JPH0139312Y2 - - Google Patents

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JPH0139312Y2
JPH0139312Y2 JP10882983U JP10882983U JPH0139312Y2 JP H0139312 Y2 JPH0139312 Y2 JP H0139312Y2 JP 10882983 U JP10882983 U JP 10882983U JP 10882983 U JP10882983 U JP 10882983U JP H0139312 Y2 JPH0139312 Y2 JP H0139312Y2
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foam
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board
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は金属薄板、合成樹脂板などを所定形状
に成形した表面材と、可撓性のある裏面材間に合
成樹脂発泡体を充填したサイデイングボード(以
下、単にボードという)に関する。さらに説明す
ると、本考案は表、裏面材間の剛性の差、および
合成樹脂発泡体の膨脹、収縮、密度のバラツキ、
セルの形状と方向性によつて化粧面が山状(凸
状)または谷状(凹状)に変形するのを確実に防
止すると共に、広幅の化粧面における半坦さを抑
制してアクセントのある化粧面とし、かつ、合成
樹脂発泡体原料の分散ムラによる悪影響を低減し
て高品質で安価な、しかも寸法安定性に富み、そ
の上容易に製造できるボードに係る。 従来から使用されているカナツペ構造、または
サンドイツチ構造のボードでは、化粧面が山状、
あるいは谷状に変形し、これを用いて形成した壁
の外観を極度に損なうことが多かつた。特に、こ
の現象は表面材として1mm以下の金属薄板を使用
し、芯材、または裏打材として合成樹脂発泡体
(以下、単にフオームという)を表面材の裏面で
約15mm以上の厚さに発泡硬化させたもの、裏面材
として可撓性のあるシート状物を用いたボードに
おいて多く見られる。その主因としては、表面
材がフオームの膨脹、収縮に応じて弾性変形する
板厚、すなわち1mm以下の金属薄板などのように
剛性に欠けること、裏面材が可撓性を有する材
料からなること、フオームは30〜100℃の高温、
零度以下の低温に曝されると、密度のバラツキ、
セルの形状(真円、楕円、長円、つぶれた円)、
方向性(化粧面に対して垂直、水平、傾斜)によ
つて伸縮すること、フオームが表面材を弾性変
形させる厚さであること、の4つである。そこ
で、従来はボードの変形を阻止するために、○イ表
面材の板厚を厚くする。○ロフオームの発泡組織を
均質化する。○ハフオームに補強用のフイラーを添
加し、フオームの変形を抑制する。○ニ裏面材を剛
性のある部材で形成する。などの対策が採られて
きた。しかしながら、上記対策には次のような難
点があつた。すなわち、○イはボードが重くなるば
かりでなく、コストアツプになる。○ロは短時間
(1分間位)の間に液状から固体に変化すると共
に、分散面に均一厚さに分布し、かつ、同時に反
応、発泡させることが困難であり、しかも温度差
によつて大きく発泡組織(セルの形状、方向、密
度)が変化するため凹状断面の主体部での均一発
泡組織化は極めて難しい。○ハは大量のフイラーを
混合しないと有効でなく、かつ、大量のフイラー
を添加するとフオーム原料の混合、分散が不安定
になる。○ニは○イと同じであり、しかも放火性、断
熱性、生産性などを考慮すると可撓性の材料を用
いることが好ましい。さらに、従来から使用され
ているボードの化粧面は平坦な1枚の板材となつ
ているため、経時的に表面材成形時の歪、加熱に
よる膨脹、打撃による外力、躯体の変形などによ
る相乗的な影響によつて化粧面が変形する欠点が
あつた。 本考案はこのような欠点を除去するため、従来
から用いられていた表面材の化粧面に補強兼化粧
用の凹溝を少なくとも1本以上、長手方向と平行
に形成し、かつ、凹溝の底面に凹溝の方向と交差
するように小リブを多数本、所定ピツチで設け、
前記化粧面の剛性、および寸法安定性を大幅に強
化すると共に、製造を容易にしたボードを提供す
るものである。 以下に図面を用いて本考案に係るボードの一実
施例について詳細に説明する。すなわち、第1図
は上記ボードの代表的な一例を示す斜視図であ
り、は表面材で硬質基材、例えば金属薄板、所
謂表面処理鋼板、ステンレス板、銅板、アルミニ
ウム板、ガルフアン、ガルバリウム鋼板等の1種
を、例えば第2図に示すように成形したものであ
る。さらに説明すると、表面材は長方形状の化
粧面2と化粧面2に対して長手方向に沿つて少な
くとも1本以上形成した凹溝3と上記化粧面2の
両側縁を垂直、または傾斜(図示せず)した側壁
5,6とから断面を凹状に形成した主体部7と、
側壁5の下端を外方へ突出して差込縁8とその先
端を外方へ屈曲した舌片9からなる雄型連結部1
0と、側壁6の下端を内方に屈曲し、再び外側方
に屈曲して差込溝11を形成すると共に、その下
縁12を外側方へ延長して延長部13を形成した
雌型連結部14とから形成したものである。な
お、必要により延長部13の途中には側壁6と平
行に突条15を設けたり、先端に舌片16を設け
ることもできる。さらに説明すると、凹溝3は化
粧面2の幅W1の中心、あるいは複数分割の線上
に幅W2、深さΔdで形成すると共に、その底面3
aに第3図a,bに抽出し、拡大して示すような
小リブ4を凹溝3の方向と交差するようにエンボ
スロールまたはプレス機によつて形成するもので
ある。さらに詳説すると、小リブ4は底面3aか
らΔhだけ突出、または窪んだ形状で、断面が第
4図a〜fに示すように半円状、山状、3角形
状、台形状、楕円形状、2〜3山連続状に形成し
たものであり、小リブ4間のピツチは目的に応じ
て設定する。なお、小リブ4と底面3の境界部は
強度の面から曲面であることがのぞましい。ま
た、凹溝3、および小リブ4は主に化粧面2の長
手方向と幅方向の曲げ強度を大幅に強化して化粧
面2が凹状、凸状になるのを抑制すると共に、化
粧面2の平坦さを低減して目地的に機能させ、さ
らに下記するフオームが変形しにくいような断面
形状とし、しかもフオーム原料の分散ムラを容易
に修正し、その上、表面材とフオームの一体化
を強化するのに役立つものである。なお、表面材
1の寸法は、例えばW1=250〜1000mm、W2は10
〜200mm、Δd=表面材1の高さをh1とすれば、
Δd=h1からh1/5位、W3≦Wa、Δh≦Δdとし、h1 は7mm以上、Δhは1〜10mm位が好ましく、W3
小リブ4の底面3aにおける幅、Waは底面3a
の全幅を示すものである。17はフオームで便宜
上区分した上層17aと下層の膨出部17bとか
ら構成したものである。すなわち、上層17aは
主体部7の裏面凹部7a、所謂化粧面2の裏面と
側壁5,6の裏面で囲まれた部分に存在するフオ
ームであり、膨出部17bは上層17aの裏面の
一部を除いて延長部13の裏面よりさらに下方へ
突出した部分に存在するフオームである。もちろ
ん、フオーム17a,17bは、その製造法によ
り単体、複数体の場合がある。なお、上記の一部
とは、差込縁8と差込溝11とを連結した後に形
成される壁体の目地幅ΔS(第5図に示す)と差込
縁8、および延長部13の寸法関係で膨出部17
bの一端部をΔlの幅だけ短かく形成したもので
ある。すなわち、膨出部17bの一部を窪ませた
部分は窪部18と称呼するものである。上記フオ
ーム17は、主に通常使用状態下において、断熱
材、防水材、防湿材、吸音材、クツシヨン材、防
振材、緩衝材、嵩上材、および接着剤として機能
するものである。もちろん、フオーム製造時には
流動性と自己接着性を有して、形状に左右されず
に一挙に成形しうる原料を用いることが望まし
い。このフオーム17の具体例としては、ポリウ
レタンフオーム、ポリスチレンフオーム、ポリイ
ソシアヌレートフオーム(フエノール、ウレタン
変性も含む)、フエノールフオームおよび、これ
らフオーム内に鉱物繊維(ガラス繊維、アスベス
ト繊維、ロツクウール)、炭素繊維、メタル繊維、
パーライト粒、シラスバルーン、バーミキユライ
ト、ガラスビーズ等を添加したフオーム等であ
る。なお、この種添加物の配合比は目的により異
なるが、例えばフオーム原料100重量部に対し約
5〜200重量部程度である。なお、フオーム17
の上層17aの厚さをh2、膨出部17bの厚さを
h3としたとき、h2+h3>h1,h2は10mm以上、h3
5mm以上、h1+h3は15〜70mm位である。19は裏
面材(以下、単にシートという)で比較的強靭な
物質からなり、前記フオーム17の膨出部17b
の3面、所謂両側面17cとフオーム17bの裏
面、および窪部18の1面18aを被覆すると共
に、その少なくとも1端縁を差込縁8の裏面8a
上に突出したものである。すなわち、シート19
の1端(所謂、露出端面)19aは差込縁8の裏
面8aの少なくとも一部分に存在するように積層
するものであり、他端面19bは延長部13の先
端部に存在するように配設したものである。な
お、シート19は防水材、あるいはフオーム17
形成時の成形装置(図示せず)との離形材、およ
びボードの機械強度の強化材、さらにフオーム原
料の外部に対する漏洩を防止するために役立つも
のである。シート19の素材としては、防水処理
されたアスベスト紙、クラフト紙、合成樹脂シー
ト、アスフアルトフエルト、金属箔(Fe,Al,
Cu,Pb)の1種、またはこれらの1種以上をラ
ミネートしたシート等からなるものである。 次に、具体例につき説明する。まず、表面材
としては第2図に示す断面で厚さ0.27mm、平板状
のカラー鋼板を用いてW1=300mm、W2=12mm、
h1=10mm、Δd=5mmに成形したもの、フオーム
17としてはポリウレタンフオーム原料でh2=10
mm、h3=15mm、Δl=13mmとし、裏面材19とし
てはクラフト紙にアルミニウム箔をラミネートし
たものを準備する。そこで、表面材の主体部7
の凹状の中央にフオーム原料を帯状で吐出し、そ
の上に成形された裏面材19を載せ、型に送給し
て第1図に示すようなボードを製造した。なお、
フオーム17の密度は30Kg/m3であつた。また比
較例としては第2図に示すような表面材におい
て、凹溝3、小リブ4がないほか、第1図と同じ
構造となるよう上記と同様に製造した。そこで長
さ200mmの両ボードを80℃、90%RH以上の雰囲
気に1時間湿熱し、次に80℃で1時間乾燥した。
なお、試験においては上記以上の時間で試験を行
なつても変化が殆ど認められなかつた。上記試
験、およびその他の結果は下表のようになる。
【表】 ○イは盛夏に30日間、ボードを壁体上に一端のみ
固定して放置、○ロは厳寒に30日間、ボードを上記
のようにして放置、○ハは吐出されたフオーム原料
があまり発泡しない状態で裏面材を介して化粧面
2の裏面に延長されるため、セルの流れがなく、
真円に近い発泡組織となり、しかも分布密度は中
央が幾分高く、他は幾分低くくなると共に、フオ
ームの厚さは中央部が両端部に次いで薄いものと
なる。従つて、フオームの変形は大幅に抑制され
る。○ニは表面材と裏面材間の空間が大きいため、
フオーム原料が吐出された位置から両側壁を充填
するまで時間がかかり、しかも吐出された面とそ
の上の層でも反応が大きく変化するため横に流れ
こみ、セルが寝た状態で、かつ、不均一なセル
径、形状の分布となり、寸法変化が大きく、その
影響が表面材に直接現われる。 なお、本考案に係るボードを施工するには、ま
ず第5図に示すように支持材、例えば胴縁20上
にボードA1の雌型連結部14を釘21によつて
固定する。次にボードA2の雄型連結部10をボ
ードA1の差込溝11に嵌挿し、かつ、他端の雌
型連結部(図示せず)を釘21で固定するもので
ある。 以上説明したのは本考案に係るボードの一実施
例にすぎず、第6図a〜c〜第8図a〜cに示す
ように形成することもできる。すなわち、第6図
においてa図は凹溝3を台形樋状としたボード、
b図は凹溝3を正方形、あるいは長方形の樋状と
し、かつ凹溝3の各側壁にリブ4a′を形成したボ
ード、c図は凹溝3をT字状断面に形成したボー
ドである。また、表面材は第7図に示すように
化粧面2に凹溝3を2本、あるいは複数本(図示
せず)配列することもできる。さらに、舌片9,
16は内方に屈曲したりすることもできる。ま
た、表面材は任意模様の凹凸を有する板状で形成
することもできる。第8図aは小リブ4をく字状
に配列した凹溝、b図は小リブ4を複数本ブロツ
ク状で配列した凹溝、c図は小リブ4を図のよう
な断面となるように配列した凹溝である。なお、
小リブ4の幅方向の端部はロール成形などの際に
変形しないように傾斜させたり、ΔWの幅だけ余
裕をもつて形成することもできる。 上述したように本考案に係るボードによれば、
表面材の化粧面に前記したような凹溝と、その底
面に小リブを形成したため、化粧面が山状、ある
いは谷状になつて外観を極端に損なうというよう
な現象は起らず、寸法安定性に富むボードとなる
特徴がある。また、高価なフオーム原料は主体部
の凹状断面と裏面材の相乗効果によつて有効に、
延展、発泡させられるので、収縮、膨脹の少ない
フオームとなる特徴がある。さらに、広幅の化粧
面では機械強度と外観の平坦さがより改善される
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るサイデイングボードの一
実施例を示す斜視図、第2図は表面材を示す斜視
図、第3図a,bは凹溝と小リブの部分を抽出
し、拡大して示す端面図、第4図a〜fは小リブ
の断面を示す説明図、第5図はサイデイングボー
ドの装着状態を示す説明図、第6図a〜cから第
8図a〜cはその他の実施例を示す説明図であ
る。 ……表面材、2……化粧面、3……凹溝、4
……小リブ、10……雄型連結部、17……合成
樹脂発泡体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 長方形状の化粧面を有する断面凹状の主体部と
    該主体部の1側下端を外側方へ突出した差込縁を
    有する雄型連結部と、他側下端を内側方へ屈曲
    し、再び外側方へ突出して形成した差込溝と該差
    込溝の下縁を外側方へ延長突出して延長部を形成
    した雌型連結部とから形成した表面材と、前記主
    体の背面、および延長部下面を含む部分に形成し
    た合成樹脂発泡体と、該発泡体の長手方向の露出
    面を被覆した裏面材とを一体に形成したサイデイ
    ングボードにおいて、前記化粧面に該化粧面の側
    縁と平行に補強兼化粧目地用の凹溝を少なくとも
    1本以上形成すると共に、該凹溝の底面に凹溝を
    横断するように多数本の小リブを設け、また前記
    合成樹脂発泡体の差込縁側の一部をΔlに亘つて
    延長部分の一部を収納するように窪ませた窪部を
    設け、該合成樹脂発泡体の長手方向の露出面を裏
    面材で被覆したことを特徴とするサイデイングボ
    ード。
JP10882983U 1983-07-14 1983-07-14 サイデイングボ−ド Granted JPS6017832U (ja)

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