JPH0143643B2 - - Google Patents

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JPH0143643B2
JPH0143643B2 JP56154423A JP15442381A JPH0143643B2 JP H0143643 B2 JPH0143643 B2 JP H0143643B2 JP 56154423 A JP56154423 A JP 56154423A JP 15442381 A JP15442381 A JP 15442381A JP H0143643 B2 JPH0143643 B2 JP H0143643B2
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JP
Japan
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wheel drive
vehicle speed
direct connection
solenoid
deceleration state
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Application number
JP56154423A
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JPS5856918A (ja
Inventor
Kazunori Takagi
Yoshuki Kondo
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP15442381A priority Critical patent/JPS5856918A/ja
Publication of JPS5856918A publication Critical patent/JPS5856918A/ja
Publication of JPH0143643B2 publication Critical patent/JPH0143643B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K23/00Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for
    • B60K23/08Arrangement or mounting of control devices for vehicle transmissions, or parts thereof, not otherwise provided for for changing number of driven wheels, for switching from driving one axle to driving two or more axles

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、自動変速機に連結されて、高低2段
の切換え及び2輪駆動と4輪駆動の切換えを行な
う4輪駆動用トランスフアの油圧制御装置に関す
る。 [従来技術] 一般に4輪駆動用トランスフアは、2輪駆動直
結状態(以後H2という)、4輪駆動直結状態(以
後H4という)、4輪駆動減速状態(以後L4とい
う)に切換えが可能であり、自動変速機に連結さ
れる4輪駆動用トランスフアでは、各H2、H4、
L4を達成するために断続制御される係合装置は、
油圧により作動する湿式多板クラツチ及びブレー
キであり、その変速を制御する油圧制御装置は、
自動変速機の制御油圧を利用して行なわれてい
る。 従来の自動変速機に連結される4輪駆動用トラ
ンスフアの油圧制御装置は、H2或はH4で搭載車
両が高速走行中にL4に切換わると、エンジンの
オーバランや車輪のロツク状態が生じる恐れがあ
り、これを防止するために、L4を達成するトラ
ンスフアの係合装置へ係合油圧を導く油路に、自
動変速機の油圧制御装置から導入される車速信号
としてのガバナ圧の高低に応じて該油路の断続を
行なうインヒビタ弁を設けた構成により、手動シ
フトによりL4レンジが選択された場合において
も、車速が高くてカバナ圧が所定値以上の場合に
は、前記インヒビタ弁によつて前記油路を遮断し
L4の変速が阻止されてH4に変速され、車速が低
くてガバナ圧が所定値以下の場合には、前記油路
を連通し、L4に変速され、また一度L4に変速さ
れると、手動シフトがH2レンジ、H4レンジに切
換えられない限り、ガバナ圧が所定値以上になつ
ても、L4を維持するように構成されていた。 [発明が解決しようとする問題点] しかし一般に自動変速機は、マニユアル弁(手
動シフト弁)がN(ニユートラル)レンジ及びP
(パーキング)レンジに設定されると、ガバナ圧
の出力が停止するように構成されているため、例
えば、H2レンジ或はH4レンジで所定速度以上の
高速走行中に、上記トランスフアの手動シフトで
L4レンジを選択し、かつ自動変速機のマニユア
ル弁をNレンジに設定すると、ガバナ圧が出力し
ないため、実質的に車速が零の場合と同様になつ
て、前記インヒビタ弁は前記油路を連通させて4
輪駆動用トランスフアをL4に変速する。従つて
次にマニユアル弁をD(ドライブ)レンジにシフ
トすれば、高速走行中であつてもL4への変速が
行なわれ、エンジンのオーバラン、車輪のロツク
によるスリツプ等が生じる恐れがある。 そこで本発明は車両走行中、自動変速機のマニ
ユアル弁の操作にかかわらず、手動シフトが4輪
駆動減速状態を選択した場合、車速が所定値以上
の場合には4輪駆動直結状態を維持し、所定値以
下の場合には4輪駆動減速状態に変速し、一旦4
輪駆動減速状態に変速されると、車速が所定値以
上に増速されても4輪駆動減速状態が維持される
構成により、車速が所定値以上の高速走行時に4
輪駆動減速状態へ変速されるのを確実に防止でき
るとともに、手動シフトが4輪駆動減速状態を選
択した場合に一旦4輪駆動減速状態に変速されれ
ば、車速が所定値以上に増速されても4輪駆動減
速状態のまま運転することが可能となる4輪駆動
用トランスフアの油圧制御装置の提供を目的とす
る。 [問題点を解決するための手段] 本発明は上述事情に鑑みてなされ、2輪駆動直
結状態(H2)と4輪駆動直結状態(H4)と4輪
駆動減速状態(L4)の切換えが可能な4輪駆動
用トランスフアの油圧制御装置200と、自動変
速機の手動シフトに関係なく車速信号を出力する
車速信号検出手段450と、該車速信号検出手段
からの車速信号を入力して2輪駆動直結状態
(H2)、4輪駆動直結状態(H4)及び4輪駆動減
速状態(L4)の切換えを制御する制御手段40
0とを備え、前記車速信号検出手段450からの
信号が所定値以上のときには4輪駆動減速状態
(L4)への変速を禁止するとともに前記信号が所
定値以下のときには4輪駆動減速状態に変速を可
能にしかつ一旦4輪駆動減速状態(L4)に変速
されると前記信号が所定値以上になつても4輪駆
動減速状態(L4)を維持することを特徴とする
4輪駆動用トランスフアの油圧制御装置を提供す
る。 [作用及び効果] 本発明の4輪駆動用トランスフアの油圧制御装
置は、自動変速機の手動シフトに関係なく車速信
号を出力する車速信号検出手段450と、該車速
信号検出手段からの車速信号を入力して2輪駆動
直結状態(H2)、4輪駆動直結状態(H4)及び
4輪駆動減速状態(L4)の切換えを制御する制
御手段400とを備え、前記車速信号検出手段4
50からの信号が所定値以上のときには4輪駆動
減速状態(L4)への変速を禁止するとともに前
記信号が所定値以下のときには4輪駆動減速状態
に変速を可能にしかつ一旦4輪駆動減速状態
(L4)に変速されると前記信号が所定値以上にな
つても4輪駆動減速状態(L4)を維持する構成
により、従来からの問題点を解消するとともに、
前記車速信号検出手段450からの信号が所定値
以上の高速走行時に4輪駆動減速状態へ変速され
るのを確実に防止できるとともに、手動シフトが
4輪駆動減速状態を選択した場合に一旦4輪駆動
減速状態に変速されれば、前記車速信号検出手段
450からの信号が所定値以上に増速されても、
4輪駆動減速状態のまま運転することが可能であ
るという効果を奏し、自動変速機付4輪駆動車に
好適に用いることができる。 [実施例] 次に本発明を図に示す実施例に基づき説明す
る。 第1図は自動変速機と4輪駆動用トランスフア
の断面図である。 1は自動変速機の歯車変速装置、10は歯車変
速装置1の後部(第2図右方)に連結されたトラ
ンスフア、2は歯車変速装置1の出力軸であると
ともにトランスフア10の入力軸、3は該入力軸
3の後方(第2図右方)に直列に配設されたトラ
ンスフアの第1出力軸、110は入力軸2に嵌着
されたガバナ弁、4はプラネタリギヤセツトであ
り、入力軸2の後部にスプライン嵌合されたサン
ギヤ41、該サンギヤ41と噛合するプラネタリ
ギヤ42、該プラネタリギヤ42と噛合するリン
グギヤ43、及び前記プラネタリギヤ42を回転
自在に保持するとともに前記トランスフアの第1
出力軸3の先端に連結されたキヤリヤ44とから
なる。5は前記リングギヤ43をトランスフアケ
ース94に係合するための摩擦ブレーキ、50は
トランスフアケース18内に形成されたシリンダ
18Aと該シリンダ18A内に嵌着されたピスト
ン51とで構成されたブレーキ5の油圧サーボで
ある。7はキヤリヤ44に連結されたシリンダ7
1と該シリンダ71内に装着されたピストン72
とで構成される油圧サーボ70により作動される
摩擦クラツチであり、プラネタリギヤセツト4の
歯車変速装置側に配置され、サンギヤ41とキヤ
リヤ44との断続を行なうものである。8はキヤ
リヤ44に連結した第1出力軸3と、後記するト
ランスフアの他方の出力軸を駆動するためのリン
ク構成の一方のスプロケツト12に連結したスリ
ーブ9とを断続するための摩擦クラツチ、80は
トランスフアーケース18及び20内に回転自在
に保持されたスリーブ9に溶接されたシリンダ8
1と該シリンダ81内に装着されたピストン82
とで構成される油圧サーボである。17は前記第
1出力軸3と平行的に配されたトランスフアの第
2出力軸、14はスリーブ9とスプライン嵌合さ
れたスプロケツト12、第2出力軸17にスプラ
イン嵌合されたスプロケツト15及びこれらスプ
ロケツト間に張設されたチエーン16からなるリ
ンク機構である。 摩擦クラツチ7の油圧シリンダ71の外周側に
は、パーキングギヤ73が周設されており、自動
変速機のシフトレバーをパーキング位置に選択し
た時の歯止め74がパーキングギヤ73に噛み合
い第1出力軸3を固定する。 90は自動変速機のオイルパン、200は4輪
駆動用トランスフア10のクラツチ7,8及びブ
レーキ5の油圧サーボ70,80及び50に油圧
を給排する油圧制御装置、92は該油圧制御装置
200のオイルパンである。クラツチ7,8及び
ブレーキ5の油圧サーボ70,80及び50に供
給される圧油は、オイルパン90より自動変速機
のケース93とトランスフアケース94に取り付
けられたパイプ95を介して油圧制御装置200
を通して導かれる。 このトランスフア10は第3図に示すAのごと
く、車両の機関Eに装着された自動変速機Tに取
り付けられ、第1出力軸3は後輪駆動用プロペラ
シヤフトCに連結され、他方の出力軸である第2
出力軸17は前輪駆動用プロペラシヤフトBに連
結されて使用される。通常走行時には油圧サーボ
50及び80を排圧してブレーキ5及びクラツチ
8を解放せしめる。これによりプラネタリギヤセ
ツト4のサンギヤ41とキヤリヤ44とは連結さ
れ、動力は入力軸2から後輪駆動用第1出力軸3
に減速比1で伝達され後輪2輪駆動走行が得られ
る。このとき入力軸2からの動力は、ギヤ41,
42,43を介さずにクラツチ7を介してキヤリ
ヤ44より第1出力軸3に伝達されるので、各ギ
ヤの歯面に負荷がかからず、ギヤの寿命が増加す
る。この2輪駆動走行中、4輪駆動走行が必要に
なつたときは運転席等に設けた切換えレバーまた
は切換えスイツチ等の手動シフトを操作し、トラ
ンスフアの油圧制御装置200を作用せしめ、油
圧サーボ80にライン圧を徐々に供給しクラツチ
8を円滑に係合せしめると、第1出力軸3とスリ
ーブ9とが連結され、リンク機構14、第2出力
軸17及びプロペラシヤフトBを経て前輪にも動
力が伝達され入力軸2から前輪駆動用第1出力軸
3及び後輪駆動用第2出力軸17に減速比1で動
力伝達がなされる4輪駆動走行が得られる。 この4輪駆動走行中急坂路など出力トルクの増
大が必要なときは、油圧サーボへの油圧は高低切
換弁240を作用せしめ油圧サーボ50へライン
圧を徐々に供給するとともに適切なタイミングで
油圧サーボ70の油圧を排圧し、ブレーキ5を
徐々に係合せしめるとともにクラツチ7を円滑に
解放させる。 これによりサンギヤ41とキヤリヤ44とは解
放されるとともにリングギヤ43は固定され、動
力は入力軸2からサンギヤ41、プラネタリギヤ
42、キヤリヤ44を介して減速され、第1出力
軸3及び第2出力軸17に伝達され、トルクの大
きな4輪駆動走行状態が得られる。 表1にトランスフアの手動シフトの設定レンジ
とブレーキ5、クラツチ7及び8の係合及び解放
と車両の走行状態を示す。
【表】 表1において〇は摩擦係合要素の係合状態を示
し×は解放状態を示す。減速比のλは、遊星歯車
機構のサンギヤ41とリングギヤ43との歯数比
であり、減速比の値はλを0.5とした場合のもの
である。 次に本発明の4輪駆動用トランスフア10を前
進3段後進1段の自動変速機付車に適用した場合
のその油圧制御装置について第4図により説明す
る。 図中100は公知の前進3段後進1段の自動変
速機の油圧制御装置の一例であり、油溜め101
より油ポンプ102により吸い上げられた油は、
油圧制御弁103により所定の油圧(ライン圧)
に調圧され油路104に導かれる。油路104に
導かれた圧油はマニユアル弁105を介して1−
2シフト弁106及び2−3シフト弁107に導
かれる。 108はスロツトル弁であり、アクセル開度に
応じた油圧(スロツトル圧)を油路109に発生
している。 110はガバナ弁であり車速に応じた油圧(ガ
バナ圧)を油路111に発生している。 1−2シフト弁106及び2−3シフト弁10
7は、油路109及び油路111から供給される
スロツトル圧及びガバナ圧の大きさに関連して油
路112,113,114の開閉を制御し、クラ
ツチ及びブレーキの油圧サーボC1,C2,B
1,B2,B3への油圧の給排を制御している。 この実施例においては、前進第1速時には油圧
サーボC1に圧油が供給され、前進第2速時には
油圧サーボC1,B2に圧油が供給され、前進第
3速時には油圧サーボC1,C2,B2に圧油が
供給され、後進時には油圧サーボC2,B3に圧
油が供給される。 4輪駆動用トランスフアの油圧制御装置200
は、第1ソレノイド弁210、第2ソレノイド弁
220、第1ソレノイド圧を入力して4輪駆動用
摩擦係合要素(多板クラツチ)8の油圧サーボ8
0への係合圧を給排する2輪駆動と4輪駆動相互
切換用の切換弁230、第2ソレノイド圧を入力
して直結用摩擦係合要素(多板クラツチ)5の油
圧サーボ50への供給圧を切換える高低切換弁2
40、油圧サーボ70に連絡する第1油路20
1、油圧サーボ50に連絡する第2油路202、
油圧サーボ230に連絡する第3油路203、第
1、第2油路201,202に夫々装着されたチ
エツク弁310,320、ライン圧油路104、
該ライン圧油路104とオリフイス340,35
0を介した第1ソレノイド圧の油路205及び第
2ソレノイド圧の油路206からなる油圧制御回
路に、自動変速機の選速位置に関係なく車速信号
を出力する車速信号検出手段(本実施例ではスピ
ードメータドリブンギヤの回転によつて発電する
A.C.ジエネレータ410)からの車速信号(車
速に対応して増加する直流電流)と4輪駆動用ト
ランスフアの手動シフト500の選択位置(H2
レンジ、H4レンジ、L4レンジ)を入力して、上
記第1ソレノイド弁210、第2ソレノイド弁2
20をON、OFF制御する電気制御回路400を
装着して構成される。 第1、第2ソレノイド弁210,220は夫々
ムービングコア211,221、ソレノイド21
2,222、スプリング213,223、開口2
14,224、排油口215,225からなり、
ソレノイド212,222が通電したときムービ
ングコア211,221を図示上方に移動させ開
口214,224を開き、オリフイス340,3
50によりライン圧油路104と仕切られた油路
205,206の圧油を排油口215,225よ
り排出する。ソレノイド212,222が非通電
のときはムービングコア211,221はスプリ
ング213,223により図示下方に移動され開
口214,224を閉ざし、油路205,206
にハイレベルのソレノイド油圧(ライン圧)を発
生する。 切換弁230は、図示下方にスプリング232
を背設し、2個のランドを設けたスプール231
を有し、下端油室233、中間油室234、上端
油室235が形成されている。該切換弁230
は、第1ソレノイド弁210が非通電(OFF)
されて第1ソレノイド圧の油路205が連絡され
た上端油室235にハイレベルのソレノイド圧が
印加されるとスプール231は図示下方に移動
し、中間油室234を介してライン圧油路104
と第3油路203とが連絡されてクラツチ8の油
圧サーボ80にライン圧が供給される。 また第1ソレノイド弁210が通電(ON)さ
れて、上端油室235に印加されるソレノイド圧
がローレベルに転ずると、スプリング232によ
りスプール231は図示上方に移動し、中間油室
234を介して第3油路203と排油口236と
が連通されて油圧サーボ80は排圧される。 高低切換弁240は、図示下方にスプリング2
42を背設し、4個のランドを設けたスプール2
41を有し、図示下方から下端油室243、第1
中間油室244、第2中間油室245、第3中間
油室246、上端油室247が形成されている。
該高低切換弁240は、第2ソレノイド弁220
が非通電(OFF)されて第2ソレノイド圧の油
路206が連絡された上端油室247にハイレベ
ルのソレノイド圧が印加されると、スプール24
1は図示下方に移動し、第2中間油室245を介
してライン圧油路104と第1油路201とが連
絡されてクラツチ7の油圧サーボ70にライン圧
が供給され、第3中間油室246を介して第2油
路202と排油口249とが連通して、油圧サー
ボ50は排圧される。また第2ソレノイド弁22
0が通電(ON)されて上端油室247に印加さ
れるソレノイド圧がローレベルに転ずると、スプ
リング242によりスプール241は図示上方に
移動し、第2中間油室245を介してライン圧油
路104と第2油路202とが連絡されてブレー
キ5の油圧サーボ50にライン圧が供給され、第
1中間油室244を介して第1油路201と排油
口248とが連通して、油圧サーボ70は排圧さ
れる。 電気制御回路400は第5図に示されており、
第1、第2、第3電磁コイル410,420,4
30を備え、第1電磁コイル410の電磁力と第
2及び第3電磁コイル420,430の電磁力に
より可動端子441にかかる力の均衡によつて、
第2ソレノイド弁220の通電回路及び第3電磁
コイル430の通電回路を同時に開閉する電磁ス
イツチ440と、スピードメータドリブンギヤの
回転によつて発電するA.C.ジエネレータの交流
起電力を直流に交換して第1電磁コイル410に
送電する整流器460と、H2、H4及びL4の3つ
のレンジ即ちバツテリー470を第1ソレノイド
弁210の回路に接続するH2レンジ、接続しな
いH4レンジ、上記電磁スイツチ440が閉じる
と通電可能になる第2ソレノイド弁210の回路
及び第3電磁コイル430の回路と常時連通可能
な第2電磁コイル420に抵抗480を直列接続
した帰路に接続するL4レンジを有する切換スイ
ツチ(4輪駆動用トランスフアの手動シフト)5
00からなる。 運転席の手動シフト(本実施例の場合切換スイ
ツチ)500を操作して、H2、H4またはL4レン
ジを設定すると、前記電気制御回路400により
表2に示す如く第1、第2ソレノイド弁210,
220がON、OFF制御され、トランスフアの油
圧制御装置200から各油圧サーボ50,70,
80に選択的に送られる作動油圧により各摩擦係
合要素が働いて、トランスフア10は各変速状態
(H2、H4またはL4)に変速される。 ソレノイド弁210,220の作動は表2に示
すとおりである、ONは通電、OFFは非通電であ
る。
【表】 次にトランスフア手動シフト(切換スイツチ)
500が各レンジに設定された場合の作動を説明
する。 (1) 切換スイツチ500がH2レンジに設定され
た場合。 上記電気制御回路400において、第1ソレ
ノイド弁210の回路に通電されて、第1ソレ
ノイド弁が通電(ON)、第2ソレノイド弁2
20が非通電(OFF)となるので、切換弁2
30の作動により油圧サーボ80が排圧され4
輪駆動用クラツチ8が解放され、また高低切換
弁240の作動により油圧サーボ70にライン
圧が供給されるともに油圧サーボ50が排圧さ
れ、直結用クラツチ7が係合されるとともに減
速用ブレーキ5が解放される。 以上によりトランスフア10はH2(2輪駆動
直結状態)になる。 (2) 切換スイツチ500がH4レンジに設定され
た場合。 第1ソレノイド弁210の回路及び第2ソレ
ノイド弁220の回路はともに通電されなく
て、第1、第2ソレノイド弁210,220は
ともに非通電(OFF)となるので、切換弁2
30の作動により油圧サーボ80にライン圧が
供給されて4輪駆動用クラツチ8は係合され、
また高低切換弁240の作動により油圧サーボ
70にライン圧が供給されるとともに油圧サー
ボ50が排圧され、直結用クラツチ7が係合さ
れとともに減速用ブレーキ5が解放される。 以上によりトランスフア10はH4(4輪駆動
直結状態)になる。 (3) 切換スイツチ500がL4レンジに設定され
た場合。 上記電気制御回路400において、第1電磁
コイル410は、常時、車速の増減に応じて電
磁力Fxが大きくなつたり小さくなつたりする
ので、所定車速(本実施例では5〜10Km/h)
以上で走行中、切換スイツチ500がL4レン
ジに設定された場合、第2電磁コイル420の
回路に通電されて、電磁力F2が発生するが、
第1電磁コイル410の電磁力Fxは第2電磁
コイル420の電磁力F2より大きく、電磁ス
イツチ440の可動端子441は図示左方に吸
引され、接点442,443が解放され、第2
ソレノイド弁220の回路に通電されないの
で、第1、第2ソレノイド弁210,220は
ともに非通電(OFF)となり上記(2)の場合と
同用トランスフア10はH4(4輪駆動直結状
態)になる。 また所定車速以下で走行中、切換スイツチ5
00がL4レンジに設定された場合、第1電磁
コイル410の電磁力Fxは第2電磁コイル4
20の電磁力F2より小さく、電磁推移値40
0の可動端子441は図示右方に吸引され、接
点442,443が夫々接続されて第2ソレノ
イド弁220の回路及び第3電磁コイル430
の回路にも通電されるので、第1ソレノイド弁
210は非通電(OFF)、第2ソレノイド弁2
20は通電(ON)され、切換弁230の作動
により油圧サーボ80にライン圧が供給され4
輪駆動用クラツチ8は係合され、また高低切換
弁240の作動により油圧サーボ50にライン
圧が供給されるとともに油圧サーボ70が排圧
され、減速用ブレーキ7が解放される 以上によりトランスフア10はL4(4輪駆動
減速状態)になる。 また切換スイツチ500がL4レンジに設定
され、トランスフア10がL4になり、一旦第
3電磁コイル430の回路に通電されると、電
磁力F3が発生して図示右方への吸引力が付加
されるので、車両が増速して上記所定車速以上
になつて第1電磁コイルの電磁力Fxが第2電
磁コイルの電磁力F2より大きくなつても、L4
の最大車速まで図示右方への吸引力(電磁力
F2+電磁力F2F3)が図示左方への吸引力(電
磁力Fx)よりも大きいので、可動端子441
は図示右方に吸引されたままであり、トランス
フア10はL4を保持する。 また切換スイツチ500をL4レンジから他
のレンジ(H2またはH4)に切換えると第2、
第3電磁コイル420,430の電磁力F2、
F3がなくなり接点442,443が解放され、
第2ソレノイド弁220は非通電(OFF)と
なり、いかなる車速においてもトランスフア1
0はL4から解除される。 上記作動において車速信号は自動変速機の手動
シフト(マニユアル弁)105の設定レンジに関
係なく出力するので、マニユアル弁105の選速
位置に関係なく、常に所定車速以上でL4レンジ
に切換えられた場合にL4への変速を防止できる。 以上述べたごとく、本発明の4輪駆動用トラン
スフアの油圧制御装置は、2輪駆動直結状態
(H2)と4輪駆動直結状態(H4)と4輪駆動減
速状態(L4)の切換えが可能な4輪駆動用トラ
ンスフアの油圧制御装置200と、自動変速機の
手動シフトに関係なく車速信号を出力する車速信
号検出手段450と、該車速信号検出手段からの
車速信号を入力して2輪駆動直結状態(H2)、4
輪駆動直結状態(H4)及び4輪駆動減速状態
(L4)の切換えを制御する制御手段400とを備
え、前記車速信号検出手段450からの信号が所
定値以上のときには4輪駆動減速状態(L4)へ
の変速を禁止するとともに前記信号が所定値以下
のときには4輪駆動減速状態に変速を可能にしか
つ一旦4輪駆動減速状態(L4)に変速されると
前記信号が所定値以上になつても4輪駆動減速状
態(L4)を維持する構成により、所定車速以上
の高速走行時に4輪駆動減速状態へ変速されるの
を確実に防止できるとともに、手動シフトが4輪
駆動減速状態を選択した場合に一旦4輪駆動減速
状態に変速されれば、所定車速以上に増速されて
も、4輪駆動減速状態のまま運転することが可能
であるという効果を奏し、自動変速機付4輪駆動
車に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は公知の構成を有する自動変速機に本発
明に関係するトランスフアを連結した骨格図、第
2図はその断面図、第3図は4輪駆動車の動力伝
達系を示す概略図、第4図は前進3段後進1段の
自動変速機に適用した場合の本発明にかかる4輪
駆動用トランスフアの油圧制御装置の油圧回路
図、第5図は該油圧制御装置の電気制御回路の回
路図である。 図中、200……4輪駆動用トランスフア、2
30……2輪、4輪切換弁、240……高低切換
弁、400……電気制御回路、500……トラン
スフア手動シフト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2輪駆動直結状態と4輪駆動直結状態と4輪
    駆動減速状態の切換えが可能な4輪駆動用トラン
    スフアの油圧制御装置と、 自動変速機の手動シフトに関係なく車速信号を
    出力する車速信号検出手段と、 該車速信号検出手段からの車速信号を入力して
    2輪駆動直結状態、4輪駆動直結状態及び4輪駆
    動減速状態の切換えを制御する制御手段とを備
    え、 前記車速信号検出手段からの信号が所定値以上
    のときには4輪駆動減速状態への変速を禁止する
    とともに前記信号が所定値以下のときには4輪駆
    動減速状態に変速を可能にしかつ一旦4輪駆動減
    速状態に変速されると前記信号が所定値以上にな
    つても4輪駆動減速状態を維持することを特徴と
    する4輪駆動用トランスフアの油圧制御装置。 2 前記4輪駆動用トランスフアの油圧制御装置
    は第1のソレノイド及び第2のソレノイドと、前
    記第1のソレノイドの信号により4輪駆動用摩擦
    係合要素の油圧サーボに係合圧を給排することに
    より2輪駆動と4輪駆動相互の切換を行なう切換
    弁と、前記第2のソレノイドの信号により直結用
    摩擦係合要素の油圧サーボと減速用の摩擦係合要
    素の油圧サーボへの供給圧を切換える高低切換弁
    とを備えたことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の4輪駆動用トランスフアの油圧制御装
    置。 3 前記2輪駆動直結状態、4輪駆動直結状態及
    び4輪駆動減速状態の切換えを制御する制御手段
    は第1、第2、第3の電磁コイルと、 前記第1の電磁コイルの電磁力と前記第2及び
    第3の電磁コイルの電磁力により可動端子にかか
    る力の均衡により前記第2のソレノイドの通電回
    路及び前記第3電磁コイルの通電回路を同時に開
    閉する電磁スイツチと、 前記車速信号検出手段からの信号を前記第1電
    磁コイルに送電する整流器と、 2輪駆動直結状態、4輪駆動直結状態及び4輪
    駆動減速状態の切換えを行なう切換えスイツチと
    からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の4輪駆動用トランスフアの油
    圧制御装置。 4 前記車速信号検出手段はスピードメータドリ
    ブンギヤによつて発電するA.C.ジエネレータで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項また
    は第3項記載の4輪駆動用トランスフアの油圧制
    御装置。
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