JPH0123473B2 - - Google Patents

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JPH0123473B2
JPH0123473B2 JP12143380A JP12143380A JPH0123473B2 JP H0123473 B2 JPH0123473 B2 JP H0123473B2 JP 12143380 A JP12143380 A JP 12143380A JP 12143380 A JP12143380 A JP 12143380A JP H0123473 B2 JPH0123473 B2 JP H0123473B2
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Kensho Nagano
Takeshi Saito
Yoji Yamaguchi
Kenichi Suzuki
Katsuyuki Funakoshi
Toshiaki Myoshi
Shozo Abe
Narimasa Tsunoda
Toshio Sasaki
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Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Cephalosporin Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、7β−(4−カルボキシブチラミド)
−3−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イ
ル)チオメチル−7α−メトキシ−3−セフエム
−4−カルボン酸〔以下化合物(4)と略称する〕の
改良製造法に関する。 化合物(4)は、本発明者等によつて、さきに取得
された化合物で、その製造法は、特開昭50−
155646号および特開昭54−32694号公報に記載さ
れているように、ストレプトキセス属に属する
7−メトキシセフアロスポリン類抗生物質生産菌
(殊に 本発明者等が分離したストレプトミセス
オガノネンシス Y−G19Z)を1−メチル−
5−メルカプトテトラゾールを添加さた培地で培
養して 7β−(5−アミノ−5−カルボキシバレ
ラミド)−3−(1−メチル−1H−テトラゾール
−5−イル)チオメチル−7α−メトキシ−3−
セフエム−4−カルボン酸を蓄積させ、ついで該
化合物またはその塩にD−アミノ酸酸化酵素活性
を有する菌体またはその処理物を過酸化水素の存
在下作用させる方法が行なわれた。 今回、本発明者等は、さきに使用したストレプ
トミセス オガノネンシス Y−G19Z株を炭酸
マグネシウムの存在下に培養したところ、7β−
(5−アミノ−5−カルボキシバレラミド)−3−
ヒドロキシメチル−7α−メトキシ−3−セフエ
ム−4−カルボン酸〔以下化合物(1)と略称する〕
が高濃度に生産されていることを知り、この化合
物(1)は、D−アミノ酸酸化酵素活性を有する菌体
またはその処理物で処理したのち、化学的に変換
することにより容易に化合物(4)に誘導できること
に着目し、本発明を完成するに至つたものであ
る。 すなわち、本発明は、ストレプトミセス オガ
ノネンシスを培養して、化合物(1)を蓄積させ(第
1工程)、該化合物またはその塩にD−アミノ酸
酸化酵素活性を有する菌体またはその処理物を過
酸化水素の存在下作用させて、7β(4−カルボキ
シブチラミド)−3−ヒドロキシメチル−7α−メ
トキシ−3−セフエム−4−カルボン酸〔以下化
合物(2)と略称する〕またはその塩を生成させ(第
2工程)、該化合物に、ジケテンを反応させて7β
−(4−カルボキシブチラミド)−3−(3−オキ
ソブチリルオキシ)メチル−7α−メトキシ−3
−セフエム−4−カルボン酸〔以下化合物(3)と略
称する〕またはその塩を得(第3工程)、ついで
この化合物に、1−メチル−5−メルカプトテト
ラゾールを反応させて化合物(4)を得る(第4工
程)ことを特徴とする化合物(4)の各良製造法であ
る。 以下、本発明の製造法の各工程を説明する。第
1工程:この工程は、ストレプトミセス オガノ
ネンシスに属する菌株を培地で培養し、化合物(1)
を蓄積させることによつて行なわれる。ストレプ
トミセス オガノネンシスに属する菌株として
は、上述のY−G19Z株(微工研菌寄第2725号、
アメリカン、タイプ、カルチアー、コレクシヨン
ATCC No.31667として寄託済み)またはその変
異株が使用される。 培養方法は一般微生物の培養方法に準じておこ
なわれるが通常は液体培地による深部培養法が有
利である。培養に用いられる培地としては、スト
レプトミセス属に属する本菌株が利用する栄養源
を含有する培地であればよい。すなわち合成培
地、半合成培地あるいは天然培地が用いられ、培
地の組成は、たとえば炭素源としてはグルコー
ス、シユークロース、マンニトール、グリセリ
ン、デキストリン、でん粉、植物油などが、窒素
源としては肉エキス、ペプトン、グルテンミー
ル、綿実粕、大豆粉、落花生粉、魚粉、コーンス
チープリカー、乾燥酵母、酵母エキス、硫酸アン
モニウム、硝酸アンモニウム、尿素その他の有機
または無機の窒素源が用いられる。また金属塩と
してはNa,K,Mg,Ca,Zn,Feなどの硫酸
塩、硝酸塩、塩化物、炭酸塩、燐酸塩などが必要
に応じて添加される。殊に炭酸マグネシウムの添
加は、化合物(1)の生産能(力価)を高めるのに有
効である。さらに必要に応じて、メチオニン、シ
ステイン、シスチン、オレイン酸メチル、ラード
油、シリコン油、界面活性剤などの抗生物質生成
促進物質又は消泡剤が適宜使用される。 培養条件としては好気的条件下に培養するのが
一般的に有利で、培養温度は約18〜35℃の範囲が
望ましく、好ましくは約30℃附近が用いられ、培
地のPHは約5〜10、好ましくは約6〜8の範囲に
保持すると好結果が得られる。培養期間は培地の
組成、温度などによつて変動するが、一般に3〜
10日程度でよく、培養終了時に化合物(1)が蓄積さ
れる。 培養物より化合物(1)を単離採取するには通常の
微生物の培養物より抗生物質を単離する方法が適
用される。化合物(1)は主に培養液中に含有される
ので、遠心分離または過により菌体を除去した
後、過液から有効物質の抽出をおこなう。すな
わち適当な溶剤に対する溶解性および溶解度の
差、溶液からの析出性および析出速度の差、種々
の吸着剤に対する吸着親和性の差2種の液相間に
おける分配の差などを利用する一般の抗生物質の
製造に用いられる手段によつて、分離、採取、精
製される。この方法は必要に応じて単独で用いら
れ、あるいは任意の順序に組合せ、また反覆して
適用できる。 ストレプトミセス属に属する菌を用いて、化合
物(1)を生産する方法としては、ストレプトミセ
ス・チヤートリウシスSF−1623を好気的条件下
に培養し、培養液からこの物質を採取する方法が
知られている(特開昭50−121488号)が、本発明
で使用するY−G19Z株は、化合物(1)の単位ブロ
ス量当りの収量が極めて高い。すなわち、SF−
1623株に比べて1000倍以上に達する。従つて、こ
うして得られた化合物(1)は、本願目的化合物であ
る化合物(4)の安価な製造原料であり、本工程およ
びこれに続く第2乃至4工程を連続して実施する
ことにより、化合物(4)を工業的に有利に生産する
ことができる。 第2工程: D−アミノ酸酸化酵素活性を有する菌体または
その処理物を作用させるには、前工程の化合物(1)
を含む醗酵生産液にそのまま加えて作用されても
よいが、例えばイオン交換吸着などで処理した濃
縮液または、化合物(1)を一担単離したのち、その
溶液に加えてもよい。 ここに使用されるD−アミノ酸酸化酵素活性を
有する菌体としては、トリゴノプシス バリアビ
リスを挙げることができる。この菌体は、公知の
方法により活性化または固定化処理して用いられ
る。 上記菌体または処理物と化合物(1)との反応は通
常6〜8のPHで行なわれる。反応温度としては30
℃〜40℃で行なうことが望ましい。反応時間は主
として酵素力価により左右されるが通常1〜5時
間である。上記の酵素反応は好気的条件下で行な
われるので通常空気または酸素の通気化で行なう
のが好ましい。化合物(1)はその両性的な構造のた
めに発酵ブロスから抽出することが困難である
が、本発明方法によれば化合物(1)の発酵ブロス中
で菌体を除去した後適当な条件下に行なうことが
でき、生成した7β−(4−カルボキシブチラミ
ド)−3−ヒドロキシメチル−7α−メトキシ−3
−セフエム−4−カルボン酸〔化合物(2)〕を溶媒
抽出またはイオン交換樹脂の吸着により回収する
ことが容易にできる。反応液から、例えばPH2.5
の酸性とし、適当な有機溶媒、例えばメチルエチ
ルケトン、n−ブタノールなどで抽出することが
できる。またイオン交換樹脂と溶媒抽出の組合せ
を使用すると好結果が得られる。適当なイオン交
換樹脂は液体アミンアニオン交換樹脂である。好
ましい溶媒はメチルエチルケトン、n−ブタノー
ルなどである。また固体のイオン交換樹脂を使用
して分離することもできる。その場合の適当な溶
媒としては予備的な実験で容易に決めることがで
きる。 更に精製して純粋な物質を得るためには、抗生
物質の精製に通常使用される方法が用いられる。 化合物(2)はアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、有機アミン塩等として採取することができ
る。 第3工程: 前工程で得られた化合物(2)とジケテンとの反応
は、通常不活性な溶媒中で、化合物(2)に対し、ほ
ぼ等モルのジケテンを反応させることによつて行
なわれる。反応溶媒としては、ジクロルメタン、
クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジメチルホ
ルムアミドなどが単独または適宜混合して使用さ
れる。反応は室温以下、殊に冷却して行うのが好
ましい。化合物(2)は遊離の状態であるいは塩とし
て使用することができる。塩としては、アルカリ
金属塩、トリエチルアミン等の有機アミン塩が挙
げられる。 第4工程: こうして生成した化合物(3)は、ついで1−メチ
ル−5−メルカプトテトラゾールを反応させるこ
とにより、目的化合物(4)に導くことができる。こ
の反応は通常水中で行なわれるが、反応に関与し
ない親水性有機溶媒(たとえばテトラヒドロフラ
ン、ジメチルホルムアミド、アセトン、エタノー
ル等)と水との混合溶媒中で行うこともできる。
また、この反応は弱アルカリ性で行うのが好まし
い。 本発明によつて得られる化合物(4)は、有用な7
−メトキシセフアロスポリン誘導体を製造するた
めの重要な中間体である。 実施例 1 澱粉1%、グルコース1%、大豆粉1.5%、イ
ーストエキス0.5%、リン酸水素ナトリウム0.1
%、硫酸マグネシウム0.05%、食塩0.3%を含む
培地を500mlの坂口フラスコに100mlづつ分注し
120℃、20分間滅菌する。それにストレプトミセ
ス オガノネンシスY−G19Zを接種し、30℃、
40時間培養する。別途に上記培地を2の坂口フ
ラスコに400ml分注し120℃、20分間滅菌したもの
に上記培養液を2〜3%接種して30℃、24時間培
養を行い種培養とする。別にデキストリン18%、
グリセリン2%、大豆粉2%、グルテンミール2
%、炭酸マグネシウム0.2%、水酸化ナトリウム
0.23%を含む主発酵培地20及び消泡剤としてア
デカノール(商品名)5mlを30の醗酵槽に仕込
み120℃、30分間滅菌したのち、これに種培養液
600mlを接種し、30℃で150時間培養すると、化合
物(1)が5100γ/ml蓄積した。培養終了後4N塩酸水
でPH4.0に調整し、ラジオライト(商品名)を加
えて過し過洗液と合せ24の液が得られ
る。この液をHP・20(三菱化成社製)6の
カラムを通過させる。通過液を4N水酸化ナトリ
ウム水でPH7.0に修正したのち、旭硝子社製イオ
ン交換(ANV及びCMV)を用いた電気透析槽
を使用して40時間電気透析を行い脱塩した。 次いでダウエツクス1×2(Cl-)(ダウケミカ
ル社製)5のカラムに吸着させ、水洗後0.2ミ
リモルの食塩水溶液にて溶出しHPLC(高速液体
クロマトグラフイー) カラム:LS224(東洋曹達社製)4φ×500mm 溶出液:0.02Mクエン酸(PH3.2) 検出:UV検出器254nm にて分析し、溶出時間8分の化合物(1)の画分を集
める。この溶出画分を上記電気透析装置を用いて
16時間電気透析し脱塩する。脱塩後、減圧濃縮し
て凍結乾燥する。この粗粉末をさらにアビセルカ
ラム(溶媒 イソプロパノール:水=7:3)で
精製しHPLCで分析し溶出時間8分の化合物(1)の
画分を集め減圧濃縮後、凍乾すると、52gの化合
物(1)の粗粉末(純度79%)が得られた。さらに理
化学的分析のため、この化合物(1)の粉末の一部を
順次アビセルカラム(展開溶媒 イソプロパノー
ル:水=8:2)、セフアデツクスG・10カラム
(展開溶媒 水)で精製し凍結乾燥後、50℃で5
時間真空乾燥すると40mgの化合物(1)のナトリウム
塩の白色粉末が得られた。得られた化合物(1)ナト
リウム塩の理化学的性状は次の通りである。 (1) 核磁気共鳴スペクトル(D2O) ppm:1.83(m,2H) 2.48(m,4H) 3.45〜3.60(d,2H,J=17.8) 3.54(s,3H) 4.25(s,2H) 5.18(s,1H) (2) 赤外吸収スペクトル 1760cm-1にβ−ラクタムの吸収 (3) 紫外部吸収スペクトル PH7.01/15モルリン酸緩衝液中で測定すると
263nm(E1cm1%157.4)に吸収極大を示した。 (4) 元素分析値(C15H20N3O8SNa・21/2H2O
として) C H N S 分析値(%) 38.70 5.35 8.86 6.78 理論値(%) 38.30 5.36 8.93 6.71 (5) 薄層クロマトグラフイー(アビセルSF) 展開溶媒:イソプロパノール:水=7:3 Rf値=0.36 実施例 2 実施例1において主発酵培地から炭酸マグネシ
ウムを除いた培地20を用いて30の発酵槽で行
つた。150時間後の化合物(1)の発酵力価は
2350γ/mlでありこの発酵液を実施例(1)と同様
にHP・20カラム通過、電気透析、ダウエツクス
1×2(Cl-)カラムクロマト、電気透析、アビセ
ルカラムクロマト(展開溶媒 イソプロパノー
ル:水=7:3)で精製を行い減圧濃縮後、凍結
乾燥すると化合物(1)の粗粉末40g(純度64%)が
得られた。 実施例 3 実施例1のダウエツクス1×2(Cl-)精製後の
凍乾分のうちの1gを0.1モルピロリン酸緩衝液
(PH7.5)100mlに溶解したのちソジウムアジド20
mg、30%過酸化水素水0.1ml、アデカノール0.3
ml、特開昭53−15494号記載の方法で得られたト
リゴノプシス・バリアビリスIFO0755株の活性化
菌液(D−アミノ酸酸化酵素含有)2mlを加え、
37℃にて1時間反応させる。HPLCで分析すると
溶出時間8分の化合物(1)が酸化的脱アミノ化され
た溶出時間12分の化合物(2)に変換していることが
わかる。この反応終了液を冷却遠心して菌体を除
却し、上清をダウエツクス1×2(Cl-)100mlの
カラムに吸着させ、水洗したのち、0.2モルの食
塩水で溶出し、HPLCで分析し、溶出時間12分の
化合物(2)の画分を集める。この溶出画分を300ml
の炭末カラムに吸着させ、水洗したのち30%アセ
トン水溶液にて溶出させ、HPLCで分析し、溶出
時間12分の化合物(2)の画分を集める。この溶出画
分を減圧濃縮して凍結乾燥をする。 この凍乾物をアビセル(フナコシ社製)カラム
1を用いて展開溶媒イソプロパノール:水=
7:3でクロマトグラフイーを行い、HPLCで分
析し溶出時間12分の化合物(2)の画分を集め減圧濃
縮し凍結乾燥を行う。 この凍乾物をさらにセフアデツクスG・10カラ
ム(1.2cm×90cm)に吸着させ水で展開し、
HPLC分析し溶出時間12分の化合物(2)の画分を集
め凍結乾燥し55℃にて5時間真空乾燥すると白色
の粉末35mgが得られた。 この化合物(2)ナトリウム塩の理化学的性状は次
の通りである。 (1) 核磁気共鳴スペクトル ppm:1.93(m,2H) 2.45(m,4H) 3.45〜3.59(d,2H,J=17.9) 3.55(s,3H) 4.26(s,2H) 5.17(s,1H) (2) 赤外吸収スペクトル 1760cm-1にβ−ラクタムの吸収 (3) 紫外部吸収スペクトル PH7.01/15Mリン酸緩衝液中で測定すると
263nm(E1cm 1%189)に吸収極大を示す。 (4) 元素分析値(C14H16N2O8SNa・11/2H2O
として) C H N S 分析値(%) 37.38 4.18 6.24 7.32 理論値(%) 37.70 4.27 6.29 7.19 (5) 薄層クロマトグラフイー(アビセルSF) 展開溶媒:イソプロパノール:水=7:3 Rf値=0.74 実施例 4 実施例1と同様にストレプトマイセス オガノ
ネンシス Y−G19Zの種培養を行い、主発酵培
地も実施例1と同様に炭酸マグネシウムを含む培
地20を30の発酵槽に仕込んで140時間培養を
行つた。 培養終了後、PHを4N塩酸水にて4.0に調整した
のちラジオライト(商品名)を加えて過し洗浄
水と合せると23の液が得られた。 この液をHP・20(三菱化成社製)6のカ
ラムを通過させた。通過液を4N水酸化ナトリウ
ム水でPH7.0に修正したのち実施例1と同様の電
気透析装置を用いて40時間電気透析を行つた。 次いでダウエツクス1×2(Cl-)(ダウケミカ
ル社製)5のカラムに吸着させ水洗後0.2モル
の食塩水で溶出しHPLCで分析し溶出時間8分の
化合物(1)の画分を集める。 この溶出画分を4N水酸化ナトリウム水でPH7.6
に修正したのちソジウムアジド24g、30%過酸化
水素水24ml、アデカノール3.6ml、特開昭53−
15494号記載のトリゴノプシス・バリアビリス
IFO 0755株のD−アミノ酸酸化酵素液500mlを加
えて37℃にて1時間反応させるとHPLC分析によ
り溶出時間8分の化合物(1)が酸化的脱アミノ化さ
れた溶出時間12分の化合物(2)に変換されているの
が確認された。 反応終了液にラジオライトを加え過し液を
上記同様の電気透析装置を用いて30時間電気透析
を行い脱塩した。 脱塩後、ダウエツクス1×2(Cl-)2のカラ
ムに吸着させ水洗したのち0.5モルのトリエチル
アミン水溶液(PH7.0)で溶出すると化合物(2)の
トリエチルアミン塩を含む溶液が得られた。この
溶出液を上記同様の電気透析装置を用いて2時間
電気透析を行い、脱塩したのち、減圧濃縮し凍結
乾燥をした。凍乾物をジクロルメタル2に溶解
し、不溶物を過除却して液を減圧濃縮すると
淡黄色の化合物(2)のジトリエチルアミン塩が81g
得られた。 実施例 5 化合物(2)のジトリエチルアミン塩14.5gをジク
ロルメタン160mlに溶解して氷水浴にて2〜5℃
に冷却する。それに氷酢酸2.3mlを加えた後、ジ
ケテン3.15mlを加えて同温度で10分間反応させ
る。さらに、氷水浴外で20〜25℃で約2時間反応
させる。反応終了後溶媒と過剰のジケテンを減圧
下に留去すると淡黄褐色カラメル状の化合物(3)の
ジトリエチルアミン塩を得る。 ついで、1−メチル−5−メルカプトテトラゾ
ール9.28gを水120mlに炭酸水素ナトリウム10.1
gをとかした溶液に加えて溶解し、この溶液を、
上で得られたカラメル状の生成物に加える。得ら
れた淡黄色溶液を内温40゜±1℃で15分間反応さ
せる。反応液を冷却後2N−塩酸でPH3.5〜3に調
整して(約38ml)酢酸エチル50mlで2回抽出して
未反応過剰の1−メチル−5−メルカプトテトラ
ゾールを抽出回収する。水層を更に2N−塩酸
(約45ml)でPH2に調整して未抽出の残りの1−
メチル−5−メルカプトテトラゾールをエーテル
50mlで2回抽出回収する。水層に食塩30gを加え
てメチルエチルケトンで3回(1回目100ml、3
回目30ml)抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄
後メチルエチルケトンを減圧下留去すると化合物
(4)をカラメルとして9.5gを得る。このカラメル
にメチルエチルケトン20mlを加え種を入れて冷所
にて結晶化させると5.2gの化合物(4)の結晶を得
る。(収率55%) このものは、つぎの理化学的性状を示す。 (1) 融点:162.5℃ (2) 核磁気共鳴スペクトル:(d6−DMSO) ppm:2.6〜2.9 (m,2H,−CH2−) 3.1〜3.4 (m,4H,HOOC−CH2 , −CH2 CONH−) 3.36 (s,3H,−OCH3) 3.56 (q,2H,
【式】) 3.92 (s,3H,−N−CH3) 4.25 (q,2H,C3−CH2S−) 5.05 (s,1H,C6−H) 9.11 (s,1H,−NH−)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ストレプトミセス オガノネンシスを培養し
    て7β−(5−アミノ−5−カルボキシバレラミ
    ド)−3−ヒドロキシメチル−7α−メトキシ−3
    −セフエム−4−カルボン酸を蓄積させ、該化合
    物またはその塩にD−アミノ酸酸化酵素活性を有
    する菌体またはその処理物を過酸化水素の存在下
    作用させて7β−(4−カルボキシブチラミド)−
    3−ヒドロキシメチル−7α−メトキシ−3−セ
    フエム−4−カルボン酸またはその塩を生成さ
    せ、これにジケテンを反応させて、7β−(4−カ
    ルボキシブチラミド)−3−(3−オキソブチリル
    オキシ)メチル−7α−メトキシ−3−セフエム
    −4−カルボン酸またはその塩を得、ついで、こ
    の化合物に1−メチル−5−メルカプトテトラゾ
    ールを反応させることを特徴とする7β−(4−カ
    ルボキシブチラミド)−3−(1−メチル−1H−
    テトラゾール−5−イル)チオメチル−7α−メ
    トキシ−3−セフエム−4−カルボン酸の製造
    法。
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JPS5747488A (en) 1982-03-18

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