JPH0139436B2 - - Google Patents

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JPH0139436B2
JPH0139436B2 JP17362281A JP17362281A JPH0139436B2 JP H0139436 B2 JPH0139436 B2 JP H0139436B2 JP 17362281 A JP17362281 A JP 17362281A JP 17362281 A JP17362281 A JP 17362281A JP H0139436 B2 JPH0139436 B2 JP H0139436B2
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JP
Japan
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compound
culture
medium
formula
spiramycin
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JP17362281A
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JPS5874695A (ja
Inventor
Kimikatsu Shirahata
Yutaka Saito
Etsuko Shimamura
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication of JPH0139436B2 publication Critical patent/JPH0139436B2/ja
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規抗生物質及びそれらの発酵法によ
る製造法に関する。 本発明は、ある種のストレプトミセス属に属す
る微生物の培養液中に式()の化合物が蓄積さ
れ、これを容易に回収し得るという知見に基いて
いる。 本発明の目的は、新規抗生物質及びその製造法
を提供することにある。本発明により提供される
化合物は下記の一般式()で示される。 (式中、Rはホルミル基又はヒドロキシメチル
基を示す) 式()の化合物は16員環マクロライドとして
知られる骨格に属するが、ロイコマイシン、スピ
ラマイシン等の16員環マクロライドとは9位に結
合する糖を異にする新規化合物である。 本発明による化合物は、グラム陽性菌に対し強
い抗菌活性を示し、医薬品として、又これらの化
合物を原料とした新たな化合物を作る中間体とし
て有用であることが期待される。 式()においてRがホルミル基である化合物
(以下、化合物―aという)をスピラマイシン
―Uと命名し、式()においてRがヒドロキシ
メチル基である化合物(以下、化合物―bとい
う)をスピラマイシン―Sと命名した。 本発明による化合物の各種細菌に対する発育最
小阻止濃度は第1表に示す通りである。寒天希釈
法(PH:7.0)により、対照化合物としてスピラ
マイシン―Iを用いた。
【表】 本発明による式()の化合物は、ストレプト
ミセス属に属し、式()の化合物を生産する能
力を有する微生物を培地に培養し、培養液中に式
()の化合物を生成蓄積させ、培養物から単離
回収することにより得られる。 次に本発明による化合物の製造法を詳しく説明
する。本抗生物質の生産に用いられる微生物とし
ては、ストレプトミセス属に属し、式()で示
される化合物を生産する能力を有する微生物であ
れば何でもよいが、好適な微生物の例はストレプ
トミセス・アンボフアシエンス(Streptmyces
ambofaciens)に属し式()の化合物生産能を
有する微生物であり、とくにストレプトミセス・
アンボフアシエンスNRRL2420があげられる。
本菌は特公昭34−499号公報に記載された公知菌
で容易に入手することができる。又、本菌を変異
処した株も用いることができる。 本発明の培養には通常の放線菌の培養法が用い
られる。使用する培地としては炭素源、窒素源、
無機物、必要に応じてその他の栄養物を程よく含
有する培地であれば合成培地又は天然物使用培地
のいずれでも用いることができる。 培地に使用される炭素源の例は、たとえばグル
コース、グリセロール、マルトース、デキストロ
ース、シヨ糖、ガラクトース、デキストリン、デ
ンプン又はその加水分解液、動物油及び植物油の
ような脂質、種々の炭水化物、炭化水素等で、こ
れらを単独又は組み合わせて用いられる。 実用的な窒素源の例は、アンモニア、塩化アン
モニウム、リン酸アンモニウム、硫酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、酢酸アンモニウム等の各
種の無機及び有機アンモニウム塩類、アミノ酸、
尿素、ペプトン、NZ―アミン、肉エキス、レバ
ーケーキ、乾燥酵母、酵母エキス、コーンスチー
プリカー、カゼイン加水分解物、フイツシユミー
ルあるいはその消化物、大豆油あるいはその消化
物等の含窒素有機化合物質である。 実用的な無機物の例は、ある種の必須無機成分
すなわち塩化物、リン酸塩及び炭酸塩からの各種
陰イオン、ならびにナトリウム、マグネシウム、
亜鉛及びコバルトなどの各種陽イオンを含有する
ものである。所望により、さらに微量の重金属塩
を用いることができるが、天然物を含む培地を用
いる場合、天然物に含まれていて必ずしも添加を
必要としない。 又、栄養要求を示す変異株を用いる場合には、
その栄養要求を満足させる物質を培地に加えなけ
ればならない。 発酵は振盪培養あるいは深部撹拌培養など好気
的条件下で行なう。培養温度は通常24〜30℃であ
り、好ましくは28℃の温度である。培養中の培地
のPHはたとえば6〜8とする。通気条件は広範囲
に変化でき、たとえば1分間につきブロスの1
当り0.5〜2とする。培養菌の発育はあまり急
速ではなく、通常5〜7日で培地中に多量の目的
化合物が生成蓄積され、培養が完了する。 培養液からの目的物の採取は抗生物質の精製に
一般に使用される方法によつて行なうことができ
る。次に精製法の一例を概略的に示す。 培養終了液に過助剤を加えた後、過により
菌体を除く。液のPHを8〜11、好適にはPH9と
し、水不混和性溶剤で溶剤抽出をくりかえす。溶
剤をPHが5〜8、好適にはPH6.7の水層で再抽出
し、水層はポーラスポリマー樹脂や活性炭などの
吸着剤で処理して抗生物質を吸着させた後、溶出
剤で溶出する。溶出液を濃縮して抗生物質をクロ
ロホルムなどで抽出する。抽出液を脱水乾燥し、
濃縮してシリカゲル、アルミナなどのカラムクロ
マトグラフイーで処理し、クロロホルムとメタノ
ールや酢酸エチルとメタノールとアンモニア水等
の混合溶剤などで溶出する。目的物を含有する溶
出液を乾固し、ヘキサン、アセトン、石油エーテ
ルなどから再結晶して目的物を得る。 本発明による化合物を常法により酸付加塩とす
ることができる。代表的な酸付加塩の例として、
塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酢酸塩、シユウ
酸塩、ホウ酸塩、乳酸塩、リン酸塩、クエン酸
塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩などがあ
げられる。 以下に実施例をあげて本発明を説明する。ただ
し、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。 実施例 1 スピラマイシン―U(化合物―a) (1) ストレプトミセス・アンボフアシエンス
NRRL2420の培養 1の三角フラスコに下記種培地100mlを入
れ、水酸化ナトリウムでPHを7.4とした後、120
℃で20分間殺菌する。冷却後ストレプトミセ
ス・アンボフアシエンスNRRL2420の菌株を
1白金耳接種し、25℃で2日間振盪培養する。 種培地 コーンスチーブリカー40g/、グリコース22
g/、塩化ナトリウム5g/、硫酸マグネシ
ウム1g/、炭酸カルシウム5g/、大豆油
2.4ml/。 この種培養液のすべてを3ジヤーフアーメン
ター中の1.5の下記発酵培地に加える。培養は
28℃で6日間(回転数600rpm、通気量2/
min)行なう。培養中PHの調整は行なわない。 発酵培地 可溶性デンプン50g/、乾燥酵母21g/、
塩化ナトリウム20g/、リン酸第一カリウム3
g/、硫酸第二鉄0.25g/、硫酸亜鉛0.4
g/、炭酸コバルト6水和物0.1g/、炭酸
カルシウム5g/、大豆油4ml/(殺菌前PH
6.8、120℃20分間殺菌)。 (2) スピラマイシン―U(化合物―a)の単離
培養終了後、培養液にホルマリン7ml、ラジオ
ライト#600〔商品名、昭和化学工業(株)製〕を加
え、フイルタープレスで過する。菌体を水洗
し、洗液は液に加え、液を希水酸化ナトリ
ウムでPH9に調整し、メチル・イソブチル・ケ
トン800mlで抽出する。溶媒を分離し、PH6.7の
リン酸緩衝液400mlで再抽出する。水層をハイ
マツクC8p(NH4タイプ・マクロポーラス型強
酸性陽イオン交換樹脂、アクソ社製)50mlに通
塔する。100mlの脱イオン水で洗浄後、0.002N
アンモニア水150mlで溶出する。目的物を含有
する溶出画分を活性炭で処理した後、PHを9と
し、塩化メチレン100mlで抽出する。塩化メチ
レン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減
圧下濃縮する。濃縮物をシリカゲル50gを充填
したカラムに通し、酢酸エチル―メタノール
(100:1〜10)で溶出する。目的化合物を含む
画分を合わせ濃縮した後、酢酸エチル―メタノ
ール―アンモニア(1000:20:1)の溶媒系を
用いたシリカゲルクロマトグラフイーで精製す
る。溶出液を濃縮乾固しアセトン―ヘキサンよ
り結晶化すると白色粉末状目的化合物460mgが
得られる。 この化合物の物性値は次の通りである。 白色微塩基性物質である。 元素分析値(C42H71NO16として) H C N 実測値(%) 8.31 59.79 1.43 理論値(%) 8.46 59.63 1.66 分子量(マススペクトルによる) 845 融点 138〜141℃ 比旋光度 〔α〕23 D−115゜(C1.0メタノール) 電子スペクトル(メタノール) 233nm(ε25,700) 1H―NMRスペクトル(CDCl3中) δ0.86〜δ1.40に多くの吸収を認める。δ1.50〜
δ4.15に多くの吸収を認め、とりわけδ2.49
(s)、δ3.50(s)が顕著である。δ4.48(d,7.8
Hz)、δ4.92(d,2.5Hz)、δ5.07(d,2.4Hz)を
認める。δ5.05〜δ6.40及びδ9.81(s)にも吸収
を認める。 13C―NMRスペクトル(CDCl3中) 15.0,17.6,18.3,19.1,20.1,25.4,25.6,
30.1,31.1,31.3,37.7,40.9,41.2,42.0×3,
43.2,61.8,66.0×2,68.2,68.8,69.1,69.5,
69.9,71.7,73.1,75.0,76.5×2,78.4,79.2,
85.3,96.3×2,103.8,126.6,132.2,132.4,
135.7,174.8,202.4ppm 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤中) 第1図に示す。 薄層クロマトグラフイーにおけるRf値
【表】 高速液体クロマトグラフイーにおける保持時
【表】 上記物性値よりこの化合物は、化合物I―aで
あることが決定される。 実施例 2 スピラマイシン―S(化合物I―b) (1) ストレプトミセス・アンボフアシエンス
NRRL2420の培養 実施例1と同様の条件下、種培養及び発酵を行
なう。 (2) スピラマイシン―S(化合物I―b)の単離 実施例1と同様に溶媒抽出等を行ない、シリカ
ゲルクロマトグラフイー溶出画分を得る。この画
分を濃縮した後、酢酸エチル―メタノール―アン
モニア(1000:20:1)の溶媒系を用いたシリカ
ゲルクロマトグラフイー、酢酸エチル―メタノー
ル―アンモニア(1000:50:1)の展開溶媒系を
用いたシリカゲル分取薄層クロマトグラフイーに
より精製する。目的物を含む溶出液を乾固し、ヘ
キサン―アセトンから結晶化して目的化合物55mg
が得られる。 この化合物の物性値は次の通りである。 白色微塩基性物質である。 元素分析値(C42H73NO16として) H C N 実測値(%) 8.61 59.71 1.56 理論値(%) 8.68 59.49 1.65 分子量(マススペクトルによる) 847 融点 141〜143℃ 比旋光度 〔α〕23 D−110゜(C1.0メタノール) 電子スペクトル(メタノール) 232nm(ε25,200) 1H―NMRスペクトル(CDCl3中) δ0.85〜δ1.40に多くの吸収を認める。 δ1.50〜δ4.20に多くの吸収を認め、とりわけ
δ2.51(s)、δ3.51(s)が顕著である。δ4.50
(d,7.1Hz)、δ4.98(d,2.5Hz)、δ5.08(d,2.
5
Hz)を認める。δ5.10〜δ6.40にも吸収を認め
る。 13C―NMRスペクトル(CDCl3中) 15.0,17.6,18.3,19.1,20.1,25.4,25.6,
29.9,30.5,30.9,37.6,40.9×2,41.2,42.1
×3,59.8,61.7,66.0,66.1,68.9×2,
69.2,69.6,69.9,71.7,73.0,74.6,76.5×2,
78.2,78.7,85.5,96.3×2,104.2,127.1,
132.1,132.5,132.7,174.2ppm 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤中) 第2図に示す。 薄層クロマトグラフイーにおけるRf値 第2表記載のとおりである。 高速液体クロマトグラフイーにおける保持時
間 第3表記載のとおりである。 上記物性値より、この化合物は化合物I―bで
あることが決定される。
【図面の簡単な説明】
第1図はスピラマイシン―U(化合物I―a)
の赤外線吸収スペクトルを示す。第2図はスピラ
マイシン―S(化合物I―b)の赤外線吸収スペ
クトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中、Rはホルミル基又はヒドロキシメチル
    基を表わす)で表わされるマクロライド抗生物質
    及びその酸付加塩。 2 ストレプトミセス属に属し、一般式() (式中、Rはホルミル基又はヒドロキシメチル
    基を表わす)で表わされるマクロライド抗生物質
    を生産する能力を有する微生物を培地に培養し、
    培養物中に該化合物を生成蓄積せしめ、該培養物
    から該化合物を採取することを特徴とする発酵法
    による該化合物の製造法。
JP17362281A 1981-10-29 1981-10-29 マクロライド抗生物質 Granted JPS5874695A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17362281A JPS5874695A (ja) 1981-10-29 1981-10-29 マクロライド抗生物質

Applications Claiming Priority (1)

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JP17362281A JPS5874695A (ja) 1981-10-29 1981-10-29 マクロライド抗生物質

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Publication Number Publication Date
JPS5874695A JPS5874695A (ja) 1983-05-06
JPH0139436B2 true JPH0139436B2 (ja) 1989-08-21

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ID=15964020

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JP17362281A Granted JPS5874695A (ja) 1981-10-29 1981-10-29 マクロライド抗生物質

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3107483A1 (fr) 2020-02-25 2021-08-27 Psa Automobiles Sa Vehicule avec retrovision numerique a affichage reglable

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3107483A1 (fr) 2020-02-25 2021-08-27 Psa Automobiles Sa Vehicule avec retrovision numerique a affichage reglable

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JPS5874695A (ja) 1983-05-06

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