JP2994624B1 - 土砂の流出防止施設の施工方法ならびに土砂の流出防止構造 - Google Patents

土砂の流出防止施設の施工方法ならびに土砂の流出防止構造

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JP2994624B1
JP2994624B1 JP10219702A JP21970298A JP2994624B1 JP 2994624 B1 JP2994624 B1 JP 2994624B1 JP 10219702 A JP10219702 A JP 10219702A JP 21970298 A JP21970298 A JP 21970298A JP 2994624 B1 JP2994624 B1 JP 2994624B1
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Abstract

【要約】 【課題】圃場、道路工事や宅地造成工事などの現場のよ
うに降雨時に土砂が流出し易い場所に使用される土砂の
流出防止具ならびに土砂の流出防止構造に関し、圃場や
宅地造成地などで常時作業できるように外周や下流側な
どのような土砂の流失防止部のみに古タイヤを立てて固
定することで土砂の流出を防止可能とする。 【解決手段】古タイヤを、その中心線2と直角方向の面
で2分割してなるハーフタイヤ1a、1bを、その凹溝
3側が土砂到来側に向くように立てて配列し、下側半分
以上を地中に埋め込んで固定する。このとき、前記の配
列部が、前列側1aと後列側1bの2列が重ねて配列さ
れており、しかも前列側と後列側とが、古タイヤの約半
径分だけずらして配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圃場、道路工事や宅地
造成工事などの現場などのように降雨時に土砂が流出し
易い場所に使用される土砂の流出防止施設の施工方法
らびに土砂の流出防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−264415号公報などで提
案されているように、降雨時に土砂が流出するのを防止
するために古タイヤを多数寝かせて配置し、その上面に
網状体を被せる構造が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この構造は、古タイヤ
を有効に利用している点では評価できるが、圃場や宅地
造成地などの表層土の表面に広げて配置するため、圃場
で農作業をしたり、宅地造成地などで工事を行なうこと
ができない、という致命的な欠陥がある。
【0004】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、圃場や宅地造成地などで常時作業できるように
外周や下流側などのような土砂の流失防止部のみに古タ
イヤを立てて固定することで土砂の流出を防止可能とす
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、古タイ
ヤを、その中心線と直角方向の面で2分割してなるハー
フタイヤを立てて列状に埋める凹溝を地面に掘り、その
中に、ハーフタイヤの凹溝側が土砂到来側に向くように
立てて配列し、下側半分以上を地中に埋め込むことを特
徴とする土砂の流出防止施設の施工方法である。
【0006】このように、地面に予め凹溝を掘って、そ
の中に、ハーフタイヤの凹溝側が土砂到来側に向くよう
に立てて配列した状態で、下側半分以上を地中に埋め込
むため、請求項2、請求項3のような土砂の流出防止構
造を確実から容易に施工できる。
【0007】請求項2は、古タイヤを、その中心線と直
角方向の面で2分割してなるハーフタイヤを、その凹溝
側が土砂の到来する上流側に向くように立てて配列し、
下側半分以上を地中に埋め込んで固定してなる土砂の流
出防止構造である。
【0008】このように、請求項1に記載のような古タ
イヤを2分割してなるハーフタイヤを、その凹溝側が土
砂到来側に向くように立てて配列し、下側半分以上を地
中に埋め込んで固定した構造にすると、上流側から流れ
て来た土砂が、ハーフタイヤの凹溝で効果的にせき止め
られ、土砂が流出するのを防止できる。
【0009】また、ハーフタイヤの下側半分以上を地中
に埋め込むため、地面から突出した部分によって、土砂
の流出をせき止めるが、この突出部分が古タイヤなた
め、その上を重機を耕作機械などが通過しても、直ちに
元に復元するので、工事や農作業の邪魔になるようなこ
ともない。
【0010】請求項3は、請求項2に記載の配列部が、
前列側と後列側の2列が重ねて配列されており、しかも
前列側と後列側とが、古タイヤの約半径分だけずらして
配置されている土砂の流出防止構造である。
【0011】このように、ハーフタイヤからなる前列側
と後列側とが、古タイヤの約半径分だけずらして重ねて
配置されているため、円形の古タイヤを使用しているに
も係わらず、堰としての機能を得ることができる。隣接
する古タイヤの間には、上側に多少の谷間ができるが、
土砂は下側を流れ、上側は水のみが流れるので、土砂は
確実にせき止めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明による土砂の流出防止
施設の施工方法ならびに土砂の流出防止構造が実際上ど
のように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本
発明による土砂の流出防止施設の施工方法ならびに土砂
の流出防止構造の一実施形態を示す図であり、(1)は
斜視図、(2)はA−A断面図である。
【0013】1a、1bは本発明によるハーフタイヤで
あり、古タイヤを、その中心線2と直角方向の面で2分
割したものである。Lは地面であり、圃場整備などの後
は、勾配がついている場合が多い。この場合、図の右側
a1が傾斜の上側(上流側)、左側a2が傾斜の下側
(下流側)である。
【0014】ハーフタイヤ1a、1bは、凹溝3側が上
流側a1に向くように立てて配列してある。しかも、下
側半分以上を地中に埋め込むことによって固定してあ
る。
【0015】ハーフタイヤを1列のみ配列した構造も、
ある程度は土砂の流出防止の効果を得られるが、破線で
示す前列1aと実線で示す後列1bのように2列配列
し、しかも前列1a側と後列1b側とを、古タイヤの約
半径分だけずらして配置した構造が、より効果的であ
る。
【0016】図2は本発明によるハーフタイヤの製造方
法を示す断面図である。(1)は通常の古タイヤであ
り、この古タイヤ1を、その中心線2と直角方向の面4
において切断することによって、(2)のように2分割
すると、2個のハーフタイヤ1a、1bが得られる。
【0017】すなわち、片側にリング状の凹溝3を有す
るハーフタイヤ1a、1bが得られる。使用に際して
は、凹溝3が上流側に向くように、地中に下側半分以上
を埋め込む。
【0018】図3はハーフタイヤの埋め込み方法を説明
する断面図である。まず、(1)のように、ハーフタイ
ヤを埋め込むための溝5を掘る。このとき、ハーフタイ
ヤの中央の空間6が地面Lから上に露出しない程度の深
さとする。
【0019】次に、(2)のように、下流側の列、すな
わち後列側のハーフタイヤ1bを立てて配列する。次
に、上流側の列、すなわち前列側のハーフタイヤ1aを
立てて配列する。このとき、凹溝3が上流側に向くよう
にすると共に、後列1b側に対し、前列1a側を、ハー
フタイヤの約半径分だけずらして配置する。
【0020】この状態で、溝5を埋め戻し、さらに転圧
すると、(3)図のように、ハーフタイヤの中央空間6
より上側の部分が、地面Lから上側に突出した状態とな
る。そして、この上側に突出した部分が、土砂の流出を
阻止する堰の役目をする。古タイヤのサイズによっても
異なるが、通常は15〜20cm程度の高さとなる。な
お、古タイヤのサイズは色々あるが、堰として使用され
る場所に応じて、適当なサイズを選択して使用する。
【0021】このように、前列、後列のハーフタイヤ1
a、1bが地中に埋め込んで固定された状態を、正面す
なわち上流側から見ると、図4のようになる。すなわ
ち、前後2列のハーフタイヤ1a、1bの凹溝3が上流
側に向いた状態で、半分以上が地中に埋め込まれてい
る。
【0022】そして、前列のハーフタイヤ1aの上端縁
と後列の左右2個のハーフタイヤ1b、1bの上端縁と
の間を、位置で、錆のつかない針金などで結んで連
結する。同様にして、前列のハーフタイヤ1aの下側と
後列の左右2個のハーフタイヤ1b、1bの下端縁間を
位置で連結する。
【0023】また、前列の左右隣接するハーフタイヤ1
a、1aの横側縁間を、位置で針金などで結んで連
結する。同様にして、後列の左右隣接するハーフタイヤ
1b、1bの横側縁間を、位置で連結する。
【0024】このような土砂の流出防止構造を、圃場と
か道路工事や宅地造成工事などの現場において、土砂の
流出を阻止すべき位置に、所要個数配列する。すなわ
ち、現場を囲うように配列してもよいし、圃場整備など
をした後の圃場のように、勾配がある場合は、その下側
すなわち下流側に配列し、堰にすることもできる。
【0025】図5は、圃場の土砂が道路や側溝などに流
れ込むのを防止するために、本発明によるハーフタイヤ
1a、1bの列を道路7の両側に埋め込み固定した断面
図である。ハーフタイヤ1a、1bは、その凹溝3が圃
場8側に向くように配置する。なお、図におけるハーフ
タイヤの列は1列になっているが、前列と後列の2列に
するのが好ましい。
【0026】図6は沈砂池9に実施した例の断面図であ
り、沈砂池9の外周にハーフタイヤ1a、1bの列から
なる土砂流出防止構造を設置してある。凹溝3が圃場9
側に向き、沈砂池9に背を向けるように配置する。
【0027】本発明は、以上のほか、土砂溜枡や土地の
文筆時に筆境位置に設けることもできる。また、道路工
事現場などにおいて、本発明による土砂の流出防止構造
を用いることで、赤土などが流出して海浜を汚染したり
するのを防止するのにも適している。
【0028】
【発明の効果】請求項1のように、予め凹溝を掘って、
その中に、ハーフタイヤの凹溝側が土砂到来側に向くよ
うに立てて配列した状態で、下側半分以上を地中に埋め
込むため、請求項2、請求項3のような土砂の流出防止
構造を確実かつ容易に施工できる。
【0029】請求項2のように、古タイヤを2分割して
なるハーフタイヤを、凹溝側が上流側に向くように立て
て配列し、下側半分以上を地中に埋め込んで固定した構
造にすると、上流側から流れて来た土砂が、ハーフタイ
ヤの凹溝で効果的にせき止められ、土砂が流出するのを
防止できる。
【0030】また、ハーフタイヤの下側半分以上を地中
に埋め込むため、地面から突出した部分によって、土砂
の流出をせき止めるが、この突出部分が古タイヤなた
め、その上を重機や耕作機械などが通過しても、直ちに
元に復元するので、工事や農作業の邪魔になるようなこ
ともない。
【0031】請求項3によると、ハーフタイヤからなる
前列側と後列側とが、古タイヤの約半径分だけずらして
重ねて配置されているため、円形の古タイヤを使用して
いるにも係わらず、堰としての機能を得ることができ
る。隣接する古タイヤの間には、上側に多少の谷間がで
きるが、土砂は下側を流れ、上側は水のみが流れるの
で、土砂は確実にせき止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による土砂の流出防止施設の施工方法
ならびに土砂の流出防止構造の一実施形態を示す図であ
り、(1)は斜視図、(2)はA−A断面図である。
【図2】 本発明によるハーフタイヤの製造方法を示す
断面図である。
【図3】 ハーフタイヤの埋め込み方法を説明する断面
図である。
【図4】 ハーフタイヤを埋め込んだ状態を上流側から
見た正面図である。
【図5】 圃場の土砂が道路や側溝などに流れ込むのを
防止するための実施形態を示す断面図である。
【図6】 本発明を沈砂池に実施した例の断面図であ
る。
【符号の説明】
1a、1b ハーフタイヤ 2 中心線 3 凹溝 4 中心線と直角方向の面(2分割面) 5 ハーフタイヤを埋め込む溝 7 道路 8 圃場 9 沈砂池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−14403(JP,A) 特開 平6−264415(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01F 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 古タイヤを、その中心線と直角方向の面
    で2分割してなるハーフタイヤを立てて列状に埋める凹
    溝を地面に掘り、その中に、ハーフタイヤの凹溝側が土
    砂到来側に向くように立てて配列した状態で、下側半分
    以上を地中に埋め込むことを特徴とする土砂の流出防止
    施設の施工方法。
  2. 【請求項2】 古タイヤを、その中心線と直角方向の面
    で2分割してなるハーフタイヤを、その凹溝側が土砂到
    来側に向くように立てて配列し、下側半分以上を地中に
    埋め込んで固定してなることを特徴とする土砂の流出防
    止構造。
  3. 【請求項3】 前記の配列部が、前列側と後列側の2列
    が重ねて配列されており、しかも前列側と後列側とが、
    古タイヤの約半径分だけずらして配置されていることを
    特徴とする請求項2に記載の土砂の流出防止構造。
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