JPH09184311A - 建築構造 - Google Patents
建築構造Info
- Publication number
- JPH09184311A JPH09184311A JP35233995A JP35233995A JPH09184311A JP H09184311 A JPH09184311 A JP H09184311A JP 35233995 A JP35233995 A JP 35233995A JP 35233995 A JP35233995 A JP 35233995A JP H09184311 A JPH09184311 A JP H09184311A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- building
- wall
- boundary line
- site boundary
- building body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Residential Or Office Buildings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好な街並景観を形成し、土地の有効利用を
図り、かつ、防災、防風、防犯等に大きく寄与できる建
築構造を提供する。 【解決手段】 敷地境界線かより間隔を有してたがいに
隣地に建造された建築物において、一方の建築物躯体の
前面外壁を隣合わせた他方の建築物躯体方向に延設して
袖壁を形成し、この袖壁は敷地境界線を越えて他方の建
築物躯体の前面外壁の側端部に当接または近接するよう
に形成したものである。さらに前記構成とともに、一方
の建築物躯体の側壁より隣合わせた他方の建築物躯体方
向に向く張出し部を設け、この張出し部は敷地境界線を
越えて他方の建築物躯体の側壁に当接または近接してな
るものである。
図り、かつ、防災、防風、防犯等に大きく寄与できる建
築構造を提供する。 【解決手段】 敷地境界線かより間隔を有してたがいに
隣地に建造された建築物において、一方の建築物躯体の
前面外壁を隣合わせた他方の建築物躯体方向に延設して
袖壁を形成し、この袖壁は敷地境界線を越えて他方の建
築物躯体の前面外壁の側端部に当接または近接するよう
に形成したものである。さらに前記構成とともに、一方
の建築物躯体の側壁より隣合わせた他方の建築物躯体方
向に向く張出し部を設け、この張出し部は敷地境界線を
越えて他方の建築物躯体の側壁に当接または近接してな
るものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、敷地境界線から
それぞれ所要の間隔を有してたがいに隣地に建造される
建築物の建築構造に関するものである。
それぞれ所要の間隔を有してたがいに隣地に建造される
建築物の建築構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】隣地に壁を接して建造される建築物は、
原則として日本では民法(第234号の1)の規定によ
り認められないものであった。そのために市街地でも図
1に示すように各住戸間に隙間が生じており、日本独特
の街並風景を形成している。
原則として日本では民法(第234号の1)の規定によ
り認められないものであった。そのために市街地でも図
1に示すように各住戸間に隙間が生じており、日本独特
の街並風景を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その結果として、建物
のボリューム感に乏しく、雑然とした街並になってい
る。それと同時に、住まい手側からすれば、建物の両脇
に最低50cm程の半ば使い途のない隙間が生じてしま
う、不合理な、我慢のならない状況にある。また従来、
建売等では、その主導権が計画者側にある利点を活かし
て、連続建て形式(テラスハウス的連棟方式)が計画さ
れ、売却されることがある。しかしながら、この場合、
転売時や増改築時に隣家との承諾乃至相談が不可欠にな
り、一棟建て(戸建て)の身軽さが失われることが多
い。
のボリューム感に乏しく、雑然とした街並になってい
る。それと同時に、住まい手側からすれば、建物の両脇
に最低50cm程の半ば使い途のない隙間が生じてしま
う、不合理な、我慢のならない状況にある。また従来、
建売等では、その主導権が計画者側にある利点を活かし
て、連続建て形式(テラスハウス的連棟方式)が計画さ
れ、売却されることがある。しかしながら、この場合、
転売時や増改築時に隣家との承諾乃至相談が不可欠にな
り、一棟建て(戸建て)の身軽さが失われることが多
い。
【0004】さらに建物間に設けた隙間空間は防犯上の
盲点となっており、棟と棟との間のいわゆるビル風を生
じ易い、等の難点があった。
盲点となっており、棟と棟との間のいわゆるビル風を生
じ易い、等の難点があった。
【0005】この発明は前記事情に鑑み開発されたもの
で、良好な街並景観を形成し、土地の有効利用を図り、
かつ、防災、防風、防犯等に大きく寄与できる建築構造
を提供することを目的としている。
で、良好な街並景観を形成し、土地の有効利用を図り、
かつ、防災、防風、防犯等に大きく寄与できる建築構造
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明では、敷地境界線より間隔を有してたがい
に隣地に建造された建築物において、一方の建築物躯体
の前面外壁を隣合わせた他方の建築物躯体方向に延設し
て袖壁を形成し、この袖壁は敷地境界線を越えて他方の
建築物躯体の前面外壁の側端部に当接または近接するよ
うに形成したものである。
に、この発明では、敷地境界線より間隔を有してたがい
に隣地に建造された建築物において、一方の建築物躯体
の前面外壁を隣合わせた他方の建築物躯体方向に延設し
て袖壁を形成し、この袖壁は敷地境界線を越えて他方の
建築物躯体の前面外壁の側端部に当接または近接するよ
うに形成したものである。
【0007】さらに前記構成とともに、一方の建築物躯
体の側壁より隣合わせた他方の建築物躯体方向に向く張
出し部を設け、この張出し部は敷地境界線を越えて他方
の建築物躯体の側壁に当接または近接してなるものであ
る。
体の側壁より隣合わせた他方の建築物躯体方向に向く張
出し部を設け、この張出し部は敷地境界線を越えて他方
の建築物躯体の側壁に当接または近接してなるものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施例に基づいて
説明する。1は建築物躯体を示すもので隣地との敷地境
界線(鎖線で指示)から所要間隔を有して建てられてい
る。また1′は隣地に建てられた建築物躯体を示し。同
様に敷地境界線から所要間隔を有して建てられており、
両建築物躯体1、1′はその前面外壁2の壁面は同一デ
ザインで形成され、その壁面の出を揃えた状態で街路に
面して建てられている。
説明する。1は建築物躯体を示すもので隣地との敷地境
界線(鎖線で指示)から所要間隔を有して建てられてい
る。また1′は隣地に建てられた建築物躯体を示し。同
様に敷地境界線から所要間隔を有して建てられており、
両建築物躯体1、1′はその前面外壁2の壁面は同一デ
ザインで形成され、その壁面の出を揃えた状態で街路に
面して建てられている。
【0009】建築物躯体1の前面外壁2は、その1、2
階部分がさらに建築物躯体1′方向に向けて延設され袖
壁3が形成されている。この袖壁3は建築物躯体1、
1′間の敷地境界線を越え、その端部が相隣る建築物躯
体1′の前面外壁2の側端部と当接または近接した位置
まで延設され、建築物躯体1、1′間における隙間空間
4の前面を2階部分まで被覆しているが、袖壁3の端部
は建築物躯体1′とは一体的に接合されずに、片持構造
となっている(図2参照)。また、袖型3の街路側に面
した表面は、建築物1、1′と同一デザインで形成され
ており、街路方向からみると、2棟が一体化して1棟に
見えるよう形成されている。なお袖壁3はたとえば最上
階までの高さ等、所要の高さのものを形成し得る。な
お、図3に示すように、隣り合わせる棟の建築物躯体
1、1′、1″間、あるいはそれ以上の多数の建築物躯
体間に袖壁を延設する場合もあり得る。
階部分がさらに建築物躯体1′方向に向けて延設され袖
壁3が形成されている。この袖壁3は建築物躯体1、
1′間の敷地境界線を越え、その端部が相隣る建築物躯
体1′の前面外壁2の側端部と当接または近接した位置
まで延設され、建築物躯体1、1′間における隙間空間
4の前面を2階部分まで被覆しているが、袖壁3の端部
は建築物躯体1′とは一体的に接合されずに、片持構造
となっている(図2参照)。また、袖型3の街路側に面
した表面は、建築物1、1′と同一デザインで形成され
ており、街路方向からみると、2棟が一体化して1棟に
見えるよう形成されている。なお袖壁3はたとえば最上
階までの高さ等、所要の高さのものを形成し得る。な
お、図3に示すように、隣り合わせる棟の建築物躯体
1、1′、1″間、あるいはそれ以上の多数の建築物躯
体間に袖壁を延設する場合もあり得る。
【0010】以上の構成でもって、順次隣合わせた建築
物躯体1、1′等の間に袖壁3を設け、所要の棟数の建
築物が、街路に面したファサード部分において、統一さ
れた外観を呈するように形成されている。また建築物躯
体1の側壁5には2階床の高さ位置に建築物躯体1′方
向に向く張出し部6を設けてある。この張出し部6は建
築物躯体1、1′間の敷地境界線を越え、その端部が相
隣る建築物躯体1′の対向する側壁7に当接または近接
した位置に達すると大きさに形成されているが、その端
部は側壁7とは一体的に接合されていない片持構造とな
っている。そしてこの張出し部6には側壁5に設けた開
口部8を経て建築物躯体1の室内9から出られるように
なっている(図4参照)。
物躯体1、1′等の間に袖壁3を設け、所要の棟数の建
築物が、街路に面したファサード部分において、統一さ
れた外観を呈するように形成されている。また建築物躯
体1の側壁5には2階床の高さ位置に建築物躯体1′方
向に向く張出し部6を設けてある。この張出し部6は建
築物躯体1、1′間の敷地境界線を越え、その端部が相
隣る建築物躯体1′の対向する側壁7に当接または近接
した位置に達すると大きさに形成されているが、その端
部は側壁7とは一体的に接合されていない片持構造とな
っている。そしてこの張出し部6には側壁5に設けた開
口部8を経て建築物躯体1の室内9から出られるように
なっている(図4参照)。
【0011】一方、隣の建築物躯体1′の側壁7には3
階の高さ位置に逆に建築物躯体1方向に向く張出し部1
0を設けてある。この張出し部10は建築物躯体1、
1′間の敷地境界線を越え、その端部が相隣る建築物躯
体1の対向する側壁5に当接または近接する位置に達す
る大きさに形成されているが、その端部は側壁5とは一
体的に接合されていない片持構造となっている。そして
この張出し部10には側壁7に設けた開口部11を経て
建築物躯体1′の室内12から出られるようになってい
る(図5参照)。
階の高さ位置に逆に建築物躯体1方向に向く張出し部1
0を設けてある。この張出し部10は建築物躯体1、
1′間の敷地境界線を越え、その端部が相隣る建築物躯
体1の対向する側壁5に当接または近接する位置に達す
る大きさに形成されているが、その端部は側壁5とは一
体的に接合されていない片持構造となっている。そして
この張出し部10には側壁7に設けた開口部11を経て
建築物躯体1′の室内12から出られるようになってい
る(図5参照)。
【0012】前記のように、張出し部6、10は隣合わ
せた建築物躯体1、1′の側壁5、7からそれぞれ別個
に異なる階において設け、平面的にずらした位置に設け
ることが望ましい。以上のような張出し部6、10を、
所要により順次隣合わせた所要数の建築物1、1′等に
設けてなるものである。なお張出し部6、10はバルコ
ニー式、デッキ式が考えられる。
せた建築物躯体1、1′の側壁5、7からそれぞれ別個
に異なる階において設け、平面的にずらした位置に設け
ることが望ましい。以上のような張出し部6、10を、
所要により順次隣合わせた所要数の建築物1、1′等に
設けてなるものである。なお張出し部6、10はバルコ
ニー式、デッキ式が考えられる。
【0013】
【発明の効果】以上、この発明は、1棟建ての建築物に
おいて、街路側に面した前面外壁部分を、隣合わせた建
築物の前面方向に延設し、隣棟間の隙間空間を塞ぐよう
に形成してあるため、1棟建てであるにもかかわらず、
街路に面した前面は一体感を感じさせ、良好な街並景観
を形成することができ、防犯上の安全性が確保され、棟
間を通るビル風を防ぐことができる。また、隣棟間の隙
間空間に、隣合わせたそれぞれの建築物の側壁部分から
境界線を越えて他方の建築物の側壁方向に向け張出し部
を設けているので、それぞれ室内空間の拡張となり、半
ば使い途のない隙間空間の有効利用が期待できるととも
に、火災等の緊急の際の避難場所として利用できる。さ
らに、住まい手が転売あるいは増改築を行う場合、構造
的には一棟建てであるため、隣家との関係がさして煩わ
しくなく、一棟建ての身軽さが失われることはない。
おいて、街路側に面した前面外壁部分を、隣合わせた建
築物の前面方向に延設し、隣棟間の隙間空間を塞ぐよう
に形成してあるため、1棟建てであるにもかかわらず、
街路に面した前面は一体感を感じさせ、良好な街並景観
を形成することができ、防犯上の安全性が確保され、棟
間を通るビル風を防ぐことができる。また、隣棟間の隙
間空間に、隣合わせたそれぞれの建築物の側壁部分から
境界線を越えて他方の建築物の側壁方向に向け張出し部
を設けているので、それぞれ室内空間の拡張となり、半
ば使い途のない隙間空間の有効利用が期待できるととも
に、火災等の緊急の際の避難場所として利用できる。さ
らに、住まい手が転売あるいは増改築を行う場合、構造
的には一棟建てであるため、隣家との関係がさして煩わ
しくなく、一棟建ての身軽さが失われることはない。
【図1】従来例の正面図である。
【図2】本発明を2棟間に実施した状態を示す正面図で
ある。
ある。
【図3】本発明を3棟間に実施した状態を示す正面図で
ある。
ある。
【図4】本発明を2階部分に実施した状態を示す平面図
である。
である。
【図5】本発明を3階部分に実施した状態を示す平面図
である。
である。
1、1′、1″ 建築物躯体 2 前面外壁 3 袖壁 4 隙間空間 5 側壁 6 張出し部 7 側壁 8 開口部 9 室内 10 張出し部 11 開口部 12 室内
Claims (2)
- 【請求項1】 敷地境界線からそれぞれ間隔を有してた
がいに隣地に建造された建築物の建築構造において、一
方の建築物躯体の前面外壁を隣合う他方の建築物躯体方
向に延設して袖壁を形成し、該袖壁は敷地境界線を越え
て前記他方の建築物の前面外壁の側端部に当接または近
接し、少なくとも隣の建築物躯体に連結しないように形
成してなる建築構造。 - 【請求項2】 敷地境界線からそれぞれ間隔を有してた
がいに隣地に建造された建築物の建築構造において、一
方の建築物躯体の側壁より隣合わせた他方の建築物方向
に向く張出し部を設け、この張出し部は敷地境界線を越
えて他方の建築物躯体の側壁に当接または近接し、少な
くとも隣の建築物躯体に連結しないように形成してなる
請求項1記載の建築構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35233995A JPH09184311A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 建築構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35233995A JPH09184311A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 建築構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09184311A true JPH09184311A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18423385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35233995A Pending JPH09184311A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 建築構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09184311A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007063917A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Team M Kk | 連続住宅 |
JP2007231722A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-09-13 | Sumitomo Fudosan Kk | 集合住宅 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP35233995A patent/JPH09184311A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007063917A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Team M Kk | 連続住宅 |
JP2007231722A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-09-13 | Sumitomo Fudosan Kk | 集合住宅 |
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