JPH0627402B2 - 路板付き護岸擁壁ブロック体及びそれを使用した道路拡幅工法 - Google Patents

路板付き護岸擁壁ブロック体及びそれを使用した道路拡幅工法

Info

Publication number
JPH0627402B2
JPH0627402B2 JP1153504A JP15350489A JPH0627402B2 JP H0627402 B2 JPH0627402 B2 JP H0627402B2 JP 1153504 A JP1153504 A JP 1153504A JP 15350489 A JP15350489 A JP 15350489A JP H0627402 B2 JPH0627402 B2 JP H0627402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road
block body
retaining wall
road plate
revetment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1153504A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0321709A (ja
Inventor
力 浮島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMAMOTO CHIKASUI KENKYUSHO JUGEN
Original Assignee
YAMAMOTO CHIKASUI KENKYUSHO JUGEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YAMAMOTO CHIKASUI KENKYUSHO JUGEN filed Critical YAMAMOTO CHIKASUI KENKYUSHO JUGEN
Priority to JP1153504A priority Critical patent/JPH0627402B2/ja
Publication of JPH0321709A publication Critical patent/JPH0321709A/ja
Publication of JPH0627402B2 publication Critical patent/JPH0627402B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は水路、河川等の護岸工事に使用する護岸擁壁ブ
ロック体に関し、特に護岸工事を伴う道路拡幅工事に適
した路板付き護岸擁壁ブロック体及びそれを使用した道
路拡幅工法に関する。
《従来の技術》 近年、自動車の交通量が激増するに伴い、歩行者の安全
を確保する上から車道と歩道を区分する必要性が認識さ
れ、又、夫々の巾員の拡張が迫られている。
一方、市街化に伴う路面の舗装化が進むにつれて、雨水
が地下に浸透せず、殆どが水路等に流入するために水路
等の拡幅も迫られているのが現状である。しかしなが
ら、特に密集する市街地においては道路拡幅のための用
地を確保することが困難であり、水路等の排水能力を減
ずることなく水路等に隣接する護岸と一体となった道路
を拡幅することは困難であった。
従来、このような水路等と一体となった道路の拡幅工事
においては、通常の護岸を施工した後、該護岸の背部と
水路等の中に橋杭を打ち込み、該夫々の橋杭の天端に平
板コンクリート等を敷設若しくは打設して水路等の上に
歩道等を設置することにより道路を拡幅する工法が用い
られている(第4図参照)。
しかしながら、上記従来の工法では、護岸本体及び拡幅
路板が夫々個々に現場打ちであるために工期が長くなる
ばかりでなく、長期にわたって水止めを施さなければな
らず仮設費が大であり、又、橋杭を水路等の中に設置す
るので、河川の流量阻害にもなるという欠点を有してい
る。係る欠点を解決するために、特殊な構造を有するコ
ンクリートブロックが開発されている(特開昭52−1
39241号及び実開昭60−85302号公報)。
しかしながら、これらのブロックを組み合わせる場合に
は、各ブロックの結合部が弱くなるという欠点があっ
た。
《発明が解決しようとする課題》 そこで、本発明者は上記の欠点を解決すべく鋭意検討を
重ねた結果、底盤部と縦壁部からなる擁壁ブロック体の
天端に歩道等となる路板部を設けたコンクリートブロッ
クの前記底盤部と路板部の夫々にピアノ線を通して各ブ
ロックを締め付け、一体化することにより、各ブロック
の結合部を強化することができ、これによって容易に、
道路のみならず水路等の拡幅に適した、安定した構造体
とすることができることを見出し、本発明に到達した。
従って、本発明の第1の目的は水路等の護岸と一体とな
った道路においても河川の流量を阻害することなく、安
全に道路を拡幅することができる、路板付き護岸擁壁ブ
ロック体を提供することにある。
本発明の第2の目的は、施工が容易で、工期を大幅に短
縮することができる路板付き護岸擁壁ブロック体を使用
した、迅速かつ安全な道路拡幅工法を提供することにあ
る。
《課題を解決するための手段》 本発明の上記の諸目的は、少なくとも底盤部(1)、該
底盤部(1)から立上がる縦壁部(2)及び該縦壁部
(2)の天端から突き出る路板部(3)から成る据え付
け式の護岸擁壁ブロック体であって、該ブロック体の延
長方向で前記底盤部(1)及び路板部(3)の所望の箇
所に、貫通孔(11)を夫々少なくとも1箇有すること
を特徴とする路板付き護岸擁壁ブロック体及びそれを使
用した道路拡幅工法によって達成された。
以下本発明の路板付き護岸擁壁ブロック体を図に従って
詳述する。
第1図(a)〜(d)は本発明の路板付き護岸擁壁ブロ
ック体の断面図であり、(a)はZ字型、(b)はZ字
型の垂直壁式、(c)はU字横型、(d)はU字横型法
勾配式である。図中、符号(1)は底盤部、符号(2)
は縦壁部、符号(3)は路板部である。本発明の路板付
き護岸用ブロック体の形状は、上記(a)〜(d)の型
に限定されるものではなく、少なくとも底壁部(1)、
縦壁部(2)、路板部(3)からなる形状であれば良
い。又、縦壁部(2)の高さ及び路板部(3)の突き出
し長さは、現場の状況に応じて適宜設計することがで
き、各部の寸法は通常の擁壁の安定計算及び応力計算で
決まることは当然である。
又、本発明の路板付き護岸擁壁ブロック体には、クレー
ン等の吊り下げ機械のフックを引っ掛けるための吊り下
げ筋(図示しない)を所望の箇所に設けることもでき
る。
第2図(a)及び(b)はZ字型の路板付き護岸擁壁ブ
ロック体の斜視図である。図中、符号(10)は、必要
に応じて設けることができる控え壁である。この控え壁
(10)は、例えば第2図(a)の如くブロック体の両
端に設けることも、第2図(b)の如くブロック体裏面
の中央部に設けることもできる。控え壁をブロック体の
前面水路内に設けることは流量阻害になるので好ましく
ないことは当然である。
符号(11)は、貫通孔であり、据え付けたブロック体
を連結一体化するのに用いるピアノ線を通すための孔で
ある。係る貫通孔は、ブロック体製造時に、適宜パイプ
を埋め込む等の方法により、容易に設けることができ
る。
符号(12)は、必要に応じて設けることができるハン
ドレール(欄干)支柱固定穴である。
次に、本発明の路板付き護岸擁壁ブロック体を使用した
道路拡幅工法について詳述する。
本発明の道路拡幅工法は、所望に従って基礎地盤に基礎
工を施した後、本発明の路板付き護岸擁壁ブロック体を
設置すると共に、該ブロック体の延長方向の所望の箇所
に貫通せしめた貫通工(11)にピアノ線を通して2以
上のブロック体を締め付け、締め付けたブロック体を一
体化し、次いで該ブロック体の背面を埋め戻すことによ
り道路を拡幅することを特徴とする道路拡幅工法であ
る。ピアノ線は、貫通孔(11)に直接挿入してもよい
が、挿入のためのガイド金具に連結させて挿入すること
もできることは当然である。
第3図(a)は、本発明の路板付き護岸擁壁ブロック体
を使用した道路拡幅工法を示した断面図である。図中、
符号(30)はZ字型の路板付き護岸擁壁ブロック体で
あり、符号(31)はハンドレールである。
符号(32)は基礎杭、符号(33)は洗掘防止のため
の矢板、符号(34)は基礎割栗石、符号(35)は基
礎コンクリートであり、これらは現場の地質状況に応じ
て所望に従って基礎地盤に施工される基礎工である。
本発明の路板付き護岸擁壁ブロック体を使用した道路拡
幅工法は上記の施工例の他、公知のブロック体による護
岸工事や道路拡幅工事等の施工方法に準ずることができ
る。
又、計画路面に対して深い水路等を有する道路を拡幅す
る場合には、第3図(b)の如く護岸下部をL字型の護
岸擁壁ブロック体で施工し、その上に本発明の路板付き
護岸擁壁ブロック体を施工することもできる。図中、符
号(40)は、本発明の路板付き護岸擁壁ブロック体と
併用して使用することができる護岸擁壁ブロック体であ
り、護岸の下部を受け持つ。符号(41)は、必要に応
じて設けることができる洗掘防止用根固ブロックであ
る。
第4図は従来の工法を示した断面図である。
《効果》 以上詳述した如く、本発明の路板付き護岸擁壁ブロック
体及びそれを使用した道路拡幅工法によれば、縦壁部の
天端に歩道等となる路板部を設けているので、水路等の
護岸と一体となった道路においても水路等の流量に影響
を及ぼすことなく、容易に道路拡幅を行うことができ
る。又、ブロック体であるので仮設に要する費用を軽減
することができる上、工期を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(d)は本発明の路板付き護岸擁壁ブロ
ック体の断面図であり、(a)はZ字型、(b)はZ字
型の垂直壁式、(c)はU字横型、(d)はU字横型の
法勾配式である。 第2図(a)及び(b)はZ字型の路板付き護岸用ブロ
ック体の斜視図である。 第3図(a)は本発明の路板付き護岸擁壁ブロック体を
使用した道路拡幅工法の断面図であり、第3図(b)は
計画道路面に対して深い水路等を有する道路の拡幅工事
に適した工法を示した断面図である。 第4図は従来の工法を示した断面図である。 1……底盤部 2……縦壁部 3……路板部 10……控え壁 11……連結用金具貫通孔 12……ハンドレール支柱固定穴 30……路板付き護岸擁壁ブロック体 31……ハンドレール 32……基礎杭 33……矢板 34……基礎割栗石 35……基礎コンクリート 40……護岸擁壁ブロック体 41……洗掘防止用根固ブロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも底盤部(1)、該底盤部(1)
    から立上がる縦壁部(2)及び該縦壁部(2)の天端か
    ら突き出る路板部(3)から成る据え付け式の護岸擁壁
    ブロック体であって、該ブロック体の延長方向で前記底
    盤部(1)及び路板部(3)の所望の箇所に、貫通孔
    (11)を夫々少なくとも1箇有することを特徴とする
    路板付き護岸擁壁ブロック体。
  2. 【請求項2】断面形状がZ字型である請求項1に記載の
    路板付き護岸擁壁ブロック体。
  3. 【請求項3】断面形状がU字横型である請求項1に記載
    の路板付き護岸擁壁ブロック体。
  4. 【請求項4】断面形状がU字横型であって、縦壁部に法
    勾配を持たせた請求項1に記載の路板付き護岸擁壁ブロ
    ック体。
  5. 【請求項5】貫通孔が底盤部(1)及び路板部(3)の
    各先端部近傍及び根元部近傍に夫々少なくとも1箇設け
    られている、請求項1〜4の何れかに記載の路板付き護
    岸擁壁ブロック体。
  6. 【請求項6】所望に従って基礎地盤に基礎工を施した
    後、請求項1〜5の何れかに記載の路板付き護岸擁壁ブ
    ロック体を設置すると共に、該ブロック体の有する貫通
    孔(11)にピアノ線を通して2以上のブロック体を連
    結し、ピアノ線を締めつけることによってブロック体同
    志を緊密に一体化し、次いで該ブロック体の背面を埋め
    戻すことにより道路を拡幅することを特徴とする道路拡
    幅工法。
JP1153504A 1989-06-15 1989-06-15 路板付き護岸擁壁ブロック体及びそれを使用した道路拡幅工法 Expired - Lifetime JPH0627402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1153504A JPH0627402B2 (ja) 1989-06-15 1989-06-15 路板付き護岸擁壁ブロック体及びそれを使用した道路拡幅工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1153504A JPH0627402B2 (ja) 1989-06-15 1989-06-15 路板付き護岸擁壁ブロック体及びそれを使用した道路拡幅工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0321709A JPH0321709A (ja) 1991-01-30
JPH0627402B2 true JPH0627402B2 (ja) 1994-04-13

Family

ID=15564002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1153504A Expired - Lifetime JPH0627402B2 (ja) 1989-06-15 1989-06-15 路板付き護岸擁壁ブロック体及びそれを使用した道路拡幅工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0627402B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2936863B2 (ja) * 1992-01-14 1999-08-23 ヤマハ株式会社 楽音信号形成装置のための音色制御装置
JPH0567639U (ja) * 1992-02-12 1993-09-07 大丸プロロング株式会社 歩廊付き土留構築構造物
JP2015045212A (ja) * 2013-07-29 2015-03-12 Jfeシビル株式会社 既設橋脚の耐震補強構造及び新設の橋脚構造
JP6659430B2 (ja) * 2016-04-04 2020-03-04 株式会社神戸製鋼所 防波構造物の改良方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5824566B2 (ja) * 1976-05-17 1983-05-21 浩一 高瀬 背面の土圧を軽減させた構造物
JPS6085302U (ja) * 1983-11-14 1985-06-12 池口 明 法面等の張出用コンクリ−トブロツク

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0321709A (ja) 1991-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6340044B2 (ja) 張出歩道構成体と、これらを用いた張出歩道の建設方法
JPH11303087A (ja) 耐食性構造アンカーを使用した擁壁
JPH0627402B2 (ja) 路板付き護岸擁壁ブロック体及びそれを使用した道路拡幅工法
JP3012551B2 (ja) 張り出し歩道構造
KR20210078779A (ko) 강제지중연속벽으로 시공완료 후 상부슬래브 상단과 노면 사이의 상부연속벽체구조물을 제거한 탑-다운 방식의 지하차도 및 그의 시공 방법
KR100592416B1 (ko) 보도가 확보되지 않은 협소한 도로에서 콘크리트옹벽블록과 트러스형 받침대를 이용한 보도확보 및차도확폭 시공방법
JP3971504B2 (ja) 仮設土留め構造および仮設土留め方法
CN111501459B (zh) 山区公路的路基结构及其施工方法
JP2518390Y2 (ja) 張出歩道ブロック及びそれを用いた張出歩道構造
CN110983886B (zh) 一种复合式市政道路
EP4189166A1 (en) System, apparatus and method for installation of street furniture
JP4700987B2 (ja) 張出車道ブロック及び該ブロックを用いた張出車道の施工方法
KR100493516B1 (ko) 현장 마이크로 파일과 조립식 브라켓을 이용한 교각용조립식 기초보강 구조체 및 그의 구축방법
JP3709550B2 (ja) コンクリ−ト擁壁
KR102296988B1 (ko) 도로선배수로 빗물받이 pc 측구의 시공방법
CN208441095U (zh) 沿河公路路基防护结构
JPH07300845A (ja) 地中線状構造物の液状化対策工法
CN112941996B (zh) 一种应急抢险的市政道路及施工方法
JPS61261528A (ja) 土留板付擁壁
JP2005097999A (ja) 張り出し歩道構造及びそれに用いられる土台部ブロック
JP3175636B2 (ja) 張り出し歩道の構築方法
JP2000297403A (ja) 通路および通路の施工方法
JP2691353B2 (ja) 道路の拡幅ブロック
JP3352951B2 (ja) 山岳トンネルにおけるインバートおよび地下排水工の設置方法
KR200315293Y1 (ko) 현장 마이크로 파일과 조립식 브라켓을 이용한 교각용조립식 기초보강 구조체