JPH01500488A - 床ずれ防止マットレス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 床ずれ防止マツトレス 本発明は床ずれ並びに圧力、熱及び／又は剪断によって引き起こされる組織損傷 の防止及び治療に役立つマツトレスに関する。

床ずれは皮膚や筋肉組織に送られる血液が欠乏すると起こる。床ずれの起こった 細胞は直ちに死に、傷ができる。この傷はしばしば裂傷となって人体の軟かい組 織に広がり、ついには骨までみえるようになる。

循環器系の病気になったシ、組織が高熱や、皮膚摩擦などの血管を引き伸ばし７ ′ｉニジ閉塞し′ｆｃ、）する剪断に合うと、床ずれを起こしやすくなる。しか し床ずれを引き起こす主たる原因は圧力である。

例えば長い間−箇所に横になっていると、骨のとび出たところ、例えば後頭部、 臀部、かかとなど（儂、これら全覆う軟かい組織を、その下にあるマツトレスな どに強く押しつけることになる。軟かい組織は強く押しつけられると、その箇所 で血液の流れが変わシ、床ずれが起きやすくなる。この比較的小さくて局所的な 血瘤箇所は人によって異なる。

床ずれを起こるおそれを極力少なくしようと、様様なマツトレスが設計された。

例えばムンチ（Ｍｕｎｃｈ）の米国特許第３，７４２，５２８号である。ここで は泡を固めて堅い基台をつくシ、中央部に切シ込みを入れる。このマツトレスの 上に横になったときは、切り込みの中央部に軟かい組織が入シ込むだけで、切シ 込みの他の部分は開口したままである。このため患者の身体が局所的な圧力にさ らされるの全防ぐことができる。しかしこのマツトレスは種々の大きさのベッド に合わせて用いることができず、切υ込みでできた割れ目はクリーニングが難し い。またこのマツトレスは患者に１穴に落ちる”ような不快感を与える。そして 割れ目の空間の周シの端部は、患者の身体がマノトレスを押さえつけるときに、 患者の身体の一部に”クツキーカッター効果″を与える。さらにこのマツトレス は相対的に摩擦係数が高いため、患者の身体がマツトレスに沈むときに、患者の 皮膚を剪断するような不快感を与える。

スレート（Ｓ１ａｄｅ）の米国特許第３，１４６，４６９号も、床ずれを減らす 体形に合った切シ込みのあるマツトレスを提供する。このマツトレスは複数の木 製の細長い薄板の上につくったもので、防水製ポリビニルの中に納められた泡状 の物質でできている。マツトレスの切シ込みはこれに対応した形状のブロックで 埋められる。

しかしこのマツトレスは熱の発生を抑えることができないため、皮膚が損傷しや すくなる。またムンチのときに起こったクリーニング、不快感及び剪断の問題が 、このマツトレスでも起こる。

本発明の最も好ましい態様 本発明の目的は、人体のうち圧力に弱い部分に接する表面に圧力全土じないよう にした床ずれ防止マツトレスを提供することである。

本発明はまた、様々な体形の患者の他の身体部位に圧力を散らすことのできる床 ずれ防止マツトレスを提供することも目的とする。

本発明はさらに、機械的手段や接着剤なしで取付けのできる床すれ防止マツトレ スを提供する。

また本発明は調節の可能なベッドフレームにも装着できる床ずれ防止マツトレス 全提供する。

また本発明は簡単にクリーニングのできる床ずれ防止マツトレス全提供する。

また本発明は他の患者にも再使用できる床ずれ防止マツトレスを提供する。

また本発明は患者の皮膚に熱を発生させないように表面カバーのすぐ下に空気全 針め込んだ床ずれ防止マツトレスを提供する。

また本発明は患者の皮膚に゛クツキーカッター効果″全生じさせない床ずれ防止 マツトレスを提供する・そして本発明は患者の皮膚に剪断応力音生じさせない床 ずれ防止マツトレス全提供する。

これら本発明の目的は上部が陥没した形状の泡状、段 体を有するマツトレスによって達成される。陥部部分は患者の身体の突出した部 位に位置する。この泡状体の陥没部（凹部）は患者によって泡状ブロックで充填 し之シ、またしなかっｆＣ，シする。泡状ブロックはのシづけされ友シ他の方法 で永久にマツトレスに固定されるのではなく、これを取シ囲む泡状体固有の高い 摩擦力によって保持される。マツトレスは好ましくは平行六面体の形状がよく、 泡状体の陥没部はマツトレスの底部にまで到達しない方がよい。

泡状体はその包囲体によって完全に収納される。

包囲体は繊維でできた底部と側部を有する。そして頂部には泡状体の上部を取シ 囲み、わき全上部側面ノ々ネルで固定された泡状シートがある。泡状シートは、 泡状ブロックで充填されていない凹部で患者に“穴に落ちるような″感じを抱せ ないようにする。また泡状シートは表面シート固有のしわによって引き起される 不快感を除去し、全体の圧力全滅じ、泡状ブロックの角に発生する圧力を分散し て６クツキーカツター効果”全防止する。

泡状シートは防水製ではね返りがなく、剪断応力が発生せず、耐火性、抗菌性の 繊維でできている。この薄い繊維は、身体の放射熱全吸収し、この熱全ジッパ− を通じて放出して、皮膚全損傷する熱を減少させる。表面シートは尿、だ液、汗 を通さず、マツトレス本体を保護する。従って従来、数多くの切れ込みにつきも ののクリーニングの問題が生じない。

患者の皮膚の剪断を避けるために、防水製で、はね返シがなく、耐火性、抗菌性 で泡よシも摩擦係数の小さい表面シートをゆるくたれ下がるようにする。即ち表 面シートは、その側面で接着する泡状シートや上部側面パネルよシも寸法が大き く、マツトレスの辰面全ゆるくとシ囲む。従ってもし患者がマツトレスの上で動 いたり、マツトレスに沈んだシしても、従来のマツトレスで生ずる剪断応力は、 表面シートとその下の泡状シートの間で生ずるすべりによって吸収される。

包囲体の上面及び下面の側部パネルを分は隔てるのはジッパｊ−である。ジッパ 々−は、泡状ブロックの数と位置を変更するために、泡状ブロックを包囲体から 取シはずすときに使う。ジッパ−は気密のためだけではなく、換気にも使える。

例えば患者がマツトレスの上で動くと、マツトレスの様々な箇所で圧縮や圧力の 解放が起こる。するとマノトレスの一部が伸長・収縮してふいごのようになシ、 ジッパ−を通して空気全マツトレスの内と外に出し入れする。このように新鮮な 空気全充満させ、過剰の熱は表面シートを通して放出することによシ、皮膚の健 康を損う汗まみれの状態を防ぐことができる。

第１図はジッパ−が半開きの状態のマツトレスの斜視図、第２図は包囲体を取シ 除いたマツトレスの斜視図である。

好ましい態様の詳細な説明 第１図から最もよくわかるように、マツトレスは包囲体４に収納された直方体の 泡状体２からなっている。泡状体は好ましくは、１立方フイート当たり１．８ポ ンドの密度及び３５　ＩＬＤの硬さ金有し、従来の調節可能なベッドフレームに 合せることができる厚さ５インチのポリウレタン泡状体がよい。泡状体２は、多 数の実質的に直方体の凹部２有する実質的に平らな上面全有する。凹部は泡状体 以上に拡がることはない。またマツトレスの底面も泡状体と同じ材質でできてい る。

凹部の好ましい製造方法は、２つの層１０と１２からなる泡状体をつくることで ある。例えば層１０は厚さ３インチ、層１２は厚さ２インチにする。次いで層１ ０の凹部８に対応する位置を層の厚さ分だけ切り取った後、層１０と１２を接着 剤で貼り合せる。こうすれは層１２の上面が各凹部８の底面？なす泡状体２を形 成することができる。

体型の異なる患者が同じマツトレスを使用するので、凹部８はそのような患者の 身体の突出部に対応する一般的な場所に、そしてそれよシも広い範囲に設ける。

ブロック体１４と１６は患者−人一人の体型に合ぜて凹部の範囲内で好ましい位 置に設置する。ブロック体１４と１６は、泡状体２と同じ組成の泡でつくる。

そしてブロック体は凹部と同じ高さを有するため、凹部内に設置したとき、ブロ ック体の上面はマツトレスの泡状体の上面６と実質的に共通な平面金つくる。ブ ロック体１４と１６は凹部内において、接着剤で固定されるのではなく、泡状体 固有の高い摩擦力で保持されている。ブロック体は、これを設置しない箇所以外 は隣り合うブロック体と密着して凹部を完全に埋めつくすように大きさを定める 。

包囲体４は泡状体の上面に直接載置される泡状シート１８を包囲する。泡状シー ト１８は密度が１立方フイート当たり１．０ボンド、硬さが１５１ＬＤの比較約 款かいポリウレタンでつくる。泡状シート１８の厚さは、好ましくは１インチが よい。

泡状シート１８の側面は、包囲体の上部側面パネル２０Ｂに、例えば縫いつける ことによって固定する。

上部及び下部側面・ぐネル２０Ｂと２ＯＡ、は、好ましくはナイロンで補強され たビニールでつくられ、泡状体２の側面にぴったり合うような大きさにする。底 面パネル２２は泡状体２の底部の形とぴったり合う大きさにして、下部側面パネ ルにＦＡいつけられる。こうすれば泡状体２を密着してしっかりと取シ囲み、泡 状体２の形状を保持する包囲体が得られる。包囲体を構成する部材として防水、 耐火、殺菌性のウレタンに−ＫｏｔｅＦＲ（登録商標）のような７０デニールの タフタを積層したナイロン又はポリエステルのトリコットで防水製ではね返りが なく、マた剪断が生じなくて、耐火、殺菌性の表面シート２４がある。表面シー ト２４は、泡状シート１８の上面に位置し、その側面において泡状シート１８と 上部側面パネル２０ＢＶＣｆ７４合される。しかし表面シート２４は、太き目の 材料でつくシ、”ゆとり“全もたせる。即ち表面シート２４は、患者の動きに合 せて、その中央部が泡状シート１８の上ですべるように、張シつめた泡状シー） １８の上にゆと９をもって配置される。

上部側面パネル２０Ｂと下部側面パネル２０に’ｆ分は隔てるのは、泡状体全包 囲体から取り出すのに十分な長さのジッパ−２６である。クツパーは上部及び下 部側面パネルが一体となった頭部端（第１図の右側）全除いて、マツトレスの周 囲を走る。

使用に当たっては、ジッパ−２６全開ければ泡状体に触れることができ、その凹 部全特定の患者のかかとや臀部などの突出した部位に対応する箇所に定めるため 、泡状ブロック１４と１６全適宜追加したり取り外すことができる。泡状ブロッ ク１４と１６は他の材料で個々に覆われてはいす、隣接する泡状体との、及び泡 状体２全体と泡状シート１８との間の摩擦力によって保持されている。泡状ブロ ック１４と１６は、クツ−４’−２６’フ閉じた後に、包囲体に再挿入すること もできる。このマツトレスは全体が柔軟な材料でできているので、従来の病院の ベッドフレームにも障害なく設置することができる。

患者がマツトレスに寝たとき最も床ずれにかがシやすい突出部位は、ブロックの 設置されていない凹部８の上の表面シート２４と泡状７−ト１Ｂの上にある。

患者の身体がマツトレスに沈んだとき、マツトレスが変形するにつれて、ゆとシ のある表面シート２４は、その下にある泡状シート１８の上をすべって患者の皮 膚に剪断応力がかからないようにする。

表面シート２４にゆとりのあることは、直方体状に残された凹部に表面シートが 沈むために必要な条件である。もし表面シートが張シっめ′ｆｃ（ゆとりのない ）状態だと、直方体状の凹部に”トランポリン効来が生まれて、マツトレスの圧 力緩和効果を阻害する。

さらに泡状シート１８も患者の突出部に合せて凹部方向に伸長する。これは体重 全数少ない局所点よりもむしろ広範な範囲に分散させて、患者の皮膚にかかる圧 力全滅らし、血液循環妨害のおそれをなくする。

患者は自分の身体を取シ囲むブロック体と泡状シート１８によって支えられてい るような感じを受け、“穴に落ちる”ような感じはもたない。泡状シー１−１８ はまた凹部８の端にまで身体の支持領域を広げるため、６クツキーカソター効果 ”は避けらムる。

表面シート２４は防水材料でできているため、だ液、汗、尿がマツトレスに浸み 込むことはなく、衛生上の問題も生じない。マツトレスを掃除するには表面シー ト２４を単に拭くだけでよい。さらに気密の泡状シート１８は、患者の身体から 伝わってぐる熱全、マツトレスの下部に空気を循環させることによって放出する 。マツトレスの上で患者が身体を動かすと゛ふいと”効果が起こり、ソソ・Ｊ− ２６ｆ経由して空気が包囲体の内と外で行き来する。

こうして本発明のマツトレスは、従来のマツトレスのようなりリーニングのしに くさ、放熱の不良及び患者の皮膚を剪断力で損傷することがなく、患者の身体の 突出部位への圧力を緩和する。−また本発明のマツトレスは穴に落ちるような″ 感じや”クツキーカッター効果”がなく、快適な感じを与える。

国際調丘報告

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. １．柔軟で弾力があり実質的に頂部が平面でかつ少なくとも一個の陥没部を有す る第１の部材と、前記少なくとも一個の陥没部に密着して納まり、前記少なくと も一個の陥没部に納まったときにその表面が前記実質的な平面と実質的に共通の 平面をなす大きさと形状を有する柔軟で弾力のある第２の部材と、前記頂部を覆 い防水製で剪断力がなく、耐火性及び抗菌性の表面シートからなるマットレス。
2. ２．前記平面と前記防水製で剪断力がなく、耐火性及び抗菌性のシートとの間に 柔軟な弾性シートを有する請求の範囲第１項記載のマットレス。
3. ３．前記防水製で剪断力がなく、耐火性及び抗菌性のシートは前記平面より摩擦 係数が小さく、前記防水製で剪断力がなく、耐火性及び抗菌性のシートの中央部 が前記平面上を滑るように取り付けられている請求の範囲第１項記載のマットレ ス。
4. ４．前記防水製で剪断力がなく、耐火性及び抗菌性のシートが前記弾性シートよ り摩擦係数が小さく、前記防水製で剪断力がなく耐火性及び抗菌性のシートが前 記弾性シート上を滑るように取り付けられている請求の範囲第２項記載のマット レス。
5. ５．前記防水製で剪断力がなく、耐火性及び抗菌性のシートと前記弾性シートが 互いに前記平面の側端で固定され、かつ前記の滑らせる手段が、前記防水製で剪 断力がなく、耐火性及び抗菌性のシートが前記弾性シートが前記平面上で張りつ められたときにゆとりをもつように、前記防水製で剪断力がなく、耐火性及び抗 菌性のシートを前記弾性シートより大きな寸法にすることにある請求の範囲第４ 項に記載のマットレス。
6. ６．前記第１と第２の部材が固い泡で、前記弾性シートが軟かい泡でできている 請求の範囲第２項記載のマットレス。
7. ７．前記少なくとも一個の陥没部が前記第１の部材の厚さ分だけの深さを有し、 前記陥没部が底面を有する請求の範囲第６項記載のマットレス。
8. ８．前記少なくとも一個の陥没部がマットレスに横になる人の突出部位に対応す る箇所に位置する複数の陥没部からなる請求の範囲第７項記載のマットレス。
9. ９．前記平面の側端で前記第１の部材の少なくとも側部を密着して覆う繊維製の パネルを有し、前記防水製で剪断力がなく、耐火性及び抗菌性のシートと前記弾 性シートとが互いに及び前記平面の側端で前記パネルに固定されている請求の範 囲第４項記載のマットレス。
10. １０．前記平面の側端で前記第１の部材の少なくとも側部をびったり覆う繊維製 のパネルを有し、前記防水製で剪断力がなく、耐火性及び抗歯性のシートと前記 弾性シートとが互いに及び前記平面の側端で前記パネルに固定されている請求の 範囲第５項記載のマットレス。
11. １１．前記繊維製パネルの少なくとも一つにあるジッパーが前記パネルの少なく とも一つを上部と下部に分け隔てる請求の範囲第１０項記載のマットレス。
12. １２．前記陥没部と前記第２の部材が実質的に平行６面体である請求の範囲第８ 項記載のマットレス。
13. １３．前記第１と第２の部材が、密度１立方フィート当たり１．８ポンド、硬さ ３５ＩＬＤのポリウレタン、前記弾性シートが、密度１立方フィート当たり１． ０ポンド、硬さ１５ＩＬＤのポリクレタンでてきている請求の範囲第１２項記載 のマットレス。
14. １４．前記パネルがナイロンで補強されたビニルでできている請求の範囲第１０ 項記載のマットレス。
15. １５．前記防水製で剪断力がなく、耐火性及び抗菌性の繊維が、耐火性、殺菌性 及び防水性のポリウレタンで処理したナイロン又はポリエステルトリコットに積 層された７０デニールのナイロンタフタである請求の範囲第１項記載のマットレ ス。
16. １６．第１の泡状体であってその平面からその底面に向けて前記第１の泡状体の 厚さ以下の深さで前記第１の泡状体と同じ材質の底面を有しマットレスに横にな る人の突出部位に対応する位置に設けられた複数の実質的に平行６面体の陥没部 を有し、実質的な平面、底面及び前記平面と底面を連結する側部からなる第１の 泡状体と、第２の泡状体であって、前記陥没部に適合し前記陥没部に適合したと きに前記第１の泡状体の平面と実質的に共通な平面を表す第２の泡状体と、前記 第１の泡状体を包囲する包囲部材であってａ）前記第１の泡状体の側面と底面に 密着する繊維製のパネルと、ｂ）前記パネルに固定され、前記第１の部材の平面 に密着した泡状シートと、ｃ）前記泡状シートをゆるやかに覆って固定された防 水製で剪断力がなく、耐火性及び抗菌性の表面シートとからなるマットレス。