JPH01309706A - 圧延ロール冷却水の水切り方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、圧延ロール冷却水の水切り方法及び装置に係
り、特に圧延ロールに疵を付けることのない圧延ロール
の水切り方法及び装置に関する。

〈従来の技術〉 圧延機のワークロール等の圧延ロールは、金属ストリッ
プの圧延中に発生する加工熱により温度が上昇してロー
ルクラウンに悪影響を与え、ひいては金属ストリップの
圧延形状を悪化させることから水などにより圧延ロール
を冷却している０例えば鋼ストリップの冷間圧延におい
て、ロール冷却水が綱ストリップに付着すると、発錆し
たり次の焼鈍工程で焼きむらが生じることなどから、口
−ル冷却水の水切りが必要となる。

このような水切り装置としては、特開昭５２−１２０２
５４号公報などい（つか提案されており、その代表例を
第３図に示す。図において、１はワークロール、２は金
属ストリップであり、ノズルヘッダー３から噴出される
冷却水によりワークロールｌは冷却されるようになって
いる。４はフェルト等のシール材であり、コブルガード
或いは冷却水のしぶきよけ５の先端に設けたシール材取
付部材６に取付けられており、図示しないシリンダー等
により、コブルガード５を介してワークロールｌの外周
面に押付けられ、ロール冷却水がストリップ２上に落下
するのを防止するようになっている。

矢印は金属ストリップ２の進行方向である。

そしてこのシール材４は、−ａに第４図に示すように、
ロール１の胴長方向全域に亘って接触するようになって
いる。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、前記のような水切り装置においては、シ
ール材とワークロールが接触しているため、圧延中に発
生する鉄粉等の異物が、シール材とロール間に噛込んで
ワークロールに疵をつけることがある。この疵は、シー
ル材のロールに対する押付力が強い程顕著になり、被圧
延材である金属ストリップに転写して表面欠陥となる。

この場合には、ラインを停止してロールを交換しなけれ
ばならずミまた、発見が遅れると大量の不良品が発生す
る。

本発明は、このような従来技術の問題点を解決するため
の圧延ロール冷却水の水切り方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。

く課題を解決するための手段〉 第１の発明の圧延ロール冷却水の水切り方法は、圧延ロ
ールの外周面に近接して配置したシール材と圧延ロール
の外周面との間に空気膜を形成することによって圧延ロ
ール冷却水の水切りを行うものである。

第２の発明の圧延ロール冷却水の水切り装置は、シール
材の圧延ロールに対向する面にスリット又は複数個の孔
を設けて圧縮空気のノズルとなし、前記シール材を圧延
ロールの外周面に近接して配置し、前記ノズルから圧縮
空気を噴出させることによって前記シール材と圧延ロー
ルの外周面との間に空気膜を形成させるように構成した
ものである。

また、第３の発明の圧延ロール冷却水の水切り装置は、
多孔質材料製のシール材を圧延ロールの外周面に近接し
て配置し、前記シール材に圧縮空気を供給して、前記シ
ール材の圧延ロールに対向する面から圧縮空気を噴出さ
せることによって前記シール材と圧延ロールの外周面と
の間に空気膜を形成させるように構成したものである。

〈作　用〉 シール材を圧延ロールの外周面に近接して配置し、圧縮
空気を供給して、シール材の圧延ロールの外周面に対向
する面と圧延ロールの外周面の隙間に空気膜を形成する
。この空気膜の存在により、ロール冷却水が被圧延材に
かかることはない。

〈実施例〉 本発明の一実施例を第１．２図に基づいて説明する。第
１図は本発明の一実施例の説明図、第２図は本発明の要
部を示す斜視図である。

図において、７はフェルト等のシール材であり、シール
材７の圧延ロール１の外周面に対向する面に溝８が設け
られていて、シール材７の背面から溝８に貫通する複数
個の孔９が設けられている。

複数個の孔９は、図示しない圧縮空気の供給源に配管１
０により連結されている。シール材７は、従来の水切り
装置と同様に、コブルガード或いは冷却水のしぶきよけ
５の先端に設けたシール材取付部材６に取付けられてお
り、図示しないシリンダー等により、コブルガード或い
は冷却水のしぶきよけ５を介してワークロールｌの外周
面に近接させるように構成しである。なお、複数個の孔
９の代わりにスリットを設け、圧縮空気のノズルとして
もよい。

しかして、シール材７を圧延ロール１の外周面に近接し
て配置し、圧縮空気を配管１０に供給して、シール材７
の圧延ロール１の外周面に対向する面と圧延ロールｌの
外周面の隙間ｄに空気膜を形成する、この空気膜の存在
により、ロール冷却水が被圧延材にかかることはない。

圧縮空気の圧力は隙間ｄにおいて、０　、１　ｋｇ　／
　ｃ４以上あればロール冷却水を完全にシールすること
ができる。

なお上記実施例では、空気膜を形成するのに、シール材
７の圧延ロール１の外周面に対向する面に複数個の孔又
はスリットを設けたが、多孔質材料製のシール材を用い
て、このシール材の圧延ロールに対向する面から圧縮空
気を噴出させることによって空気膜を形成してもよい。

鋼ストリップの冷間圧延機のワークロールにシール材中
央部の長さが１８００＋ｎ＋＊、間隙寸法が２ｎａ＋＋
のシール材を用いた本発明の水切り装置を使用したとこ
ろ、鋼ストリップに疵を発生させることなく、水切りも
良好に安定して操業することができた。

〈発明の効果〉 以上のように本発明は、鉄粉等の異物がシール材と圧延
ロール間に介在するのを完全に防止することができ、被
圧延材の表面欠陥の発生を解消できるとともに、ロール
冷却水の水切りを良好に安定して行なうことができる。

また、本発明は圧延ロールとシール材の間が非接触状態
で水切りを行なうので、極めて構造が簡単であるという
効果も有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の説明図、第２図は第１図の
要部を拡大した斜視図、第３図は従来の水切り装置の代
表例を示す説明図、第４図は従来の一般的なシール材の
斜視図である。 １・・・ワークロール、　　　　２・・・金属ストリッ
プ、３・・・ノズルへ７グー、 ５・・・ゴブルガード或いはしぶきよけ、６・・・シー
ル材保持部材、　７・・・シール材、９・・・孔、　　
　　　　　　１０・・・配　　管。 特許出願人　　　川崎製鉄株式会社 第１図 第　３　図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）圧延ロールの外周面に近接して配置したシール材
   と圧延ロールの外周面との間に空気膜を形成することに
   よって圧延ロール冷却水の水切りを行うことを特徴とす
   る圧延ロール冷却水の水切り方法。
2. （２）シール材の圧延ロールに対向する面にスリット又
   は複数個の孔を設けて圧縮空気のノズルとなし、前記シ
   ール材を圧延ロールの外周面に近接して配置し、前記ノ
   ズルから圧縮空気を噴出させることによって前記シール
   材と圧延ロールの外周面との間に空気膜を形成させるよ
   うに構成したことを特徴とする圧延ロール冷却水の水切
   り装置。
3. （３）多孔質材料製のシール材を圧延ロールの外周面に
   近接して配置し、前記シール材に圧縮空気を供給して、
   前記シール材の圧延ロールに対向する面から圧縮空気を
   噴出させることによって前記シール材と圧延ロールの外
   周面との間に空気膜を形成させるように構成したことを
   特徴とする圧延ロール冷却水の水切り装置。