JP2014190028A - 住宅および住宅群 - Google Patents

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Abstract

【課題】単純な構成により開放的な居住空間を造ることのできる住宅を提供する。
【解決手段】住宅が備える建物(1)は、四角形状の平面を有する床部(11)と、床部(11)の平面と平行に配置される、四角形状の平面を有する天井部(13)と、床部(11)および天井部(13)を、各平面の4辺それぞれにおいて連結し、各辺の両端を余して配置される、四角形状の平面を有する4つの壁体(21,…,24)とを含む。典型的には、隣接する壁体(21,…,24)間に形成される4つの隅部(31,…,34)には、光を取り込むための開口部(50)が設けられる。また、4つの隅部(31,…,34)のうちの少なくとも1つは、外観上入隅部として形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、住宅および住宅群に関し、特に、戸建の住宅および当該住宅を複数含む住宅群に関する。
従来の住宅は、オーナーのニーズや敷地条件に対応して個別に設計されていた。個別設計によれば、プラン構成や部材構成が複雑になりがちである。
そこで、間取り設計を単純化した住宅も提案されている。たとえば特許文献1には、同じ大きさの矩形形状の第1および第2のゾーンをずらして配置し、この2つのゾーンに挟まれる位置に第3のゾーンを配置した住宅において、玄関と勝手口とを入れ替え可能にすることが開示されている。
また、住宅群における日当たりやプライバシーの保護を考慮し、特許文献2には、隣地境界線に対して角度を付けて建物を配置することで、隣接した4区画の敷地相互間にまたがる庭空間の集合により住環境生成領域が形成されることが開示されている。
特開平7−139194号公報 特開2009−155837号公報
上記特許文献1によれば、居住空間が矩形形状の2つのゾーンに完全に分離されるため、開放的な居住空間を造り出すことができない。
また、上記特許文献2のように、隣地境界線に対し角度を付けて建物を配置するには、建坪に対し敷地面積が十分に広いことが必要とされる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、単純な構成により開放的な居住空間を造ることのできる住宅を提供することである。
また、制約された建築条件であっても快適な居住性を得ることのできる住宅群を提供することも他の目的とする。
この発明のある局面に従う住宅は、建物を備えた住宅であって、建物は、四角形状の平面を有する床部と、床部の平面と平行に配置される、四角形状の平面を有する天井部と、床部および天井部を、各平面の4辺それぞれにおいて連結し、各辺の両端を余して配置される、四角形状の平面を有する4つの壁体とを含む。
好ましくは、隣接する壁体間に形成される4つの隅部には、光を取り込むための開口部が設けられる。
好ましくは、4つの隅部のうちの少なくとも1つは、外観上入隅部として形成されている。
好ましくは、4つの隅部全てが入隅部として形成されており、壁体と入隅部とにより三方が囲まれる、4つの張出し空間と、4つの張出し空間に囲まれる中央空間とが、それぞれ、住宅機能ごとの機能空間となっている。上記各機能空間は、ユニット化されていることが望ましい。
好ましくは、4つの隅部のうちの少なくとも2つが入隅部として形成されており、入隅部に対応する位置には、それぞれ、方位に合わせて異なった種類の樹木が配置される。
好ましくは、床部は、入隅部の箇所に切欠き部を有する。この場合、切欠き部に対応する位置に、庭部をさらに備えてもよい。
好ましくは、床部および天井部それぞれの平面は、略正方形状である。この場合、床部および天井部それぞれの平面の各辺の長さは、8モジュールであることが望ましい。また、壁体の平面の幅は、4モジュールであることが望ましい。
好ましくは、4つの壁体は、床部および天井部の各辺において、中央部分に配置される。
この発明の他の局面に従う住宅群は、上記記載の住宅を複数含む住宅群であって、隣接する2区画それぞれに、住宅が配置され、2区画の敷地空間にまたがって、共有庭部が形成される。
本発明の住宅によれば、単純な構成により開放的な居住空間を造ることができる。
また、本発明の住宅群によれば、制約された建築条件であっても快適な居住性を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る住宅に含まれる建物の構造躯体を模式的に示す斜視図である。 図1のII‐II線に沿って切断した場合の建物を模式的に示す模式断面図である。 本発明の実施の形態における建物の具体的な構造例を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態における建物の第1の間取りプラン例を示す模式断面図であり、(A)には建物の1階、(B)には建物の2階が示されている。 本発明の実施の形態における建物の第2の間取りプラン例を示す模式断面図であり、建物の1階が示されている。 本発明の実施の形態において、機能ユニットの構成例を示す概念図である。 本発明の実施の形態に係る住宅の構成例を模式的に示す模式断面図である。(A)には建物の1階、(B)には建物の2階が示されている。 本発明の実施の形態に係る住宅群を模式的に示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
(建物の概略構造)
はじめに、本実施の形態に係る住宅に含まれる建物の概略構造について説明する。なお、本実施の形態において、「住宅」とは、敷地全体を表わす。したがって、住宅には、建物だけでなく庭なども含まれる。「建物」とは、土地に定着している構造物を表わす。
図1は、本発明の実施の形態に係る住宅に含まれる建物1の構造躯体を模式的に示す斜視図である。図1には、一例として2階建ての建物1が示されている。図2は、図1のII‐II線に沿って切断した場合の建物1を模式的に示す模式断面図である。
図1および図2を参照して、建物1は、その構造躯体として、第1および第2の床部11,12と、天井部13と、第1〜第4の壁体21,22,23,24とを含む。床部11,12は、たとえば床スラブに相当する。なお、1階建ての建物の場合には、第2の床部12は不要である。
床部11,12および天井部13は、それぞれ所定の厚みを有し、かつ、四角形状の平面11a,12a,13aを有している。第1の床部11は、少なくとも上面側が平面であり、天井部13は、少なくとも下面側が平面である。中間に位置する第2の床部12は、上面および下面ともに平面である。床部11,12および天井部13それぞれの平面11a,12a,13aは、互いにほぼ同一スケールである。なお、本実施の形態において「平面」とは、面一の面に限定されず、全体として平面状である部分を表わす。
第1〜第4の壁体21,22,23,24は、床部11,12および天井部13を、それぞれの平面11a,12a,13aが互いに平行となるように連結する。壁体21,22,23,24は、各々所定の厚みを有し、かつ、それぞれが四角形状の平面21a,22a,23a,24aを有している。各壁体21,22,23,24は、外面および内面ともに平面である。壁体21,22,23,24の平面21a,22a,23a,24aは、互いにほぼ同一スケールである。
壁体21,22,23,24は、床部11,12および天井部13を、これらの平面11a,12a,13aの4辺それぞれにおいて連結している。また、壁体21,22,23,24は、床部11,12および天井部13の平面11a,12a,13aの各辺の両端を余すように配置される。具体的には、たとえば第1の壁体21は、第1の床部11の一辺111、第2の床部12の一辺121および、天井部13の一辺131それぞれの中央部分に配置されている。壁体21は、第1の床部11の上面11aと天井部13の下面13aとに挟まれるように配置される場合、第1の床部11の辺111および天井部13の辺131には、実際には接していなくてもよい。なお、図1においては、第2の床部12の4辺が4つの壁体21,22,23,24の内面と接する形態を示しているが、各壁体21,22,23,24は、第2の床部12を挟んで上下に分割された形態であってもよい。
本実施の形態において、2つの床部11,12および天井部13それぞれの平面11a,12a,13aは、略正方形状であることが望ましい。そうすることで、方位性にとらわれず、建物1を、様々な形状の敷地に収めることができる。
この場合、第1の床部11の各辺111,112,113,114の長さL1は、たとえば8モジュールに対応する長さである。1モジュールは、建物の平面プラン上の一単位であり、たとえば、910mm、あるいは、1000mmとして設定される。つまり、本実施の形態では、床部11,12および天井部13の平面11a,12a,13aは、1辺を略8Pとする正方形状とされている。この場合、各壁体21,22,23,24の幅L2は、たとえば4モジュールに対応する長さである。よって、第1の床部11の各辺のうち、壁体との連結部分を除外した両端部それぞれの長さL3は、2モジュールに対応する長さである。長さL3は、たとえば、第1の床部11の辺111(図1)のうち、第1の壁体21と接しない両端部111a,111bそれぞれの長さを表わす。
上述のような構造によると、4つの壁体21,22,23,24が建物1の四方それぞれの中央部分に集中的に配置されるため、建物1の屋内を壁体レスとすることができる。
このような建物1において、隣接する壁体21,22,23,24間には、各階において4つの隅部が形成される。具体的には、図1に示されるように、1階には、隅部31〜34が形成され、2階には、隅部41〜44が形成される。各隅部には、光を取り込むための開口部が設けられる。開口部には、少なくとも、窓、および、玄関や勝手口のための扉が含まれる。
各隅部31〜34,41〜44は、外観上入隅部として形成されることが望ましい。図2を参照して、たとえば1階の第1の壁体21と第2の壁体22とで挟まれるコーナー部分の入隅部32は、それぞれの一方端部111b,112aを2辺とする正方形の他の2辺32a,32bに対応する位置に形成される。なお、各入隅部の位置は、このような位置に限定されない。たとえば入隅部32の場合、それぞれの一方端部111b,112aを2辺とする三角形の他の1辺(図示せず)に対応する位置であってもよい。
図3は、本発明の実施の形態における建物1の具体的な構造例を示す外観斜視図である。図2および図3を参照して、1階の入隅部31,32,33,34、および、2階の入隅部41,42,43,44には、それぞれ開口部50が設けられている。このように、建物1の4コーナー全てを開口部50とすることで、開放的な屋内空間を造り出すことができるとともに、屋内空間のあらゆる場所に太陽の光が射し込まれる。各入隅部31〜34,41〜44において、隣接する開口部50間には、柱2が配置される。
なお、図3では、各入隅部全体に開口部50として窓が設けられた例が示されているが、開口部50は、入隅部の一部分のみに設けられてもよい。また、上述のように、本実施の形態では、建物1において各階とも4つの隅部全てを入隅部とし、そこに開口部50を設けた。しかし、各階において、4つの隅部のうちの少なくとも1つについては外観上出隅部とし、そこに開口部50を設けてもよい。外観上入隅部は、たとえば1階の第1の壁体21と第2の壁体22とで挟まれるコーナー部分においては、端部分111b,112aに対応する位置が出隅部となる。
図3に示したような建物1によれば、正面の構成は、単純な面分割による明快なデザインとされる。また、建物1は、アプローチの方位や地域性にとらわれない、汎用的かつ普遍的なデザインである。したがって、本実施の形態における建物1は、工業化住宅に適している。以下に、図3に示したような建物1の形状を有効に活用した間取りプラン例について説明する。
(第1の間取りプラン例)
図4は、本発明の実施の形態における建物1の第1の間取りプラン例を示す模式断面図であり、図4(A)には、建物1の1階1A、図4(B)には、建物1の2階1Bが示されている。
図4(A),(B)を参照して、各階1A,1Bのコア部分(コア空間)60,70に階段が配置され、コア部分60,70を中心に周囲の空間61〜64,71〜74が繋がって配置されている。コア部分60,70は、後述の中央空間(図5の空間160)よりも小さい領域である。第1の間取りプラン例では、各階1A,1Bのコア部分60,70の周囲に位置する連続空間61〜64,71〜74を適宜仕切りたい場合には、カーテン65など、開け閉め可能な簡易仕切りが配置されてもよい。
このような場合、1階1Aにおいて、コア部分60を中心として、たとえば、第1の壁体21側の空間61には玄関、第2の壁体22側の空間62にはリビング、第3の壁体23側の空間63にはキッチン、第4の壁体24側の空間64にはダイニングが配置される。2階1Bにおいては、コア部分70を中心として、たとえば、第1の壁体21側の空間71には収納、第2の壁体22側の空間72には寝室、第3の壁体23側の空間73にはサニタリー、第4の壁体34側の空間74には子供部屋が配置される。
このように、各階のコア部分60,70に階段を配置した場合、建物1の形状の対称性、すなわち空間の対称性により、コア部分60,70を中心として人の居場所が循環的に移り変わるという特性を有する。なお、建物1が1階建ての場合は、コア部分には、人の居場所とはならない住宅機能空間として、たとえば収納空間(クローゼット)を配置してもよい。
また、上述のように、本実施の形態では、各階1A,1Bにおいて、4つの入隅部31〜34,41〜44の全てに開口部50が設けられている。そのため、図4(A)の2つの破線矢印および図4(B)の2つの破線矢印で示されるように、平面視において、建物1の長辺および対角線の両方向において、外部への視界を遮るもの(外壁および間仕切り壁)がない。したがって、屋内のどこにいても外部空間に挟まれるため、住人は外部空間も含めた広がりを感じることができる。つまり、屋内に外部空間を呼び込むことができ、屋内を居心地の良い空間とすることができる。
(第2の間取りプラン例)
図5は、本発明の実施の形態における建物1の第2の間取りプラン例を示す模式断面図であり、建物1の1階1Aが示されている。
図5を参照して、本例では、4つの張出し空間161,162,163,164と、それらに囲まれる中央空間160とが、それぞれ、住宅機能ごとの機能空間として分割されている。各張出し空間は、壁体21,22,23,24と入隅部31,32,33,34とにより三方が囲まれた空間である。具体的には、たとえば張出し空間161は、壁体21と、それに隣接する2つの入隅部31,32とにより、三方が囲まれている。
この場合、たとえば中央空間160はダイニングの機能空間とされる。図5においては、張出し空間161はキッチンの機能空間とされ、張出し空間162は、サニタリーの機能空間とされている。張出し空間163は、エントランス(階段)の機能空間とされ、張出し空間164は、リビングの機能空間とされている。
機能空間は、建物1の向き(方角)に応じて定められてよい。また、1階部分においては、建物1の向きに応じていずれかの張出し空間の床部を土間にしてもよい。そのようにすることで、所望の機能空間(たとえばリビング)において蓄熱が可能となる。
なお、建物1の2階の屋内空間においても、中央空間および4つの張出し空間に、それぞれ、住宅機能に応じた機能空間を割り当ててもよい。たとえば、中央空間にフリールームの機能空間を配置し、各張出し空間に、階段の機能、収納の機能、および、寝室の機能などを配置してもよい。
上述のように、本実施の形態における建物1は単純な構造であるため、間取りのバリエーションを多様化することができる。また、敷地対応性の多様化も実現することができる。たとえば、第1の間取りプラン例および第2の間取りプラン例のいずれにおいても、敷地の方位に応じて建物1の向きを変えることで、敷地条件に見合った間取りとすることができる。
また、本実施の形態の建物1によれば、プラン設計および施工時の両方において効率化を図ることができる。また、部品点数も少なくすることができるため、コスト削減を図ることもできる。
なお、図5に示したような機能空間を、それぞれユニット化してもよい。
図6は、本発明の実施の形態において、機能ユニットの構成例を示す概念図である。図6には、たとえば1階部分を構成する複数の機能ユニットとして、ダイニングユニットU160、キッチンユニットU161、サニタリーユニットU162、エントランスユニットU163、および、リビングユニットU164が示されている。機能ユニットU160は、図5に示した中央空間160に対応しており、機能ユニットU161〜U164は、それぞれ、図5に示した張出し空間161〜164に対応している。このように、各機能空間をユニット化することで、工業化住宅にさらに適したものとすることができる。この場合、各機能ユニットU160〜U164を、工場において予め製造することもできる。
ここで、本実施の形態では、中央空間の機能ユニットU160のサイズは4P×4Pであり、張出し空間の機能ユニットU161〜U164のサイズは4P×2Pである。このようなサイズは、各機能空間に適したサイズである。したがって、建物1の敷地条件(方位など)に応じて、張出し空間用の機能ユニットU161〜U164の位置を入れ替えるだけで、建物1の屋内を快適な間取りとすることができる。また、各機能空間をユニット化することで、施工時間を大幅に短縮することができる。
(住宅の構成例)
次に、上記のような建物1を含む住宅の全体構成例について説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係る住宅の構成例を模式的に示す模式断面図である。図7(A)には、建物1の1階1A、図7(B)には、建物1の2階1Bが示されている。なお、図7では、屋内空間の間取りとして、上記第1の間取りプラン例(図4)が示されているが、間取りは限定されない。
図7(A)を参照して、本実施の形態に係る住宅において、建物1の1階1Aの4つの入隅部31,32,33,34に対応する位置には、それぞれ、方位に合わせて異なった種類の樹木301,302,303,304が配置されている。たとえば第1の壁体21側が南、第3の壁体23側が北の方角であると仮定する。この場合、南東に位置する樹木301としては、たとえば入隅部31の開口部50から四季の演出を楽しむことができるような樹木(たとえば落葉樹)が配置される。南西に位置する樹木302としては、たとえば入隅部32の開口部50からの木漏れ日を楽しむことができるような樹木(たとえば観賞用樹木)が配置される。北東に位置する樹木304として、外部からの目隠しとなるような樹木(たとえば常緑樹)が配置される。北西に位置する樹木303としては、たとえば柿の木などの実のなる木を配置することもできる。このように、住宅の4隅に、方位および日照に合わせた庭を作ることで、回遊性による景色の変化を楽しむことができる。
また、1階1Aにおいて、第1の床部11のコーナー部分、すなわち入隅部31〜34より外側の箇所には、典型的には、テラス部81が配置される。テラス部81には、テラス、玄関ポーチ、および、ウッドデッキなどが含まれる。ただし、第1の床部11のコーナー部分のうちの少なくとも1つの箇所は、切欠き部82としてもよい。切欠き部82に対応する位置には、庭部300を設けることができる。庭部300に、上記のような樹木が含まれるように構成してもよい。
2階1Bにおいては、第2の床部12のコーナー部分、すなわち入隅部41〜44より外側の箇所には、典型的には、ベランダ83が配置される。ただし、1階1Aと同様に、これらのうちの少なくとも1つの箇所は切欠き部82としてもよい。そうすることで、2階1Bの切欠き部82の真下のテラス部81に、高さ方向の開放感を出すことができる。このような場合、たとえば、入隅部31の位置のテラス部81を春テラス、入隅部34の位置のテラス部81を夏テラスとして使い分けることもできる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、従来からある住宅をそのまま「標準化」および「工業化」するのではなく、住宅の作り方をそれらに適したものとすることによって、新たな住宅の形や暮らし方を提供することができる。具体的には、建物1の壁面(壁体21〜24)と開口部50とを明確に区分し、構成をシンプルにすることで、部材の効率化を図ることができる。また、開口部50を建物1のコーナーにまとめることによって、屋内と屋外との立体的なつながりを可能とする。また、建物1の四隅に開口部50を設けたことによって、方位に適した多様な庭を設けることができる。また、単純化された建物構成は、住まいの機能もユニット化でき、方位にとらわれない住宅の提供を可能とする。
(住宅群について)
本実施の形態によれば、上述のような住宅を複数含む住宅群を提供することもできる。
図8は、本発明の実施の形態に係る住宅群を模式的に示す図である。
図8を参照して、住宅群には、たとえば、互いに隣接する複数の区画91,92,93,94が含まれる。各区画には、上述の建物1を含む住宅が配置される。建物1は、上述のように4コーナー全てが入隅部であるため、隣り合う建物1において、壁体間の距離L11よりも入隅部間の距離L12の方が大きい。したがって、各区画が、隣り合う建物1の壁体間の距離を大きくとれないような狭い(すなわち建ぺい率が高い)敷地であっても、隣り合う建物1の開口部50(入隅部)間の距離は確保できる。その結果、制約された建築条件であっても、日照、採光および通風条件を良好とすることができる。
また、住宅群において、複数区画91〜94の敷地空間にまたがる共有庭部100を形成することができる。共有庭部100は、たとえば、各住宅において、隣り合う住宅と入隅部同士が対向し合う位置に、図7に示した樹木301〜304や庭部300を配置することで形成される。住宅群にこのような共有庭部100を形成することで、各住宅のプライバシーも保護することができる。その結果、快適な居住性を得ることができる。
なお、図8には、4つの区画91〜94の敷地空間にまたがる共有庭部100を示したが、少なくとも2つの区画の敷地空間にまたがるものであればよい。また、図8には、4コーナー全てが入隅部とされた建物1を示したが、住宅群に含まれる建物は、少なくとも、隣り合う建物の隅部と対向する隅部が、入隅部として形成されていればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 建物、2 柱、11,12 床部、13 天井部、21,22,23,24 壁体、31,32,33,34,41,42,43,44 隅部(入隅部)、50 開口部、60,70 コア部分、61,62,63,64,71,72,73,74 連続空間、65 カーテン、81 テラス部、82 切欠き部、83 ベランダ、91,92,93,94 区画、100 共有庭部、160 中央空間、161,162,163,164 張出し空間、U160,U161,U162,U163,U164 機能ユニット、300 庭部、301,302,303,304 樹木。

Claims (13)

  1. 建物を備えた住宅であって、
    前記建物は、
    四角形状の平面を有する床部と、
    前記床部の平面と平行に配置される、四角形状の平面を有する天井部と、
    前記床部および前記天井部を、各平面の4辺それぞれにおいて連結し、各辺の両端を余して配置される、四角形状の平面を有する4つの壁体とを含む、住宅。
  2. 隣接する前記壁体間に形成される4つの隅部には、光を取り込むための開口部が設けられる、請求項1に記載の住宅。
  3. 前記4つの隅部のうちの少なくとも1つは、外観上入隅部として形成されている、請求項2に記載の住宅。
  4. 前記4つの隅部全てが前記入隅部として形成されており、
    前記壁体と前記入隅部とにより三方が囲まれる、4つの張出し空間と、前記4つの張出し空間に囲まれる中央空間とが、それぞれ、住宅機能ごとの機能空間となっている、請求項3に記載の住宅。
  5. 各前記機能空間は、ユニット化されている、請求項4に記載の住宅。
  6. 前記4つの隅部のうちの少なくとも2つが前記入隅部として形成されており、
    前記入隅部に対応する位置には、それぞれ、方位に合わせて異なった種類の樹木が配置される、請求項3に記載の住宅。
  7. 前記床部は、前記入隅部の箇所に切欠き部を有する、請求項3〜6のいずれかに記載の住宅。
  8. 前記切欠き部に対応する位置に、庭部をさらに備える、請求項7に記載の住宅。
  9. 前記床部および前記天井部それぞれの前記平面は、略正方形状である、請求項1〜8のいずれかに記載の住宅。
  10. 前記床部および前記天井部それぞれの前記平面の各辺の長さは、8モジュールである、請求項9に記載の住宅。
  11. 前記壁体の前記平面の幅は、4モジュールである、請求項10に記載の住宅。
  12. 前記4つの壁体は、前記床部および前記天井部の各辺において、中央部分に配置される、請求項1〜11のいずれかに記載の住宅。
  13. 請求項3に記載の住宅を複数含む住宅群であって、
    隣接する2区画それぞれに、前記住宅が配置され、
    前記2区画の敷地空間にまたがって、共有庭部が形成される、住宅群。
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