JPH0154978B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0154978B2
JPH0154978B2 JP3071880A JP3071880A JPH0154978B2 JP H0154978 B2 JPH0154978 B2 JP H0154978B2 JP 3071880 A JP3071880 A JP 3071880A JP 3071880 A JP3071880 A JP 3071880A JP H0154978 B2 JPH0154978 B2 JP H0154978B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
packaging material
sealed
stored
oak leaves
Prior art date
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Expired
Application number
JP3071880A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56127048A (en
Inventor
Yasuhiro Sakai
Takehiko Morya
Yoji Uchida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP3071880A priority Critical patent/JPS56127048A/ja
Publication of JPS56127048A publication Critical patent/JPS56127048A/ja
Publication of JPH0154978B2 publication Critical patent/JPH0154978B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は付加価値の高い柏の葉の貯蔵法に関す
るものである。柏の葉は端午の節句の柏餅に用い
られるものでその需要は4月〜5月にピークに達
する。柏は東アジアに広く分布するブナ科の落葉
高木であるが柏餅を包む葉は5月下旬から6月に
収穫されるので需要のピークに達する翌年の4月
から5月まで1年間貯蔵される。 現在の貯蔵法は収穫した葉を85〜95℃の熱水中
で10分間位ブランチングにより殺菌、酵素を失活
させた後、かげ干し、又は熱風乾燥機等で乾燥さ
せポリエチレンフイルムに包装して翌年の4月か
ら5月まで貯蔵する方法がとられている。乾燥し
た柏の葉はうすい緑色に変色するが、このように
乾燥状態で貯蔵された葉はそのままでは柏餅に包
むことが出来ず、需要期に菓子屋で再びこれを蒸
して再生し、青く色戻させ水洗選別して使用され
ている。 このように収穫から需要期まで約1年近く貯蔵
される為、再生したときの色戻りの状態が悪いと
いう欠点があつた。 本発明はこの欠点を克服したものである。すな
わち本発明は、柏の葉を収穫後、ブランチング処
理し、乾燥したのち鉄粉を主剤とする脱酸素剤と
共に実質的に非通気性の包材もしくは気密容器に
密封し保存した後、蒸して色もどりさせることを
特徴とする柏の葉の再生方法である。 本発明においては柏の葉は所定の処理後、乾燥
し脱酸素剤と共に密封される。公知の脱酸素剤と
しては例えば鉄、炭化鉄などの鉄粉を主剤とする
もの、亜二チオン酸塩、亜硫酸塩、第二鉄塩など
の無機塩を主剤とするもの、ヒドロキノン、カテ
コール、ピロガロール、没食子酸、ブチルヒドロ
キシアニソール等で例示されるポリフエノール
類、グリコース等で例示される糖類、アスコルビ
ン酸、エリソルビン酸などを主剤とするものが挙
げられる。本発明では、これらの中で柏の葉に有
害なガスを発生することのない鉄粉を主剤とする
脱酸素剤を用いる。脱酸素剤としては脱酸素以外
の機能を併有するもの、例えば酸素を吸収し炭酸
ガスを発生するものなども使用しうる。脱酸素剤
は通気性の包材内に密封した形で用いられる。包
材としては例えば有孔プラスチツクフイルムを紙
などのセルロース系包材にラミネートしたものが
好適に用いられる。また密封系内の水分と脱酸素
剤との接触をさせるためには、脱酸素剤の包材の
一部又は全部をマイクロポーラスフイルムにする
のが好ましい。 5〜6月に収穫し、ブランチング処理し、乾燥
処理した柏の葉は脱酸素剤と共に実質的に非通気
性の包材または気密容器に密封し貯蔵される。非
通気性包材は通常、酸素透過度50ml/m2・atm・
d以下のものが用いられる。例えば塩化ビニリデ
ンまたは塩化ビニリデンを被覆またはラミネート
したフイルムは好適に用いられる。フイルムは二
軸延伸したもの、又はそれをラミネートしたもの
が強度の点で好ましい。非通気性包材の密封は通
常、ヒートシールによるが、封止具を用いてもよ
い。気密容器としては成形およびヒートシール可
能なプラスチツクトレイと蓋材からなり、蓋材を
非通気性フイルム又はシートを用いて密封シール
するもの、又はプラスチツクもしくは金属製密閉
コンテナを用いてもよい。気密容器は脱酸素剤収
納部を設け、柏の葉と接しないような構造とする
こともできる。非通気性包材又は気密容器に密封
する場合には、脱酸素剤を包材又は容器内面にテ
ープで止めたり、柏の葉をトレイに入れたりして
脱酸素剤と接触しないように密封する等の手段が
適宜採用される。 本発明においては乾燥後の柏の葉を鉄粉を主剤
とする脱酸素剤と共に密封されるが、密封系内の
気密性および脱酸素剤の脱酸素能を確認するため
に酸素検知剤を併用するのが好ましい。酸素検知
剤の使用形態としては、固形の検知剤を通気性包
材に包装したもの、又は非通気性包材に包装し通
気孔をあけたものを密閉系内に入れる方法、印刷
可能な検知剤を脱酸素剤の包材の表面に印刷し密
閉容器を透明なものにする方法、又は密閉容器を
透明にし、その内側に検知剤を印刷する方法など
の各種の方法が採用しうる。 本発明においては乾燥後の柏の葉は鉄粉を主剤
とする脱酸素剤と共に密封した後、通常2〜30
℃、好ましくは5〜25℃で貯蔵される。貯蔵には
通常、貯蔵庫、特に温度調節可能な貯蔵庫が用い
られる。貯蔵庫を常時運搬可能なコンテナとすれ
ば流通上好都合である。 本発明においては乾燥し、鉄粉を主剤とする脱
酸素剤と共に密封して保存された柏の葉は蒸して
再生し、色もどりさせる。色もどりさせた柏の葉
を用いて餅を包むことにより柏餅が得られる。 本発明によれば蒸して再生した時の柏の葉の色
戻りの状態がよく、香りのよい葉を得ることがで
きる。また貯蔵中の虫の発生や変質もないという
利点がある。 以下に実施例等をあげて説明する。 実施例 1 5月に収穫した柏の葉を90℃の熱水中で10分間
ブランチング処理し殺菌、酵素を失活させた後80
℃の熱風乾燥機で20時間乾燥した。この葉200枚
を脱酸素剤(三菱瓦斯化学製、エージレス Z−
300)と共に塩化ビニリデンコート延伸ポリプロ
ピレン20μ/ポリエチレン80μより成る非通気性
材料に包装した。この時脱酸素剤をプラスチツク
でフイルムに固定した脱酸素剤と柏の葉が接触し
ないようにした。又同時に酸素検知剤(三菱瓦斯
化学製、エージレスアイ)を入れ密封し10℃、20
℃、30℃、の恒温槽内に貯蔵し密封系内のガス組
成、虫の発生、外観を調べた。次にこのように貯
蔵した柏の葉を蒸して再生し色戻り、香りを観察
した。その結果を第1表及び第2表に示す。 比較例 1 脱酸素剤を用いず通気性のあるポリエチレンで
包装した以外は実施例1と同様にした。その結果
を第1表、第2表に併記する。
【表】
【表】 実施例1は10ケ月貯蔵後も虫の発生もなく外観
も褐変せず、蒸して再生した時の色戻りの状態、
香りが極めて良かつた。 これに対して比較例1は5℃貯蔵では虫が発生
しなかつたが他の温度域では虫が発生し葉に褐変
が観察された。また、貯蔵後の葉を蒸して再生し
た時の色戻りの状態、香りが実施例1よりもかな
り悪かつた。 実施例 2 5月に収穫した柏の葉を90℃の熱水中で10分間
プランチング処理し殺菌、酵素を失活させた後、
80℃の熱風乾燥機で20時間乾燥した。この葉200
枚を脱酸素剤(三菱瓦斯化学(株)製「エージレスZ
−300」)と共にポリ塩化ビニリデンコート延伸ポ
リプロピレン20μ/ポリエチレン80μより成る非
通気性材料に包装した。このように包装した柏の
葉を20℃の恒温槽内に貯蔵し保存中の柏の葉の色
変化を観察した。結果を第3表に示す。さらに12
ケ月保存した柏の葉を蒸して再生し、色もどりの
観察および香りの試験を実施した。その結果を第
4表に示す。 比較例 2 実施例2において脱酸素剤として「エージレス
F−100」を用いる代わりに、次亜硫酸ナトリウ
ムを主剤とする脱酸素剤(酸素300c.c.吸収用)を
用いる以外は実施例2と同様の試験および観察を
実施した。結果を第3表および第4表に実施例2
と併記する。 第4表で明らかなように、12ケ月保存した柏の
葉を蒸して再生した色もどりの状態および香り
は、次亜硫酸ナトリウムを主剤とした脱酸素剤に
比し鉄粉を主剤としたエージレスZ−300の方が
きわめて良かつた。
【表】 色変化評価 −:柏の葉の変色なし。
+:柏の葉に一部変色あり。
:柏の葉にかなり変色あり。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 柏の葉を収穫後、ブランチング処理し、乾燥
    したのち鉄粉を主剤とする脱酸素剤と共に実質的
    に非通気性の包材もしくは気密容器に密封し保存
    した後、蒸して色もどりさせることを特徴とする
    柏の葉の再生方法。 2 脱酸素剤が有孔プラスチツクフイルムをラミ
    ネートした包材によつて被覆されたものである特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 3 脱酸素剤がマイクロポーラスフイルム又は一
    部がマイクロポーラスフイルムである包材で被覆
    されたものである特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 4 非通気性包材が酸素透過度50ml/m2・atm・
    d以下のプラスチツクフイルムである特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 5 非通気性包材内に柏の葉及び脱酸素剤を収納
    したのちヒートシールにより密封し貯蔵する特許
    請求の範囲第1項記載の方法。 6 非通気性包材内に柏の葉及び脱酸素剤を収納
    したのち封止具により密封し貯蔵する特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 7 柏の葉及び脱酸素剤と同時に固形の酸素検知
    剤を透明な非通気性包材内に密封する特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 8 脱酸素剤がその包装の表面に酸素検知剤が印
    刷されたものであり、非通気性包材として透明な
    ものを用いる特許請求の範囲第1項記載の方法。 9 非通気性包材が透明でありその内側に酸素検
    知剤が印刷されたものを用いる特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 10 柏の葉をトレイに入れ脱酸素剤と接触しな
    いように密封して貯蔵する特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 11 脱酸素剤を包材又は容器内面にテープで止
    め脱酸素剤と柏の葉が接触しないように密封して
    貯蔵する特許請求の範囲第1項記載の方法。 12 貯蔵を貯蔵庫内で行なう特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 13 貯蔵庫が温度調節可能なものである特許請
    求の範囲12項記載の方法。 14 貯蔵庫が常時運搬可能なコンテナである特
    許請求の範囲第12項記載の方法。 15 密閉容器が成形およびヒートシール可能な
    プラスチツクトレイと蓋材からなり、蓋材として
    非通気性フイルムを用いて密封シールする特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 16 トレイ材質の酸素透過度が50ml/m2
    atm・d以下のプラスチツクシートである特許請
    求の範囲第15項記載の方法。 17 脱酸素剤が脱酸素剤収納部に装填されてい
    る密閉容器を用いて貯蔵する特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 18 密閉容器としてのプラスチツク密閉コンテ
    ナを用いて貯蔵する特許請求の範囲第1項記載の
    方法。 19 密閉容器としての金属製密閉コンテナを用
    いて貯蔵する特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP3071880A 1980-03-11 1980-03-11 Reclamation of oak leaves Granted JPS56127048A (en)

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