水断面が容易に増加するから、この柵渠の流水断面を容易に確保できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の柵渠の補修方法の一実施の形態の構成を図1ないし図10を参照して説明する。
【0015】
図1ないし図10において、11は既設の柵渠で、この柵渠11は、地表面を断面凹溝状に掘り起こして形成された溝部12を備えており、この溝部12の両内側面には、略角柱状の複数の柵渠ブロックとしての杭体13が互いに等間隔に離間されて鉛直に植設されている。これら杭体13は、コンクリート製であり、これら杭体13の下端域を地中に植設させて溝部12の両内側面に位置している。また、これら杭体13は、これら杭体13の長手方向を水平方向に直交する鉛直方向に向けて配設されている。
【0016】
また、これら杭体13の外側には、これら杭体13間を閉塞して柵渠11の水路の側面を形成させる細長平板状の複数の柵板体14が配設されている。これら柵板体14は、コンクリート製であり、これら柵板体14の長手方向を水平方向に向けて杭体13の外側に鉛直方向に沿って複数列として並設されている。また、これら柵板体14は、杭体13の外側面と溝部12の内側面との間に位置している。
【0017】
さらに、この溝部12の下端面である底部15には、石Sを積み上げることにより形成された積石部16の上に、柵渠11の流水部としてのインバートを構成する底部コンクリートとしての底板部17が打設されている。この底板部17は、図3に示すように、幅方向における中央部に断面凹溝状の流水凹部18が長手方向に沿って形成されている。また、この流水凹部18の両側に位置する底板部17上には、外側に向かうに連れて上方へと傾斜した傾斜部19がそれぞれ形成されている。
【0018】
一方、柵渠11の両側に位置する杭体13の上端部間には、これら杭体13間の強度を確保するための細長略平板状のブロック体として複数の梁体21が橋渡しされた状態で略水平に配設されている。これら梁体21は、コンクリート製であり、長手方向を柵渠11の幅方向に向けて配設されている。また、これら梁体21の長手方向における両端下側には、外側に向かうに連れて下側へと突出したテーパ部22がそれぞれ形成されている。これらテーパ部22は、これらテーパ部22の両側面を杭体13の内側面に当接させた際に、互いに向かい合う杭体13間の距離を保持するとともに、梁体21の上面への荷重を当接する杭体13へと緩衝させる。
【0019】
また、柵渠11の杭体13の上端面およびこれら杭体13の外側面の上側には、柵渠11の上端面を地表面に一致させる嵩石体23が取り付けられている。これら嵩石体23は、平板の端部間を直角に接続した略L字状であり、内側に位置する一側を杭体13の上端面に当接させるとともに、内側に位置する他側を杭体13の外側面の上側に当接させる。
【0020】
次に、上記一実施の形態の柵渠を補修する柵渠補修ブロックの構成を説明する。
【0021】
まず、柵渠11を補修する柵渠用の柵渠補修ブロック31は、プレキャストL形部材であり、図1、図2および図6ないし図10に示すように、角柱状の基体部32を備えている。この基体部32の幅寸法は、柵渠11の杭体13間の隙間が有する幅寸法を複数である正の整数、例えば3にて割った値に略等しい。また、この基体部32の厚さ寸法は、各杭体13の厚さ寸法に略等しい。さらに、この基体部32の長さ寸法は、各杭体13の長さ寸法に略等しい。
【0022】
また、この基体部32の一側面における下部には、杭体13の長手方向に直交する厚さ方向に向けて突出した連結部としての連結突部33が設けられている。この連結突部33は、柵渠11の杭体13間の隙間が有する幅寸法に略等しい幅寸法を有する矩形板状に形成されており、この連結突部33の上端面は先端に向けて下方へと傾斜したテーパ状の傾斜面34が形成されている。この傾斜面34は、柵渠11の底板部17を中心から両側に向けて上方へと傾斜させてこの底板部17における中央に流水を集中させる。
【0023】
さらに、基体部32の上端面および連結突部33の先端面には、複数本の棒状の鉄筋35の両端域がそれぞれ突出している。これら各鉄筋35の両端域は、基体部32の上端面および連結突部33の先端面に対して垂直に突出している。また、これら各鉄筋35は、基体部32の上端面から連結突部33の先端面へと貫通している。
【0024】
次に、上記一実施の形態の補修方法を説明する。
【0025】
まず、図3に示す既設の柵渠11の底板部17および積石部16それぞれを掘削して、図4に示すように、既設の柵渠11の底部15をより掘削する。
【0026】
次いで、この図4に示す柵渠11の底部15に、図5に示すように石Sを積み上げて砕石基礎41を打設する。
【0027】
この後、さらにこの砕石基礎41の上に平坦な基礎コンクリート42を打設する。
【0028】
そして、柵渠11の脇の道路43から柵渠補修ブロック31の据え付け作業が施工できる場合には、図6に示すように、柵渠11の脇の道路43にクレーン付き運搬車両、いわゆるユニック車44を駐車させて、このユニック車44のクレーン45で柵渠補修ブロック31を柵渠11内における杭体13間へと運び、この柵渠補修ブロック31の外側面を柵板体14の内側面に当接させるとともに、この柵渠補修ブロック31の内側面を杭体13の内側面に一致させて、柵渠11の両内側面を面一にする。
【0029】
このとき、柵渠11の脇にフェンス46が設置されている場合には、このフェンス46を取り壊すことなく、このフェンス46を乗り越えさせて柵渠補修ブロック31を柵渠11内へとユニック車44のクレーン45で運ぶ。
【0030】
また、柵渠11の杭体13間に柵渠補修ブロック31を設置する前に、これら杭体13間における基礎コンクリート42上にモルタル47を敷いておく。このモルタル47は、基礎コンクリート42の上面と柵渠補修ブロック31の下端面を接合させる接合剤である。
【0031】
一方、柵渠11の脇の道路43から柵渠補修ブロック31の据え付け作業ができない場合には、図7に示すように、ユニック車44のクレーン45にて柵渠補修ブロック31を柵渠11内の搬送手段としてのハンドトラック48へと運ぶ。
【0032】
そして、図8に示すように、このハンドトラック48にて柵渠補修ブロック31を柵渠11内における所定の位置まで運んだ後、図9に示すように、柵渠11の両側上端に橋渡しされたH鋼49に取り付けた吊り治具51にてこの柵渠補修ブロック31を柵渠11の杭体13間へと運び、この柵渠補修ブロック31を杭体13間に設置する。
【0033】
このとき、1つの杭体13間に3つの柵渠補修ブロック31を設置して、これら杭体13間の隙間を密閉するとともに、これら柵渠補修ブロック31にて杭体13間の内側面を一致させて面一にする。
【0034】
さらに、図1に示すように、柵渠11の杭体13間に柵渠補修ブロック31を設置した後、これら柵渠補修ブロック31における隣接する連結突部33間に、これら連結突部33と同形の連結ブロック52を設置する。
【0035】
ここで、この連結ブロック52の先端面には複数の鉄筋53が突出しており、この連結ブロック52の上端面には、先端に向けて下方へと傾斜したテーパ状の傾斜面54が形成されている。
【0036】
このとき、これら各連結ブロック52の傾斜面54を、隣接する柵渠補修ブロック31の連結突部33の傾斜面34に一致させて、柵渠11の底部15における両側を面一にする。
【0037】
さらに、これら各杭体13、柵渠補修ブロック31および連結ブロック52間の隙間にモルタルなどの接合剤を流し込み、これら各杭体13、柵渠補修ブロック31および連結ブロック52間に形成された隙間を閉塞する。
【0038】
次いで、図10に示すように、基礎コンクリート42上における互いに対向する柵渠補修ブロック31の連結突部33間および連結ブロック52間をコンクリート57にて現場打ちして、補修後の柵渠11のインバートとなる底面部55を形成する。
【0039】
このとき、柵渠補修ブロック31の連結突部33の先端面から突出した鉄筋35、および連結ブロック52の先端面から突出した鉄筋53それぞれは、底面部55を構成するコンクリート57の内部に埋設されている。
【0040】
この後、必要に応じて柵渠11の梁体21を取り外す。
【0041】
さらに、補修後の柵渠11の上端を閉塞して暗渠とする必要がある場合には、図2に示すように、互いに対向する柵渠補修ブロック31の上端間に、コンクリート製の平板状の図示しない蓋体を取り付ける。
【0042】
上述したように、上記一実施の形態によれば、既設の柵渠11の杭体13間の隙間の3分の1の幅寸法を有し、かつ杭体13の厚さ寸法に等しい厚さ寸法を有する柵渠補修ブロック31を既設の柵渠11の杭体13間に設置することにより、この既設の柵渠11の内側面を面一にできるから、この柵渠11の内側面の凹凸がなくなる。
【0043】
よって、各杭体13へのごみなどの引っ掛かりが無くなるから、補修後における柵渠11の流れをより滑らか、すなわちスムーズにできる。このため、この既設の柵渠11が設置された街の景観を美しく保つことができるとともに、柵渠11の清潔感の確保が容易にできる。
【0044】
また、柵渠11の底部15の底板部17および積石部16それぞれを掘削した後に、この柵渠11の底部15に砕石基礎41および基礎コンクリート42を打設して、この基礎コンクリート42上における杭体13間に柵渠補修ブロック31を設置するので、比較的水路面積が小さく用地の狭い既設の柵渠11の深さをより深くできる。
【0045】
このため、土工事をほとんど必要とせず、この既設の柵渠11の流水断面を容易に増加させることができるから、この柵渠11の流水断面を容易に確保できる。よって、雨水などの流出状態の変化に伴う莫大な流水量にも十分耐えることができる。
【0046】
さらに、柵渠11の複数の杭体13間に、各柵渠補修ブロック31の連結突部33を互いに向かい合わせて設置した後、これら柵渠補修ブロック31の連結突部33間をコンクリート57にて打設して底面部55を形成すれば、この柵渠11の底面部55のコンクリート57による打設を容易にできるとともに、この柵渠11の底面部55の強度を容易に確保できる。
【0047】
また、杭体13の両側に設置した柵渠補修ブロック31の連結突部33間に連結ブロック52を設置し、これら柵渠補修ブロック31の連結突部33および連結ブロック52を含めた柵渠11の底部15をコンクリート57にて打設して底面部55を形成するため、補修後の柵渠11の底部15の強度をより強化できる。
【0048】
さらに、柵渠補修ブロック31の連結突部33の先端面から鉄筋35を突出させるとともに、連結ブロック52の先端面から鉄筋53を突出させ、これら鉄筋35,53を含めた柵渠11の底部15をコンクリート57にて打設して底面部55を形成するため、補修後の柵渠11の底部15の強度をより強化できる。
【0049】
そして、既設の柵渠11の杭体13および柵板体14それぞれを撤去することなく、この既設の柵渠11を補修できるので、この既設の柵渠11を補修する際に廃材が出ない。このため、産業廃棄物を減少できるから、環境負荷を低減できる。
【0050】
また、柵渠補修ブロック31を柵渠11の杭体13間に設置して、この柵渠11の底部15をコンクリート57にて打設して底面部55を構成するだけで、既設の柵渠11を補修できるので、狭い柵渠11内でも柵渠補修ブロック31を杭体13間に設置する作業が容易にできる。
【0051】
さらに、柵渠補修ブロック31を柵渠11の杭体13間に設置した後、これら柵渠補修ブロック31の連結突部33間をコンクリート57にて打設して底面部55を形成することにより、補修後の柵渠11における両側面の強度が向上するから、補修前の柵渠11の両側間に橋渡しされた梁体21を取り外すことができる。
【0052】
なお、上記一実施の形態では、柵渠補修ブロック31の先端面および上端面、および連結ブロック52の先端面それぞれから鉄筋35,53を突出させたが、必要ない場合にはこれら鉄筋35,53を設けなくてもよい。
【0053】
また、既設の柵渠11を補修した後、この柵渠11を蓋体にて閉塞して暗渠とする必要がある場合などには、各柵渠補修ブロック31の上側の内側面に、蓋体の縁部を係止し略直交した方向へと突出した図示しない蓋受突部を設けてもよい。この結果、この蓋受突部に蓋体の縁部を係止させることにより、蓋体の上端面を容易に地表面に一致させることができる。
【0054】
さらに、蓋受段部は、柵渠補修ブロック31の上端内側に設けても、蓋体の厚さを考慮してこの柵渠補修ブロック31の上端から下方へと離間した内側面に設けてもよい。
【0055】
【発明の効果】
請求項1記載の柵渠の補修方法によれば、既設の柵渠の複数の柵渠ブロック間に略角柱状の柵渠補修ブロックをそれぞれ配設することにより、これら柵渠ブロック間の隙間が密閉され柵渠の内側面を略面一にできるから、複数の柵渠ブロックにごみなどが引っ掛かり難くなり、また、柵渠の底部を掘り下げた後に、この柵渠の柵渠ブロック間に柵渠補修ブロックを配設すれば、この柵渠の流水断面を容易に増加できるから、この柵渠の流水断面の確保が容易にできる。
【0056】
請求項2記載の柵渠の補修方法によれば、請求項1記載の柵渠の補修方法の効果に加え、柵渠の掘り下げた底部をコンクリートにて打設して、この柵渠の柵渠ブロック間に柵渠補修ブロックをそれぞれ配設した後、各柵渠補修ブロックの下部間における柵渠の底部をコンクリートにて打設すれば、柵渠の流水断面が増加するから、この柵渠の流水断面の確保を容易にできる。
【0057】
請求項3記載の柵渠の補修方法によれば、請求項1または2記載の柵渠の補修方法の効果に加え、柵渠の柵渠ブロック間に柵渠補修ブロックの連結部を互いに向かい合わせて配設した後、これら柵渠補修ブロックの連結部間をコンクリートにて打設すれば、柵渠の底部のコンクリートによる打設を容易にできるとともに、この柵渠の底部の強度を容易に確保できる。
【0058】
請求項4記載の柵渠補修ブロックによれば、柵渠の柵渠ブロック間の幅寸法を複数に割った値に略等しい幅寸法を有し、柵渠ブロックの厚さ寸法に略等しい厚さ寸法を有する柵渠補修ブロックを、柵渠ブロック間それぞれに配設すれば、これら柵渠ブロック間の隙間が密閉され柵渠の内側面を略面一にできるから、柵渠ブロックにごみなどが引っ掛かり難くなり、また、柵渠の底部を掘り下げた後に、柵渠ブロック間に柵渠補修ブロックを配設すれば、この柵渠の流水断面が容易に増加するから、この柵渠の流水断面を容易に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の補修後の柵渠の一実施の形態を示す上面図である。
【図2】 同上補修後の柵渠を示す断面図である。
【図3】 同上柵渠の補修前を示す断面図である。
【図4】 同上柵渠の底部を掘削した状態を示す断面図である。
【図5】 同上柵渠の底部にコンクリートを打設した状態を示す断面図である。
【図6】 同上柵渠の脇から柵渠補修ブロックを運び込む状態を示す断面図である。
【図7】 同上柵渠の脇から柵渠補修ブロックを運び込めない際における柵渠補修ブロックを運び込む状態を示す断面図である。
【図8】 同上柵渠内で柵渠補修ブロックを運ぶ状態を示す断面図である。
【図9】 同上柵渠内で柵渠補修ブロックを柵渠ブロック間に据え付ける状態を示す断面図である。
【図10】 同上柵渠内の柵渠補修ブロック間にコンクリートを打設した状態を示す断面図である。
【図11】 従来の柵渠を示す断面図である。
【符号の説明】
11 柵渠
13 柵渠ブロックとしての杭体
15 柵渠11の底部
31 柵渠補修ブロック
33 連結部としての連結突部
42 コンクリートとしての基礎コンクリート
57 コンクリート
Claims (4)
- 両側に互いに等間隔に離間されて複数の略角柱状の柵渠ブロックが内方に向けて突出して略鉛直に配設された既設の柵渠の補修方法であって、
前記複数の柵渠ブロック間の幅寸法を複数に割った値に略等しい幅寸法と前記柵渠ブロックの厚さ寸法に略等しい厚さ寸法とを有する略角柱状の複数の柵渠補修ブロックを前記複数の柵渠ブロック間のそれぞれに配設してこれら柵渠ブロック間の隙間を密閉するとともに前記柵渠の内側面を略面一にする
ことを特徴とする柵渠の補修方法。 - 柵渠の底部を掘り下げ、
この掘り下げた底部をコンクリートにて打設し、
前記柵渠の複数の柵渠ブロック間に柵渠補修ブロックをそれぞれ配設し、
前記各柵渠補修ブロックの下部間における前記柵渠の底部をコンクリートにて打設する
ことを特徴とする請求項1記載の柵渠の補修方法。 - 各柵渠補修ブロックの下部に、これら柵渠補修ブロックの長手方法に直交する方向に向けて突出した連結部を設け、
柵渠の複数の柵渠ブロック間に前記連結部を互いに向かい合わせて前記柵渠補修ブロックをそれぞれ配設し、
前記各柵渠補修ブロックの連結部間をコンクリートにて打設する
ことを特徴とする請求項1または2記載の柵渠の補修方法。 - 両側に互いに等間隔に離間されて複数の角柱状の柵渠ブロックが内方に向けて突出して配設された柵渠を補修する柵渠補修ブロックであって、
前記柵渠の柵渠ブロック間の幅寸法を複数に割った値に略等しい幅寸法と、前記柵渠ブロックの厚さ寸法に略等しい厚さ寸法とを有する略角柱状に形成され、
前記複数の柵渠ブロック間のそれぞれに配設されてこれら柵渠ブロック間の隙間を密閉させるとともに前記柵渠の内側面を略面一にさせる
ことを特徴とした柵渠補修ブロック。
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