JP2514773B2 - 連棟建物 - Google Patents

連棟建物

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JP2514773B2 JP30238692A JP30238692A JP2514773B2 JP 2514773 B2 JP2514773 B2 JP 2514773B2 JP 30238692 A JP30238692 A JP 30238692A JP 30238692 A JP30238692 A JP 30238692A JP 2514773 B2 JP2514773 B2 JP 2514773B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連棟建物に関し、複数
の一戸建て建物を雁行配置して連棟建物を構成する場合
などに利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、土地の有効利用を図るため、複
数の一戸建ての建物を隣接配置して連棟建物とすること
が行われている。このような連棟建物においては、各建
物を整然と一直線に配置する場合や、玄関、窓、バルコ
ニー等が隣接建物間で横並びになることを避けるため交
互にずらして配置する場合(雁行配置)などがある。そ
して、これらの連棟建物の隣接建物間には、防水施工等
の接続のための施工が施されている。
【0003】図5には、このような連棟建物のうち、各
建物を雁行配置した場合の側面から見た配置状況が示さ
れている。連棟建物90を構成する建物91, 92は、互いに
図中左右方向にずれて隣接配置されているため、それぞ
れの屋根の棟線93, 94も同様にずれて配置されている。
そして、この状況では、建物91の屋根の図中右側の勾配
面は、ずれの凸側に当たる凸側屋根面95となっており、
図中左側の勾配面は、ずれの凹側に当たる凹側屋根面96
となっている。また、建物92の屋根の図中右側の勾配面
は同様に凹側屋根面97となっており、図中左側の勾配面
は同様に凸側屋根面98となっている。
【0004】このような交互配置の連棟建物では、隣接
建物間で玄関、窓、バルコニー等が横並びになることが
ないため、生活環境上好ましい状態とすることができ、
さらに交互配置によりそれぞれの建物が連棟になってい
るとはいえ一戸建てとして独立したものであるという認
識を周囲の者に容易に与えることができ、いわゆる長屋
のようなイメージを払拭することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな交互配置の連棟建物90の場合には、各建物91, 92の
棟線93, 94が一致していないため、互いに逆勾配を持つ
凹側屋根面96と凹側屋根面97とが交差するように隣接す
るので、当該交差部分の防水施工等の接続のための施工
が困難であるという問題があった。また、各建物91, 92
の棟線93, 94が一致していないため、良好な外観を得る
ことができないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、外観を良好に保ことがで
きかつ接続施工を容易に行うことができる連棟建物を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の連棟建物は、互
いに位置をずらして隣接配置された建物の各屋根の棟線
を一致させたことを特徴とする。ここで、前記棟線は前
記各屋根のずれ凸側屋根面を延長し、その延長面の交線
を共通棟線として形成されることが望ましい。
【0008】
【作用】このような本発明においては、連棟建物の互い
に位置をずらして隣接配置された建物の各屋根の棟線が
一致しているので、前述した連棟建物90のように逆勾配
の凹側屋根面96と凹側屋根面97とが交差するように隣接
することはなく、隣接建物間の防水施工等の接続のため
の施工を容易に行うことができるようになる。また、互
いに位置をずらして隣接配置される建物の各屋根の棟線
を一致させるので、各建物を雁行配置して連棟建物を形
成した場合でも各屋根の棟線の不一致により外観を損な
うという不都合を解消することができるようになり、こ
れらにより前記目的が達成される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、連棟建物10は、二階建ての三つ
の建物11, 12, 13をそれぞれ交互に位置をずらして隣接
配置することにより形成されている。これらの建物11,
12, 13は、全ていわゆる二世帯住宅となっていて、建物
11は住宅21, 22により構成され、建物12は住宅23, 24に
より構成され、建物13は住宅25, 26により構成されてお
り、合計六戸の住宅21〜26が集合している。
【0010】各住宅21〜26には、それぞれ窓31〜36、バ
ルコニー41〜46、玄関51〜56が設けられている。各窓31
〜36は、各建物11, 12, 13内の二世帯の間では同一面内
に形成されているが、隣接する建物の間では、各建物1
1, 12, 13が交互配置されているため、同一面内には形
成されていない。すなわち、窓32と窓33とは同一面内に
なく、窓34と窓35とも同一面内にない。また、各バルコ
ニー41〜46、各玄関51〜56の位置関係も同様であり、こ
れらは各建物11, 12, 13内の二世帯の間では同一面内に
形成されているが、隣接する建物の間では、同一面内に
は形成されていない。
【0011】建物11の屋根部分には、凸側屋根面61と凹
側屋根面62と段差面63と段差上部面64とが形成されてい
る。同様に、建物12の屋根部分には、凸側屋根面71と凹
側屋根面72と段差面73と段差上部面74とが形成されてお
り、建物13の屋根部分には、凸側屋根面81と凹側屋根面
82と段差面83と段差上部面84とが形成されている。ま
た、各建物11, 12, 13の屋根の各棟線65, 75, 85は一致
しており、共通棟線14を形成している。
【0012】各凸側屋根面61, 71, 81は、隣接する建物
の側壁面よりその建物の側壁面が外側に突出する側の屋
根部分に設けられている。各凹側屋根面62, 72, 82は、
各凸側屋根面61, 71, 81とは逆に、隣接する建物の側壁
面よりその建物の側壁面が内側に引っ込む側の屋根部分
に設けられている。つまり、連棟建物10を全体として見
た場合に、凸側屋根面61と凹側屋根面72と凸側屋根面81
とが共通棟線14の片方の側にあり、一方、凹側屋根面62
と凸側屋根面71と凹側屋根面82とが共通棟線14の他方の
側にある。
【0013】各段差面63, 73, 83は、共通棟線14より各
凹側屋根面62, 72, 82側にこの各凹側屋根面62, 72, 82
と交差するように形成されており、その法線方向は水平
方向を向いている。各段差面63, 73, 83には、換気口6
6, 76, 86が設けられている。
【0014】各段差上部面64, 74, 84は、各棟線65, 7
5, 85と各段差面63, 73, 83の上端縁とを結ぶように形
成されている。そして、段差上部面64と凸側屋根面71と
段差上部面84とは同一平面内に形成されており、同様に
凸側屋根面61と段差上部面74と凸側屋根面81とは同一平
面内に形成されている。
【0015】このような本実施例においては、以下のよ
うにして共通棟線14の位置等を決定する。図2には、連
棟建物10の屋根部分を側面から見た状態が示されてい
る。凸側屋根面61, 81を前述した連棟建物90の凸側屋根
面95に相当する部分を上方に延長して形成し、凸側屋根
面71を凸側屋根面98に相当する部分を上方に延長して形
成し、これらの交差する部分を共通棟線14とする(図中
二点鎖線)。そして、これらの延長により各凸側屋根面
61, 81と前述した連棟建物90の凹側屋根面96に相当する
部分とが繋がらなくなった部分に各段差面63, 83および
各段差上部面64, 84を形成し、残りの凹側屋根面96に相
当する部分を凹側屋根面62,82とする(図中一点鎖
線)。また、段差面73、段差上部面74、凹側屋根面72の
形成も同様である(図中一点鎖線)。
【0016】このような本実施例によれば、連棟建物10
には共通棟線14が形成されているので、前述した連棟建
物90のような逆勾配の凹側屋根面96と凹側屋根面97とが
交差して隣接することがないため、互いに位置をずらし
て隣接配置(雁行配置)された各建物11, 12, 13間の防
水施工等の接続のための施工を容易に行うことができ
る。
【0017】また、共通棟線14を形成したので、各建物
11, 12, 13が交互に位置をずらして配置されていても各
棟線65, 75, 85の不一致により外観が損なわれるという
不都合を解消することができる。
【0018】さらに、各段差面63, 73, 83には、換気口
66, 76, 86が設けられているので、屋根面に生じた段差
を有効に利用することができる。
【0019】そして、各建物11, 12, 13は交互に位置を
ずらして配置されているので、各建物11, 12, 13の各窓
31〜36、各バルコニー41〜46、各玄関51〜56の位置関係
は二世帯の間では同一面内に形成されているが、隣接す
る建物の間では、同一面内には形成されていないため、
生活環境上好ましい状態とすることができる。
【0020】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば以下に示すような変形等も本発明に
含まれるものである。すなわち、前記実施例では、各段
差面63, 73, 83には、換気口66, 76, 86が設けられてい
るが、採光のための開口、アンテナ線の取り出し口等を
設けておいてもよい。
【0021】また、前記実施例では、各建物11, 12, 13
は、二世帯住宅となっているが、これらは交互に位置を
ずらして隣接配置されて連棟建物10を形成するものであ
れば任意の建物であってよく、例えば、通常の一世帯住
宅であってもよく、あるいは住宅に限らず、事務所、倉
庫、車庫等であってもよい。
【0022】さらに、前記実施例では、共通棟線14は、
図2に示すように前述した連棟建物90の凸側屋根面95,
98に相当する部分を上方に延長して交差させることによ
り形成するものとなっているが、図3に示すように共通
棟線100 近傍の両側の屋根面を前述した連棟建物90の凸
側屋根面95, 98に相当する部分の上方への延長線よりも
上側に突出させて段差上部面101,102 としてもよい。そ
して、この場合には、連棟建物を形成する各建物毎に共
通棟線100 の両側に大小の段差面が形成されることにな
るので、これら両側の段差面に換気口等を設けることが
できる。
【0023】また、前記実施例の連棟建物10の屋根部分
の形成方法は任意であり、ユニット式屋根により形成さ
れるものであってもよく、屋根パネルにより形成される
ものであってもよく、要するに、連棟建物10全体として
の屋根形状が、図1に示すような形状となればよい。そ
して、各建物11, 12, 13の屋根部分は、それぞれ一体式
のものであってもよく、分割式のものであってもよく、
分割式の場合には、それぞれ各建物11, 12,13毎に分割
数、分割箇所は任意である。さらに、連棟建物10の屋根
部分の全体に跨がる共通部材を用いて各建物11, 12, 13
の屋根部分を形成してもよく、とくに共通棟線14近傍の
屋根部分は各建物11, 12, 13間で連続した屋根面を形成
しているため、このようにすれば建築上有利なものとす
ることができる。
【0024】また、前記実施例では、連棟建物10は、三
つの建物11, 12, 13により形成されているが、連棟させ
る建物の数は任意であり、交互にジグザグ状に位置をず
らして各建物を配置してもよく、あるいはこの場合に、
図4に示す連棟建物110 のように位置をずらさずに配置
された複数の建物の集合111,112,113,114 を交互にジグ
ザグ状に位置をずらして配置し、この各集合111 〜114
間の接続部分に相当する各集合111 〜114 の端部の建物
の屋根部分を前記実施例のような構造とし、共通棟線11
5 を形成してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、連
棟建物の互いに位置をずらして隣接配置された建物の各
屋根の棟線を一致させたので、外観を良好に保ことがで
きるうえ、各建物間の接続施工を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】前記実施例の形成方法の説明図。
【図3】本発明の変形例を示す概略図。
【図4】本発明の変形例を示す概略図。
【図5】従来例を示す概略図。
【符号の説明】
10,110 連棟建物 11,12,13 建物 14,100,115 共通棟線 61,71,81 凸側屋根面 62,72,82 凹側屋根面 63,73,83 段差面 64,74,84,101,102 段差上部面 65,75,85 棟線 66,76,86 換気口

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに位置をずらして隣接配置された建
    物の各屋根の棟線を一致させたことを特徴とする連棟建
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した連棟建物において、
    前記棟線は前記各屋根のずれ凸側屋根面を延長して形成
    されることを特徴とする連棟建物。
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