JPH0133626B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、仕切壁により適宜仕切られた各個室
に大便器ユニツトを設置して形成されるトイレブ
ースにおいて、上記大便器ユニツトの大便器が取
付けられるトイレブースの背面壁に関する。

従来、バスルームを構成する浴室壁パネルの中
間の腰高さの処において浴室の外側を囲繞して回
廊ボツクスを付設し、その回廊ボツクスの内外側
に内蓋や外蓋をはめ込み、該ボツクス内に配置さ
れた給水管や配線を這わせて、必要に応じてそれ
らの点検及び故障修理を行つたもの（実公昭48−
25024号）、あるいは、トイレユニツトを構成する
表面材の一部に点検用開口が透設されてその裏面
に穴開け加工のできる材料から製せられる裏打ち
材が裏打ちされ、かつ表面には化粧シートが貼着
され、点検の際には裏面材に形成された点検用開
口に沿つて化粧シートと裏打ち材を切削して貫通
穴を穿ち、その作業終了後、その貫通穴に蓋をビ
スで取付けて閉塞するようにしたものがある（実
開昭53−8112号）。

しかしながら、上述の従来例における点検用パ
ネルは、いずれもその設置場所が特定され、かつ
限定した大きさとなるため、その開口付近に設置
あるいは収納されている部品や器具を対象とした
場合にのみ点検や修理が可能であつた。

一般に高層ビル等におけるトイレブース、とく
に連窓式のトイレユニツトの施工に際しては、施
工能率の向上を主目的として堅主管に連結される
横枝管等を予め工場で組み立ててユニツト化した
管ユニツトと、該管ユニツトに取り付けられる大
便器とから構成される大便器ユニツトが広く用い
られている。従つて、上述の従来例を連窓式のト
イレユニツトに適用した場合には、修理作業が一
部に限られ、該トイレユニツト相互間を修理、点
検する必要があつたとき、大便器を一旦取り外し
たり、交換したりする等の作業に要する開口部を
形成することができないという不具合があつた。

本発明は、以上の欠点に対処してなされたもの
で、大便器ユニツト等の修理、点検作業を容易に
したトイレブースの背面壁を提供することを目的
とする。

以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳
細に説明する。

第１図に示す本発明の実施例においては、１は
トイレブース内を各個室に仕切る仕切壁、２は各
個室に設置される大便器ユニツトの大便器３が取
り付けられる背面壁をそれぞれ示すものであつ
て、大便器３の汚水管等は上記背面壁２の裏面に
配設される管ユニツト（図示せず）に連結され、
全体として大便器ユニツトを構成している。

背面壁２は、第２図および第２図の要部を示す
第３図に示すように、床面４上に大便器３と管ユ
ニツトのフレーム５とにより挟まれた状態で配置
固定される下部パネル６と、鋼板の裏面にプラス
ターボード７を貼着して形成され、上記下部パネ
ル６の上方に装着される上部パネル８と、該下部
パネル６と上部パネル８の間に着脱自在に装着さ
れる中間パネル９とより構成され、上部パネル８
の上端縁と天囲面１０との間には換気溝として利
用される間〓１０ａが形成されている。

中間パネル９は、その下端部を下部パネル６の
上端に形成される載置縁１４にその上下方向に係
脱可能に支持し、かつ、その上端部を上部パネル
８の上端部に形成される係合部１２にその前後方
向に係脱可能に支持されて装着される。すなわ
ち、下部パネル６の上端縁部を略Ｌ字状に折曲し
て、その裏面を補強材１３により補強された載置
縁１４には円柱状の突起が幅方向の両側端側に突
設され、また、上部パネル８の下端縁部を略倒Ｌ
字状に折曲して、同様その幅方向の両側端側にお
いて、ローラーキヤツチ受等からなる係合部１２
が設けられている。上記中間パネル９は、その下
端縁部を内向き折曲して形成される折曲縁１５に
穿設された長孔１６を上記下部パネル６の突起１
１に嵌合し、かつその上端縁部に設けられたロー
ラーキヤツチ等の係止部１７を上部パネル８の係
合部１２に係脱可能に係合することによつて着脱
自在に装着されている。

したがつて、この中間パネル９は、その上端部
を吸盤等にて第２図において矢印Ａ方向にひいて
ローラーキヤツチ等の係止部１７とローラーキヤ
ツチ受部等の係合部１２との係合を解除した後矢
印Ｂ方向に引いて、上記突起１１と長孔１６との
嵌合を解除することにより取り外される。

なお、第２図および第３図に示した本発明の実
施例においては、上部パネル８も取り外し可能に
形成され、その上端部近傍に形成した引掛部１８
を壁面基部１９に固着したフツク２０に係止させ
るとともに、下端縁をネジ２１により壁面基部１
９に止着して装着されている。したがつて、上記
上部パネル８は、ネジ２１を取り外した後第２図
において矢印Ｃ方向に引き下げることにより容易
に取り外すことができ、このように上部パネル８
を取り外し可能とすることにより、点検のための
作業スペースを必要に応じてより広く取ることが
できるようになる。

また、第２図において、２２は排水用コツクで
あり、第２図に示す実施例においては中間パネル
９に装着される場合を示しているが、この他に適
宜の位置に配置することができる。

本発明は以上説明したように、大便器ユニツト
の大便器が取り付けられるトイレブースの背面壁
を上部、下部パネルおよび着脱自在に装着される
中間パネルとから構成することにより、必要に応
じて中間パネルを取り外して開口部を形成するこ
とができるので、トイレブースの施工が完了した
後のユニツト部品の取り外しや交換等の作業が容
易に行うことができる。また、中間パネルを取り
外した時は背面壁の幅方向全体にわたつて開口が
形成されるので、作業スペースを広くとることが
でき、作業性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るトイレブースの設置状態
を示す正面図、第２図は本発明に係るトイレブー
スの背面壁を示す断面図、第３図はその要部を示
す略示図である。 １…仕切壁、３…大便器、６…下部パネル、８
…上部パネル、９…中間パネル、１２…係合部、
１４…載置縁、１９…壁面基部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 仕切壁により仕切られた各個室に設置される
   大便器ユニツトを取付ける床面上に立設固定され
   る下部パネルと、天井側の壁面基部に装着される
   上部パネルと、該下部パネルと上部パネルとの間
   に着脱自在に装着される中間パネルとよりなり、
   上記中間パネルをその下端側において上記下部パ
   ネルの上端に形成された載置縁にその上下方向に
   係脱可能に支持され、かつその上端側において上
   記上部パネルの下端に形成された係合部にその前
   後方向に係脱可能に支持されることを特徴とする
   トイレブースの背面壁。