JPH0154504B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、すべての住戸の多面採光通風を可能
とする集合住宅に関する。

（従来の技術） 一般に、集合住宅の建物構造としては、はり間
方向に建込んだ戸境壁をけた行方向に等間隔を置
いて配設している例が多い。

（発明が解決しようとする課題） 住宅の居住性の観点から、従来例をみると、妻
側の住戸は東（又は西）、南、北の３面採光、通
風となるが、中間の住戸は南北の２面となつて、
中間住戸の中央部分の水回り部分又は居室への採
光、日照、通風はなく、したがつて中間住戸の居
住性に解決すべき問題があつた。

（課題を解決するための手段） 本発明は、はり間方向に戸境壁２を建込み、こ
の壁にけた行方向に所定間隔を置いて配設してあ
る集合住宅であつて、隣接する住戸１の境界位置
に筒状の吹抜け３，３ａとこの吹抜けの側壁部に
連らなる戸境壁２とを配設し、上記吹抜けの壁部
には吹抜けと上記住戸に通じる窓５を設けている
ものである。

（作 用） 各住戸１の吹抜け３，３ａに面している居室、
水回り等は、この吹抜けの窓５を通じて採光、日
照、通風が可能となり、したがつて例えば採光に
関しては全住戸が４面採光となり、一戸建住宅と
同様の機能を保持する。

（実施例） 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。

集合住宅の各住戸１，…は、はり間方向（図面
上下方向）に建込みかつけた行方向に等間隔を置
いて配置してある戸境壁２と、筒状の吹抜け３，
３ａとによつて仕切られている。隣接する住戸
１，…の境界に位置している吹抜け３，３ａは平
断面形状が四角形に形成されており、両側壁（図
上下の側壁）に戸境壁２が連らなつている。吹抜
け３，３ａに面する居室又は水回りの採光、通風
等は、この吹抜け３，３ａの壁部に設けた窓５を
通じて行う。吹抜け３と吹抜け３ａとは住宅のけ
た行方向に交互に配置されており、吹抜け３は階
段４に連設されている。吹抜け３には、階段４の
踊り場に面している壁部に開口６を設けて、階段
と吹抜け３とにおいて相互の通気を可能としてい
る。

７は南側のバルコニー、７ａは北側のバルコニ
ーである。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、すべての
住戸の境界位置に筒状の吹抜けとこの吹抜けに連
らなる戸境壁とを設けてあるので、従来では密閉
空間となつている部分を開放空間とすることがで
き、吹抜けの窓を通じて採光、日照、通風が可能
となり、採光に関しては４面採光となり、したが
つて居住性が高められ、衛生上好ましく、集合住
宅であつても各住戸を一戸建住宅と同様の機能を
もたせ、集合住宅の品質の向上に貢献する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す説明図である。 １……住戸、２……戸境壁、３，３ａ……吹抜
け、５……窓。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ はり間方向に建込んである戸境壁がけた行方
   向に所定間隔を置いて多数住戸に仕切つてある集
   合住宅において、隣接する住戸の境界位置に筒状
   の吹抜けと吹抜けの側壁部に連らなる戸境壁とを
   設け、上記吹抜けの壁部に吹抜けと上記住戸とに
   通ずる窓を設けてあることを特徴とする集合住
   宅。