JPH01311124A - ポリフェニレンスルフィドケトン重合体及びその製造法 - Google Patents

ポリフェニレンスルフィドケトン重合体及びその製造法

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JPH01311124A
JPH01311124A JP63141612A JP14161288A JPH01311124A JP H01311124 A JPH01311124 A JP H01311124A JP 63141612 A JP63141612 A JP 63141612A JP 14161288 A JP14161288 A JP 14161288A JP H01311124 A JPH01311124 A JP H01311124A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱安定性が良好で射出成形可能なポリフェニ
レンスルフィドケトン重合体及びその製造法に関するも
のである。
本発明の樹脂は熱可塑性であり、特に耐熱性、難燃性、
耐薬品性に優れている。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]で示さ
れるポリフェニレンスルフィドケトン(以下P P S
 Kと略)は、ガラス転移点137℃、結晶融点352
℃と優れた耐熱性を有するため、電気・電子、自動車等
幅広い分野への応用が期待される。
このP P S Kの合成法としては、例えばジハロ芳
容族化合物とアルカリ金属硫化物より極性溶媒中で製造
する方法でもPP5Kは合成可能で、これはインディア
ン ジャーナル オブ ケミストリー、21,501 
(1982)及び特開昭60−58435号公報に記載
されている。しかし、前者においては170〜180℃
と重合温度が低い上に1段階の昇温で反応を行っている
。 その結果得られたものの溶液粘度は0.26/di
(HSo   0.5g/di、28℃)と低い。
2 4゜ また後者はポリフェニレンスルフィドの製造において使
用されている行程、即ち加熱によりアルカリ金属硫化物
の遊離水や水和水を除去した後、さらに2段階の昇温で
重合を行っているが、融点は低くまた得られた成形物も
非常に脆い。
また米国特許4716212号では苛性ソーダと若干過
剰の水硫化ソーダを系内に添加することにより高分子量
のPP5Kが得られているが、その実施例に示されてい
るように空気雰囲気下316℃で120分間処理すると
処理前に可溶であったものが濃硫酸に不溶となる旨が記
載されている。しかし、この事実は架橋反応による著し
い構造変化を示唆しており、言い換えれば熱安定性が悪
いと考えられる。
PP5Kは、結晶性で高い融点を有するが故に加工温度
が高く成形を行うにあたってはその熱安定性が重要な問
題となる。しかしながら、これまでP P S Kの熱
安定性に関する検討は行われていない。
[課題を解決するための手段] 本発明者らはこれらの要望に答えるべく鋭意研究を重ね
た結果、重合条件の改良、具体的には加熱によるアルカ
リ金属硫化物の遊離水や水和水の除去を行わず、未反応
ジハロゲン化合物の残存率が少なくとも2%以下になる
までの重合初期においてはより低い温度で反応を行い、
さらに得られた重合体を加熱硬化処理することにより非
常に熱安定性のよいPP5Kが得られることを見出し、
本発明に至ったものである。
本発明の第一の発明は、重合体の構成単位が下式繰返し
単位から成り、 還元粘度[η] (ここで還元粘度[η]は30”Cで
濃硫酸中0.5g/dlの濃度で測定し、次式還元粘度
[η]−(相対粘度−1)/ポリマー濃度に従い算出し
た値である)が0.10〜2.00であり、融点+30
”Cの温度で5分間及び30分間溶融後の溶融粘度をそ
れぞれη1、η2とすると、  η2/η1≦2.0で
あるポリフェニレンスルフィドケトン重合体にある。
本発明の第二の発明は、−設合 (X、X−はそれぞれフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を
示し、それぞれ同一あるいは異なっていてもよい)で示
されるジハロゲン化合物とアルカリ金属硫化物の極性溶
媒中での反応において、重合前に極性溶媒中でアルカリ
金属硫化物の遊離水や水和水の除去を行わず、かつ未反
応ジハロゲン化合物の残存率が少なくとも2%以下にな
るまでの重合初期においては80〜170℃の範囲で、
それ以後は200〜345℃の範囲で反応を行い、さら
に得られた重合体を酸素雰囲気下で融点より20〜80
℃低い温度で熱処理を行うことを特徴とするポリフェニ
レンスルフィドケトン重合体の製造方法にある。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で使用されるジハロゲン化合物としては例えば、
4.4″−ジフルオロベンゾフェノン、4,4゛−ジク
ロロベンゾフェノン、4.4−=ジブロモベンゾフェノ
ン、4.4”−ショートベンゾフェノン等が挙げられる
これら化合物は耐熱性の面ではすべてパラ位の結合から
成ることが好ましいが、得られるスルフィドケトン重合
体の溶解性、及び成形性の向上を目的としてメタ位及び
/又はオルト位の結合を導入するため30モル96未満
好ましくは10モル%未満の範囲で、2.4゛−ジフル
オロベンゾフェノン、3.3−−ジフルオロベンゾフェ
ノン、3゜4゛−ジフルオロベンゾフェノン、2.4−
−ジクロロベンゾフェノン、3.3−−ジクロロベンゾ
フェノン、3.4”−ジクロロベンゾフェノン、2.4
′−ジブロモベンゾフェノン、3.3−−ジブロモベン
ゾフェノン、3,4″−ジブロモベンゾフェノン等を共
重合させることができる。
また繰返し単位の30モル%未満好ましくは10モル%
未満の共重合可能なその他の成分としS−)、ビフェニ
ル結合(←ぐ)−0−8−)、置Rはアルキル基、ニト
ロ基、フェニル基、アルコキシ基、アミノ基、シアノ基
、アルポン酸基、またはカルボン酸の金属塩を示す)、
3官能結合結晶性に大きく影響を及ぼさない程度であれ
ば構わない。
有機極性溶媒としては非プロトン性で高温でアルカリに
対して安定な溶媒が好ましい。例えば、N、N−ジメチ
ルアセトアミド(DMA) 、N−エチル−2−ピロリ
ドン、ヘキサメチルホスホルトリアミド(HMPA) 
、ジメチルスルホキシド(DMSO) 、N−メチル−
2−ピロリドン(NMP) 、1.3−ジメチルイミダ
ゾリジノン等が挙げられる。本発明で使用されるアルカ
リ金属硫化物としては例えば硫化リチウム、硫化ナトリ
ウム、硫化カリウム、硫化セシウムおよびこれらの混合
物を挙げることができる。これらのアルカリ金属硫化物
は無水物の形で使用しても、水和物(0,5〜10モル
等量)の形で使用してもよい。
これらのアルカリ金属硫化物の中では硫化ナトリウムが
最も安価であって工業的には好ましい。
またこれらのアルカリ金属硫化物はジハロゲン化合物の
正合系内への添加に先立って系内でその場で調製されて
も、系外で調製されたものを添加してもさしつかえない
重合時には、相間移触媒として知られているクラウンエ
ーテル化合物や、リン塩、アンモニウム塩化合物の使用
や、アルカリ金属カルボキシレート等の助剤を使用する
と得られるポリマーの分子量向上に有効な場合もある。
また重合の前に加熱によりアルカリ金属硫化物の遊離水
や水和水を除去しないことが熱安定性改良に効果的であ
る理由は現在のところ明らかではないが、熱履歴による
アルカリ金属硫化物の分解を防ぎ、モル等量比のずれや
副反応を抑止するためであると考えられる。
重合は未反応ジハロゲン化合物の残存率が少なくとも2
%以下になるまでの重合初期においては80〜170℃
の範囲で行う。さらにそれ以後の重合後期には200〜
345℃、好ましくは230℃〜280℃の範囲で重合
を行い反応を完結させる。その延べ重合時間は0.5〜
24時間、好ましくは1〜12時間撹時間下に行われる
本発明において使用されるジハロゲン化合物とアルカリ
金属硫化物とのモル比は0.9〜1.1:1.0の範囲
が好ましく、溶媒の量は重合中に生成するポリマーの量
が系の5〜50重量%、好ましくは5〜30重量%にな
るように調節して使用することができる。得られたポリ
マーは公知の回収法を用いることができ、例えば減圧蒸
溜、フラッシュ法や水あるいは有機溶剤による再沈澱に
より単離され、水や有機溶媒により洗浄後乾燥する。
本発明におけるポリフェニレンスルフィドケトンは酸素
雰囲気下で加熱することにより鎖伸長や架橋、分岐など
を生じさせることができるが、同時にポリマーの安定性
が向上する現象が見られた。
熱処理の具体的条件は融点より20〜80℃低い温度範
囲において1〜24時間、好ましくは1〜12時間で行
うのが良い。融点以下80℃より更に低い温度では熱処
理による安定化の効果が少ない。酸素雰囲気下の具体例
としては酸素単独、酸素含有気体又は空気等を挙げるこ
とができる。酸素雰囲気下で加熱処理することが熱安定
性改良に効果的である理由も現在のところ明らかではな
いが、反応後残存している活性反応末端が酸化され失話
しているためではないかと考えられる。
また、前述の米国特許4716212に記載されている
ような加熱処理によって濃硫酸に不溶となる現象は見ら
れず、本発明で得られた樹脂を320℃で8時間処理を
行っても可溶であった。
本発明のポリフェニレンスルフィドケトン重合体は一般
に30℃濃硫酸中0.5sr/diの濃度で測定した還
元粘度が0.10〜2.00のものであり、0.10未
満であると加工を行った際、成形品は非常に脆いものと
なる。
以上のようにして得られた熱安定性のよいポリフェニレ
ンスルフィドケトンは、必要に応じてガラス繊維、炭素
繊維、アルミナ繊維等のセラミック繊維、アラミド繊維
、全芳香族ポリエステル繊維、金属繊維、チタン酸カリ
ウムウィスカー等の補強用充填剤や炭酸カルシウム、マ
イカ、タルク、シリカ、硫酸バリウム、硫酸カルシウム
、カオリン、クレー、パイロフェライト、ベントナイト
、セリサイト、ゼオライト、ネファリンシナイト、アク
パルジャイト、ウオラストナイト、フェライト、ケイ酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、二酸化ア
ンチモン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、
酸化鉄、二硫化モリブデン、黒鉛、石こう、ガラスピー
ズ、ガラスパウダー、ガラスバルーン、石英、石英ガラ
ス等の無機充填剤や有機、無機顔料を配合することもで
きる。
また、芳呑族ヒドロキシ誘導体などの離型剤、シラン系
、チタネート系のカップリング剤、滑剤、耐熱安定剤、
耐候性安定剤、結晶核剤、発泡剤、防z1−剤、イオン
トラップ剤、難燃剤、難燃助剤等を必要に応じて添加し
てもよい。
さらに必要に応じて、ポリエチレン、ポリブタジェン、
ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ポリスチレン、ポ
リブテン、ポリα−メチルスチレン、ポリ酢酸ビニル、
ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタク
リル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ナイロン6、
ナイロン66、ナイロン610、ナイロン12、ナイロ
ン11、ナイロン46等のポリアミド、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ボリアリ
レート等ポリエステル、ポリウレタン、ポリアセタール
、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリフ
ェニレンスルフィド、ポリフェニレンスルフィドスルホ
ン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリル
スルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテル
ケトン、ポリイミド、ポリアミドイミド、シリコーン樹
脂、フェノキシ樹脂、フッ素樹脂などの単独重合体、ラ
ンダムまたはブロック、グラフト共重合体の一種以上を
混合して使用することもできる。
(実施例) 以下、本発明を実施例により本発明の実施について更に
詳しく説明するがそれらは本発明の範囲をなんら制限す
るものではない。
なお本発明で得られたPP5Kは濃硫酸のような特殊溶
媒に溶けるのみで、一般の有機溶媒には不溶であるので
平均分子量を求めることは困難である。従って還元粘度
及び溶融粘度でその分子量の尺度とする。
ここでの還元粘度[η]は30℃で濃硫酸中0.5g/
diの濃度でalll定し、次式還元粘度[η]−(相
対粘度−1)/ポリマー濃度に従い算出した値である。
溶融粘度は島ij製作所製高化式フロテスター(ダイス
;φ−0.5mm、L−2mm、  荷重;101c 
g )を用いて365℃でdp1定した値である。
また熱安定性の評価も高化式フロテスターを用いて行っ
た。その具体的な方法としては融点十30℃の380℃
における溶融粘度(ダイス:φ−0.5mm、、L−2
mms荷、ill;50kg)の時間変化(加熱時間5
分及び30分)を測定した。
未反応のジハロゲン化合物の残存量の決定は島原製作所
製ガスクロマトグラフィーGC−12A(検出器FID
、カラム5ilicone  0V−172%)を用い
て決定した。
実施例1 攪拌機を装備する内容積1’lのオートクレーブにN−
メチル−2−ピロリドン 7000m1、硫化ナトリウ
ム(N a 2 S ・60 、4 w t%)678
g (5,26モル)、4.4″−ジクロロベンゾフェ
ノン1331g (5,36モル)を仕込み撹はん下1
50℃で3時間、さらに260℃で3時間反応させた。
1段目反応終了後のジ/%ロゲン化合物残存量は1.0
2%、2段目終了後では0.21%であった。
反応終了後、室温まで冷却し、遠心分離機でろ過し、ポ
リマーとろ液を分離した。
ポリマーは水7gとともに180℃で洗浄し、遠心分離
機でろ過し、ポリマーと水を分離した。
次に、100℃で1晩乾燥し、1070g (収率96
%)のPP5Kを得た。DSCのflll+定より、こ
のポリマーの融点は350℃、ガラス転移点137℃で
あった。還元粘度は[η]−0,48(HSo   O
,5g/dl、30℃)であり2 4′ た。高化式フロテスターを用いて測定した溶融粘度(3
65℃)は92Pa、sであった。
ここで得られたP P S Kをオーブン中で空気雰囲
気下320℃で8時間熱処理を行った。
熱処理後の溶融粘度は263 P a II’  s 
(365℃)と上昇した。また380℃における溶融粘
度の時間変化は第1表尺に示したように良好であった。
濃硫酸での溶解度を調べたが、米国特許4716212
号の記載とは異なり、可溶であり、還元粘度は[ηコー
0.52(H2S04.0.5g/di、30℃)であ
った。
ここで得られた熱安定性の良好なPP5Kはフンパウン
ド・射出成形可能であり、ガラス繊維(チョツプドスト
ランド)30%を配合した成形品の主な機械物性は第2
表に示した通りである。
尚、本発明の重合体はその赤外分析による吸収スペクト
ル(1090cm   付近のチオエーテル結合に由来
する吸収、1640cm   付近のカルボニル基に由
来する吸収)から前述の式の構造の繰返し単位を持つ正
合体であることが確認される。
比較例1 実施例1において熱処理前のP P S Kの加熱時間
5分及び30分における溶融粘度の時間変化を測定した
。その結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1において熱処理前のPP5Kをオーブン中で真
空条件下320℃で8時間熱処理を行った。還元粘度は
[η]−0,49(H2SO4゜0.5g/di、30
℃)、溶融粘度は196Pa、s  (365℃)であ
った。
溶融粘度の上昇は見られたが、380℃における溶融粘
度の時間変化に関しては第1表及び第1図に示したよう
に実施例1に見られたような顕著な安定化は見られなか
った。
比較例3 特開昭60−58435号公報に記載されている実施例
にもとずいて硫化ソーダの水和水を加熱により除去後、
P P S Kを合成した。
攪拌機を装備する内容積15.Qのオートクレーブ中に
酢酸リチウム841g (12,01モル)、N−メチ
ル−2−ピロリドン6000m l、Na2S・9H2
02885g (12,01モル)を仕込み、窒素気流
下に200℃まで加熱して脱水した。主として水からな
る留出液1680gを得た。反応系を120℃まで冷却
後、3016g(12,01モル)の4.4″−ジクロ
ロベンゾフェノンとN−メチル−2−ピロリドン101
00Oを添加し撹はん下230℃で2時間、さらに25
0℃で1時間反応させた。
反応物を冷却後水中に投入し、水洗い・アセトン洗浄を
繰返した後、100℃で乾燥して1016g (収率9
1%)の粉末状ポリマーを得た。還元粘度は[η]−0
,36(H2SO4゜0.5g/di、30℃)、溶融
粘度は52Pa。
s  (365℃)であった。
ここで得られたP P S Kは硬化速度が速くオーブ
ン中で空気雰囲気下300℃、2時間の熱処理で溶融粘
度は296Pa、s (365℃)となった。また38
0℃における溶融粘度の時間変化を第1表に示した。3
0分では溶融時に硬化反応が進行し測定不可能であった
比較例4 重合を1段階の昇温で、260℃、3時間で行った以外
は実施例1と同様の方法で行い10106l収率95%
)のPP5Kを得た。反応終了後のジハロゲン化合物残
存率は0.24%であった。
還元粘度は[η]−0,24(H2SO4゜0.5g/
di、30℃)、溶融粘度は22Pa。
s  (365℃)であった。
ここで得られたP P S Kをオーブン中で空気雰囲
気下320℃で5時間熱処理を行った。熱処理後の溶融
粘度は347Pa、s (365℃)であった。また3
80℃における溶融粘度の時間変化を第1表に示した。
30分では溶融時に硬化反応が進行し測定不可能であっ
た。
比較例5 重合条件を200℃で3時間、さらに260℃で3時間
とした以外は実施例1と同様の方法を用い、1095g
 (収率98%)のP P S Kを得た。
1段1]反応終了後のジハロゲン化合物残存量は0.6
6%、2段目終了後では0,15%であった。
ポリマーの還元粘度は[η]−0,25(HSOO,5
g/di、30℃)、溶融2 4′ 粘度は28Pa、s (365℃)であった。
ここで得られたPP5Kをオーブン中で空気雰囲気下3
20℃で5時間熱処理を行った。熱処理後の溶融粘度は
248Pa、s (365℃)と上昇した。還元粘度は
[η]−0,32 (I  SO0,5g/di、30℃)であった。また
380℃における溶融粘度の時間変化を第1表に示した
。30分経過後でも測定可能であったがその上昇率は実
施例1に比べて大きがった。
また、実施例1と同様ガラス繊維(チョツプドストラン
ド)30%と配合し、フンパウンドを試みた。しかし、
硬化反応の進行により装置のダイスが詰まりコンパウン
ドすることが出来なかった。
この事からも融点+30℃の温度で5分間及び30分間
溶融後の溶融粘度の比η2/η1ができるだけ小さいこ
と、好ましくは2.0以下が必要であることが明らかで
ある。
〈発明の効果〉 以上の説明から明らかなように本発明によれば、本来優
れた耐熱性、難燃性、耐溶剤性、機械的性質を有するポ
リフェニレンスルフィドケトン団合体の熱安定性を向上
させ、より幅広い分野への応用を可能とするすることが
期待され、その工業的価値は高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたP P S KのIRチャ
ートを示す図である

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重合体の構成単位が下式繰返し単位から成り、 ▲数式、化学式、表等があります▼ 還元粘度[η](ここで還元粘度[η]は30℃で濃硫
    酸中0.5g/dlの濃度で測定し、次式還元粘度[η
    ]=(相対粘度−1)/ポリマー濃度に従い算出した値
    である)が0.10〜
  2. 2.00であり、融点+30℃の温度で5分間及び30
    分間溶融後の溶融粘度をそれぞれη1、η2とすると、
    η2/η1≦2.0であるポリフェニレンスルフィドケ
    トン重合体。 (2)一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (X、X′はそれぞれフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を
    示し、それぞれ同一あるいは異なっていてもよい)で示
    されるジハロゲン化合物とアルカリ金属硫化物の極性溶
    媒中での反応において、重合前に極性溶媒中でアルカリ
    金属硫化物の遊離水や水和水の除去を行わず、かつ未反
    応ジハロゲン化合物の残存率が少なくとも2%以下にな
    るまでの重合初期においては80〜170℃の範囲で、
    それ以後は200〜345℃の範囲で反応を行い、さら
    に得られた重合体を酸素雰囲気下で融点より20〜80
    ℃低い温度で熱処理を行うことを特徴とするポリフェニ
    レンスルフィドケトン重合体の製造方法。
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